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瀬崎
ていねいに
しおりを挟む今からこれを受け入れると思うと、緊張と期待が入り混じって体温が高くなる。
彼にそっと持ち上げられ、ベッドに降ろされる。
ゆっくりと押し倒され、くちづけられていく。
おでこ、鼻の頭、頬、唇。
彼のくちびるが触れるところが熱を帯びていく。
彼に部屋着のシャツとズボンを脱がされ、下着だけの姿になる。
彼は私の首に舌を這わせながら密壺に指を入れる。
彼が来るまでディルドを入れていたからか、するっと入っていく。
彼は指を二本に増やし、抽挿を始める。
「あん! ……んっ……あぅ」
彼のゴツゴツとした指が奥の敏感なところを押し、中を擦り上げながら出ていく。
彼は更に指を増やす。
「んッ……っつ!」
彼の太い指が三本入ってくる。
ギチギチと入り口が押し広げられる痛みに顔が歪む。
私の声を聞き、彼はすぐに指を引き抜いた。
「すまん、大丈夫か」
彼は心配そうにこちらの顔を窺っていた。
「大丈夫です。びっくりしただけ……入れてください」
私は瀬崎さんの首に腕を回してキスをする。
辛そうな彼に安心してほしくて笑いかける。
「……凪……やっぱりやめておこう」
彼はキスを私の唇にそっと落としてからベッドに横になる。
いつもされているからわかる。
終わりの合図。
でも今日は終わらせたくない。
****
「なあ、やめへんか」
「やめません。瀬崎さんは嫌ですか? 嫌ならやめます」
「嫌やないけど……」
自分のベッドの上で、私はオフホワイトの可憐なレースのデザインの下着だけを纏い、彼の腰の上に跨っていた。
彼は焦っていたが、私がいるので上体を起こして、両手をお尻の横につけていた。彼のズボンは私の手によって寛げられている。
私はショーツを横にずらし、ゆっくりと腰を下ろして彼の怒張を自身の内側に挿れていく。「…っ……」
あまりの太さに充分慣らしたにも関わらず、私の中に引き裂かれるような痛みが走る。
作っていた笑顔が痛みで引きつってしまう。
「やめとき、無理せんでええ」
彼は私の肩を掴み、離そうとする。力を加減してくれているのだろう、動きを止められることはなかった。
それをいいことに私は彼の忠告を無視してさらに腰を沈める。
〝ヌチュッ、グチュッ〟
ナカを圧迫されてから随分腰を下ろしたはずなのに、私の腿裏はまだ彼の肌に到達しなかった。
「んっ……ちょっと待ってくださいね……」
気持ちとは裏腹に、根元にいくにつれて太くなる彼の怒張に物怖じして、動けなくなってしまう。
平気を装い、彼に微笑みかける。きっと上手く笑えていなかったのだろう、彼は眉根を寄せて私を見ていた。
****
彼が私のブラジャーを外すと、乳房が彼の前に出される。
先は恥ずかしいぐらいに勃ち上がっていた。
彼は乳首に舌を這わせる。
下から上へと移動する彼の濡れた体温に身体が熱くなる。
「んっ……今は、ダメ……」
気持ちよくて足に力が入らなくなってしまう。
膝がだんだんと開いていき、彼の怒張を飲み込んでいく。
痛いはずなのに、乳首の気持ちよさにナカの感覚が麻痺してしまったのだろうか。
痛みすらも気持ちよく感じてしまう。
彼は前のめりになり、もう片方の乳首を舐め、濡れているもう片方の乳首を指で弄る。
両方の乳首から快感が与えられて何も考えられなくなる。
「ああ……あんっ……んっ」
乳首を舌先でコロコロと転がされて押し込まれる。
胸の形が変わるくらいに押し込まれて甘い感覚が腰に伝わっていく。
ヒクヒクと収縮するナカに彼の怒張が入ってきて、彼をよりきつく締めてしまう。
「凪、こっち向き」
瀬崎さんの声がして彼の方を見ると目が合う。
彼にキスをされ、大きな舌が入ってくる。
口でも下でも彼の大きなものを受け入れていく。
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