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3.ふたりで過ごす日曜日
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「なんで正座? 『座って』と言ったのは、ソファにっていう意味だったんだけど」
リビングに戻ってきた冴島社長はグラスをふたつ手にしている。
「すみません。でもこのほうが説明しやすいので」
グラスを受け取って答えると、冴島社長もダンボールを挟んだ向かい側にあぐらをかくように座ってグラスに口をつけた。
「ねえ、オリーブの木って実もなるの?」
ダンボールのなかを覗き込んで言う。
冷茶をひと口飲んでからグラスをテーブルに置いたわたしは、まずはオリーブの木を取り出して床に置いた。
「オリーブはほかの種類の木の花粉で受粉させないとなかなか実がつかないんです。なので、これ一本ではおそらくできないかと思います」
「えっ、そうなの? もう一本あったほうがいいってこと?」
「はい。でもどちらにしてもこちらのオリーブの木はまだ若いので、実をつけられるようになるまで四、五年はかかるかと思います」
「なあんだ、そんなにかかるんだ。でも気長にがんばってみるよ」
てっきりあきらめるのかと思っていたら、本当にその気があるらしく、わたしの書いたメモを読んでいる。
わたしはオリーブの木の育て方の説明をはじめた。それが終わると、パキラ、ポトス。最後にシャコバサボテン。
それを熱心に聞き入っている冴島社長に驚きながらも、彼なら大切に育ててくれそうな気がしてうれしくなる。
「以上です。わからないことがありましたら、いつでも聞いてください」
ひと通り説明を終えると、空になったダンボールを持って立ち上がった。
「お茶、ごちそうさまでした」
こうして改めてこの部屋を見ると、まるっきり別世界だ。観葉植物だって別にうちの店で買わなくても、立派に育ったオーガスタやドラセナがすでに置いてある。
観葉植物がほしいというのは気まぐれだったのかな。
けれど、この先も顔を合わせる機会があるかもしれないし、なによりお世話になっているのだから、気まぐれでもいいのだ。
「ねえ、食事につき合ってよ」
「えっ?」
「昨日の昼からなんにも食べてないんだよ。夕べも遅かったからさ。なにか食べたいものある?」
わたしの都合を尋ねるのではなく、もう行くことになっている。
女性を食事に誘って断られたことがないんだろうな。いや、そもそも女として見られているのだろうか。
この遠慮の欠片もない誘い方……。前にランチに誘われたときは特別な目で見られていると思っていたけれど、それはわたしの勘違いだったのかも。秘書や部下といった主従関係の立場として扱われているのかもしれない。
「でもわたし……」
「予定ある?」
「いいえ、予定はないんですが。こんな格好ですし、行く場所は限られてしまうかと」
仕事用の服装のためオシャレ感はゼロ。襟つきの白シャツとストレッチのきいた黒のパンツ。アクセサリーも一切身に着けていないし、靴だってスニーカーだ。
場所にもよるけれど、さすがにこの格好で外食するのは恥ずかしいな。
そんなことを考えていると、冴島社長は思案をめぐらせながら、おもむろにテーブルの上のスマホに手を伸ばした。
それからどこかに電話をかけはじめたのだが、目の前で話しているので内容がだだもれ。どうやらデリバリーを頼んでいるようだ。
「あっ、ハンバーグもよろしく。デミグラスソースたっぷりな」
やけに親しげな口ぶりなので知り合いなのかもしれない。冴島社長はほかにパスタやサンドイッチ、サラダを頼んでいた。
「適当に頼んじゃったけど苦手なものあった?」
「いいえ、嫌いなものは特にないです」
「よかった。本当はなにか作ろうかと思ったんだけど、冷蔵庫に飲み物しか入ってないから」
「とんでもないです。お仕事で疲れていらっしゃるのに料理なんて申し訳ないです」
「疲れているように見える? 僕、そこまでおじさんじゃないんだけどな」
心外だなと口を尖らせた。
怒っているわけではなさそうだけれど、嫌なムードになってしまった。
冴島社長はどういうつもりなのか、無表情のまま、さっきからわたしを見つめている。
「そういう意味じゃないです! 見た目ではなくて、社長さんだからいろいろ大変なのかと思って。冴島社長はお若いです。とても社長に見えないですし──。あっ、いや、そうじゃなくて。社長というとご年配のイメージなので」
わたしったらなにを焦っているのだろう。たぶん、からかわれているんだ。それなのに必死になって言い訳している。少しでも自分の印象をよくしようとしているみたい。
胸の奥がさわがしい。見つめられ、冷静さを保てない。
「社長らしくないっていうのはそうだと思う。実際、知り合いの社長クラスの人間はみんな年上だしね。まわりから見たら、さぞかし頼りなく映っていると思うよ」
冴島社長はとくに自虐的になるわけでなく、あっけらかんと言う。
様々な業界の重鎮から、そんなことを言われてきたのかもしれない。だけど彼の成し遂げてきた功績は今や誰もが称賛し、地位も名誉も手に入れている。
起業したのは大学在学時。当時の冴島テクニカルシステムズは冴島物産とは無関係だったと聞く。冴島物産の傘下になったのはここ一年以内のことだ。
「頼りないなんて、そんなことないです。じゃなかったらたくさんの従業員を従えられません。尊敬します。わたしなんてあんな小さい店であわあわ言ってますから」
「春名さんはしっかり店を守ってるように思えたよ。花屋って大変みたいだね。肉体労働だし、売り上げは安定しないし、廃棄率も高い。おまけに潰しがきかない」
花屋のことをよくわかっているなあと感心する。
「そうなんです。花屋になる前はOLをしていたんですけど、二年ほどしか勤めていないのでキャリアにもならなくて。もう二十六ですし、あと戻りできません」
「僕の二個下なんだから十分若いよ」
そうなんだよね、ふたつしか違わないんだよね。
それなのにとんでもない金額のお金を動かし、世間の人に認められ、改めてすごい人なのだと思い知らされる。
それから三十分ほどして部屋のインターホンが鳴った。注文したデリバリーが届いたのだ。ついさっきフロントのコンシェルジュから連絡があったばかりだった。
「ごめん、代わりに受け取ってもらえる?」
冴島社長は肩にスマホを挟みながら、器用に財布から一万円札を取り出すとわたしに差し出した。
「わかりました」
仕事の電話のようで、わたしがお金を受け取ると、再びスマホの相手と話しはじめる。
デリバリーは知り合いの人の店に注文していたようなのに、わたしが対応していいのだろうか。冴島社長はまったく気にする様子はないけれど、配達に来てくれた人がその知り合いならびっくりさせてしまいそうな気がする。
わたしは少し緊張しながら玄関ドアを開けた。
リビングに戻ってきた冴島社長はグラスをふたつ手にしている。
「すみません。でもこのほうが説明しやすいので」
グラスを受け取って答えると、冴島社長もダンボールを挟んだ向かい側にあぐらをかくように座ってグラスに口をつけた。
「ねえ、オリーブの木って実もなるの?」
ダンボールのなかを覗き込んで言う。
冷茶をひと口飲んでからグラスをテーブルに置いたわたしは、まずはオリーブの木を取り出して床に置いた。
「オリーブはほかの種類の木の花粉で受粉させないとなかなか実がつかないんです。なので、これ一本ではおそらくできないかと思います」
「えっ、そうなの? もう一本あったほうがいいってこと?」
「はい。でもどちらにしてもこちらのオリーブの木はまだ若いので、実をつけられるようになるまで四、五年はかかるかと思います」
「なあんだ、そんなにかかるんだ。でも気長にがんばってみるよ」
てっきりあきらめるのかと思っていたら、本当にその気があるらしく、わたしの書いたメモを読んでいる。
わたしはオリーブの木の育て方の説明をはじめた。それが終わると、パキラ、ポトス。最後にシャコバサボテン。
それを熱心に聞き入っている冴島社長に驚きながらも、彼なら大切に育ててくれそうな気がしてうれしくなる。
「以上です。わからないことがありましたら、いつでも聞いてください」
ひと通り説明を終えると、空になったダンボールを持って立ち上がった。
「お茶、ごちそうさまでした」
こうして改めてこの部屋を見ると、まるっきり別世界だ。観葉植物だって別にうちの店で買わなくても、立派に育ったオーガスタやドラセナがすでに置いてある。
観葉植物がほしいというのは気まぐれだったのかな。
けれど、この先も顔を合わせる機会があるかもしれないし、なによりお世話になっているのだから、気まぐれでもいいのだ。
「ねえ、食事につき合ってよ」
「えっ?」
「昨日の昼からなんにも食べてないんだよ。夕べも遅かったからさ。なにか食べたいものある?」
わたしの都合を尋ねるのではなく、もう行くことになっている。
女性を食事に誘って断られたことがないんだろうな。いや、そもそも女として見られているのだろうか。
この遠慮の欠片もない誘い方……。前にランチに誘われたときは特別な目で見られていると思っていたけれど、それはわたしの勘違いだったのかも。秘書や部下といった主従関係の立場として扱われているのかもしれない。
「でもわたし……」
「予定ある?」
「いいえ、予定はないんですが。こんな格好ですし、行く場所は限られてしまうかと」
仕事用の服装のためオシャレ感はゼロ。襟つきの白シャツとストレッチのきいた黒のパンツ。アクセサリーも一切身に着けていないし、靴だってスニーカーだ。
場所にもよるけれど、さすがにこの格好で外食するのは恥ずかしいな。
そんなことを考えていると、冴島社長は思案をめぐらせながら、おもむろにテーブルの上のスマホに手を伸ばした。
それからどこかに電話をかけはじめたのだが、目の前で話しているので内容がだだもれ。どうやらデリバリーを頼んでいるようだ。
「あっ、ハンバーグもよろしく。デミグラスソースたっぷりな」
やけに親しげな口ぶりなので知り合いなのかもしれない。冴島社長はほかにパスタやサンドイッチ、サラダを頼んでいた。
「適当に頼んじゃったけど苦手なものあった?」
「いいえ、嫌いなものは特にないです」
「よかった。本当はなにか作ろうかと思ったんだけど、冷蔵庫に飲み物しか入ってないから」
「とんでもないです。お仕事で疲れていらっしゃるのに料理なんて申し訳ないです」
「疲れているように見える? 僕、そこまでおじさんじゃないんだけどな」
心外だなと口を尖らせた。
怒っているわけではなさそうだけれど、嫌なムードになってしまった。
冴島社長はどういうつもりなのか、無表情のまま、さっきからわたしを見つめている。
「そういう意味じゃないです! 見た目ではなくて、社長さんだからいろいろ大変なのかと思って。冴島社長はお若いです。とても社長に見えないですし──。あっ、いや、そうじゃなくて。社長というとご年配のイメージなので」
わたしったらなにを焦っているのだろう。たぶん、からかわれているんだ。それなのに必死になって言い訳している。少しでも自分の印象をよくしようとしているみたい。
胸の奥がさわがしい。見つめられ、冷静さを保てない。
「社長らしくないっていうのはそうだと思う。実際、知り合いの社長クラスの人間はみんな年上だしね。まわりから見たら、さぞかし頼りなく映っていると思うよ」
冴島社長はとくに自虐的になるわけでなく、あっけらかんと言う。
様々な業界の重鎮から、そんなことを言われてきたのかもしれない。だけど彼の成し遂げてきた功績は今や誰もが称賛し、地位も名誉も手に入れている。
起業したのは大学在学時。当時の冴島テクニカルシステムズは冴島物産とは無関係だったと聞く。冴島物産の傘下になったのはここ一年以内のことだ。
「頼りないなんて、そんなことないです。じゃなかったらたくさんの従業員を従えられません。尊敬します。わたしなんてあんな小さい店であわあわ言ってますから」
「春名さんはしっかり店を守ってるように思えたよ。花屋って大変みたいだね。肉体労働だし、売り上げは安定しないし、廃棄率も高い。おまけに潰しがきかない」
花屋のことをよくわかっているなあと感心する。
「そうなんです。花屋になる前はOLをしていたんですけど、二年ほどしか勤めていないのでキャリアにもならなくて。もう二十六ですし、あと戻りできません」
「僕の二個下なんだから十分若いよ」
そうなんだよね、ふたつしか違わないんだよね。
それなのにとんでもない金額のお金を動かし、世間の人に認められ、改めてすごい人なのだと思い知らされる。
それから三十分ほどして部屋のインターホンが鳴った。注文したデリバリーが届いたのだ。ついさっきフロントのコンシェルジュから連絡があったばかりだった。
「ごめん、代わりに受け取ってもらえる?」
冴島社長は肩にスマホを挟みながら、器用に財布から一万円札を取り出すとわたしに差し出した。
「わかりました」
仕事の電話のようで、わたしがお金を受け取ると、再びスマホの相手と話しはじめる。
デリバリーは知り合いの人の店に注文していたようなのに、わたしが対応していいのだろうか。冴島社長はまったく気にする様子はないけれど、配達に来てくれた人がその知り合いならびっくりさせてしまいそうな気がする。
わたしは少し緊張しながら玄関ドアを開けた。
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