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6.束縛のキスマーク
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「そろそろ寝る?」
航があくびをし、眠たそうに目を細めたので言ってみる。
連日夜遅くまで残業をして疲れているのかもしれない。航は素直に「そうする」と言って、歯みがきをしたあと、先に寝室に入っていった。
わたしはマグカップを手早く洗って水切りカゴに置くと、シャワーを浴びにバスルームへ。
シャワーを浴び終えると、バスタオルを巻いたまま、髪を乾かしていた。そこへ、先に寝たはずの航が入ってくる。
「どうしたの?」
ドライヤーのスイッチをオフにして尋ねる。
「遅いなと思って。そしたらドライヤーの音が聞こえてきたから」
「すぐ終わるから。ベッドで待ってて」
「なんか、その言い方、やらしいんだけど」
「そういう意味じゃないから」
「えっ、やんないの?」
眠そうだったから、てっきり今日はないのだと思っていた。
「疲れてるんじゃないの?」
「ぜんぜん平気。三回はできる」
「えっ、三回もやるの?」
からかっているのかな?
だけど航の顔はわりと真剣。
「だめ?」
「だめっていうわけじゃないんだけど……」
そこまでがんばれる自信がない。でも懇願してくる航はかわいい。
「久しぶりだから楽しみにしてて、そのために今日はビール飲まなかったんだけど」
夕食時、航はいつも缶ビールを二缶は飲む。冷蔵庫から自分で出して飲んでいるので、ビールのことなんて気にも留めなかった。
「あっ、ビールといえば……」
飲み会の話を航にまだしていない。危ない危ない、忘れるところだった。
「来週の水曜日に大学の先生や職員の人たちとで飲み会があるの」
「俺、その日、日本にいない。あさっての日曜の夕方から台湾に出張なんだ」
「台湾!? いつまで?」
「木曜日には戻ってくる。悪い、急に決まったもんだから、言うの遅くなった」
羽田《はねだ》空港からだと三時間ちょっとのフライトだそう。案外近いことがわかってほっとしたけれど、海外となるとやはり心配になる。
「そっか、大変だね。気をつけてね」
「ということは、迎えに行くのは無理ってことか……」
「大学の近くにある居酒屋だから、ひとりで帰れるよ」
いつものことだけれど過保護すぎる。これから先も飲み会のたびに迎えに来ようとしているのだろうか。
でも来週は出張があるから、どうしたって航が迎えに行くのは無理だ。それなのになぜか航は考える素振りを見せる。
もしや帰国のスケジュールを調整しようとしている……わけないか。いくら航でもそこまでの権限はないよね。
しかしその代わりに、じわじわと追い込むような低い声で迫ってきた。さっきまでのかわいいモードはいつの間にか吹き飛んでいた。
「その飲み会ってさ、当然男も来るんだろう?」
「……来る、けど。うちの大学の先生は男の人が多いし」
独身者を集めた飲み会だとは言えなかった。言ったら、余計に不機嫌になりそうで。
けれど独身云々の前に、航はピンポイントで攻めてきた。
「あいつも来るのかよ?」
「あいつ?」
「志摩さんっていうさわやかイケメン」
だよね、志摩さんのことだと思ったよ。やっぱりそうきたか。
「わからないけど、声はかけるみたい。幹事の人が言ってた」
「ふーん」
意味深につぶやいた航がゆっくりとわたしの背後にまわった。そして、わたしの背中に貼りつくようにして腕をわたしの身体に絡めてくる。
「航?」
わたしをうしろから包み込むように覆いかぶさっている航と洗面台の鏡越しに目が合った。上目遣いの目は鋭くわたしを覗き込んでいて、口角もわずかにあがっている。
これはなにか企んでいる顔だ!
わたしはハッとして巻いているバスタオルを手で押さえた。
「だめだからね、ここでは絶対にやらないから!」
だけど航はちっとも動じず、わたしの髪を手でよけながら、首もとに顔を埋めた。
「わかってる。ここではしない。その代わり、少しの間だけじっとしてて」
耳もとでかすれそうな声でささやかれ、動けなくなる。
首に何度も唇を押しあてられ、その間ももう一方の手が首から鎖骨にかけてやさしくおりてきて、わたしの露出している素肌を撫でまわした。
「……んっ……」
わたしは身体の奥がかすかに疼くのを、息を呑み、目を閉じて、なんとかやりすごす。
航の考えていることがわからない。ここではなにもしないと言っておきながら、わたしをかなり際どいところまで追いつめている。
ふと目を開けると、航に愛撫され、感じている自分が鏡に映っているのが見えた。
健気に一途にひたすら愛してくれている。そんな航が愛おしくてたまらない。
もう一度目を閉じると、唇のやわらかさ、手のひらのなめらかさ、熱い息遣いにとろけそうになる。ゆるやかにめぐってくる快楽にだんだんと身体の力が抜けてきて、足もともおぼつかなくなっていった。
でも物足りない。こんな中途半端なことをされると余計にほしくなる。
やさしくなくてもいい。肌と肌を合わせて、航とひとつになって、一緒にあの大きな波に飲まれたい。
そう思っていたのに……。
航があくびをし、眠たそうに目を細めたので言ってみる。
連日夜遅くまで残業をして疲れているのかもしれない。航は素直に「そうする」と言って、歯みがきをしたあと、先に寝室に入っていった。
わたしはマグカップを手早く洗って水切りカゴに置くと、シャワーを浴びにバスルームへ。
シャワーを浴び終えると、バスタオルを巻いたまま、髪を乾かしていた。そこへ、先に寝たはずの航が入ってくる。
「どうしたの?」
ドライヤーのスイッチをオフにして尋ねる。
「遅いなと思って。そしたらドライヤーの音が聞こえてきたから」
「すぐ終わるから。ベッドで待ってて」
「なんか、その言い方、やらしいんだけど」
「そういう意味じゃないから」
「えっ、やんないの?」
眠そうだったから、てっきり今日はないのだと思っていた。
「疲れてるんじゃないの?」
「ぜんぜん平気。三回はできる」
「えっ、三回もやるの?」
からかっているのかな?
だけど航の顔はわりと真剣。
「だめ?」
「だめっていうわけじゃないんだけど……」
そこまでがんばれる自信がない。でも懇願してくる航はかわいい。
「久しぶりだから楽しみにしてて、そのために今日はビール飲まなかったんだけど」
夕食時、航はいつも缶ビールを二缶は飲む。冷蔵庫から自分で出して飲んでいるので、ビールのことなんて気にも留めなかった。
「あっ、ビールといえば……」
飲み会の話を航にまだしていない。危ない危ない、忘れるところだった。
「来週の水曜日に大学の先生や職員の人たちとで飲み会があるの」
「俺、その日、日本にいない。あさっての日曜の夕方から台湾に出張なんだ」
「台湾!? いつまで?」
「木曜日には戻ってくる。悪い、急に決まったもんだから、言うの遅くなった」
羽田《はねだ》空港からだと三時間ちょっとのフライトだそう。案外近いことがわかってほっとしたけれど、海外となるとやはり心配になる。
「そっか、大変だね。気をつけてね」
「ということは、迎えに行くのは無理ってことか……」
「大学の近くにある居酒屋だから、ひとりで帰れるよ」
いつものことだけれど過保護すぎる。これから先も飲み会のたびに迎えに来ようとしているのだろうか。
でも来週は出張があるから、どうしたって航が迎えに行くのは無理だ。それなのになぜか航は考える素振りを見せる。
もしや帰国のスケジュールを調整しようとしている……わけないか。いくら航でもそこまでの権限はないよね。
しかしその代わりに、じわじわと追い込むような低い声で迫ってきた。さっきまでのかわいいモードはいつの間にか吹き飛んでいた。
「その飲み会ってさ、当然男も来るんだろう?」
「……来る、けど。うちの大学の先生は男の人が多いし」
独身者を集めた飲み会だとは言えなかった。言ったら、余計に不機嫌になりそうで。
けれど独身云々の前に、航はピンポイントで攻めてきた。
「あいつも来るのかよ?」
「あいつ?」
「志摩さんっていうさわやかイケメン」
だよね、志摩さんのことだと思ったよ。やっぱりそうきたか。
「わからないけど、声はかけるみたい。幹事の人が言ってた」
「ふーん」
意味深につぶやいた航がゆっくりとわたしの背後にまわった。そして、わたしの背中に貼りつくようにして腕をわたしの身体に絡めてくる。
「航?」
わたしをうしろから包み込むように覆いかぶさっている航と洗面台の鏡越しに目が合った。上目遣いの目は鋭くわたしを覗き込んでいて、口角もわずかにあがっている。
これはなにか企んでいる顔だ!
わたしはハッとして巻いているバスタオルを手で押さえた。
「だめだからね、ここでは絶対にやらないから!」
だけど航はちっとも動じず、わたしの髪を手でよけながら、首もとに顔を埋めた。
「わかってる。ここではしない。その代わり、少しの間だけじっとしてて」
耳もとでかすれそうな声でささやかれ、動けなくなる。
首に何度も唇を押しあてられ、その間ももう一方の手が首から鎖骨にかけてやさしくおりてきて、わたしの露出している素肌を撫でまわした。
「……んっ……」
わたしは身体の奥がかすかに疼くのを、息を呑み、目を閉じて、なんとかやりすごす。
航の考えていることがわからない。ここではなにもしないと言っておきながら、わたしをかなり際どいところまで追いつめている。
ふと目を開けると、航に愛撫され、感じている自分が鏡に映っているのが見えた。
健気に一途にひたすら愛してくれている。そんな航が愛おしくてたまらない。
もう一度目を閉じると、唇のやわらかさ、手のひらのなめらかさ、熱い息遣いにとろけそうになる。ゆるやかにめぐってくる快楽にだんだんと身体の力が抜けてきて、足もともおぼつかなくなっていった。
でも物足りない。こんな中途半端なことをされると余計にほしくなる。
やさしくなくてもいい。肌と肌を合わせて、航とひとつになって、一緒にあの大きな波に飲まれたい。
そう思っていたのに……。
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