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4.思いもよらない告白に
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「どうしても取材をしたいのなら、平栗さんの思いにもっと寄り添ってください。誠意を見せて説得すれば平栗さんもきっと取材を受けてくれると思うんです」
樫村さんはなにか言いたげだったけれど、それをさえぎって訴える。わたしだってここまでばかにされて、黙っていられなかった。
「……はい、春名さんのおっしゃる通りです。申し訳ありませんでした」
わたしの訴えが突き刺さったのか、樫村さんはがっくりとうなだれた。
「もし春名さんが君を好きになったらどうするつもりだったんだ?」
相変わらず喧嘩腰の冴島社長が、樫村さんに食ってかかる。
「どうするって?」
「自分の欲のために無関係の人間を騙して、それで用が済んだら彼女を捨てる気だったのか?」
「捨てるなんて、僕はそんなことはしない」
「なるほどね。ついでに彼女も手に入れられたら儲けもんってことか」
「そうではなくて……」
樫村さんは歯切れの悪い言い方だった。否定しようとしているけれど、そう言いきれないようだった。
「言っとくけど、未遂で終わってよかったと思いなよ。僕ぐらいの地位にある人間だと、君を業界から追放することぐらいたやすいんだから」
「そんな権限がどうしてあるんだ?」
「君の勤め先である扇出版の社長とは二年ほど前からゴルフ仲間で、先月は息子さんの結婚式にも招待していただいた。ここまで言えばわかるかな」
冴島社長の容赦ない言葉に息を呑んだのは樫村さんだけではない。これ見よがしに権力を振りかざす人を初めて見た。
でも、ここまで強く言うのはわたしのためなんだよね。やり方はほめられたことじゃないけれど、この人なりの正義感なのかもしれない。
「まあ、追放とかそんな下衆《げす》なことは実際にはするつもりはないけど。今後の君の出方次第で気が変わるかもしれないってことだけは覚えてて」
冴島社長は冷静に語る。
樫村さんはそこでようやく気づいたようだった。
「どこかで見たことあると思ったら、冴島テクニカルの冴島社長でしたか」
「僕の顔、知ってるんだ?」
「弊社の雑誌の企画で、以前インタビュー記事を掲載させていただいたことがあるので」
「担当者は皇《すめらぎ》さんだった。珍しい名字だからよく覚えているよ。そして君の電話の相手も皇さん」
「その通りです。皇は上司です。すぐに冴島社長だと気づけずに申し訳ありませんでした。雑誌に掲載した写真とあまりにもイメージが違うので」
樫村さんが少し焦りを見せる。
「なかなかさわやかな青年だっただろう。でもあれは表向きの顔だから」
冴島さんは相変わらずの余裕っぷりだ。
「参ったな。冴島社長が相手じゃ、僕が敵うわけないですね」
樫村さんが下を向く。
すっかり気落ちしたようで、わたしはかける言葉が見つからなかった。
ちょっと言いすぎたかな。でも間違ったことは言っていない。わたしを利用しようとした人に協力することもできない。
それから樫村さんは、「本当にごめん」とわたしに頭を下げると、そのまま目を合わせることなく店を出ていった。
ドアが静かに閉まる。
空虚感が漂い、ひどく後味が悪い。
「嫌な思いをさせちゃったね」
冴島社長が申し訳なさそうに言う。
「いいえ、教えてくださってありがとうございました」
「本当は、こんなことになる前になんとかできればよかったんだけど。春名さんが平栗さんとそこまで親しかったなんて、小山田さんに聞くまでわからなくて」
「どういうことですか?」
冴島社長の秘書である彼女がなぜそのことを知っているのだろう。
「どうしても気になって、小山田さんに頼んで平栗さんのことを調べてもらっていたんだよ。有名な革製品の職人さんだってことはすぐにわかったんだけど、それ以外のことは全部彼女から聞いたんだ」
なるほど! だからやけに平栗さんのことに詳しかったのか。これで疑問が解決した。
「そこから樫村さんの魂胆の筋書きに気づくことができたんですね」
「そういうこと」
「名探偵さながらですね」
「僕じゃなくて小山田さんがね。彼女、お昼休みにこの先にある喫茶店に行って、マスターにいろいろ聞き込みしたんだって。そこまでやれとは頼んでなかったんだけど。完璧主義の彼女らしいよ」
言いながら冴島社長が苦笑した。
小山田さんはまさに敏腕秘書だ。フットワークまで軽いとは。
おふたりのおかげで真実を知ることができて感謝している。
誰かに利用されるなんて考えもしなかった。いい人だと思っていたから、軽く人間不信に陥りそうだ。
だけど彼の肩を落としたうしろ姿を思い出すと、改めて同情の気持ちも芽生えてくる。
「樫村さん、大丈夫かな」
思わず、口に出してしまった。
「やさしいね」
「そんなことないですよ。わたしも自分の感情のまま言葉にしてしまいましたし」
冴島社長はいつの間にかレジカウンターの前に立っていて、静かにわたしを見ていた。
「大丈夫?」
一歩引いて距離を保ってくれ、わたしを気遣ってくれているのがわかる。「大丈夫です」と、なるべく表情をゆるめて答えると、冴島社長は安心したように微笑んだ。
「そういえば、今日はなにか?」
まさか樫村さんのたくらみを察知してというわけではないだろう。
すると冴島社長は「そうそう」と本来の目的を思い出したようで、目を輝かせた。
「この間は逃げられちゃったもんだから、どうしようか迷ったんだけど」
「その節はすみません……」
マンションでの醜態を思い出し、いたたまれない気持ちになった。
「それはいいんだよ。可愛かったから」
「そんな……。ぜんぜん可愛くないですから」
やだな、こういうの苦手なんだよ。
オフィス街のOLなら、合コンやら社内恋愛やらで男性に慣れている人も多いだろうけれど、わたしはそうじゃない。若い男性のお客様もたまにいらっしゃるけれど、たいてい恋人や奥様へのプレゼントなので、ときめくこともなければドキドキもしないのだ。
「耳まで真っ赤。だから、そういうところが可愛いんだよ」
「嘘!?」
両手で耳をふさぐと、「ごめんごめん」とたいして悪いと思っていない声で言われる。
「真っ赤というのは冗談。でも可愛いは本当。だからまた会いたいと思った……って、ちょっとキザだったかな」
ほんの少し照れているように思えた。だけど、冴島社長のはにかんだ顔を見ていると、彼以上にわたしのほうがドキドキしてしまう。
樫村さんのときとは違う感情が胸の奥でくすぶっている。混乱しているのは事実だけれど、逃げたいとは思わない。
でも素直に喜べない。だって彼は住む世界が違う人。
好きになったとして、そこに明るい未来があるのだろうか。そもそも彼はわたしに本気なのかもわからない。
樫村さんはなにか言いたげだったけれど、それをさえぎって訴える。わたしだってここまでばかにされて、黙っていられなかった。
「……はい、春名さんのおっしゃる通りです。申し訳ありませんでした」
わたしの訴えが突き刺さったのか、樫村さんはがっくりとうなだれた。
「もし春名さんが君を好きになったらどうするつもりだったんだ?」
相変わらず喧嘩腰の冴島社長が、樫村さんに食ってかかる。
「どうするって?」
「自分の欲のために無関係の人間を騙して、それで用が済んだら彼女を捨てる気だったのか?」
「捨てるなんて、僕はそんなことはしない」
「なるほどね。ついでに彼女も手に入れられたら儲けもんってことか」
「そうではなくて……」
樫村さんは歯切れの悪い言い方だった。否定しようとしているけれど、そう言いきれないようだった。
「言っとくけど、未遂で終わってよかったと思いなよ。僕ぐらいの地位にある人間だと、君を業界から追放することぐらいたやすいんだから」
「そんな権限がどうしてあるんだ?」
「君の勤め先である扇出版の社長とは二年ほど前からゴルフ仲間で、先月は息子さんの結婚式にも招待していただいた。ここまで言えばわかるかな」
冴島社長の容赦ない言葉に息を呑んだのは樫村さんだけではない。これ見よがしに権力を振りかざす人を初めて見た。
でも、ここまで強く言うのはわたしのためなんだよね。やり方はほめられたことじゃないけれど、この人なりの正義感なのかもしれない。
「まあ、追放とかそんな下衆《げす》なことは実際にはするつもりはないけど。今後の君の出方次第で気が変わるかもしれないってことだけは覚えてて」
冴島社長は冷静に語る。
樫村さんはそこでようやく気づいたようだった。
「どこかで見たことあると思ったら、冴島テクニカルの冴島社長でしたか」
「僕の顔、知ってるんだ?」
「弊社の雑誌の企画で、以前インタビュー記事を掲載させていただいたことがあるので」
「担当者は皇《すめらぎ》さんだった。珍しい名字だからよく覚えているよ。そして君の電話の相手も皇さん」
「その通りです。皇は上司です。すぐに冴島社長だと気づけずに申し訳ありませんでした。雑誌に掲載した写真とあまりにもイメージが違うので」
樫村さんが少し焦りを見せる。
「なかなかさわやかな青年だっただろう。でもあれは表向きの顔だから」
冴島さんは相変わらずの余裕っぷりだ。
「参ったな。冴島社長が相手じゃ、僕が敵うわけないですね」
樫村さんが下を向く。
すっかり気落ちしたようで、わたしはかける言葉が見つからなかった。
ちょっと言いすぎたかな。でも間違ったことは言っていない。わたしを利用しようとした人に協力することもできない。
それから樫村さんは、「本当にごめん」とわたしに頭を下げると、そのまま目を合わせることなく店を出ていった。
ドアが静かに閉まる。
空虚感が漂い、ひどく後味が悪い。
「嫌な思いをさせちゃったね」
冴島社長が申し訳なさそうに言う。
「いいえ、教えてくださってありがとうございました」
「本当は、こんなことになる前になんとかできればよかったんだけど。春名さんが平栗さんとそこまで親しかったなんて、小山田さんに聞くまでわからなくて」
「どういうことですか?」
冴島社長の秘書である彼女がなぜそのことを知っているのだろう。
「どうしても気になって、小山田さんに頼んで平栗さんのことを調べてもらっていたんだよ。有名な革製品の職人さんだってことはすぐにわかったんだけど、それ以外のことは全部彼女から聞いたんだ」
なるほど! だからやけに平栗さんのことに詳しかったのか。これで疑問が解決した。
「そこから樫村さんの魂胆の筋書きに気づくことができたんですね」
「そういうこと」
「名探偵さながらですね」
「僕じゃなくて小山田さんがね。彼女、お昼休みにこの先にある喫茶店に行って、マスターにいろいろ聞き込みしたんだって。そこまでやれとは頼んでなかったんだけど。完璧主義の彼女らしいよ」
言いながら冴島社長が苦笑した。
小山田さんはまさに敏腕秘書だ。フットワークまで軽いとは。
おふたりのおかげで真実を知ることができて感謝している。
誰かに利用されるなんて考えもしなかった。いい人だと思っていたから、軽く人間不信に陥りそうだ。
だけど彼の肩を落としたうしろ姿を思い出すと、改めて同情の気持ちも芽生えてくる。
「樫村さん、大丈夫かな」
思わず、口に出してしまった。
「やさしいね」
「そんなことないですよ。わたしも自分の感情のまま言葉にしてしまいましたし」
冴島社長はいつの間にかレジカウンターの前に立っていて、静かにわたしを見ていた。
「大丈夫?」
一歩引いて距離を保ってくれ、わたしを気遣ってくれているのがわかる。「大丈夫です」と、なるべく表情をゆるめて答えると、冴島社長は安心したように微笑んだ。
「そういえば、今日はなにか?」
まさか樫村さんのたくらみを察知してというわけではないだろう。
すると冴島社長は「そうそう」と本来の目的を思い出したようで、目を輝かせた。
「この間は逃げられちゃったもんだから、どうしようか迷ったんだけど」
「その節はすみません……」
マンションでの醜態を思い出し、いたたまれない気持ちになった。
「それはいいんだよ。可愛かったから」
「そんな……。ぜんぜん可愛くないですから」
やだな、こういうの苦手なんだよ。
オフィス街のOLなら、合コンやら社内恋愛やらで男性に慣れている人も多いだろうけれど、わたしはそうじゃない。若い男性のお客様もたまにいらっしゃるけれど、たいてい恋人や奥様へのプレゼントなので、ときめくこともなければドキドキもしないのだ。
「耳まで真っ赤。だから、そういうところが可愛いんだよ」
「嘘!?」
両手で耳をふさぐと、「ごめんごめん」とたいして悪いと思っていない声で言われる。
「真っ赤というのは冗談。でも可愛いは本当。だからまた会いたいと思った……って、ちょっとキザだったかな」
ほんの少し照れているように思えた。だけど、冴島社長のはにかんだ顔を見ていると、彼以上にわたしのほうがドキドキしてしまう。
樫村さんのときとは違う感情が胸の奥でくすぶっている。混乱しているのは事実だけれど、逃げたいとは思わない。
でも素直に喜べない。だって彼は住む世界が違う人。
好きになったとして、そこに明るい未来があるのだろうか。そもそも彼はわたしに本気なのかもわからない。
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