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1章 前橋死守編
前橋防衛戦 東部戦線(前編)
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「10000と聞いていたが、やはり多いな…」
俺は一人、前橋市東部にいるエイリアンらの様子を双眼鏡で窺っていた。
今のところすでに基地への攻撃が始まっていた。
エイリアンによる激しい攻撃を受けても自衛隊は負けず劣らずに応戦している。
「ん?エイリアンが倒れていくぞ、おかしい…たしかエイリアン相手に自動小銃では弾が通らないはずだ」
よくよく観察して見ると、倒れているエイリアンのほとんどは生きていたが、立つことができなった。
どうやら自衛隊はエイリアンの関節裏と首を狙撃し、身動きできないようにしていたようだ。
そして、身動きできないエイリアンを迫撃砲や対空機銃などで次々にとどめを刺していく。
「なるほど…たしかにいくらエイリアンの完全なる防備でも…関節部分だけは防備が備わっていない、そこをねらったのか…」
自衛隊はすでにエイリアンの唯一の弱点を見つけていたということだ。
自衛隊も決して諦めていたわけではなかった。
「そろそろ俺も攻め込むか…その前に」
俺は上空を飛んでいるエイリアンの戦闘機から先に潰すことにした。
カバンから手榴弾を取り出し、安全ピンを抜き、それをエイリアンの戦闘機目掛けて投げた。
手榴弾が戦闘機に当たり、爆発と同時にその戦闘機は墜落した。
異変に気づいたのか、他の戦闘機が3機こちらに向かって来た。
「来たか…」
3機の戦闘機が俺に向けて掃射してきた。
弾を避けながら持っていた手榴弾を掃射してくる戦闘機に投げ当てた。
1機が手榴弾の爆発によって墜落し、残りの2機はまだ俺を追跡する。
「手榴弾は残り…5つといったところか…あと5機は落とせるようだな」
東部上空を飛行している戦闘機はまだあと13機あった。
しかし、手榴弾を切らしたとしてもどこかに不発弾があればそれを投げて撃墜させれば問題ない。
「とりあえず、今ある手榴弾で5機落とすか」
俺は追跡してくるエイリアンの戦闘機の攻撃をかわしていき、すきを見計らって手榴弾を戦闘機に当てていく。
「よし、これで合計4機落としたから残りは…」
上空を見渡すと、エイリアンの戦闘機は残りわずか6機となっていた。
「どうやら自衛隊も5機落としたようだな、残りの6機もエイリアンを討伐しながら落とすか」
俺は一人でエイリアンの大軍に向かって行った。
俺の存在に気づいたエイリアンたちは俺の方に銃を向け、一斉射撃を始めた。
俺は腰に掛けていた黒刀を抜き、銃弾をかわしながらエイリアンの大軍に近づいていく。
そして、俺の間合いに入ったエイリアンを黒刀で斬ったり、素手で顔面を潰したりと容赦なく殺していった。
「$〆€**(殺される)!」
「#〆$€#€$(一旦下がれ)!〆〆$##€〆#〆〆(重装機をこちらに向かわせろ)!」
重装機が5機ほど俺の方に向かってきたが、難なく攻撃を交わしていき、重装機の乗組員を次々に斬り殺していく。
またさらに戦闘機が3機ほど俺に一斉射撃やら球体型のドローンを飛ばしてきたが弾丸を避け、追跡する球体型のドローンを黒刀で斬って壊す。
「ちょうど3機いるし、手榴弾使い切るか…」
手榴弾の安全ピンを3つ同時に抜き、3機の戦闘機に向けそれぞれ投げた。
3機共に手榴弾が戦闘機に命中し、大破した。
戦闘機が落下し、ちょうど真下にいたエイリアンらが下敷きになった。
「東部を指揮するエイリアンらを殺しにいくか…」
俺はエイリアンの軍勢の奥まで進入していき、向かって来るエイリアンを殺していった。
ー前橋東地司令部
「なに!我が軍の損害が大きいだと!貴様らは一体なにをやっている!」
司令部内では、東部司令官中将…サウロ・ラージの怒鳴り声が響いた。
「申し訳ありません中将、その…自衛隊の抵抗が激しく…それに…加藤浩樹らしき人間もこの戦場で我が軍を次々に惨殺しているようで…」
「言いわけが聞きたいんじゃない!戦力差では我らが勝っているのだ!さっさと東部を攻略しろ!」
「…わかりました」
部下はそう言い、司令部を出た。
ここ東部だけでなく、他の戦場でも抵抗が激しいとの情報があった。
せっかく須藤や永井といった化け物が前橋を留守にしているにも関わらず、なかなか戦況が良くならない、それどころか戦況が悪化を辿るばかりだった。
「仕方ない…あやつらを呼ぶか…」
通信機器で第3部隊長と第4部隊長を呼んだ。
ー10分後
「お呼びでしょうか、司令」
司令部に第3部隊長少将のスーク・レーガーと第4部隊長少将のシャー・ウェームが入ってきた。
「日本の抵抗が思っていたよりも激しいがため、今戦況は泥沼化しつつある、特に加藤とかいう人間、あの人間1人で戦闘機を7機、しかも多くの兵士が奴の犠牲になった」
「ではまず先に我々で加藤を殺めることにいたしましょうか?」
シャー少将の問いに俺は答える。
「ああ、だがあやつ1人に我々3人では全体のバランスが悪い、自衛隊にも損害を与えなくてはいけんからなあ…、よしではこうしよう、まず俺とシャー少将は加藤を、スーク少将は後方に潜む自衛隊を蹴散らしておいてくれ」
「了解した」
「御意」
部隊長らと話していると、副司令官のパーク・イージー中将が司令部内に入ってきた。
「おお、パークちょうどよかった、今から俺は最前線に向かう、しばらくは指揮をお前に任せる」
「ええ!?ちょっ待て!まさかお前加藤を殺りに行くのか!?」
「心配するな、シャー少将も付いてるから大丈夫だ」
「はあ…サウロ…無茶はするなよ」
「無茶はするけど死にはしねえよ」
俺はパークにそう言い、シャー少将とスーク少将と共に戦場の最前線へと向かった。
俺は一人、前橋市東部にいるエイリアンらの様子を双眼鏡で窺っていた。
今のところすでに基地への攻撃が始まっていた。
エイリアンによる激しい攻撃を受けても自衛隊は負けず劣らずに応戦している。
「ん?エイリアンが倒れていくぞ、おかしい…たしかエイリアン相手に自動小銃では弾が通らないはずだ」
よくよく観察して見ると、倒れているエイリアンのほとんどは生きていたが、立つことができなった。
どうやら自衛隊はエイリアンの関節裏と首を狙撃し、身動きできないようにしていたようだ。
そして、身動きできないエイリアンを迫撃砲や対空機銃などで次々にとどめを刺していく。
「なるほど…たしかにいくらエイリアンの完全なる防備でも…関節部分だけは防備が備わっていない、そこをねらったのか…」
自衛隊はすでにエイリアンの唯一の弱点を見つけていたということだ。
自衛隊も決して諦めていたわけではなかった。
「そろそろ俺も攻め込むか…その前に」
俺は上空を飛んでいるエイリアンの戦闘機から先に潰すことにした。
カバンから手榴弾を取り出し、安全ピンを抜き、それをエイリアンの戦闘機目掛けて投げた。
手榴弾が戦闘機に当たり、爆発と同時にその戦闘機は墜落した。
異変に気づいたのか、他の戦闘機が3機こちらに向かって来た。
「来たか…」
3機の戦闘機が俺に向けて掃射してきた。
弾を避けながら持っていた手榴弾を掃射してくる戦闘機に投げ当てた。
1機が手榴弾の爆発によって墜落し、残りの2機はまだ俺を追跡する。
「手榴弾は残り…5つといったところか…あと5機は落とせるようだな」
東部上空を飛行している戦闘機はまだあと13機あった。
しかし、手榴弾を切らしたとしてもどこかに不発弾があればそれを投げて撃墜させれば問題ない。
「とりあえず、今ある手榴弾で5機落とすか」
俺は追跡してくるエイリアンの戦闘機の攻撃をかわしていき、すきを見計らって手榴弾を戦闘機に当てていく。
「よし、これで合計4機落としたから残りは…」
上空を見渡すと、エイリアンの戦闘機は残りわずか6機となっていた。
「どうやら自衛隊も5機落としたようだな、残りの6機もエイリアンを討伐しながら落とすか」
俺は一人でエイリアンの大軍に向かって行った。
俺の存在に気づいたエイリアンたちは俺の方に銃を向け、一斉射撃を始めた。
俺は腰に掛けていた黒刀を抜き、銃弾をかわしながらエイリアンの大軍に近づいていく。
そして、俺の間合いに入ったエイリアンを黒刀で斬ったり、素手で顔面を潰したりと容赦なく殺していった。
「$〆€**(殺される)!」
「#〆$€#€$(一旦下がれ)!〆〆$##€〆#〆〆(重装機をこちらに向かわせろ)!」
重装機が5機ほど俺の方に向かってきたが、難なく攻撃を交わしていき、重装機の乗組員を次々に斬り殺していく。
またさらに戦闘機が3機ほど俺に一斉射撃やら球体型のドローンを飛ばしてきたが弾丸を避け、追跡する球体型のドローンを黒刀で斬って壊す。
「ちょうど3機いるし、手榴弾使い切るか…」
手榴弾の安全ピンを3つ同時に抜き、3機の戦闘機に向けそれぞれ投げた。
3機共に手榴弾が戦闘機に命中し、大破した。
戦闘機が落下し、ちょうど真下にいたエイリアンらが下敷きになった。
「東部を指揮するエイリアンらを殺しにいくか…」
俺はエイリアンの軍勢の奥まで進入していき、向かって来るエイリアンを殺していった。
ー前橋東地司令部
「なに!我が軍の損害が大きいだと!貴様らは一体なにをやっている!」
司令部内では、東部司令官中将…サウロ・ラージの怒鳴り声が響いた。
「申し訳ありません中将、その…自衛隊の抵抗が激しく…それに…加藤浩樹らしき人間もこの戦場で我が軍を次々に惨殺しているようで…」
「言いわけが聞きたいんじゃない!戦力差では我らが勝っているのだ!さっさと東部を攻略しろ!」
「…わかりました」
部下はそう言い、司令部を出た。
ここ東部だけでなく、他の戦場でも抵抗が激しいとの情報があった。
せっかく須藤や永井といった化け物が前橋を留守にしているにも関わらず、なかなか戦況が良くならない、それどころか戦況が悪化を辿るばかりだった。
「仕方ない…あやつらを呼ぶか…」
通信機器で第3部隊長と第4部隊長を呼んだ。
ー10分後
「お呼びでしょうか、司令」
司令部に第3部隊長少将のスーク・レーガーと第4部隊長少将のシャー・ウェームが入ってきた。
「日本の抵抗が思っていたよりも激しいがため、今戦況は泥沼化しつつある、特に加藤とかいう人間、あの人間1人で戦闘機を7機、しかも多くの兵士が奴の犠牲になった」
「ではまず先に我々で加藤を殺めることにいたしましょうか?」
シャー少将の問いに俺は答える。
「ああ、だがあやつ1人に我々3人では全体のバランスが悪い、自衛隊にも損害を与えなくてはいけんからなあ…、よしではこうしよう、まず俺とシャー少将は加藤を、スーク少将は後方に潜む自衛隊を蹴散らしておいてくれ」
「了解した」
「御意」
部隊長らと話していると、副司令官のパーク・イージー中将が司令部内に入ってきた。
「おお、パークちょうどよかった、今から俺は最前線に向かう、しばらくは指揮をお前に任せる」
「ええ!?ちょっ待て!まさかお前加藤を殺りに行くのか!?」
「心配するな、シャー少将も付いてるから大丈夫だ」
「はあ…サウロ…無茶はするなよ」
「無茶はするけど死にはしねえよ」
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