49 / 205
49.巨大ダコのトラウマ
しおりを挟む
『うわぁ。すごい、海の中ってこんな感じなんだ』
『綺麗ですね。水が透き通っていて、まるで空を飛んでいるようです』
『で、でっかい魔物がこっちに来ます』
『む、シゲノブ殿、何か武器は無いのか?』
ウルリケさんが言うとおり、10メートルほどの巨大なサメのような魔物が泳いでくるのが見える。
しかしこのスーツには武装なんて無いんだよな。
今でも結構機能を詰め込みすぎているのに、これ以上詰め込んだらエネルギー源の魔石の重さで沈んでしまう。
ここは俺が魔法で駆除するしかないな。
「すみません。このスーツには武装が無いんですよ。あの魔物は俺が対処します」
『そうなのか。なんだか落ち着かないな』
俺も刺客勇者の襲来以来武器が手放せなくなったので、アンネローゼさんの気持ちが分からなくも無い。
しかし水の中での戦いは思っている以上に勝手が違うものなのだ。
中途半端に武器を持ってウロウロされてもちょっと足手まといなので大人しくしていて欲しい。
俺は水で巨大な手を作り出すウォーターハンドという自作魔法でサメのような魔物を握りつぶした。
『うわぁ、結構えぐいな』
サメ型の魔物は血で周囲の水を汚しながら息絶えた。
魔物の素材は色々と使えるので、俺は異空間収納にサメ型魔物の死骸を収納した。
後で解体しなくては。
「まあこんな感じで、余程の魔物でないかぎりは慌てなくても大丈夫ですんで」
『りょうかーい』
『私も戦いたいのだがな』
『アンネローゼ様、じっとしていてください』
『アンネローゼ様はどうせ水の中で使える魔法も持っていないのですから。お任せしたほうが賢明かと』
『しょうがないな……』
あの角から出る電撃を使えば水の中でも戦えなくもないのだろうが、全員仲良く感電しそうだ。
是非大人しくしていてほしい。
『あ、おじさん。美味しそうな魚が泳いでるよ。今日のお昼はあれを食べようよ』
「おじさんあんまり脂の乗ってる魚は得意じゃないんだよな」
『えぇ、絶対美味しいのに』
「若い頃は大トロ大好きだったんだけどね。最近は中トロが限界さ」
『大トロ?中トロ?』
「いや、異世界の話」
『とにかく、あたしはアレが食べたいんだよ。お願い、おじさん』
「しょうがないなぁ。まあ俺は脂身の少ないところでも食べておくか」
アマーリエが指差すのはブリを3倍くらい大きくしたような魚。
丸々と太っていて、捌いたら包丁がギトギトになりそうな感じの魚だ。
俺は仕方なくウォーターハンドで魚を捕まえた。
そっと水で包み込んで出られなくする。
生かしたまま連れて行くか。
『む、巨大ダコだ。アレには昔釣り舟を転覆させられたことがある。今こそ雪辱のとき!』
『アンネローゼ様、おやめください。無理です。海の中で大ダコに勝てるわけがありませんよ』
『やってみなければ分からん。ルーク、貴様金〇が小さすぎるぞ』
『いえ、わかりますから。足が八本もあるのですよ?どれだけ素早く動いても捕らえられますよ』
『アンネローゼ様、お願いですからやめてください』
『ウルリケ、貴様まで止めるか。貴様は覚えているだろう。巨大ダコの恐怖で次の日揃っておねし……』
『わーわー、それ以上言わないでください!』
俺がアマーリエの要望で魚を捕まえている間に、なにやらアンネローゼさんたちが言い争いになっている。
止める苦労人2人と聞かん坊のアンネローゼさんといった構図か。
まあいつも通りだな。
「アンネローゼさん、落ち着いてください。タコが憎いなら船の上で戦えるようにしますから。海中だとスーツを剥ぎ取られたら死にますよ」
『む、そうか。すまない。あれには軽くトラウマがあってな。仇を討つ機会を作ってもらえるだろうか』
「了解です」
『シゲノブ殿、ありがとうございます』
『助かりました』
あのままじゃ苦労人2人があまりにも可哀想だったからね。
ウルリケさんとアンネローゼさんが昔タコの恐怖で漏らした話は俺の心の中だけにしまっておこう。
俺はさっきの魚と同じように大ダコを水の牢獄に閉じ込める。
これで生きたまま船上まで持っていける。
そろそろ海から上がるか。
スーツのエネルギー源である魔石もそろそろ替えないといけない頃だし。
にぎやかで楽しかったけど、ちょっとゆっくり海底探索っていうのとは違ったかな。
「そろそろ戻りますよ。タコとも戦わなきゃいけないですし」
『えぇ、もうちょっと遊んでいきたいのに』
『アマーリエ、私は過去と決別したいのだ』
『知らないよ。お姉ちゃんのおねしょのトラウマなんて』
「まあまあ、どのみちもうすぐスーツの魔石も切れるんだ。また凪の日に遊べばいいからね」
『ふーん。それならしょうがないなぁ』
アマーリエも渋々了承してくれ、俺達は小船に戻った。
システムを停止させれば、スーツの背中の部分が勝手に開く。
外の冷たい空気が流れ込んで気持ちいい。
スーツの中は海水を分解して酸素が供給されているので息苦しくは無いのだが、どうしても熱気だけは篭ってしまう。
「ぷはぁ、空気が美味しい」
「羽が圧迫されて少し苦しかったです」
半漁人スーツはもう少し改良の余地があるかもしれない。
「シゲノブ殿、早くタコと戦わせてくれ」
「小船じゃ危ないでしょ。母船に戻ってからにしませんか?」
「そうするか」
母船に戻った俺達。
アンネローゼさんは待ちきれないといった様子で剣を握り締める。
俺はウォーターハンドで大ダコを甲板に放り投げた。
「うわぁぁぁっ、なんだぁぁっ」
周りに居た人を少し驚かせてしまったみたいだ。
苦労人2人が必死に説明してくれる。
ごめんね、俺が説明してから甲板に乗せるべきだった。
「はぁぁぁぁっ」
大ダコとアンネローゼさんの戦いは一瞬で決着した。
そもそも陸に上がった大ダコに勝ち目はない。
タコはぶつ切りになった。
可哀想に。
せめて美味しく頂いてあげよう。
「ふぅ、大ダコなんて恐れるに及ばなかったな。これで私も過去と決別できるというもの」
海の中だったら普通に負けてたと思うけどね。
「ねえねえ、早く魚食べようよ」
姉妹は今日も元気いっぱいだ。
早く連合国に帰さなきゃ(使命感)
『綺麗ですね。水が透き通っていて、まるで空を飛んでいるようです』
『で、でっかい魔物がこっちに来ます』
『む、シゲノブ殿、何か武器は無いのか?』
ウルリケさんが言うとおり、10メートルほどの巨大なサメのような魔物が泳いでくるのが見える。
しかしこのスーツには武装なんて無いんだよな。
今でも結構機能を詰め込みすぎているのに、これ以上詰め込んだらエネルギー源の魔石の重さで沈んでしまう。
ここは俺が魔法で駆除するしかないな。
「すみません。このスーツには武装が無いんですよ。あの魔物は俺が対処します」
『そうなのか。なんだか落ち着かないな』
俺も刺客勇者の襲来以来武器が手放せなくなったので、アンネローゼさんの気持ちが分からなくも無い。
しかし水の中での戦いは思っている以上に勝手が違うものなのだ。
中途半端に武器を持ってウロウロされてもちょっと足手まといなので大人しくしていて欲しい。
俺は水で巨大な手を作り出すウォーターハンドという自作魔法でサメのような魔物を握りつぶした。
『うわぁ、結構えぐいな』
サメ型の魔物は血で周囲の水を汚しながら息絶えた。
魔物の素材は色々と使えるので、俺は異空間収納にサメ型魔物の死骸を収納した。
後で解体しなくては。
「まあこんな感じで、余程の魔物でないかぎりは慌てなくても大丈夫ですんで」
『りょうかーい』
『私も戦いたいのだがな』
『アンネローゼ様、じっとしていてください』
『アンネローゼ様はどうせ水の中で使える魔法も持っていないのですから。お任せしたほうが賢明かと』
『しょうがないな……』
あの角から出る電撃を使えば水の中でも戦えなくもないのだろうが、全員仲良く感電しそうだ。
是非大人しくしていてほしい。
『あ、おじさん。美味しそうな魚が泳いでるよ。今日のお昼はあれを食べようよ』
「おじさんあんまり脂の乗ってる魚は得意じゃないんだよな」
『えぇ、絶対美味しいのに』
「若い頃は大トロ大好きだったんだけどね。最近は中トロが限界さ」
『大トロ?中トロ?』
「いや、異世界の話」
『とにかく、あたしはアレが食べたいんだよ。お願い、おじさん』
「しょうがないなぁ。まあ俺は脂身の少ないところでも食べておくか」
アマーリエが指差すのはブリを3倍くらい大きくしたような魚。
丸々と太っていて、捌いたら包丁がギトギトになりそうな感じの魚だ。
俺は仕方なくウォーターハンドで魚を捕まえた。
そっと水で包み込んで出られなくする。
生かしたまま連れて行くか。
『む、巨大ダコだ。アレには昔釣り舟を転覆させられたことがある。今こそ雪辱のとき!』
『アンネローゼ様、おやめください。無理です。海の中で大ダコに勝てるわけがありませんよ』
『やってみなければ分からん。ルーク、貴様金〇が小さすぎるぞ』
『いえ、わかりますから。足が八本もあるのですよ?どれだけ素早く動いても捕らえられますよ』
『アンネローゼ様、お願いですからやめてください』
『ウルリケ、貴様まで止めるか。貴様は覚えているだろう。巨大ダコの恐怖で次の日揃っておねし……』
『わーわー、それ以上言わないでください!』
俺がアマーリエの要望で魚を捕まえている間に、なにやらアンネローゼさんたちが言い争いになっている。
止める苦労人2人と聞かん坊のアンネローゼさんといった構図か。
まあいつも通りだな。
「アンネローゼさん、落ち着いてください。タコが憎いなら船の上で戦えるようにしますから。海中だとスーツを剥ぎ取られたら死にますよ」
『む、そうか。すまない。あれには軽くトラウマがあってな。仇を討つ機会を作ってもらえるだろうか』
「了解です」
『シゲノブ殿、ありがとうございます』
『助かりました』
あのままじゃ苦労人2人があまりにも可哀想だったからね。
ウルリケさんとアンネローゼさんが昔タコの恐怖で漏らした話は俺の心の中だけにしまっておこう。
俺はさっきの魚と同じように大ダコを水の牢獄に閉じ込める。
これで生きたまま船上まで持っていける。
そろそろ海から上がるか。
スーツのエネルギー源である魔石もそろそろ替えないといけない頃だし。
にぎやかで楽しかったけど、ちょっとゆっくり海底探索っていうのとは違ったかな。
「そろそろ戻りますよ。タコとも戦わなきゃいけないですし」
『えぇ、もうちょっと遊んでいきたいのに』
『アマーリエ、私は過去と決別したいのだ』
『知らないよ。お姉ちゃんのおねしょのトラウマなんて』
「まあまあ、どのみちもうすぐスーツの魔石も切れるんだ。また凪の日に遊べばいいからね」
『ふーん。それならしょうがないなぁ』
アマーリエも渋々了承してくれ、俺達は小船に戻った。
システムを停止させれば、スーツの背中の部分が勝手に開く。
外の冷たい空気が流れ込んで気持ちいい。
スーツの中は海水を分解して酸素が供給されているので息苦しくは無いのだが、どうしても熱気だけは篭ってしまう。
「ぷはぁ、空気が美味しい」
「羽が圧迫されて少し苦しかったです」
半漁人スーツはもう少し改良の余地があるかもしれない。
「シゲノブ殿、早くタコと戦わせてくれ」
「小船じゃ危ないでしょ。母船に戻ってからにしませんか?」
「そうするか」
母船に戻った俺達。
アンネローゼさんは待ちきれないといった様子で剣を握り締める。
俺はウォーターハンドで大ダコを甲板に放り投げた。
「うわぁぁぁっ、なんだぁぁっ」
周りに居た人を少し驚かせてしまったみたいだ。
苦労人2人が必死に説明してくれる。
ごめんね、俺が説明してから甲板に乗せるべきだった。
「はぁぁぁぁっ」
大ダコとアンネローゼさんの戦いは一瞬で決着した。
そもそも陸に上がった大ダコに勝ち目はない。
タコはぶつ切りになった。
可哀想に。
せめて美味しく頂いてあげよう。
「ふぅ、大ダコなんて恐れるに及ばなかったな。これで私も過去と決別できるというもの」
海の中だったら普通に負けてたと思うけどね。
「ねえねえ、早く魚食べようよ」
姉妹は今日も元気いっぱいだ。
早く連合国に帰さなきゃ(使命感)
34
お気に入りに追加
8,850
あなたにおすすめの小説
転生して異世界の第7王子に生まれ変わったが、魔力が0で無能者と言われ、僻地に追放されたので自由に生きる。
黒ハット
ファンタジー
ヤクザだった大宅宗一35歳は死んで記憶を持ったまま異世界の第7王子に転生する。魔力が0で魔法を使えないので、無能者と言われて王族の籍を抜かれ僻地の領主に追放される。魔法を使える事が分かって2回目の人生は前世の知識と魔法を使って領地を発展させながら自由に生きるつもりだったが、波乱万丈の人生を送る事になる
ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。
いくみ
ファンタジー
寝てたら起こされて目を開けたら知らない場所で神様??が、君は死んだと告げられる。そして神様が、管理する世界(マジョル)に転生か転移しないかと提案され、キターファンタジーとガッツポーズする。
成宮暁彦は独身、サラリーマンだった
アラサー間近パットしない容姿で、プチオタ、完全独り身爆走中。そんな暁彦が神様に願ったのは、あり得ない位のチートの数々、神様に無理難題を言い困らせ
スキルやらetcを貰い転移し、冒険しながらスローライフを目指して楽しく暮らす場を探すお話になると?思います。
なにぶん、素人が書くお話なので
疑問やら、文章が読みにくいかも知れませんが、暖かい目でお読み頂けたらと思います。
あと、とりあえずR15指定にさせて頂きます。
【完結】異世界転移で、俺だけ魔法が使えない!
林檎茶
ファンタジー
俺だけ魔法が使えないとか、なんの冗談だ?
俺、相沢ワタルは平凡で一般的な高校二年生である。
成績は中の下。友達も少なく、誇れるような特技も趣味もこれといってない。
そんなつまらない日常は突如として幕を閉じた。
ようやく終わった担任の長話。喧騒に満ちた教室、いつもより浮き足立った放課後。
明日から待ちに待った春休みだというのに突然教室内が不気味な紅色の魔法陣で満ちたかと思えば、俺は十人のクラスメイトたちと共に異世界に転移してしまったのだ。
俺たちを召喚したのはリオーネと名乗る怪しい男。
そいつから魔法の存在を知らされたクラスメイトたちは次々に魔法の根源となる『紋章』を顕現させるが、俺の紋章だけは何故か魔法を使えない紋章、通称『死人の紋章』だった。
魔法という超常的な力に歓喜し興奮するクラスメイトたち。そいつらを見て嫉妬の感情をひた隠す俺。
そんな中クラスメイトの一人が使える魔法が『転移魔法』だと知るや否やリオーネの態度は急変した。
リオーネから危険を感じた俺たちは転移魔法を使っての逃亡を試みたが、不運にも俺はただ一人迷宮の最下層へと転移してしまう。
その先で邂逅した存在に、俺がこの異世界でやらなければならないことを突きつけられる。
挫折し、絶望し、苦悩した挙句、俺はなんとしてでも──『魔王』を倒すと決意する。
面倒くさがり屋の異世界転生
自由人
ファンタジー
~ 作者からのお願い ~
この物語はフィクションの創作物であり、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。現実と混同されることのないようにお願い致します。
~ 簡単なあらすじ ~
どこにでも居る冴えない男である主人公【加藤 健】は、社畜としての日々を送っていたが、ある日、交通事故に巻き込まれ短い生涯に幕を閉じることになる。
目が覚めると辺り一面真っ白な世界。女神と名乗る女性から説明を受けるが、好みだった為についつい口説いてしまう。
そんなどこにでも居るような男が第2の人生として異世界へ転生し、封印された記憶の中にある生前の理不尽さに反応するトラウマを抱えつつも、思いのまま生きていくために日々を重ねていく物語。
基本的に主人公は好き勝手に生きていきます。どう行動するかはその時の気分次第。身内に甘くそれ以外には非情になることもある、そんな人柄です。
無自覚にハーレムを形成していきます。主人公が成人するまではショタとなりますので、抵抗のある方は読むのをお控えください。
色々と場面展開がおかしかったり、誤字脱字等ございますが何卒御容赦ください。
★基本的に現実逃避のため自己満足で執筆しています。ブックマークして頂いたり、評価して頂いたりすると何かとやる気に繋がりますので、楽しんで頂けたなら是非ともよろしくお願い致します。レビューや感想も受け付けております。誤字や脱字報告も併せてお願い致します。
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる