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お題:オムライスから見たあの子
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『月の女神さま』
「お月さまみたいだね」
オムライスをつくるため、母親がボールに卵を割り入れた。
まんまるの黄身を見て、笑いながらそう言ったね。
そのときの光景を、昨日のできごとのように思い出せるよ。
あれはもう何年前になるのだろうか。
君の笑顔がとてもまぶしかった。
キッチンの窓からわずかに差し込む光。
今日は満月なのかな。
まんまるのお月さまが、夜空に浮かんでいるのだろうか。
朝、ベッドから起き上がることができなかった君。
昼、お弁当箱の中にいるわたしを食べられなかった君。
夜遅くになって、ようやくキッチンへやってきた君。
君は小さな頃からお月さまが好きなんだね。
だから、月の明かりに照らされてわたしのもとへやってきた。
もしかして、君は月の女神さまだったりしないよね。
月の女神さまはね、光をもたらす者なんだって。
君がいるとわたしの心がぽかぽかになる。
それはきっと、君の光に照らされているからなんだね。
月の女神さまだから、昼間はひっそり過ごしているのかな。
でもね、わたしは知っているよ。
月は昼間でもずっと空の上にいるんだ。
太陽が輝いていて、目立たないだけなんだよね。
月はいつでも空の上で輝いている。
だからきっと、君だって輝きを放っているはずだ。
どんなときでも、きらきらしているんだよ。
今日のわたしは、もうすぐ君とはさよならだ。
だけど、さみしくはないよ。
君がきらきらした瞳で見つめてくれたから。
悲しまないで。
わたしは君が大好きなんだ。
控えめに輝くお月さまみたいな女の子。
どうかこれからも、君に月の女神さまのご加護がありますように。
「お月さまみたいだね」
オムライスをつくるため、母親がボールに卵を割り入れた。
まんまるの黄身を見て、笑いながらそう言ったね。
そのときの光景を、昨日のできごとのように思い出せるよ。
あれはもう何年前になるのだろうか。
君の笑顔がとてもまぶしかった。
キッチンの窓からわずかに差し込む光。
今日は満月なのかな。
まんまるのお月さまが、夜空に浮かんでいるのだろうか。
朝、ベッドから起き上がることができなかった君。
昼、お弁当箱の中にいるわたしを食べられなかった君。
夜遅くになって、ようやくキッチンへやってきた君。
君は小さな頃からお月さまが好きなんだね。
だから、月の明かりに照らされてわたしのもとへやってきた。
もしかして、君は月の女神さまだったりしないよね。
月の女神さまはね、光をもたらす者なんだって。
君がいるとわたしの心がぽかぽかになる。
それはきっと、君の光に照らされているからなんだね。
月の女神さまだから、昼間はひっそり過ごしているのかな。
でもね、わたしは知っているよ。
月は昼間でもずっと空の上にいるんだ。
太陽が輝いていて、目立たないだけなんだよね。
月はいつでも空の上で輝いている。
だからきっと、君だって輝きを放っているはずだ。
どんなときでも、きらきらしているんだよ。
今日のわたしは、もうすぐ君とはさよならだ。
だけど、さみしくはないよ。
君がきらきらした瞳で見つめてくれたから。
悲しまないで。
わたしは君が大好きなんだ。
控えめに輝くお月さまみたいな女の子。
どうかこれからも、君に月の女神さまのご加護がありますように。
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