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29.町の大掃除
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「お屋形様、シゲノブ殿、準備整いました」
「わかりました。いきましょうか」
「ええ」
ケルビンさんの知らせをうけ、俺と男爵は腰を上げる。
作戦決行の時間だ。
すでに兵舎の前には男爵領警備隊のみんなが整列しており、先頭にはブルーノさんの姿もあった。
警備隊の中ではブルーノさんが一番腕が立つ。
今日は頑張ってもらわないとな。
「では諸君、訓練通りいきましょう。いつも通りの力を出し切ることができれば、恐れることなど何もありません」
「「「はっ」」」
「では状況を開始」
「はっ、状況開始!!」
「「「状況開始!!」」」
ざっざっざっと軍靴の音が響き、警備隊は町中に散っていく。
ブルーノさんの本隊がこの町の顔役であるフレデリックを強襲する作戦になっているのだが、町のいたるところにはフレデリックの腕利きの部下がいる。
フレデリックの危機を察知されてアジトに戻られると困るので、各地で遅延戦闘を行う。
ついでに非道を行う輩も随時捕らえていく作戦だ。
俺は兵舎に戻り、臨時で作った作戦本部の椅子に座る。
壁にはいくつもの鏡が掛けられており、そこには町中の様子が映し出されていた。
これは俺が町に放った偵察用虫型ゴーレムの送ってくる映像だ。
男爵と共に作戦本部で町の状況を確認して、ピンチのところには駆けつける。
それが俺の役目。
「けっこう順調にいっているみたいですね」
「ええ、ずいぶんと訓練しましたからね」
町に散った警備隊のみんなは、順調に悪党を捕らえ続けている。
中にはフレデリックの部下の凄腕と戦闘になっているところもあるが、俺が作った篭城戦のための魔法が役に立っているようだ。
『泥沼!』
『土壁!』
『雷弾!』
『ぐあぁぁぁぁぁっ』
泥沼で相手の足を止め、土壁を盾にして雷弾で気絶させるハメ技はそこそこ有効のようだ。
初級魔法という縛りがあるのであまり強い魔法を使わせることはできないが、相手の足を止めたり、気絶させたりすることに特化すれば不可能ではない。
泥沼という魔法はわずか30センチ四方ほどの泥沼を作り出す魔法だし、雷弾は強い電流を閉じ込めた1センチほどの弾を飛ばす魔法だ。
合わされば人間一人を行動不能にすることなど容易い。
この調子ならば、俺が出る幕は無いかもしれないな。
俺は気楽な調子で町の様子を眺めていく。
酒でも飲みたいところだが、みんなが頑張っているのに俺達だけ飲むわけにもいかない。
俺はしょうがなく異空間収納の中のお湯を使ってお茶を淹れて、自分と男爵の前に置く。
「ありがとうございます」
「いえ。この分なら、制圧は時間の問題かもしれませんね」
しばし無言でお茶をすする。
そろそろブルーノさんの本隊がフレデリックのところに突入する頃だろうか。
俺はそちらの映像を見る。
ちょうどブルーノさんがフレデリックのアジトに突入していくところだった。
ドアを蹴破り、30人ほどの警備隊の兵士がなだれ込む。
『なっ、貴様ら!余計なことはするなと言っただろうが!!』
『もはやウィンコット伯の後ろ盾は無意味だぞ、フレデリック。こちらはスクアード辺境伯からこの町を掃除せよとの命を受けている』
『なんだと!?くそっ、くそっ、なんで辺境伯などが……』
『もはや貴様は終わりだ。捕らえろ!!』
『こ、こんなところで終わってたまるものか!!そ、そうだ、勇者様!勇者様!お願いします!!』
勇者だって!?
この町にも勇者がいたのか?
フレデリックの後ろの扉がガチャリと開き、上半身裸の若い男が出てくる。
なんで半裸なんだ。
『なんだよフレデリック、俺は今忙しいんだよ……』
『ユウヤぁ、ちょっとまだ途中じゃないのぉ』
半裸男の後ろから、更にほぼ裸の女が出てくる。
半裸な理由が分かったよ。
これはダメな勇者のパターンだな。
酒池肉林に溺れてしがらみから抜け出せなくなるのも時間の問題な勇者だ。
すでにこの町で後ろ暗いことをやらされているのだろうか。
とにかく勇者が出てきたからには、俺が出て行かなければならないだろう。
「男爵、ちょっと行ってきます」
「シゲノブ殿、これを」
「え?」
男爵が差し出してきたのは、男爵家の家紋が入った一振りの剣だった。
少し古いが鞘や柄には余すところ無く装飾が入っており、とても素晴らしい一品だ。
「高そうな剣ですが、いいのですか?私などが使って」
「ええ、私は剣は苦手でして。私が持っていてももったいないだけなので、シゲノブ殿が持っていてください。一応家宝なので、うちを辞めるときには返していただけるとありがたいです」
「わかりました。お借りしておきます」
家宝の剣を俺なんかに貸してくれるとはな。
刃こぼれなどしないように大事に使わなくては。
俺はブルーノさんのいるフレデリックのアジトに転移で向かった。
「おいおい、勇者がいるなんて聞いてねーぜ」
「どうするんですか、隊長」
「あの勇者は私に任せていただいて大丈夫です」
「あ、シゲノブ殿。助かります。では俺達は他のものを捕らえます」
フレデリック以下町のチンピラ共を捕らえに向かうブルーノさんたち。
俺の相手はあの勇者だ。
「ん?おっさん日本人か?」
「ああ、そうだよ。君もだろ?」
「そうだな。まあもう日本なんて関係ないけどな」
そう言って勇者は右手を軽く振る。
そこには1本の剣が具現化されていた。
彼の神器のひとつは剣か。
「おっさんがどんな神器を手に入れたかは知らないけどな、俺の神器には絶対に勝てないよ」
鋭い踏み込み。
一瞬で俺と彼との距離はゼロになる。
彼が剣を振り下ろす。
俺はその剣を良く見て避ける。
俺の後ろにあった扉が真っ二つに切断された。
切れ味がいいなんてもんじゃないな。
「俺の剣に切れないものは無いんだ。そしてこの指輪。剣豪の指輪と英雄の指輪。2つの指輪と最強の剣が合わされば俺に勝てるものは存在しない」
「わかりました。いきましょうか」
「ええ」
ケルビンさんの知らせをうけ、俺と男爵は腰を上げる。
作戦決行の時間だ。
すでに兵舎の前には男爵領警備隊のみんなが整列しており、先頭にはブルーノさんの姿もあった。
警備隊の中ではブルーノさんが一番腕が立つ。
今日は頑張ってもらわないとな。
「では諸君、訓練通りいきましょう。いつも通りの力を出し切ることができれば、恐れることなど何もありません」
「「「はっ」」」
「では状況を開始」
「はっ、状況開始!!」
「「「状況開始!!」」」
ざっざっざっと軍靴の音が響き、警備隊は町中に散っていく。
ブルーノさんの本隊がこの町の顔役であるフレデリックを強襲する作戦になっているのだが、町のいたるところにはフレデリックの腕利きの部下がいる。
フレデリックの危機を察知されてアジトに戻られると困るので、各地で遅延戦闘を行う。
ついでに非道を行う輩も随時捕らえていく作戦だ。
俺は兵舎に戻り、臨時で作った作戦本部の椅子に座る。
壁にはいくつもの鏡が掛けられており、そこには町中の様子が映し出されていた。
これは俺が町に放った偵察用虫型ゴーレムの送ってくる映像だ。
男爵と共に作戦本部で町の状況を確認して、ピンチのところには駆けつける。
それが俺の役目。
「けっこう順調にいっているみたいですね」
「ええ、ずいぶんと訓練しましたからね」
町に散った警備隊のみんなは、順調に悪党を捕らえ続けている。
中にはフレデリックの部下の凄腕と戦闘になっているところもあるが、俺が作った篭城戦のための魔法が役に立っているようだ。
『泥沼!』
『土壁!』
『雷弾!』
『ぐあぁぁぁぁぁっ』
泥沼で相手の足を止め、土壁を盾にして雷弾で気絶させるハメ技はそこそこ有効のようだ。
初級魔法という縛りがあるのであまり強い魔法を使わせることはできないが、相手の足を止めたり、気絶させたりすることに特化すれば不可能ではない。
泥沼という魔法はわずか30センチ四方ほどの泥沼を作り出す魔法だし、雷弾は強い電流を閉じ込めた1センチほどの弾を飛ばす魔法だ。
合わされば人間一人を行動不能にすることなど容易い。
この調子ならば、俺が出る幕は無いかもしれないな。
俺は気楽な調子で町の様子を眺めていく。
酒でも飲みたいところだが、みんなが頑張っているのに俺達だけ飲むわけにもいかない。
俺はしょうがなく異空間収納の中のお湯を使ってお茶を淹れて、自分と男爵の前に置く。
「ありがとうございます」
「いえ。この分なら、制圧は時間の問題かもしれませんね」
しばし無言でお茶をすする。
そろそろブルーノさんの本隊がフレデリックのところに突入する頃だろうか。
俺はそちらの映像を見る。
ちょうどブルーノさんがフレデリックのアジトに突入していくところだった。
ドアを蹴破り、30人ほどの警備隊の兵士がなだれ込む。
『なっ、貴様ら!余計なことはするなと言っただろうが!!』
『もはやウィンコット伯の後ろ盾は無意味だぞ、フレデリック。こちらはスクアード辺境伯からこの町を掃除せよとの命を受けている』
『なんだと!?くそっ、くそっ、なんで辺境伯などが……』
『もはや貴様は終わりだ。捕らえろ!!』
『こ、こんなところで終わってたまるものか!!そ、そうだ、勇者様!勇者様!お願いします!!』
勇者だって!?
この町にも勇者がいたのか?
フレデリックの後ろの扉がガチャリと開き、上半身裸の若い男が出てくる。
なんで半裸なんだ。
『なんだよフレデリック、俺は今忙しいんだよ……』
『ユウヤぁ、ちょっとまだ途中じゃないのぉ』
半裸男の後ろから、更にほぼ裸の女が出てくる。
半裸な理由が分かったよ。
これはダメな勇者のパターンだな。
酒池肉林に溺れてしがらみから抜け出せなくなるのも時間の問題な勇者だ。
すでにこの町で後ろ暗いことをやらされているのだろうか。
とにかく勇者が出てきたからには、俺が出て行かなければならないだろう。
「男爵、ちょっと行ってきます」
「シゲノブ殿、これを」
「え?」
男爵が差し出してきたのは、男爵家の家紋が入った一振りの剣だった。
少し古いが鞘や柄には余すところ無く装飾が入っており、とても素晴らしい一品だ。
「高そうな剣ですが、いいのですか?私などが使って」
「ええ、私は剣は苦手でして。私が持っていてももったいないだけなので、シゲノブ殿が持っていてください。一応家宝なので、うちを辞めるときには返していただけるとありがたいです」
「わかりました。お借りしておきます」
家宝の剣を俺なんかに貸してくれるとはな。
刃こぼれなどしないように大事に使わなくては。
俺はブルーノさんのいるフレデリックのアジトに転移で向かった。
「おいおい、勇者がいるなんて聞いてねーぜ」
「どうするんですか、隊長」
「あの勇者は私に任せていただいて大丈夫です」
「あ、シゲノブ殿。助かります。では俺達は他のものを捕らえます」
フレデリック以下町のチンピラ共を捕らえに向かうブルーノさんたち。
俺の相手はあの勇者だ。
「ん?おっさん日本人か?」
「ああ、そうだよ。君もだろ?」
「そうだな。まあもう日本なんて関係ないけどな」
そう言って勇者は右手を軽く振る。
そこには1本の剣が具現化されていた。
彼の神器のひとつは剣か。
「おっさんがどんな神器を手に入れたかは知らないけどな、俺の神器には絶対に勝てないよ」
鋭い踏み込み。
一瞬で俺と彼との距離はゼロになる。
彼が剣を振り下ろす。
俺はその剣を良く見て避ける。
俺の後ろにあった扉が真っ二つに切断された。
切れ味がいいなんてもんじゃないな。
「俺の剣に切れないものは無いんだ。そしてこの指輪。剣豪の指輪と英雄の指輪。2つの指輪と最強の剣が合わされば俺に勝てるものは存在しない」
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