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2章 首都東京都奪還編
遺言
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「あー…、憂鬱だ…さっさとこの場から逃げたい…無理だろ…あんな人間なのかも怪しい生物…しかも3人、前回の前橋攻略で宮城の兵士の半数を失ったばかりだっていうのに…援軍もしばらく来ないようだし…」
俺は室内で一人、不平不満をぶつぶつ言う、なにせこの勝ち目のない戦であっても、ここ旧宮城県仙台市に構える拠点を守らなければならないからだ。
少し前は旧宮城に6000程兵士が常駐していたが、今やもうその半数の3000しか残っていない。
「はあ…危険リストに載っていた永井、綾城、真白が宮城に侵入して10分くらいか…そろそろ見張りの兵士らとあの3人が衝突する頃かな…」
俺がそう思った瞬間、部下の少佐から通信が入った。
「どうかしたか?少佐」
「旧仙台市西部で人間3体が我々兵士らに攻撃を仕掛けて来ました」
少佐からの報告に俺は深いため息を吐く、やっぱり始まってしまったか。
「はあ…だから日本嫌なんだよ…いっそのこと、アメリカに異動願いだそうかなあ…」
「中将、諦めないでください、我々が奴らの侵攻を食い止めてみせますので、どうかご安心ください」
「安心…できるわけないだろ!じゃあ何か策があるのか!」
俺は少佐に怒号を上げ、近くにあったカップを少佐が映っている画面に投げつけた。
俺のその一言とカップが割れる音に少佐は黙ってしまった、すると今度は、扉のノック音が聞こえ、少将が室内に入って来た。
「お取り込み中失礼します少佐、中将殿」
「ああ…少将か…お前には悪いがこの戦いに勝算はない、3人だけとは言っても我々兵士の数に換算すると兵士30000体分の戦力を有してるんだぞ」
「中将、まだ勝機はあります、ハイブリットの神城彩月にも効いたという睡眠薬液入りの銃弾を大量に放てば確実に奴らを戦闘不能に陥らせることができます」
「それは当たればの話だ、人間側もすでに対策を取っているはずだ、ここはもう撤退すべきだと俺は思うんだけどな」
俺は少将と少佐にそう言い、単独で撤退の準備を始めようとした。
「ちょっと待ってください!我々を置いて逃げるつもりですか!?」
「俺はな!確実に勝てる戦いしかやらねえんだよ!無駄に戦力減らすより一度撤退して温存しといた方が後々の戦闘で反撃に徹しやすいからな、お前らも今のうちに撤退の準備をしろ!」
俺が部下らに撤退を促した瞬間、突如室内の扉が雑に開けられた、そこには中佐と大佐が室内に入り込み、俺に小型銃を向けながらこちらに近づいて来た。
「ドゥメルー中将、残念ながら撤退という選択肢をお選びすることはできません」
「…は?」
予想もしない出来事と大佐からの言葉に俺は一瞬脳内がフリーズした、一体何を言っているんだこいつらは。
「おい…お前ら…上官命令に逆らうってことか…」
「いえ、厳密に言うと、我々はあくまで本部からの指令に従っているだけです」
「本部?どういうことだ?」
本部って、東京のことか、いや待て、本部からの指令ってことはジーク・ガーナ―総大将からの指令ってことなのか、いや待て待て、無駄な戦いを避けることを第一とするあのジーク・ガーナ―が、ありえない、本当に本部からの指令なのか、いや待て…まさか。
「一応確認だが、本部というのはジーク総大将がいらしている東京のことを言っているのか?」
「いいえ…私の言う本部と言うのは、本国の軍総司令部院のことです」
やはりな…ジーク・ガーナ―からの指令ではなく、本国に居座る世間知らずな権力者からの指令ってわけか、まったく…権力者というのは…なぜそう地球攻略を甘く見ることができるんだろうか。
「欲に溺れたようだな、大佐、中佐」
「中将、そろそろ我々の名前くらいおぼえてください、階級だけだとわかりにくいんですよ」
「知らねえよ、俺は好きで日本攻略部隊に配属されたわけじゃねえしな」
「なぜこんな奴が中将になれたのか、理解できない」
「まあ内戦の時はそこそこ戦績よかったからなあ、お前らと違ってな」
俺のその一言に大佐と中佐がキレた様子を見せ、小型銃を構える力が強くなっていた。
「では、あなたには死んでもらうしかないようですね」
「殺れるもんならな」
俺が大佐と中佐を殺しにかかろうとしたその時、ずっと突っ立っていたはずの少将が俺と大佐たちの間を割って出た。
「大佐!中佐!そして中将殿!今は争っている場合ではないです!こうして揉めてる間に兵士が3人の侵入者によって殺されているんです!」
少将の怒号に俺と大佐たちは黙り、冷静になる、たしかに少将の言う通り今は内部で揉めてる場合ではない。
「すまなかった少将、冷静になれなくて」
「少将、私も感情的になってしまい申し訳ありません」
俺と大佐は少将に謝罪し、改めて俺と少将、大佐、中佐、少将とで旧宮城の防衛と侵入者への対策について話し合うことになった。
「とりあえずまずは撤退か徹底抗戦かどっちかを決めましょう」
「そのことなんだが…俺に提案がある」
俺は突如思いついた案をその場にいる部下たちに伝えた。
「なに!?少尉以下の兵士は撤退で、それ以上の階級を持つ者は3人の人間の足止めをするってことなのか!?」
「ああ、そうだ」
「馬鹿な!それでは宮城が持たない!私はその案には反対だ!」
やはり大佐は納得しないようだな、中佐も俺の案に不服なようだった、どうしても全軍で徹底抗戦したい魂胆だろう。
「少尉以下の兵士には申し訳ないが、あの化け物相手には兵士の無駄使いだ、だからこそギリギリ互角に戦えるであろう我々と大尉、中尉たちで殺るしかない」
「中将の言う通りです、我々だけでなんとか侵攻を食い止めましょう」
「少将、言ってるところで悪いが…お前には撤退する兵士らを先導しろ」
「えっ…それはどういうことですか!?中将!」
少将が俺に詰め寄ったが、俺は少将に最後の指令を出した。
「少尉以下の兵士は2900もいるんだ、2900もの兵士を指揮できる者がいねえと撤退がスムーズに進まないだろ」
「しかし…」
俺の指令に対し少将はまだ納得できない様子ではあったが、それでも俺は少将への説得を続ける。
「お前には軍を率いる素質がある、まあ…欠点としては諦めが悪いってくらいだ、でもその諦めの悪いところはある意味お前の長所でもあるがな」
「中将!私の役目はあなたの補佐です!どうか私を侵入者の討伐に加えさせてください!」
少将は俺に食って掛かって来る、俺はさらに少将に説得を続ける。
「少将!よく聞け!正直俺は!あの人間3人を殺るのは不可能だと思っている!おそらく討伐に向かう部下も、俺も…」
「何を申している中将!我々が負けるはずがない!」
俺の言動に大佐はキレたようだが、それに構わず俺は少将に言い続ける。
「そもそも!俺たちがこの惑星を攻めること自体が間違ってんだ!170年前に内戦を終わらせたら今度は別の惑星だと…馬鹿げてるってな、俺の親父も本国の行く末を死ぬまで嘆いていたよ」
「中将、あなたは一体何を言いたいんですか!?」
少将からの質問に俺は少将の肩を掴みながら声を振り絞るように答えた。
「俺はお前に最後の指令を与える、2900の兵士をジーク・ガーナ―のいる東京へ撤退させ、その後は何としてでも生き残れ!この糞みてえな戦争が終わったら、お前はこの惑星の人間との講和に尽力しろ!それがお前の役目だ少将…いや!シュン・マヤ―少将!」
俺が少将にそう言うと、少将が何かに驚いた表情をしていた。
「俺…何か変なこと言ったか?」
俺が少将に聞くと、少将は笑いながら俺の問いに答えた。
「中将、まさかあなたがここで私の名前を言うとは思いもしなくて…ていうか名前、覚えてくれてたんですね、いつも少将少将言ってましたから」
「一人ひとり名前で呼ぶのがめんどくさかっただけだ」
気を取り直して、俺は改めて少将と大佐らとこれから行うことを確認し合う。
「ではもう一回言うが、俺と大佐、中佐、少佐、また後から合流する大尉と中尉らで3人の人間の相手をする、そして少将…」
「!…はい」
「お前は2900の兵士を率いて東京へ撤退しろ、後は任せたぞ」
「はい!後のことはお任せください!」
「フッ…」
少将は俺に会釈すると、各部隊にもこの作戦を伝えにその場を出ていった。
「大佐よ、お前の望み通り、一緒に死にに行ってやるよ、ほんとに良いんだな?」
「ええ、私自身負けるつもりはない、奴らに勝つつもりでいます」
「すげえ自信だな…逆に尊敬するよ」
「それと…」
「ん?」
「あなたが先程少将に発した言動は本国への反逆と捉えられます、本当でしたら私はこのことを本部に報告しないといけないところですが…聞かなかったことにします」
「フッ、そうしてくれると助かるよ、大佐」
俺は大佐、中佐、少佐と共に、各大尉と中尉たちに合流の指令を送りに向かった。
「さーて、どうやって永井と真白、綾城を殺ろうかな」
俺は室内で一人、不平不満をぶつぶつ言う、なにせこの勝ち目のない戦であっても、ここ旧宮城県仙台市に構える拠点を守らなければならないからだ。
少し前は旧宮城に6000程兵士が常駐していたが、今やもうその半数の3000しか残っていない。
「はあ…危険リストに載っていた永井、綾城、真白が宮城に侵入して10分くらいか…そろそろ見張りの兵士らとあの3人が衝突する頃かな…」
俺がそう思った瞬間、部下の少佐から通信が入った。
「どうかしたか?少佐」
「旧仙台市西部で人間3体が我々兵士らに攻撃を仕掛けて来ました」
少佐からの報告に俺は深いため息を吐く、やっぱり始まってしまったか。
「はあ…だから日本嫌なんだよ…いっそのこと、アメリカに異動願いだそうかなあ…」
「中将、諦めないでください、我々が奴らの侵攻を食い止めてみせますので、どうかご安心ください」
「安心…できるわけないだろ!じゃあ何か策があるのか!」
俺は少佐に怒号を上げ、近くにあったカップを少佐が映っている画面に投げつけた。
俺のその一言とカップが割れる音に少佐は黙ってしまった、すると今度は、扉のノック音が聞こえ、少将が室内に入って来た。
「お取り込み中失礼します少佐、中将殿」
「ああ…少将か…お前には悪いがこの戦いに勝算はない、3人だけとは言っても我々兵士の数に換算すると兵士30000体分の戦力を有してるんだぞ」
「中将、まだ勝機はあります、ハイブリットの神城彩月にも効いたという睡眠薬液入りの銃弾を大量に放てば確実に奴らを戦闘不能に陥らせることができます」
「それは当たればの話だ、人間側もすでに対策を取っているはずだ、ここはもう撤退すべきだと俺は思うんだけどな」
俺は少将と少佐にそう言い、単独で撤退の準備を始めようとした。
「ちょっと待ってください!我々を置いて逃げるつもりですか!?」
「俺はな!確実に勝てる戦いしかやらねえんだよ!無駄に戦力減らすより一度撤退して温存しといた方が後々の戦闘で反撃に徹しやすいからな、お前らも今のうちに撤退の準備をしろ!」
俺が部下らに撤退を促した瞬間、突如室内の扉が雑に開けられた、そこには中佐と大佐が室内に入り込み、俺に小型銃を向けながらこちらに近づいて来た。
「ドゥメルー中将、残念ながら撤退という選択肢をお選びすることはできません」
「…は?」
予想もしない出来事と大佐からの言葉に俺は一瞬脳内がフリーズした、一体何を言っているんだこいつらは。
「おい…お前ら…上官命令に逆らうってことか…」
「いえ、厳密に言うと、我々はあくまで本部からの指令に従っているだけです」
「本部?どういうことだ?」
本部って、東京のことか、いや待て、本部からの指令ってことはジーク・ガーナ―総大将からの指令ってことなのか、いや待て待て、無駄な戦いを避けることを第一とするあのジーク・ガーナ―が、ありえない、本当に本部からの指令なのか、いや待て…まさか。
「一応確認だが、本部というのはジーク総大将がいらしている東京のことを言っているのか?」
「いいえ…私の言う本部と言うのは、本国の軍総司令部院のことです」
やはりな…ジーク・ガーナ―からの指令ではなく、本国に居座る世間知らずな権力者からの指令ってわけか、まったく…権力者というのは…なぜそう地球攻略を甘く見ることができるんだろうか。
「欲に溺れたようだな、大佐、中佐」
「中将、そろそろ我々の名前くらいおぼえてください、階級だけだとわかりにくいんですよ」
「知らねえよ、俺は好きで日本攻略部隊に配属されたわけじゃねえしな」
「なぜこんな奴が中将になれたのか、理解できない」
「まあ内戦の時はそこそこ戦績よかったからなあ、お前らと違ってな」
俺のその一言に大佐と中佐がキレた様子を見せ、小型銃を構える力が強くなっていた。
「では、あなたには死んでもらうしかないようですね」
「殺れるもんならな」
俺が大佐と中佐を殺しにかかろうとしたその時、ずっと突っ立っていたはずの少将が俺と大佐たちの間を割って出た。
「大佐!中佐!そして中将殿!今は争っている場合ではないです!こうして揉めてる間に兵士が3人の侵入者によって殺されているんです!」
少将の怒号に俺と大佐たちは黙り、冷静になる、たしかに少将の言う通り今は内部で揉めてる場合ではない。
「すまなかった少将、冷静になれなくて」
「少将、私も感情的になってしまい申し訳ありません」
俺と大佐は少将に謝罪し、改めて俺と少将、大佐、中佐、少将とで旧宮城の防衛と侵入者への対策について話し合うことになった。
「とりあえずまずは撤退か徹底抗戦かどっちかを決めましょう」
「そのことなんだが…俺に提案がある」
俺は突如思いついた案をその場にいる部下たちに伝えた。
「なに!?少尉以下の兵士は撤退で、それ以上の階級を持つ者は3人の人間の足止めをするってことなのか!?」
「ああ、そうだ」
「馬鹿な!それでは宮城が持たない!私はその案には反対だ!」
やはり大佐は納得しないようだな、中佐も俺の案に不服なようだった、どうしても全軍で徹底抗戦したい魂胆だろう。
「少尉以下の兵士には申し訳ないが、あの化け物相手には兵士の無駄使いだ、だからこそギリギリ互角に戦えるであろう我々と大尉、中尉たちで殺るしかない」
「中将の言う通りです、我々だけでなんとか侵攻を食い止めましょう」
「少将、言ってるところで悪いが…お前には撤退する兵士らを先導しろ」
「えっ…それはどういうことですか!?中将!」
少将が俺に詰め寄ったが、俺は少将に最後の指令を出した。
「少尉以下の兵士は2900もいるんだ、2900もの兵士を指揮できる者がいねえと撤退がスムーズに進まないだろ」
「しかし…」
俺の指令に対し少将はまだ納得できない様子ではあったが、それでも俺は少将への説得を続ける。
「お前には軍を率いる素質がある、まあ…欠点としては諦めが悪いってくらいだ、でもその諦めの悪いところはある意味お前の長所でもあるがな」
「中将!私の役目はあなたの補佐です!どうか私を侵入者の討伐に加えさせてください!」
少将は俺に食って掛かって来る、俺はさらに少将に説得を続ける。
「少将!よく聞け!正直俺は!あの人間3人を殺るのは不可能だと思っている!おそらく討伐に向かう部下も、俺も…」
「何を申している中将!我々が負けるはずがない!」
俺の言動に大佐はキレたようだが、それに構わず俺は少将に言い続ける。
「そもそも!俺たちがこの惑星を攻めること自体が間違ってんだ!170年前に内戦を終わらせたら今度は別の惑星だと…馬鹿げてるってな、俺の親父も本国の行く末を死ぬまで嘆いていたよ」
「中将、あなたは一体何を言いたいんですか!?」
少将からの質問に俺は少将の肩を掴みながら声を振り絞るように答えた。
「俺はお前に最後の指令を与える、2900の兵士をジーク・ガーナ―のいる東京へ撤退させ、その後は何としてでも生き残れ!この糞みてえな戦争が終わったら、お前はこの惑星の人間との講和に尽力しろ!それがお前の役目だ少将…いや!シュン・マヤ―少将!」
俺が少将にそう言うと、少将が何かに驚いた表情をしていた。
「俺…何か変なこと言ったか?」
俺が少将に聞くと、少将は笑いながら俺の問いに答えた。
「中将、まさかあなたがここで私の名前を言うとは思いもしなくて…ていうか名前、覚えてくれてたんですね、いつも少将少将言ってましたから」
「一人ひとり名前で呼ぶのがめんどくさかっただけだ」
気を取り直して、俺は改めて少将と大佐らとこれから行うことを確認し合う。
「ではもう一回言うが、俺と大佐、中佐、少佐、また後から合流する大尉と中尉らで3人の人間の相手をする、そして少将…」
「!…はい」
「お前は2900の兵士を率いて東京へ撤退しろ、後は任せたぞ」
「はい!後のことはお任せください!」
「フッ…」
少将は俺に会釈すると、各部隊にもこの作戦を伝えにその場を出ていった。
「大佐よ、お前の望み通り、一緒に死にに行ってやるよ、ほんとに良いんだな?」
「ええ、私自身負けるつもりはない、奴らに勝つつもりでいます」
「すげえ自信だな…逆に尊敬するよ」
「それと…」
「ん?」
「あなたが先程少将に発した言動は本国への反逆と捉えられます、本当でしたら私はこのことを本部に報告しないといけないところですが…聞かなかったことにします」
「フッ、そうしてくれると助かるよ、大佐」
俺は大佐、中佐、少佐と共に、各大尉と中尉たちに合流の指令を送りに向かった。
「さーて、どうやって永井と真白、綾城を殺ろうかな」
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