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2.敏腕社長の華麗な駆け引き
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それから三日後の月曜日。
午前中、生け込みの仕事のため、わたしは店からすぐ近くにある冴島《さえじま》WEST《ウエスト》ビルに来ていた。
“生け込み”というのは、企業や家庭、イベント会場などに伺い、花をアレンジメントすることをいう。単発の依頼もあれば、一定期間の契約のときもあり、その場合はプランに応じて現場に伺う回数を決めることができる。
冴島WESTビルとの契約は週に一度伺って、その都度新しいデザインで花を生け直すプラン。先月の八月のお盆明けから入らせてもらい、今日で三度目となる。
十六階建てのこのビルには冴島物産のグループ企業や数社のテナントが入居している。ビルの管理会社は冴島物産とは別のグループ企業で、そこからの依頼で仕事をさせてもらっている。
「では、一時間ほど作業させていただきます」
受付で署名し、ビジターカードを受け取ると、作業を開始する。
花を生ける場所は一階のエントランス。
来るたびに思う。さすが一流企業だ。グループ企業といっても、みなさんスーツ姿がビシッと決まっていて、たまに外国人の姿も見かける。
親会社の冴島物産は日本でも指折りの機械メーカーで、なおかつ専門商社でもある。
冴島ブランドの機械は世界各地に輸出され、高いシェア率を誇っており、その名は国内にとどまらず海外にも広まっているそうだ。
そんな一流会社のグループ企業から、どうしてうちみたいな小さな花屋に仕事の依頼があったのか、おおいに謎だ。思いあたる理由は、店が近所にあることぐらいしかない。
「こんにちは、春名さん」
作業をはじめて一時間ほど経った頃だった。やけに近くで男性の声がすると思い、振り返ると、三日前にお母様への花束を買いにきたあのお客様が立っている。
ということは……?
「先日はありがとうございました! こちらのビルの会社にお勤めだったんですね」
思わぬ再会に少し興奮してしまい、じゃっかん声も大きくなっていたかもしれない。
「お店のホームページ、見せてもらったよ。『春名さん』って名字だったんだね。店名を見て、勝手に名前のほうだと思ってた」
「そうなんです。名前みたいな名字なんで、たまに間違われます」
ホームページをチェックしてくれていたんだ。
自分で立ち上げたホームページ。たまにだが、きちんと更新もしている。
季節感を意識してアレンジメントした花や観葉植物の写真も掲載するようになったら、女性のお客様がぼちぼち増えていって、その効果には自分でも驚いている。
「この花、春名さんのところでアレンジメントしてるんだってね。いいセンスしてるなと思っていたんだ」
「ありがとうございます。こういったご依頼を受けて仕事をするのは、実は初めてのことだったんですが、精いっぱいやらせていただいてます」
父が生きていた頃は、単発のイベントで生け込みの依頼があったらしいけれど、わたし自身は初めての経験。プレッシャーもあって一回目の訪問のときは塔子さんに手伝ってもらった。二回目以降はひとりでこなせるようになったけれど、みなさんの反応がわからず、ずっと不安だった。
でもこうしてほめていただけて、心からほっとした。
「今回は前のとはまた雰囲気が違うね」
「九月に入ったので、少し落ち着いた感じにしようと思いまして」
備前《びぜん》焼の壺にグリーン系の植物を多めに使い、真っ赤な大輪のカトレヤを数本生けてある。さらに、より和風感を出すために、くねくねとした枝の雲竜柳《うんりゅうやなぎ》を添えてみた。
「先日、生け花のお話をうかがって、少しですが和もイメージしてみたんです」
「うん、華やかだけど上品だね。これも好きだなあ」
しみじみと言われ、わたしのほうが感動してしまう。こうなると、俄然やる気が出てくる。
次はどんなデザインにしよう。秋を感じさせる色合いのチョコレートコスモスや紫色の果実をつけるコムラサキ、もみじやススキなんかもいいかもしれない。
「楽しそうだね」
「えっ? あっ、すみません」
つい、あれこれと妄想してしまった。この間知り合ったばかりなのに、彼のフランクで屈託のない笑顔を見ていると気を許してしまいそうになる。
そのとき、ロビーに快活な声が聞こえた。
「Hi,Aki!」
見ると、白髪まじりの外国人の男性がこちらに向かって歩いてくる。
「お知り合いですか?」
「ああ、そうなんだ。これから彼と打ち合わせもかねて食事に行くんだ。それじゃあ、僕はここで。続きがんばってね」
「はい、ありがとうございます。行ってらっしゃい」
おじぎをして見送ると、彼は外国人の男性と英語で会話していた。
やっぱり、この人、仕事ができる人なんだ。
英語はペラペラで、相手の方はかなり年上なのに臆することなくフレンドリーに対応している。
そういえば彼の名前を知らなかったけれど、『アキ』さんというのか。
でもニックネームなのかな。『アキヒコ』さんとか『アキヨシ』さんとか……。名字はなんだろう。
だけど、そこまで考えて、いやいやと首を振る。これ以上、踏み込んではいけない。偶然に再会しただけなのだから、必要以上にかかわるのはやめよう。
普段は気にならないのに、どうしてか彼のことが気になってしょうがなかった。いつもと違う自分の感情に少し戸惑っていた。
その日、昼の休憩を挟み、午後一の配達から戻ると、店番をしていた塔子さんからメモを渡された。
「少し前に冴島テクニカルシステムズさんから電話があったわよ」
会社名を聞いて首を傾げる。その名前は聞いたことがあるのだけれど、電話をもらう理由に心あたりがないのだ。
「冴島テクニカルさんって、冴島WESTビルに入っていた会社だったような気がするんだけど……」
すると、「そうみたいですよ」と午後から出勤していた榎本くんがスマホの画面を見せてくれた。
画面にあったのは冴島テクニカルシステムズのホームページ。所在地はたしかに午前中に伺った冴島WESTビル内になっている。
会社概要を見ると、やはり社名通りのグループ企業だ。かなり大きなIT企業で、ますます意味がわからない。
「秘書課の小山田《おやまだ》さんという女性の方で、折り返しますって伝えておいたから連絡してちょうだい」
塔子さんから受け取ったメモに書いてある電話番号を見る。それは代表番号らしく、ホームページにあった番号と同じだった。
すぐに電話をすると、明日の午前十時半に社長室の生け込みに来てほしいということだった。
急な依頼だけれど今のところ配達の予定はないし、万が一急ぎの配達があったとしても、塔子さんにお願いすればなんとかなる。「お伺いします」と言って電話を切り、塔子さんと榎本くんに電話の内容を説明した。
「すごいじゃない。エントランスの生け込みを見て気に入ってくださったのかしら?」
「きっとそうですよ。ほかの会社からも依頼がくるといいですね」
「そうねえ、そうなると助かるわ」
塔子さんと榎本くんの会話を聞きながら気合が入る。
お客様に満足してもらえるものを作らなきゃ!
単発ではなく、どうにか長期プランにもっていきたい。固定客が増えれば店の売り上げも安定する。
榎本くんはうちのアルバイト代だけでは生活が成り立たず、居酒屋でも週に何度か働いている。本当は正社員として雇いたいくらいだけれど、とてもじゃないけど無理なのでせめて時給を上げたかった。
午前中、生け込みの仕事のため、わたしは店からすぐ近くにある冴島《さえじま》WEST《ウエスト》ビルに来ていた。
“生け込み”というのは、企業や家庭、イベント会場などに伺い、花をアレンジメントすることをいう。単発の依頼もあれば、一定期間の契約のときもあり、その場合はプランに応じて現場に伺う回数を決めることができる。
冴島WESTビルとの契約は週に一度伺って、その都度新しいデザインで花を生け直すプラン。先月の八月のお盆明けから入らせてもらい、今日で三度目となる。
十六階建てのこのビルには冴島物産のグループ企業や数社のテナントが入居している。ビルの管理会社は冴島物産とは別のグループ企業で、そこからの依頼で仕事をさせてもらっている。
「では、一時間ほど作業させていただきます」
受付で署名し、ビジターカードを受け取ると、作業を開始する。
花を生ける場所は一階のエントランス。
来るたびに思う。さすが一流企業だ。グループ企業といっても、みなさんスーツ姿がビシッと決まっていて、たまに外国人の姿も見かける。
親会社の冴島物産は日本でも指折りの機械メーカーで、なおかつ専門商社でもある。
冴島ブランドの機械は世界各地に輸出され、高いシェア率を誇っており、その名は国内にとどまらず海外にも広まっているそうだ。
そんな一流会社のグループ企業から、どうしてうちみたいな小さな花屋に仕事の依頼があったのか、おおいに謎だ。思いあたる理由は、店が近所にあることぐらいしかない。
「こんにちは、春名さん」
作業をはじめて一時間ほど経った頃だった。やけに近くで男性の声がすると思い、振り返ると、三日前にお母様への花束を買いにきたあのお客様が立っている。
ということは……?
「先日はありがとうございました! こちらのビルの会社にお勤めだったんですね」
思わぬ再会に少し興奮してしまい、じゃっかん声も大きくなっていたかもしれない。
「お店のホームページ、見せてもらったよ。『春名さん』って名字だったんだね。店名を見て、勝手に名前のほうだと思ってた」
「そうなんです。名前みたいな名字なんで、たまに間違われます」
ホームページをチェックしてくれていたんだ。
自分で立ち上げたホームページ。たまにだが、きちんと更新もしている。
季節感を意識してアレンジメントした花や観葉植物の写真も掲載するようになったら、女性のお客様がぼちぼち増えていって、その効果には自分でも驚いている。
「この花、春名さんのところでアレンジメントしてるんだってね。いいセンスしてるなと思っていたんだ」
「ありがとうございます。こういったご依頼を受けて仕事をするのは、実は初めてのことだったんですが、精いっぱいやらせていただいてます」
父が生きていた頃は、単発のイベントで生け込みの依頼があったらしいけれど、わたし自身は初めての経験。プレッシャーもあって一回目の訪問のときは塔子さんに手伝ってもらった。二回目以降はひとりでこなせるようになったけれど、みなさんの反応がわからず、ずっと不安だった。
でもこうしてほめていただけて、心からほっとした。
「今回は前のとはまた雰囲気が違うね」
「九月に入ったので、少し落ち着いた感じにしようと思いまして」
備前《びぜん》焼の壺にグリーン系の植物を多めに使い、真っ赤な大輪のカトレヤを数本生けてある。さらに、より和風感を出すために、くねくねとした枝の雲竜柳《うんりゅうやなぎ》を添えてみた。
「先日、生け花のお話をうかがって、少しですが和もイメージしてみたんです」
「うん、華やかだけど上品だね。これも好きだなあ」
しみじみと言われ、わたしのほうが感動してしまう。こうなると、俄然やる気が出てくる。
次はどんなデザインにしよう。秋を感じさせる色合いのチョコレートコスモスや紫色の果実をつけるコムラサキ、もみじやススキなんかもいいかもしれない。
「楽しそうだね」
「えっ? あっ、すみません」
つい、あれこれと妄想してしまった。この間知り合ったばかりなのに、彼のフランクで屈託のない笑顔を見ていると気を許してしまいそうになる。
そのとき、ロビーに快活な声が聞こえた。
「Hi,Aki!」
見ると、白髪まじりの外国人の男性がこちらに向かって歩いてくる。
「お知り合いですか?」
「ああ、そうなんだ。これから彼と打ち合わせもかねて食事に行くんだ。それじゃあ、僕はここで。続きがんばってね」
「はい、ありがとうございます。行ってらっしゃい」
おじぎをして見送ると、彼は外国人の男性と英語で会話していた。
やっぱり、この人、仕事ができる人なんだ。
英語はペラペラで、相手の方はかなり年上なのに臆することなくフレンドリーに対応している。
そういえば彼の名前を知らなかったけれど、『アキ』さんというのか。
でもニックネームなのかな。『アキヒコ』さんとか『アキヨシ』さんとか……。名字はなんだろう。
だけど、そこまで考えて、いやいやと首を振る。これ以上、踏み込んではいけない。偶然に再会しただけなのだから、必要以上にかかわるのはやめよう。
普段は気にならないのに、どうしてか彼のことが気になってしょうがなかった。いつもと違う自分の感情に少し戸惑っていた。
その日、昼の休憩を挟み、午後一の配達から戻ると、店番をしていた塔子さんからメモを渡された。
「少し前に冴島テクニカルシステムズさんから電話があったわよ」
会社名を聞いて首を傾げる。その名前は聞いたことがあるのだけれど、電話をもらう理由に心あたりがないのだ。
「冴島テクニカルさんって、冴島WESTビルに入っていた会社だったような気がするんだけど……」
すると、「そうみたいですよ」と午後から出勤していた榎本くんがスマホの画面を見せてくれた。
画面にあったのは冴島テクニカルシステムズのホームページ。所在地はたしかに午前中に伺った冴島WESTビル内になっている。
会社概要を見ると、やはり社名通りのグループ企業だ。かなり大きなIT企業で、ますます意味がわからない。
「秘書課の小山田《おやまだ》さんという女性の方で、折り返しますって伝えておいたから連絡してちょうだい」
塔子さんから受け取ったメモに書いてある電話番号を見る。それは代表番号らしく、ホームページにあった番号と同じだった。
すぐに電話をすると、明日の午前十時半に社長室の生け込みに来てほしいということだった。
急な依頼だけれど今のところ配達の予定はないし、万が一急ぎの配達があったとしても、塔子さんにお願いすればなんとかなる。「お伺いします」と言って電話を切り、塔子さんと榎本くんに電話の内容を説明した。
「すごいじゃない。エントランスの生け込みを見て気に入ってくださったのかしら?」
「きっとそうですよ。ほかの会社からも依頼がくるといいですね」
「そうねえ、そうなると助かるわ」
塔子さんと榎本くんの会話を聞きながら気合が入る。
お客様に満足してもらえるものを作らなきゃ!
単発ではなく、どうにか長期プランにもっていきたい。固定客が増えれば店の売り上げも安定する。
榎本くんはうちのアルバイト代だけでは生活が成り立たず、居酒屋でも週に何度か働いている。本当は正社員として雇いたいくらいだけれど、とてもじゃないけど無理なのでせめて時給を上げたかった。
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