37 / 86
篠宮さん~飄々とした年上男性~
21
しおりを挟む「…悠衣ちゃん……悠衣ちゃん」
身体を揺すられ目を覚ますと、少し困った顔をした篠宮さんがいた。
私の体には、私が着ていたブラウスや上着が掛けられていた。
篠宮さんはもう服を着ていて、ジャケットは…私が着たまま寝ちゃってたんだ。
悪いことしたな。
「おはよう。
身体、冷えちゃいそうだったからとりあえず服掛けて、起きたら着てもらおうと思ってたんだけど…悠衣ちゃんずっと寝てるから、さすがに心配になっちゃって」
「そうだったんですか、すいません。どれぐらい寝てました?」
「2時間ぐらいかな」
「!そんなに! すいません、すぐ準備します。」
急いで服を着ようとする私の額に篠宮さんはキスをする。
「急がなくていいよ。悠衣ちゃんの寝顔、可愛かったし。」
「エッ!変な顔してませんでした!?」
「うーん。ちょっと口が開いてたかなー、でもほんのちょっとだったよ」
「ちょっとなら、、」
「今度、ちょうど入る飴を入れといてあげる、大玉のやつ」
「大玉って、結構大きいじゃないですか!」
「価値観は人それぞれだから」
「えっ、どういうことですか!」
篠宮さんとこうやって喋ってると、元の2人に戻れた気がする。
「んっ!」
当然深いキスをされる。
彼のシャツを掴み、力の抜けそうな身体を保つ。
元の関係と違うところもできたんだった。
ーックシュッー
くしゃみが出た。こんな薄着で寝てたら当たり前か。
「風邪引いちゃうね、服着よっか」
彼は私の着替えを手伝おうとブラジャーに手をかける。
「それはちょっと」
「えっ?」
「いや、着替えはちょっと」
「なんで?」
「恥ずかしいので、自分でします」
篠宮さんは残念そうな顔をする。
「バレたか、自然な流れでしたら着替えを手伝えると思ったのに」
「騙されませんよ」
「はーい、後ろ向いときまーす」
彼が後ろを向いたのを確認して急いで着替える。
「見ていい?」
「ダメです」
「えー」
篠宮さんは子供のようにチェーッと拗ねた素振りを見せていた。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる