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第1章 デスゲーム会場潜入編
デスゲームでさすがに青い鬼とか赤い人とか出しちゃいろんな意味でまずいだろ……
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前回のあらすじ!デスゲーム開始早々絶望してるこの二人、眞田鑑太郎と柳崎透、はたして無事にデスゲーム運営の悪事を暴くことができるのか!?
「うるせえ作者!ちょっと黙ってろ!!」
「同感です」
傷つく……。
「お集まり感謝致します、第1扉のゲームマスターを務める陳蛇王露雨洲(チンジャオウロウス)でごさいます」
第1扉の司会が俺たち参加者に向けて自己紹介する。
司会は名前に似合う中華風の服(妖怪キョンシーみたいな服装)を着ており、丁寧口調である。
まあそんなの俺には関係ないけど。
「あーあ詰んだ詰んだ、やってらんねえよ、どうせクリアできねえんだ、俺も透も命もろとも人生終了だ」
「諦めないでくださいよ!まだゲーム内容すらわからないのに、もしかしたら俺たちの得意分野の可能性だってあるんですから!」
「ふん!だといいけどな!そんなうまい状況になるなら人生楽勝だっての!」
柳崎透は平静を取り戻したようだか、俺はとてもじゃないが平静になんてなれない、だってこのステージは作者からの情報によると、5つの中で特に一番にクソ難しいって聞いてるからな、なにせクリアにおける生存率は……。
「このステージにおけるクリア後の生存率は5割です」
おいおい、進撃の○人の新兵初陣の生存率と変わんねえ上に半数が死ぬってことじゃねえか、終わったな。
「だ、大丈夫ですよ鑑太郎さん!俺たちならきっとクリアできますって!」
「ルール次第ではあるけどな」
陳蛇王露雨洲を名乗る司会者が俺ら参加者に向けゲーム説明を始める。
「第1会場の皆様が挑むゲームの名は『おからだ探し』です」
「おからだ探し?…カ○ダ探しじゃなくて?」
急に助手の透が俺の口を塞ぐ。
「いやいやだめだめ、それ絶対触れちゃダメなやつです(小声)」
「いやだって、今あいつ、カ○ダ探しみたいなこと言ってなかったか?」
「それ以上突っ込まないでください、司会者が言ったのは"お"からだ探しです(小声)」
「へえ……やっぱカ○ダ探しじゃん」
「それ言いたいだけですよね!?マジでこれ以上そのワード言わないでほんとに!」
透が小声でギャーギャー言ってるが、俺はそれを無視して司会が述べるゲームのルール説明を聞く。
「ルールはジャ○プ漫画や実写映画化などで有名な『カ○ダ探し』とほぼ変わりません」
「ちょおい待て!司会者がそれ断言したらダメだろ!パクリ言われるからやめろ!」
ほらみろ、やっぱりカ○ダ探しじゃん。
「もしかすれば『カ○ダ探し』をご存知でない方もいるかもしれませんので、簡単に説明しますね、皆様は鬼から逃げながら体の一部を探し、見つけた体の一部らを会場のどこかに設置している棺桶の中に体一式全部はめ込めばゲームはクリアとなります」
司会は何事もなかった風に淡々と説明をし、最後に。
「クリア時に生き残った参加者は賞金一人1000万が与えられ、次のステージに進むことができます」
そうして司会によるゲーム説明が終わる。
「よし!賞金1000万だ!頑張るぞ透!」
「鑑太郎さん……デスゲーム会場潜入の本来の目的絶対忘れてますよね?」
「ああ、そうだったそうだった、もちろんだとも」
「嘘くせえ……」
透から冷たい視線と軽蔑の眼差しがなぜか俺に向けられた。
「それでは、健闘を祈っております」
司会者はにこやかな顔で俺たち参加者らに手を振った。
「カ○ダ探しかあ……まあ誰か一人や二人囮にすればなんとか生き残れるだろう、うん」
何かいい囮作戦があるかを考えつつ、俺はふと透を見つめる。
透は俺の心情を察したか、嫌そうな顔をして俺に言う。
「嫌ですよ、俺が囮になるのは…」
どうでもいい会話を交わしながらしばらく歩くと、目の前に学校のような建物の正面までたどり着いた。
やはりカ〇ダ探し同様、学校が舞台のようだ。
「予感はしていたけど、やっぱり学校なんですね」
「んまあしょうがねえ、カ〇ダ探しならシンプルだし、それに俺は逃げるのだけは得意だからな」
そう言ってふと正面入り口ドアをボーっと眺めていると、突如入口のドアが開いた。
「あ、開いた!?」
透は突然のことに一歩後ろに下がり、身構える。
一方の俺は開いた入口の奥をじっと凝視した。
すると奥から先程の司会者が出て来た。
「君たちが探す体は、私の体です」
いつの間に建物の中にいたその司会者は驚く参加者たちを気にせず話を続ける。
「私の体はバラバラにあちらこちらに隠されていますので、第1扉の参加者25名が鬼の追跡を逃れつつ私の体を全部見つけて棺桶に収めればゲームクリアとなります、さーて…何人生き残るのでしょうかね~」
司会者は薄ら笑いの気持ち悪りい顔で俺らを見る。
「では皆さん、健闘を祈っております」
そう言って司会者は入口先の暗闇の中へと消えていった。
「ど、どうしましょう…鑑太郎さん」
透は体を震わせて俺に言う。
「どうしようもねえだろ、言ったろ?あの蛇女の依頼はめんどくせえって」
俺は覚悟を決め、学校の正面玄関に足を踏み入れる。
「鑑太郎さん、怖くないんですか?」
「ばか野郎、こんなので怖いわけないだろ、こんなのただの子供の騙し討ちだろ」
「ですが鑑太郎さん…」
透は神妙な顔で俺に言った。
「足……めっちゃガクガクしてますよ」
ガクガクガクガクッ!!
「いや…別に震えてなんていない」
「いやでも足…」
「震えてない」
「おお、どんどん学校に入っていきますね」
デスゲーム開催の挨拶を終えた私は、第1扉の会場に入り、続々と入る参加者たちを学校の屋上から見下ろす。
5つあるデスゲームの会場の内、第1扉の会場の様子をデスゲーム主催者である出須野芸無と共に見物することにした。
「25人全員入りましたが、何人が生き残れるのでしょうかね、半分くらいがちょうどいい感じですね」
主催者に聞くと間をおいてから主催者は答える。
「そうだね、今回何人生き残れるか楽しみだ、でも…全ての会場全員が死んじゃったら、ハリーも私も出番が無くなるね」
主催者は薄気味悪い笑みでそう言う、主催者は変わらずいつもデスゲームを見物している時は楽しそうだ。
「今回も楽しいデスゲームになるといいですね」
問いに対し主催者は特に口を開かず頷くだけだった。
一方その頃!鑑太郎たち一行。
「そういや思ったけどよ、これもうすでに赤い人投入されてるのか、それともカ〇ダ探し同様アナウンスが流れてから投入されてるか聞けばよかったな」
「確かに、でもそれはたぶん大丈夫だと思いますよ、あのキョンシーっぽい司会者はカラ…じゃなくて、そのゲームのルールとほぼ変わらないって言ってましたし」
「でもあいつが言ったのは変わらないじゃなくて”ほぼ”変わらないだ、きっと何かが違うはずだ」
「鑑太郎さん、それは気にし過ぎでは?」
「いいやまちがいねえ、俺はこういう悪い予感だけは当たるんだ、パチンコとかの良い予感は全然当たんねえけど」
「さらっと自虐して草」
ザザ…
突如アナウンスが流れ始めた。
アナウンス 『鬼が第一理科室前廊下に現れました、皆さん気をつけてください』
それを聞いた瞬間、俺…いや透も同じことを思っていただろう、なにせ今俺たちがいるのはちょうどその第一理科室前の廊下だからだ。
後ろからただならぬ気配を強く感じる。
俺は声を震わせながら透に聞く。
「なあ透、これ確か振り返ったらアウトだっけ?」
「いえ、もしルールがあれと同じであればまだ鬼を見てない間は振り返っても大丈夫なはずです」
「いやいやはずですってなんだよ、そんな不確かで後ろ向けるわけないだろ、ルール同じって言っても”ほぼ”が付いてる時点で鵜呑みにできねえよ」
そう言ってるうちに足音がどんどん近づいてくる。
あまりの怖さにションベン漏らしそうだ。
「いいか、絶対振り返らずそのまま走るぞ」
「ええ!?でも一応本当に赤い…じゃなくて、鬼が少女なのか確認した方がいいんじゃないですか?」
「ばか野郎!振り返っちゃったら反対方向に逃げる時また振り返っちまうだろ、振り返らずの逆走りで逃げろってのか?」
「そうですね、鑑太郎さんの言う通りです」
「…そうだ!俺スマホ持ってるんだ!スマホのカメラ機能で撮影すればどんな奴かわか――」
ドタタタタタタタタタッ!!!!
「「来たアアアアアアーーー!!!」」
全速力で走る。
走っても走っても中々振り切れない、追いかけてくる足音もまだ聞こえる。
「鑑太郎さん!逃げるついでにカメラで撮影してくださいよ!」
「逃げる時に言うことか透!てかお前スマホ持ってないのかよ!」
「持ってても嫌ですよ!あんな怖いの撮りたくないですよ!」
「なのに俺には撮れって言うのかよ!クズすぎんだろ!」
「鑑太郎さんにだけは言われたくないです!」
ドタタタタタタタタタッ!!!!
「しゃあねえ!俺が撮ってやる!代わりにお前も一緒に見ろよな!」
「わかりましたよ!」
「これで恨みっこなしだからな!」
パシャリッ!
「透!せーので見るぞ!」
「はい!」
「よし!せーの!…」
ドタタタタタタタタタッ!!!!
「「……」」
思ってたより図体もガタイも良く、赤いというより青い。
普通パクるならパクるでそっくりそのまんまパクればいいじゃん、なのに…。
「後ろにいるのはやっぱり赤い人―って!?青い人(青鬼)!?」
と、透は目が呼び出そうなくらい驚いていた(俺も同様)。
顔面モザイクは掛かっているが、体の特徴と面影が間違いなく青鬼そのものだった。
「「いやなんでえ!!??」」
次回!「お前はバカか?」です。正直今回の奴ちょっと攻めすぎた気がします…。
「うるせえ作者!ちょっと黙ってろ!!」
「同感です」
傷つく……。
「お集まり感謝致します、第1扉のゲームマスターを務める陳蛇王露雨洲(チンジャオウロウス)でごさいます」
第1扉の司会が俺たち参加者に向けて自己紹介する。
司会は名前に似合う中華風の服(妖怪キョンシーみたいな服装)を着ており、丁寧口調である。
まあそんなの俺には関係ないけど。
「あーあ詰んだ詰んだ、やってらんねえよ、どうせクリアできねえんだ、俺も透も命もろとも人生終了だ」
「諦めないでくださいよ!まだゲーム内容すらわからないのに、もしかしたら俺たちの得意分野の可能性だってあるんですから!」
「ふん!だといいけどな!そんなうまい状況になるなら人生楽勝だっての!」
柳崎透は平静を取り戻したようだか、俺はとてもじゃないが平静になんてなれない、だってこのステージは作者からの情報によると、5つの中で特に一番にクソ難しいって聞いてるからな、なにせクリアにおける生存率は……。
「このステージにおけるクリア後の生存率は5割です」
おいおい、進撃の○人の新兵初陣の生存率と変わんねえ上に半数が死ぬってことじゃねえか、終わったな。
「だ、大丈夫ですよ鑑太郎さん!俺たちならきっとクリアできますって!」
「ルール次第ではあるけどな」
陳蛇王露雨洲を名乗る司会者が俺ら参加者に向けゲーム説明を始める。
「第1会場の皆様が挑むゲームの名は『おからだ探し』です」
「おからだ探し?…カ○ダ探しじゃなくて?」
急に助手の透が俺の口を塞ぐ。
「いやいやだめだめ、それ絶対触れちゃダメなやつです(小声)」
「いやだって、今あいつ、カ○ダ探しみたいなこと言ってなかったか?」
「それ以上突っ込まないでください、司会者が言ったのは"お"からだ探しです(小声)」
「へえ……やっぱカ○ダ探しじゃん」
「それ言いたいだけですよね!?マジでこれ以上そのワード言わないでほんとに!」
透が小声でギャーギャー言ってるが、俺はそれを無視して司会が述べるゲームのルール説明を聞く。
「ルールはジャ○プ漫画や実写映画化などで有名な『カ○ダ探し』とほぼ変わりません」
「ちょおい待て!司会者がそれ断言したらダメだろ!パクリ言われるからやめろ!」
ほらみろ、やっぱりカ○ダ探しじゃん。
「もしかすれば『カ○ダ探し』をご存知でない方もいるかもしれませんので、簡単に説明しますね、皆様は鬼から逃げながら体の一部を探し、見つけた体の一部らを会場のどこかに設置している棺桶の中に体一式全部はめ込めばゲームはクリアとなります」
司会は何事もなかった風に淡々と説明をし、最後に。
「クリア時に生き残った参加者は賞金一人1000万が与えられ、次のステージに進むことができます」
そうして司会によるゲーム説明が終わる。
「よし!賞金1000万だ!頑張るぞ透!」
「鑑太郎さん……デスゲーム会場潜入の本来の目的絶対忘れてますよね?」
「ああ、そうだったそうだった、もちろんだとも」
「嘘くせえ……」
透から冷たい視線と軽蔑の眼差しがなぜか俺に向けられた。
「それでは、健闘を祈っております」
司会者はにこやかな顔で俺たち参加者らに手を振った。
「カ○ダ探しかあ……まあ誰か一人や二人囮にすればなんとか生き残れるだろう、うん」
何かいい囮作戦があるかを考えつつ、俺はふと透を見つめる。
透は俺の心情を察したか、嫌そうな顔をして俺に言う。
「嫌ですよ、俺が囮になるのは…」
どうでもいい会話を交わしながらしばらく歩くと、目の前に学校のような建物の正面までたどり着いた。
やはりカ〇ダ探し同様、学校が舞台のようだ。
「予感はしていたけど、やっぱり学校なんですね」
「んまあしょうがねえ、カ〇ダ探しならシンプルだし、それに俺は逃げるのだけは得意だからな」
そう言ってふと正面入り口ドアをボーっと眺めていると、突如入口のドアが開いた。
「あ、開いた!?」
透は突然のことに一歩後ろに下がり、身構える。
一方の俺は開いた入口の奥をじっと凝視した。
すると奥から先程の司会者が出て来た。
「君たちが探す体は、私の体です」
いつの間に建物の中にいたその司会者は驚く参加者たちを気にせず話を続ける。
「私の体はバラバラにあちらこちらに隠されていますので、第1扉の参加者25名が鬼の追跡を逃れつつ私の体を全部見つけて棺桶に収めればゲームクリアとなります、さーて…何人生き残るのでしょうかね~」
司会者は薄ら笑いの気持ち悪りい顔で俺らを見る。
「では皆さん、健闘を祈っております」
そう言って司会者は入口先の暗闇の中へと消えていった。
「ど、どうしましょう…鑑太郎さん」
透は体を震わせて俺に言う。
「どうしようもねえだろ、言ったろ?あの蛇女の依頼はめんどくせえって」
俺は覚悟を決め、学校の正面玄関に足を踏み入れる。
「鑑太郎さん、怖くないんですか?」
「ばか野郎、こんなので怖いわけないだろ、こんなのただの子供の騙し討ちだろ」
「ですが鑑太郎さん…」
透は神妙な顔で俺に言った。
「足……めっちゃガクガクしてますよ」
ガクガクガクガクッ!!
「いや…別に震えてなんていない」
「いやでも足…」
「震えてない」
「おお、どんどん学校に入っていきますね」
デスゲーム開催の挨拶を終えた私は、第1扉の会場に入り、続々と入る参加者たちを学校の屋上から見下ろす。
5つあるデスゲームの会場の内、第1扉の会場の様子をデスゲーム主催者である出須野芸無と共に見物することにした。
「25人全員入りましたが、何人が生き残れるのでしょうかね、半分くらいがちょうどいい感じですね」
主催者に聞くと間をおいてから主催者は答える。
「そうだね、今回何人生き残れるか楽しみだ、でも…全ての会場全員が死んじゃったら、ハリーも私も出番が無くなるね」
主催者は薄気味悪い笑みでそう言う、主催者は変わらずいつもデスゲームを見物している時は楽しそうだ。
「今回も楽しいデスゲームになるといいですね」
問いに対し主催者は特に口を開かず頷くだけだった。
一方その頃!鑑太郎たち一行。
「そういや思ったけどよ、これもうすでに赤い人投入されてるのか、それともカ〇ダ探し同様アナウンスが流れてから投入されてるか聞けばよかったな」
「確かに、でもそれはたぶん大丈夫だと思いますよ、あのキョンシーっぽい司会者はカラ…じゃなくて、そのゲームのルールとほぼ変わらないって言ってましたし」
「でもあいつが言ったのは変わらないじゃなくて”ほぼ”変わらないだ、きっと何かが違うはずだ」
「鑑太郎さん、それは気にし過ぎでは?」
「いいやまちがいねえ、俺はこういう悪い予感だけは当たるんだ、パチンコとかの良い予感は全然当たんねえけど」
「さらっと自虐して草」
ザザ…
突如アナウンスが流れ始めた。
アナウンス 『鬼が第一理科室前廊下に現れました、皆さん気をつけてください』
それを聞いた瞬間、俺…いや透も同じことを思っていただろう、なにせ今俺たちがいるのはちょうどその第一理科室前の廊下だからだ。
後ろからただならぬ気配を強く感じる。
俺は声を震わせながら透に聞く。
「なあ透、これ確か振り返ったらアウトだっけ?」
「いえ、もしルールがあれと同じであればまだ鬼を見てない間は振り返っても大丈夫なはずです」
「いやいやはずですってなんだよ、そんな不確かで後ろ向けるわけないだろ、ルール同じって言っても”ほぼ”が付いてる時点で鵜呑みにできねえよ」
そう言ってるうちに足音がどんどん近づいてくる。
あまりの怖さにションベン漏らしそうだ。
「いいか、絶対振り返らずそのまま走るぞ」
「ええ!?でも一応本当に赤い…じゃなくて、鬼が少女なのか確認した方がいいんじゃないですか?」
「ばか野郎!振り返っちゃったら反対方向に逃げる時また振り返っちまうだろ、振り返らずの逆走りで逃げろってのか?」
「そうですね、鑑太郎さんの言う通りです」
「…そうだ!俺スマホ持ってるんだ!スマホのカメラ機能で撮影すればどんな奴かわか――」
ドタタタタタタタタタッ!!!!
「「来たアアアアアアーーー!!!」」
全速力で走る。
走っても走っても中々振り切れない、追いかけてくる足音もまだ聞こえる。
「鑑太郎さん!逃げるついでにカメラで撮影してくださいよ!」
「逃げる時に言うことか透!てかお前スマホ持ってないのかよ!」
「持ってても嫌ですよ!あんな怖いの撮りたくないですよ!」
「なのに俺には撮れって言うのかよ!クズすぎんだろ!」
「鑑太郎さんにだけは言われたくないです!」
ドタタタタタタタタタッ!!!!
「しゃあねえ!俺が撮ってやる!代わりにお前も一緒に見ろよな!」
「わかりましたよ!」
「これで恨みっこなしだからな!」
パシャリッ!
「透!せーので見るぞ!」
「はい!」
「よし!せーの!…」
ドタタタタタタタタタッ!!!!
「「……」」
思ってたより図体もガタイも良く、赤いというより青い。
普通パクるならパクるでそっくりそのまんまパクればいいじゃん、なのに…。
「後ろにいるのはやっぱり赤い人―って!?青い人(青鬼)!?」
と、透は目が呼び出そうなくらい驚いていた(俺も同様)。
顔面モザイクは掛かっているが、体の特徴と面影が間違いなく青鬼そのものだった。
「「いやなんでえ!!??」」
次回!「お前はバカか?」です。正直今回の奴ちょっと攻めすぎた気がします…。
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