74 / 86
店員さん~?~
6
しおりを挟む彼はドア付近に立って、部屋の中にいる私に問いかける。
「すぐ終わります。あの、この前買ったやつの使い方がわからなくて」
「確か……一番人気のやつですよね」
「はい、そうです」
「ちょっと取ってきますね」
――戻ってきた彼は新しい箱を手にしていた。見本品で説明してくれるだけで十分なのに。
「あの、電源ボタンの場所を知りたいだけなので!」
「もう開けちゃいました。代金は頂かないので心配しないでください。お客様はこういう商品は初めてですか?」
「はい……」
「じゃあ初めから説明しますね」
彼はデスクの上に軽く腰かける。私も同じようにする。もうどうせなら全部聞いて帰ろう。中途半端に早く帰っても前みたいなことになりかねない。
「まずは温めないといけません。温めなくてもいけるんですけど、ヒヤッとしちゃいますから」
そう言って彼は別室に行ってしまった。二,三分して帰ってきた彼は手に湯の入ったボウルを持っていて、中にはディルドとローションが入っていた。
「消毒を兼ねて熱湯で温めてきました。これを少し冷やして体温と同じくらいにします」
彼が私の近くに座って温まったディルドを私に手渡す。
「あったかいですね」
「ええ」
彼は微笑む。近くで見る彼にドキッとする。こんな整った顔の人に至近距離で微笑まれて何とも思わない人なんていないんじゃないか。
「次は指を使って中を慣らします」
彼の手が私の膝まであるスカートの中に入ってくる。ゾワゾワッとした感覚とともに正気に戻る。
「えっ、ちょっ」
「お嫌ですか?」
嫌では……。ダメだ。流されそうになってしまった。
「嫌ではないんですけど……その、自分でしますんで」
「わかりました。それじゃあ、これ、使ってください」
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる