この物語はSFなのかファンタジーなのかよくわからん世界

神町 恵

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序章 なんでも探偵団始動編

綺麗事だけでは世界は回らない

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 あらすじ

 ある日、人類はついに異世界召喚が可能になった…というわけじゃあないけどー、まーなんか突如としてあの広ーい宇宙のどっかに異世界満載の惑星を発見したんだと、まあ当時それがニュースでやった時は全世界のオタクたちが発狂(喜)したんだと、まあなんやかんや相手側の星も"地球"という存在に現地民も発狂(喜)したんだとよ、そんまあいろいろあんなことやこんなことやったりして星と星との交流が盛んになってそしてまたあんなことやこんな……

 「ちょまてまてまてまて!なんで最初のI話目から長いあらすじ紹介してんだよ!あらすじはもう内容紹介に入力してるからわざわざ言わんくていいだろ!ていうか途中から適当になるし、下ネタ匂わせるような発言するなよ!I話目でいきなりブッチされるぞ」

 「おいおい透、そう言うお前もいきなり登場したかと思ったら…セリフ長すぎるだろ、途中あんま聞いてなかったぞ俺」

 「てか鑑太郎さん、なんで最初にあらすじ紹介したんですか、まあ…理由があるならいいですけど」

 「理由…?ふん!いいだろう、俺がなぜ出だしはあらすじからなのか…理由を説明しよう」

 「なんだ…訳があったんですね、すいません…それを知らずに責めてしまって…」

 「いいっていいって…では説明しよう」

 「はい!」

 「それは…」

 「ゴクリッ…それは…」

 あらすじから紹介する理由…一体なんだ?

 「……」

 「……」

 「文字数を楽に稼げるからだ!!」

 「どうでもいいわ!!、ていうかそれただ話の内容を考えるのサボりたいだけだろ!」

 「俺がサボってる訳じゃない!作者がサボってるんだ!」

 「言ってることは間違ってないけどあんたも少しは頑張れよ!!」

 柳崎がそう言うと、お互いそれぞれ椅子に座りお茶をすする。

 「んじゃあ具体的に何すりゃあいいんだよ」

 「とりあえず自己紹介をしてみるのはどうでしょうか?」

 「はいわたくしは眞田鑑太郎です、よろしく、はい終わり」

 「適当すぎるだろ!もっと真面目にやれ!」

 あっ、ついでに俺は柳崎透です、よろしくお願いします。

 「それ誰に言ってんだ」

 「えぇ!?心の声聞こえてた!?」

 「お前…その独り言言っちゃう習慣癖いい加減直せよ」

 「俺日常的に声出てたんですか?めっちゃ恥ずいんですけど!」

 「まあとりあえず適当にやりゃあいいんだろ、毎日三食食べてYou○be観て寝てをすれば何とかなるって」

 「それただのニート生活じゃねえか!それストーリーとして成り立たないだろ!」

 なんだか心配になってきた、こんなんで連載できるのか?

 「あの…今思ったのですが…」

 「なんだよ、まだ何か文句あるんですかー」

 「なんでここの事務所名は"なんでも探偵団"ですか?それじゃあ"なんでも鑑○団"と勘違いしちゃうじゃないですか」
 
 「フ…それはな、俺らの事務所がその"なんでも鑑○団"と勘違いされるおかげで鑑定依頼が殺到して今こうして事務所が儲かってんだぜ」
 
 「それ目的でそんな名前にしたんすか!ていうか鑑太郎さん鑑定の資格持ってるんですか!?」

 「一応持ってるよ、だから犯罪じゃあありませーん」

 鑑太郎さんの顔が俺を挑発しているようだ。
 腹立つ。

 「本業は探偵ですよね、なのにほとんどの収入が鑑定料からなんですか?」

 「当たり前だ!今どき副業なんてそう珍しくない、それに鑑定依頼だったら金かかんねーし、適当に値段言っときゃ金貰えるからな、あと楽だし…」

 「楽だしじゃねえよ!鑑定するなら真面目にやれよ!いつか詐欺で捕まるぞ!」
 
 「透、時にはな…どんな手を使ってでも利益を得なくてはいけない時があるのだよ…」

 「なに闇深い社会を匂わしてんだよ、これファンタジーだぞ」
 
 「いいか!この物語がファンタジーだろうがなんだろうが!綺麗事だけで世界が回ってるわけじゃあないんだぞ!」

 「あんたに一体何があったんだよ!?」
 
 言い合う途中、突如ノックが鳴った。

 「あ、はーいどうぞ」

 ドアが開く。

 「すいません、鑑定を依頼しに参りました」

 鑑定かよー!!
 まさかさっそく鑑定依頼に来るなんて、でも鑑太郎さんのずさんな鑑定をやらせる訳にはいかない。
 
 「あのすいません、ここは鑑定を承っていま……」

 「どうぞどうぞ入ってくださーい!」

 鑑太郎の野郎、俺にアッパーしやがった。
 俺の頭が天井に突き刺さる。

 「あ、えっとー、この人大丈夫ですか?天井に突き刺さっていますが…」

 「大丈夫大丈夫、私の助手はかなりのドMでして、むしろ彼にとってはご褒美なんですよ、だから…大丈夫!…うん!」

 誰がドMじゃこの野郎。

 「あ…そういうご趣味をお持ちなんですね…はい…」

 めちゃくちゃドン引きしてるじゃねえか!
 クソ野郎鑑太郎あとでぶっ○す。

 「そんで…鑑定の依頼ということですが…その鑑定したい物を見せて貰ってもいいでしょうか?」

 「はい、これがそうです」

 依頼人のカバンからそれを取り出した。

 「ん!?」

 ん!?
 え!何これ?

 「…あの一応聞きますが…これはなんでしょう?」

 「これは見た通り…エ○本です」

 「わかってます、それはわかってます」

 鑑定依頼でエ○本持ってく奴聞いたことねえわ!
 てか鑑太郎さんが俺に視線を送ってくる。
 鑑太郎さんもめちゃくちゃ動揺してるじゃねえか!

 「…ヘルプ(小声)」

 ヘルプじゃねえよ俺もどう対処すればいいかわかんねえよ、てか俺まだ天井刺さってるし。
 まあでも、さすがに鑑太郎さんもこんなことは初めてだったようだ。
 お、鑑太郎さんが依頼人に話しかけたぞ。

 「えーっと…なぜエ○本でしょうか?」

 「いや、これはただのエ○本ではないんですよ、ほら、日付を見てください」

 「んーどれどれ…2000年4月の…ん!これは…今から80年前のエ○本じゃねえか!」

 「そうです、ほらよくなんでも鑑○団とかですごく古い本ほど高値でつくことあるじゃないですか、だからこれもいけるかなって」

 だからってなんでエ○本なんだよ!

 「しかもこれ…当時は限定品でプレミアムなんですよ」

 「これの所有者は現在…」

 「ひいじいちゃんが持っていたようです、今はもう亡くなっていますが…」

 「いやーでも、よく奥さんとかにエ○本捨てられなかったですねー」

 鑑太郎さんがそのエ○本の鑑定を始めた。
 そして俺はやっと天井から脱して、依頼人にお茶を出した。
 もちろん、鑑太郎さんがちゃんと鑑定するかどうかも監視する。
 
 「どうでしょうか…高値はつきそうですか?」

 「んー…、これはかなりの価値がありますねー、まあざっと200万でしょう」

 「2…200万!?すごい…やっぱり鑑定に持って行ってよかった!」

 200万んー!?え、嘘でしょ本当に言ってるんですか鑑太郎さん!
 でも、顔からして嘘はついていないようだ。
 鑑太郎さんも口では適当なこと言ってても、ちゃんと鑑定はしているようだ。
 一応鑑太郎さんに鑑定結果の理由を聞こう。

 「あの鑑太郎さん(小声)、このエ○本がなぜ200万の価値があるとわかったんですか(小声)?」

 「俺の…勘がそう言ってるんだ(小声)、間違いない(小声)」

 「勘なのかよ!全然根拠ねえじゃねえか!」
 
 「いや待て!俺の勘は今まで外れたことがないんだ!」

 「ほんとかそれ!」
 
 俺と鑑太郎さんで言い合ってると、依頼人が俺たちに話しかけた。

 「あのう…この後用事がありますので、お会計に移ってもらっていいでしょうか?」

 「はいもちろんですぅ!鑑定料は合計2000円になりますぅ~」

 鑑定料微妙に高いなあ、てか鑑定で金取れるもんだっけ?

 「はい、あとついでになんですが、このエ○本の買取とかってできますか?」

 「当事務所ではそれは承っていません、右の隣の隣の隣に買取できる店がありますので、そこでお願いします」

 買取できる店近くにあるのかよ!鑑定依頼自体無駄じゃねえか!

 「あ、そうだったんですか、ありがとうございます」

 依頼人は会計を終え、そのまま事務所を出た。

 「またのお越しを!……ふう……」

 「もう二度やらないでくださいよ!鑑定やるならせめて真面目にやってくだ……」

 「なあなあ透、わざわざエ○本の鑑定依頼する奴って(笑)…いるんだな(笑)」

 「何が"(笑)"ですか!たしかに俺も思いましたがちゃんとしてくださいよ!あと思ったのですがこの物語一応R指定じゃないので"エ○本"とかのNGワード出さないでくださいよ!(特に作者!)」

 「エ○本出して何が問題だ!他の小説とか漫画でもR指定じゃなくてもエ○本とか○○○とか○○○○とか書いてるからセーフだろ!」

 「それ治さねえといつか運営側にR指定くらうどころかこの物語自体強制終了されるぞ!」

 「じゃあどうすりゃいいんだよ!」

 「俺たちは全ての読者に読んでもらうためにも…より健全で清らかな物語を築いていけばいいんですよ」

 「そんな物語誰が読むかよ、それじゃあずっとお気に入り登録ゼロのままだな」

 「やめろー!」

 「まあと言うわけで、基本的に俺たちはやりたい放題なので、まあとりあえずおなしゃす」

 「真面目にやれー!もうどうなっちゃうんだこれー!」

 そういやいま思ったけど、ファンタジー要素全然なくね?
 まあ1話目にしてこんなだけどよろしくおなしゃすです。
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