殿方逢瀬(短編集)

九条 いち

文字の大きさ
上 下
11 / 86
橘さん~クールな彼~

11

しおりを挟む

 隘路を押し広げられて縦横無尽にナカを抉られる。強すぎる快感に嬌声を上げ、身をよじり、よがってしまう。

「ああぁっ、あんっ! んぁ、あぁ!」
「ここまで感じると心配になってきますね」
「……あんっ、ああ、……ん?……」
「いえ、気になさらず。感じていてください」

彼は抽挿を激しくし、乳首を舌で転がし、時折歯を立てる。

彼の怒張はビクビクと脈打ち、一層大きく硬くなる。ガンガンと力強く突き上げられる度に快楽が押し寄せてくる。

両乳首を指でつままれ、引っ張られるとジンジンと全身が痺れて彼のモノを締め付ける。狭くなったナカを彼の怒張が押し広げ、最奥をグリグリと押す。

「あんっ! あぅ……もう、だめ、イッちゃう……」
「いいですよ。あなたの好きなところ、いっぱい突いてあげます。」

抽挿の速度が上がり、弱いところを的確に攻められ続ける。

〝パンパンパン ズプズプッ ヌプッ グチュグチュッ〟
肌のあたる音と彼の怒張と蜜の交わる水音、ナカを抉られる音が鳴り響く。

「あんッ、ああん、やああぁ、あん! あぁ、ん!」

激しいピストンと同時に彼の舌が乳首を舐め、押しつぶす。

「ああぁっ! あん! あぁ! イクっ、あんっ! イっちゃう――!」
「すごい、締め付けですね。俺も……出しますよ」

 肩を抑えるように抱き込まれ、堰を切ったように腰を打ち付けられて、最奥を強く突き上げられる。

「あ……ああっ! や、んぁぁっ――……!」
「……くッ……んっ――!」

ドクンと脈打ち、彼のモノが内側で弾ける。弾む肩を抱きしめられ首筋に彼の吐息がかかる。顔を横に向けさせられ、くちびるが重なる。入ってきた下に口内をかき回される。舌が離れる頃には、お互いの口の間に“つぅっ”と銀の糸が引いていた。

「んんっ! ……あんっ!」

橘さんは緩く腰を回しながら乳首を舐め、もう片方は指で縒る。

「ああぁっ、ああっんっ……たち、ばな、さ……」

彼の怒張が私のナカで少し硬くなっているのに気づく。彼はゆっくり律動しながら私に微笑みかける。

「あなたが魅力的過ぎて収まりそうにないです。付き合ってくださいね」

 〝グリグリッ〟とナカを抉られ喉が仰け反る。

「あんッ、あんっ、待って……あん!」
「もっと顔を見せてください。あなたの感じている顔」

顎をそっとつかまれ、横を向き、枕に埋めていた顔を正面に向けられる。

彼の目は、いつもの冷静な眼差しとは違い、欲情しきっている雄の目になっていた。怒張はすでに先ほどの大きさと硬さを取り戻していて、私のナカを犯していた。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

元彼にハメ婚させられちゃいました

鳴宮鶉子
恋愛
元彼にハメ婚させられちゃいました

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

処理中です...