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79.ダンジョンの街
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俺が井戸や水差しに混ぜてきた神酒の効果が現れると、すぐに疫病は終息した。
俺達も数日間はラブカ沖で停泊を余儀なくされたが、新たな感染者が現れないまま数日が経過したあたりで港の白旗は下げられ無事入港することが許可された。
俺は当初の予定通りその日のうちにラブカを出た。
町の散策は沖に停泊していた数日間のうちに楽しんだからこの町にもう用は無い。
想像したとおり、男爵領と似たような田舎のいい港町だった。
そろそろ男爵領を出てから4ヶ月になる。
少し男爵領が恋しくなってきたところだ。
みんな元気にしているだろうか。
しかし呼ばれてもいないのにちょくちょく帰っては、旅が台無しだ。
こんな郷愁の念も旅の醍醐味なのかもしれないな。
「兄さん、そろそろドラゴニアに着くぜ。ほら、城壁が見えてきただろ」
馬車の御者が指さすほうを見れば、ルーガル王国王都と同じくらいの高さの城壁が見えた。
魔法で補強されたなかなかに立派な城壁だ。
ちょっとやそっとの攻撃では破られることは無いだろう。
「ドラゴニアは冒険者が豊富だから魔法を使える奴も多いのさ。外壁の補強の依頼が常に出ているからよ、兄さんも魔法が使えるなら仕事にゃ困らねえぜ」
「ほう、それはいいことを聞いた。小銭を稼いだら一杯奢りますよ」
「おう、そうこなくっちゃ」
御者の男の定宿を教えてもらい、酒を奢る約束をする。
一応俺は護衛をする代わりに馬車に便乗させてもらっているのだが、ここまで魔物の1匹も出なかったからね。
タダで乗せてもらったみたいで気分が悪い。
自家製ソーセージの美味い宿だというので俺もそこに泊まるとしよう。
「これはすごい……」
ドラゴニアの街に入って御者の男と別れた俺は、ひとり街をぶらつく。
まず目に飛び込んできたのは街の中心部にそびえたつ巨大な塔だ。
あれがドラゴニアのダンジョンらしい。
無人島にあった牛鬼のダンジョンは入口だけ地上に飛び出ていてどんどん地下に潜っていくタイプだったが、ここのダンジョンは逆に上に登っていくタイプのようだ。
中で出てくる魔物はすべて竜種らしいが、ドラゴンってそんなに種類がいるのだろうか。
まずは情報収集のために冒険者ギルドに向かうべきだな。
ダンジョンシーカーのギルドというものは無いので、ダンジョンに潜る場合でも情報は冒険者ギルドに集まる。
そもそもダンジョンシーカーなんてダンジョンに潜ってお宝を持って帰ってくるだけのお仕事なので、ギルドなんて必要ないのだ。
ほとんどの人が冒険者と兼業していて、ミルファさんのようにダンジョン関係の仕事しかしないという人はあまり居ない。
俺は街をぶらぶらしながら冒険者ギルドを探した。
屋台のグルメなどにもこの街ならではの食材が使われていて面白い。
「兄さん他所から来た人だね。この街はドラゴンの肉が名産だよ。ほら、美味そうだろ?一本食べていっておくれ。うちの串焼きは他のとは別格だよ」
おばちゃんが差し出してきた串焼きを受け取り、銅貨を渡す。
茶色いソースが焦げる香ばしい匂いに腹が鳴った。
ドラゴンの肉なんて、すごく異世界っぽくていいな。
見た目は牛肉のように少し黒みがかった肉だ。
ドラゴンなんてすごい筋肉が発達していそうだから硬いのかもしれないと恐る恐る肉に口をつければ、まるで煮込まれた肉のようにほろりと口の中でほどけた。
なんて美味さだ。
フルーティな香りのするソースが肉の旨味を極限まで引き出している。
何より肉が柔らかい。
「うちの秘伝のタレに漬け込んだドラゴンの肉は美味いだろう?うちの串焼きを一度食べれば他所のドラゴン肉なんて食べられないよ」
確かにそうなってもおかしくないかもしれない。
他の料理も気になるので別の屋台も冷やかすかもしれないけれど、結局このおばちゃんの屋台に戻ってきてしまいそうだ。
今度酒でも片手にまた食べに来るとしよう。
俺はおばちゃんに冒険者ギルドの場所を聞く。
「なんだい兄さん冒険者かい。見えないねえ。まあ頑張んな。ドラゴンにビビったらうちに来てたらふく肉でも食ってやりな」
商売上手なおばちゃんだ。
でもドラゴンを食ってドラゴンに挑むなんて面白いな。
俺は串焼きをもう一本注文した。
「まいどあり!!」
これでドラゴンにもビビらないかな。
そうして向かった冒険者ギルド。
やっぱりおっさんは絡まれる。
「おっさん、今肩がぶつかったろ。肩が折れちまったぜ、治療費くれよ」
そんな軟弱な奴は冒険者やめちまえ。
ひょろいおっさんにぶつかって肩が折れてたら、どう考えてもドラゴンとなんて戦えないだろう。
初めて入った冒険者ギルド特有の、この陰湿な空気が嫌いだな。
周りはニヤニヤしながら見ている奴か、知らんふりをする奴ばかりだ。
ドラゴンと戦う勇猛果敢な冒険者とはどんな連中かと少し期待していたのだが、結局どこに行っても冒険者なんていう連中はゴロツキと変わりないな。
武装しているだけ性質が悪いか。
「聞いてんのかおっさん。肩が痛くてたまらねーぜ」
「そうですか。なら私が治して差し上げます」
俺は男の肩に触れ、回復魔法をかける。
中級の回復魔法だ、骨折程度の怪我なら普通は治る。
しかし男の肩には何か違和感を感じた。
回復魔法の通りが悪い気がする。
もしかして本当に怪我をしているのか?
魔法で詳しく男を調べてみる。
男の身体はボロボロだった。
これでは冒険者を続けていくのは絶望的だろう。
だが善良なおっさんにその鬱憤をぶつけるのは間違っている。
俺は水精の短剣を取り出す。
水を操る力を持つ神器だ。
純粋な水でなくとも、水分があれば操ることができる。
もちろん神酒も。
俺は神酒を水精の短剣にかけ、酒の刃を生み出した。
「お、おい、なにを……ぐぅぇっ」
俺は酒の刃で男の腹を刺した。
「ぐぅぁぁっ、てめぇっ、殺す!絶対殺してやる!!」
俺が刺したのはちょうど胃袋の上だ。
酒の刃は胃袋まで達すると神酒に戻り、身体中の傷を癒す。
だが男は頭に血が上って身体が治っていることに気が付いていないようだ。
「ぶっ殺してやる!!」
男は剣を抜き、俺と対峙した。
ちょっと悪戯が過ぎたようだ。
さすがに腹を刺すのはやりすぎだったかな。
刺し傷は一瞬で治っただろうから、俺としては刃の引っ込むパーティグッズのナイフのようなつもりだったのだけど。
男は顔を真っ赤にして怒り狂っている。
一戦交えるしか無いか。
しかし俺が腰の剣を抜く前に、俺たちの間に割って入る人がいた。
「何をしているんですか。やめなさい。おや、あなたは……」
「あ、お久しぶりです……」
俺と男の間に割って入ったのは、あのとき革靴の神器を選んだサラリーマンさんだった。
俺達も数日間はラブカ沖で停泊を余儀なくされたが、新たな感染者が現れないまま数日が経過したあたりで港の白旗は下げられ無事入港することが許可された。
俺は当初の予定通りその日のうちにラブカを出た。
町の散策は沖に停泊していた数日間のうちに楽しんだからこの町にもう用は無い。
想像したとおり、男爵領と似たような田舎のいい港町だった。
そろそろ男爵領を出てから4ヶ月になる。
少し男爵領が恋しくなってきたところだ。
みんな元気にしているだろうか。
しかし呼ばれてもいないのにちょくちょく帰っては、旅が台無しだ。
こんな郷愁の念も旅の醍醐味なのかもしれないな。
「兄さん、そろそろドラゴニアに着くぜ。ほら、城壁が見えてきただろ」
馬車の御者が指さすほうを見れば、ルーガル王国王都と同じくらいの高さの城壁が見えた。
魔法で補強されたなかなかに立派な城壁だ。
ちょっとやそっとの攻撃では破られることは無いだろう。
「ドラゴニアは冒険者が豊富だから魔法を使える奴も多いのさ。外壁の補強の依頼が常に出ているからよ、兄さんも魔法が使えるなら仕事にゃ困らねえぜ」
「ほう、それはいいことを聞いた。小銭を稼いだら一杯奢りますよ」
「おう、そうこなくっちゃ」
御者の男の定宿を教えてもらい、酒を奢る約束をする。
一応俺は護衛をする代わりに馬車に便乗させてもらっているのだが、ここまで魔物の1匹も出なかったからね。
タダで乗せてもらったみたいで気分が悪い。
自家製ソーセージの美味い宿だというので俺もそこに泊まるとしよう。
「これはすごい……」
ドラゴニアの街に入って御者の男と別れた俺は、ひとり街をぶらつく。
まず目に飛び込んできたのは街の中心部にそびえたつ巨大な塔だ。
あれがドラゴニアのダンジョンらしい。
無人島にあった牛鬼のダンジョンは入口だけ地上に飛び出ていてどんどん地下に潜っていくタイプだったが、ここのダンジョンは逆に上に登っていくタイプのようだ。
中で出てくる魔物はすべて竜種らしいが、ドラゴンってそんなに種類がいるのだろうか。
まずは情報収集のために冒険者ギルドに向かうべきだな。
ダンジョンシーカーのギルドというものは無いので、ダンジョンに潜る場合でも情報は冒険者ギルドに集まる。
そもそもダンジョンシーカーなんてダンジョンに潜ってお宝を持って帰ってくるだけのお仕事なので、ギルドなんて必要ないのだ。
ほとんどの人が冒険者と兼業していて、ミルファさんのようにダンジョン関係の仕事しかしないという人はあまり居ない。
俺は街をぶらぶらしながら冒険者ギルドを探した。
屋台のグルメなどにもこの街ならではの食材が使われていて面白い。
「兄さん他所から来た人だね。この街はドラゴンの肉が名産だよ。ほら、美味そうだろ?一本食べていっておくれ。うちの串焼きは他のとは別格だよ」
おばちゃんが差し出してきた串焼きを受け取り、銅貨を渡す。
茶色いソースが焦げる香ばしい匂いに腹が鳴った。
ドラゴンの肉なんて、すごく異世界っぽくていいな。
見た目は牛肉のように少し黒みがかった肉だ。
ドラゴンなんてすごい筋肉が発達していそうだから硬いのかもしれないと恐る恐る肉に口をつければ、まるで煮込まれた肉のようにほろりと口の中でほどけた。
なんて美味さだ。
フルーティな香りのするソースが肉の旨味を極限まで引き出している。
何より肉が柔らかい。
「うちの秘伝のタレに漬け込んだドラゴンの肉は美味いだろう?うちの串焼きを一度食べれば他所のドラゴン肉なんて食べられないよ」
確かにそうなってもおかしくないかもしれない。
他の料理も気になるので別の屋台も冷やかすかもしれないけれど、結局このおばちゃんの屋台に戻ってきてしまいそうだ。
今度酒でも片手にまた食べに来るとしよう。
俺はおばちゃんに冒険者ギルドの場所を聞く。
「なんだい兄さん冒険者かい。見えないねえ。まあ頑張んな。ドラゴンにビビったらうちに来てたらふく肉でも食ってやりな」
商売上手なおばちゃんだ。
でもドラゴンを食ってドラゴンに挑むなんて面白いな。
俺は串焼きをもう一本注文した。
「まいどあり!!」
これでドラゴンにもビビらないかな。
そうして向かった冒険者ギルド。
やっぱりおっさんは絡まれる。
「おっさん、今肩がぶつかったろ。肩が折れちまったぜ、治療費くれよ」
そんな軟弱な奴は冒険者やめちまえ。
ひょろいおっさんにぶつかって肩が折れてたら、どう考えてもドラゴンとなんて戦えないだろう。
初めて入った冒険者ギルド特有の、この陰湿な空気が嫌いだな。
周りはニヤニヤしながら見ている奴か、知らんふりをする奴ばかりだ。
ドラゴンと戦う勇猛果敢な冒険者とはどんな連中かと少し期待していたのだが、結局どこに行っても冒険者なんていう連中はゴロツキと変わりないな。
武装しているだけ性質が悪いか。
「聞いてんのかおっさん。肩が痛くてたまらねーぜ」
「そうですか。なら私が治して差し上げます」
俺は男の肩に触れ、回復魔法をかける。
中級の回復魔法だ、骨折程度の怪我なら普通は治る。
しかし男の肩には何か違和感を感じた。
回復魔法の通りが悪い気がする。
もしかして本当に怪我をしているのか?
魔法で詳しく男を調べてみる。
男の身体はボロボロだった。
これでは冒険者を続けていくのは絶望的だろう。
だが善良なおっさんにその鬱憤をぶつけるのは間違っている。
俺は水精の短剣を取り出す。
水を操る力を持つ神器だ。
純粋な水でなくとも、水分があれば操ることができる。
もちろん神酒も。
俺は神酒を水精の短剣にかけ、酒の刃を生み出した。
「お、おい、なにを……ぐぅぇっ」
俺は酒の刃で男の腹を刺した。
「ぐぅぁぁっ、てめぇっ、殺す!絶対殺してやる!!」
俺が刺したのはちょうど胃袋の上だ。
酒の刃は胃袋まで達すると神酒に戻り、身体中の傷を癒す。
だが男は頭に血が上って身体が治っていることに気が付いていないようだ。
「ぶっ殺してやる!!」
男は剣を抜き、俺と対峙した。
ちょっと悪戯が過ぎたようだ。
さすがに腹を刺すのはやりすぎだったかな。
刺し傷は一瞬で治っただろうから、俺としては刃の引っ込むパーティグッズのナイフのようなつもりだったのだけど。
男は顔を真っ赤にして怒り狂っている。
一戦交えるしか無いか。
しかし俺が腰の剣を抜く前に、俺たちの間に割って入る人がいた。
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