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2章 首都東京都奪還編
必然(前編)
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道場付近にあった自動販売機で缶コーヒーを一杯購入し、それを一口飲んでいると、隣に人の気配を感じたので、ふと隣を見た。
「なんだ浩樹か、おはよう」
隣に立っていたのは、齢12の時からずっと親友である加藤浩樹だった。
浩樹も自販機で飲み物を買おうとしていたので、邪魔にならないよう俺は立ち位置から少しずれる。
浩樹も俺と同様缶コーヒーのボタンを押し、「ガコンッ」という音がなった後に取り出し口から缶コーヒーを取り出した。
「おはよう…とは言っても、もう12時とっくに過ぎてるぞ、良介」
そう言って浩樹は缶コーヒーを一気に飲み干し、空の缶コーヒーを缶専用ゴミ箱に捨てる。
「いやーまさかまたこうしてエイリアンを嬲り殺せる機会が来るとは思わなかったよ、このままずっと刑務所で住ごすのかと思ってたよ、しかもお前と一緒にな」
「そうだな、片山さんの計らいで良介への死刑執行は保留、俺も懲役刑の執行を猶予されたしな、片山さんに感謝してもしきれないくらいだ」
浩樹の言葉に俺は「そうだな…」と返し、まだわずかに残っている缶コーヒーを飲み干した。
ー15年前
俺の父は寺の住職だった、元々は福岡県の寺に住んでいたが、ある日長野県の小さな村にある寺の住職さんが亡くなったとかで、その住職さんには跡取りがいなかったため、急遽父はその寺の住職として任命を受け、俺たち家族はその寺へ引っ越すことになった。
「俺も時期に寺の住職になるのか…特にやりたいこともないし、それも悪くないか」
俺は河辺の坂で寝そべっていると、隣にあった木の上から声がした。
「君、見ない顔だね、外の人かい?」
そう声を掛けられ、俺は声のした木の上の方に視線を向ける。
そこには、俺とそう歳は変わらないであろう青い目の瞳をした男子が木の枝に座っており、俺を見下ろしていた。
「誰だ?お前は?」
俺がそう問うと、青い瞳の男子は木から飛び降りて、俺に近づいてきた。
近づいて来るその男子はニコニコとしながら俺に話しかけてくる。
「俺は明長良介、一応俺がこの村の長みたいなものだよ」
「長?村長のことか?俺とそう変わらないお前が村長?冗談だろ」
明長良介と名乗る男子は首を横に振って「冗談じゃないよ」と言う。
「まあ表上は俺の親父…やべ、父様が村長をやってるよ、一応年齢制限があるみたいだし、でも村長の主な仕事のほとんどは俺がやってるけどね、だから実質俺が村長だよ」
「お前、歳いくつだよ?ついでに俺は12歳だ」
「奇遇だね、俺も12だよ、同い年」
そう言うと明長は俺の隣に寝転び、仰向けで空を見る。
「昼の空って、どこで見てもあんまり変わらないよねえ、夜空見る方が多少星の位置が変わってるから夜の方が見応えがあるよ、君はどう?」
「夜も昼もあんまり見応えないだろ」
俺は眠気のあまりあくびが出る。
眠ろうと俺はそのまま目を閉じた。
俺がそのまま寝落ちしてから何時間経っただろう。
まだ昼間だったはずの景色がいつの間にか夕方になっていた。
「そろそろ帰らないと」
体を起き上がらせると、ふと隣を見ると、俺と同様に寝そべっている良介がいた。
俺が起きたことに気づいたのか、良介も起き上がり、俺に「おはよう」と言った。
「なんだ、お前も寝てたのかよ、変な奴だな」
俺がそう言うと、良介はニコニコとした表情で俺を見る。
そして、立ち上がった良介は坂を上り始める。
「そういえば、まだ名前聞いてないね、名前なんていうの?」
良介に名前を聞かれた俺は、多少警戒心は抱きつつも自身の名前を答えた。
「加藤…加藤浩樹だ」
俺が名前を答えると良介は嬉しそうに笑い、道端に座る。
「じゃあ、今日から浩樹は俺の親友だ、よろしくな」
そう言って良介は俺に握手を求めるように手を差し出す。
「普通初対面にいうセリフじゃないと思うけど、まあいっか…よろしく、良介」
俺は差し出された手を掴み、良介と握手を交わした。
―6年後
「あ!おーい!浩樹!」
いつも通る河辺を歩いていると、反対向こう側の河辺の方から大声で俺の名前を呼ぶ。
声のした方を振り向くと、そこに良介とその取り巻きらしき人たちがいた。
「なんだ良介!」
俺は良介のいる方に視線を移して大声で言う。
「今から帰るところだろ浩樹!俺もちょうど帰ろうとするとこだけど、一緒に帰らないかい!」
良介がそう言うと、周りにいる取り巻きたちが驚く表情を見せ、良介に詰め寄る。
「青様!なぜ異教徒と一緒にいようとするのですか!?このことが青母様に知られたら…」
「そうですよ、あんな異教徒と仲良くしていたら、青様が汚れてしまう」
取り巻きたちの言葉に対し、良介は満面の笑みで取り巻きたちに視線を移す。
「俺が誰と仲良くしようが関係ないよ、俺はお前たちと一緒にいるより浩樹といた方が楽しいしね、それに、うちの母様は俺の言いなりだから、俺に文句は言わないと思うよ」
そう言って良介は駆け足で川の一歩手前まで近づき思いっ切りジャンプする。
勢いよく跳んだ良介は、川を跳び越えて反対側の河辺まで到達した。
反対側の河辺に着地した良介は「ふうっ」と息を吐き、取り巻きたちの方に視線を向ける。
「お前らはさっき浩樹を異教徒と呼んでいたが実際は違うぞ、確かに浩樹は寺の息子ではあるが、どの宗教にも改宗してるわけじゃないから、浩樹は無神論者…つまりは異教徒ではない」
「いや…それも異教徒に変わりないだろ」
取り巻きたちのうち一人はそう言ったが、良介はそれを無視して俺に「帰ろ」と言った。
―5分後
「いやーすまないね、うちの取り巻きが失礼したね」
良介は少しテンション低めな声量で俺に言う、いつも愛想よく振りまく良介にしては珍しい。
「気にするな、この村に引っ越してからもう6年だ、これくらい嫌でも慣れたよ」
「いーやほんと申し訳ない、あーあ、人間ってどうして少数派を迫害したがるんだろうね、ほんと人間愚かだね、俺も人間だけど」
「それが人ってもんだ」
俺と良介とで道を歩くと、良介が一件だけポツンとある屋台を指差す。
「あそこの駄菓子屋で何か食おうぜ」と良介が突如言いだし、俺も付き合うことにした。
「駄菓子屋があるの結構珍しいな、聞いたことはあっても実際に見るのは初めてだな」
「そうかい?ここに住んでから6年も経ってるのに、駄菓子の存在に気づかなかったのかい?」
「もしかしたら見たことあるかもしれんが、これが駄菓子屋だって認識するのはこれが初めてだ」
俺は財布から小銭を取り出し、150円分のお菓子を適当に選んで買う。
一方良介はラムネ瓶を2個とのど飴を10個と買う。
「浩樹、これやるよ」
良介は俺にラムネ瓶を1本を渡した。
俺もお返しに10円ガムを5個あげた。
そして、俺と良介とで同時にラムネ瓶を飲み干し、購入したお菓子をそれぞれ頬張る。
「俺らが18でも、駄菓子で食う菓子は悪くないだろ?」
「フッ、そうだな」
俺たちはたわいのない会話を交わしながら、駄菓子で買ったお菓子を次々に食べていった。
「そういや今日がクリスマスイブだから、明日がクリスマスだな」
「青眼教のトップが他の宗教の行事も知ってるんだな」
俺は良介にツッコミを入れるように言う。
「ぶっちゃけ俺は、青眼教よりキリスト教の方がいいな、プレゼント貰える上に、ケーキも食えるしな」
「日本のクリスマス全部が本場と同じとは限らないぞ、元はイエス・キリストの誕生を祝う行事だからな」
俺がそう言っても良介は上の空で、「何かプレゼント欲しいな~」とワザとらしく言う。
「俺にねだっても何も出てこないからな」
「いいじゃないか浩樹、俺はずっとクリスマスってのを味わったこともないんだからさあ、誕生日プレゼントなんでもいいから何かくれよー」
良介はそう言ってしつこく俺に言う、俺もついに根負けし「明日何か買ってやるよ」と言ってしまった。
「イエーイ!ありがとな浩樹!こんなこと頼めるの浩樹しかいないからさ、嬉しいよ!もう感謝感謝!」
良介はまるで子供のようにはしゃぎ、最初の低めなテンションだった良介からいつもの良介に戻った。
「じゃあ俺も何かお返しに用意するからさ、楽しみにしてな」
「18歳にしてプレゼント交換か、何だか違和感しかないな」
そして、俺は良介に明日の予定をどうしようか話そうとした瞬間、突如陰がさしかかったようにあたりが暗くなった。
いきなり暗くなったことに内心驚く俺は良介と一緒に空を見上げると、空には地球の物とは思えない物体が浮かんでいた。
「なんだ浩樹か、おはよう」
隣に立っていたのは、齢12の時からずっと親友である加藤浩樹だった。
浩樹も自販機で飲み物を買おうとしていたので、邪魔にならないよう俺は立ち位置から少しずれる。
浩樹も俺と同様缶コーヒーのボタンを押し、「ガコンッ」という音がなった後に取り出し口から缶コーヒーを取り出した。
「おはよう…とは言っても、もう12時とっくに過ぎてるぞ、良介」
そう言って浩樹は缶コーヒーを一気に飲み干し、空の缶コーヒーを缶専用ゴミ箱に捨てる。
「いやーまさかまたこうしてエイリアンを嬲り殺せる機会が来るとは思わなかったよ、このままずっと刑務所で住ごすのかと思ってたよ、しかもお前と一緒にな」
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浩樹の言葉に俺は「そうだな…」と返し、まだわずかに残っている缶コーヒーを飲み干した。
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俺は河辺の坂で寝そべっていると、隣にあった木の上から声がした。
「君、見ない顔だね、外の人かい?」
そう声を掛けられ、俺は声のした木の上の方に視線を向ける。
そこには、俺とそう歳は変わらないであろう青い目の瞳をした男子が木の枝に座っており、俺を見下ろしていた。
「誰だ?お前は?」
俺がそう問うと、青い瞳の男子は木から飛び降りて、俺に近づいてきた。
近づいて来るその男子はニコニコとしながら俺に話しかけてくる。
「俺は明長良介、一応俺がこの村の長みたいなものだよ」
「長?村長のことか?俺とそう変わらないお前が村長?冗談だろ」
明長良介と名乗る男子は首を横に振って「冗談じゃないよ」と言う。
「まあ表上は俺の親父…やべ、父様が村長をやってるよ、一応年齢制限があるみたいだし、でも村長の主な仕事のほとんどは俺がやってるけどね、だから実質俺が村長だよ」
「お前、歳いくつだよ?ついでに俺は12歳だ」
「奇遇だね、俺も12だよ、同い年」
そう言うと明長は俺の隣に寝転び、仰向けで空を見る。
「昼の空って、どこで見てもあんまり変わらないよねえ、夜空見る方が多少星の位置が変わってるから夜の方が見応えがあるよ、君はどう?」
「夜も昼もあんまり見応えないだろ」
俺は眠気のあまりあくびが出る。
眠ろうと俺はそのまま目を閉じた。
俺がそのまま寝落ちしてから何時間経っただろう。
まだ昼間だったはずの景色がいつの間にか夕方になっていた。
「そろそろ帰らないと」
体を起き上がらせると、ふと隣を見ると、俺と同様に寝そべっている良介がいた。
俺が起きたことに気づいたのか、良介も起き上がり、俺に「おはよう」と言った。
「なんだ、お前も寝てたのかよ、変な奴だな」
俺がそう言うと、良介はニコニコとした表情で俺を見る。
そして、立ち上がった良介は坂を上り始める。
「そういえば、まだ名前聞いてないね、名前なんていうの?」
良介に名前を聞かれた俺は、多少警戒心は抱きつつも自身の名前を答えた。
「加藤…加藤浩樹だ」
俺が名前を答えると良介は嬉しそうに笑い、道端に座る。
「じゃあ、今日から浩樹は俺の親友だ、よろしくな」
そう言って良介は俺に握手を求めるように手を差し出す。
「普通初対面にいうセリフじゃないと思うけど、まあいっか…よろしく、良介」
俺は差し出された手を掴み、良介と握手を交わした。
―6年後
「あ!おーい!浩樹!」
いつも通る河辺を歩いていると、反対向こう側の河辺の方から大声で俺の名前を呼ぶ。
声のした方を振り向くと、そこに良介とその取り巻きらしき人たちがいた。
「なんだ良介!」
俺は良介のいる方に視線を移して大声で言う。
「今から帰るところだろ浩樹!俺もちょうど帰ろうとするとこだけど、一緒に帰らないかい!」
良介がそう言うと、周りにいる取り巻きたちが驚く表情を見せ、良介に詰め寄る。
「青様!なぜ異教徒と一緒にいようとするのですか!?このことが青母様に知られたら…」
「そうですよ、あんな異教徒と仲良くしていたら、青様が汚れてしまう」
取り巻きたちの言葉に対し、良介は満面の笑みで取り巻きたちに視線を移す。
「俺が誰と仲良くしようが関係ないよ、俺はお前たちと一緒にいるより浩樹といた方が楽しいしね、それに、うちの母様は俺の言いなりだから、俺に文句は言わないと思うよ」
そう言って良介は駆け足で川の一歩手前まで近づき思いっ切りジャンプする。
勢いよく跳んだ良介は、川を跳び越えて反対側の河辺まで到達した。
反対側の河辺に着地した良介は「ふうっ」と息を吐き、取り巻きたちの方に視線を向ける。
「お前らはさっき浩樹を異教徒と呼んでいたが実際は違うぞ、確かに浩樹は寺の息子ではあるが、どの宗教にも改宗してるわけじゃないから、浩樹は無神論者…つまりは異教徒ではない」
「いや…それも異教徒に変わりないだろ」
取り巻きたちのうち一人はそう言ったが、良介はそれを無視して俺に「帰ろ」と言った。
―5分後
「いやーすまないね、うちの取り巻きが失礼したね」
良介は少しテンション低めな声量で俺に言う、いつも愛想よく振りまく良介にしては珍しい。
「気にするな、この村に引っ越してからもう6年だ、これくらい嫌でも慣れたよ」
「いーやほんと申し訳ない、あーあ、人間ってどうして少数派を迫害したがるんだろうね、ほんと人間愚かだね、俺も人間だけど」
「それが人ってもんだ」
俺と良介とで道を歩くと、良介が一件だけポツンとある屋台を指差す。
「あそこの駄菓子屋で何か食おうぜ」と良介が突如言いだし、俺も付き合うことにした。
「駄菓子屋があるの結構珍しいな、聞いたことはあっても実際に見るのは初めてだな」
「そうかい?ここに住んでから6年も経ってるのに、駄菓子の存在に気づかなかったのかい?」
「もしかしたら見たことあるかもしれんが、これが駄菓子屋だって認識するのはこれが初めてだ」
俺は財布から小銭を取り出し、150円分のお菓子を適当に選んで買う。
一方良介はラムネ瓶を2個とのど飴を10個と買う。
「浩樹、これやるよ」
良介は俺にラムネ瓶を1本を渡した。
俺もお返しに10円ガムを5個あげた。
そして、俺と良介とで同時にラムネ瓶を飲み干し、購入したお菓子をそれぞれ頬張る。
「俺らが18でも、駄菓子で食う菓子は悪くないだろ?」
「フッ、そうだな」
俺たちはたわいのない会話を交わしながら、駄菓子で買ったお菓子を次々に食べていった。
「そういや今日がクリスマスイブだから、明日がクリスマスだな」
「青眼教のトップが他の宗教の行事も知ってるんだな」
俺は良介にツッコミを入れるように言う。
「ぶっちゃけ俺は、青眼教よりキリスト教の方がいいな、プレゼント貰える上に、ケーキも食えるしな」
「日本のクリスマス全部が本場と同じとは限らないぞ、元はイエス・キリストの誕生を祝う行事だからな」
俺がそう言っても良介は上の空で、「何かプレゼント欲しいな~」とワザとらしく言う。
「俺にねだっても何も出てこないからな」
「いいじゃないか浩樹、俺はずっとクリスマスってのを味わったこともないんだからさあ、誕生日プレゼントなんでもいいから何かくれよー」
良介はそう言ってしつこく俺に言う、俺もついに根負けし「明日何か買ってやるよ」と言ってしまった。
「イエーイ!ありがとな浩樹!こんなこと頼めるの浩樹しかいないからさ、嬉しいよ!もう感謝感謝!」
良介はまるで子供のようにはしゃぎ、最初の低めなテンションだった良介からいつもの良介に戻った。
「じゃあ俺も何かお返しに用意するからさ、楽しみにしてな」
「18歳にしてプレゼント交換か、何だか違和感しかないな」
そして、俺は良介に明日の予定をどうしようか話そうとした瞬間、突如陰がさしかかったようにあたりが暗くなった。
いきなり暗くなったことに内心驚く俺は良介と一緒に空を見上げると、空には地球の物とは思えない物体が浮かんでいた。
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