上 下
8 / 49
店員

決壊

しおりを挟む


「……でも、ああんあっ!」


彼の熱い怒張が一気に奥まで入ってくる。

最奥まで入り込んでゴリッと奥を押す。彼が腰を動かし始めた。

ズブズブとナカを犯していく肉棒に仰け反る私を彼のたくましい腕が支える。


「すいません。僕が我慢できませんでした」


 彼がゆるゆると腰を動かしながら私の背中に手を回す。

器用に外されたブラジャーが上にずれて乳房が溢れ出る。


「シャツの上からでも勃ってるのがわかりますよ」


 尖った乳首に指をあて、弾かれる。弄ぶようなしぐさに感じて、腰が浮いてしまう。


「んっ、ふぁ……あんっ」


 拓己さんはスカートをめくりあげ、私と彼の結合部を見て片方の口角を上げて笑う。


「ふっ、エロいですね。あなたにも見せてあげたい」


 ショーツの上から肉芽を親指で擦られてビクッと体が跳ねる。

跳ねた体を戻すように腰を持ち上げて引き付けられる。

怒張がより深くに挿さる。

腰を深く沈めて奥をグリグリと擦られると何も考えられなくなる。


「やぁっ、だめ……ああ」


 シャツを持ち上げられ、乳房が彼の前に露わになる。

夕陽に照らされて形がよりくっきりと浮き彫りになってしまう。


「へえ、思ったより大きいですね。嬉しい誤算です」


 彼は腰を打ち付けながら胸を揉みしだく。

鷲掴みされて両胸を真ん中に寄せられる。

彼の顔が下りてきて乳首を片方ずつ舐める。


「くっ……すごい締まる……ほら、舌出して」


 顎を掴まれ口を開けさせられる。

言われるがままに舌を出す。


「そう、いい子」


 舌を吸われて頭が痺れる。
彼の律動が早くなって肉芽を指で押しつぶされる。


「ああ! イクッ……だめ、ああ!」

「締め付け、すごいね……」


 ぐっと彼の方へ引き寄せられて腰が浮く。

彼の太い腕で腰を持ち上げられて激しく動かされる。

強引にされてるのに気持ちいい。


「ねえ、キスしよ、キスしてイきたい」


眉をしかめて歪んだ顔は今まで見てきたどの男性よりも色香を放っていた。

彼の舌にねじ開けられた口内に熱い舌が入ってくる。

口の中を蹂躙されて犯されながら、膣を猛りで抉られて、隘路を擦られる度に愉悦し、ナカがひっきりなしに痙攣する。


「ああ……んっ、やぁあ、ああん!」

「……んっ……出すよ」


 激しく腰を打ち付けられ、絶頂を繰り返す身体。

奥を抉る一突きをされ、ぐりぐりと中に押し込まれる。

膨らんだ彼の肉棒が脈打つ。


「あン! ッあ、あぁっ――……!」


「……っつ……」


 何回も達してしまった。

弾む肩を彼がそっと抱き留めてくれる。

彼は耳にキスをして、射精を終えた自身を引きずり出す。

私の上から離れた拓己さんはいつもの店員さんの時の表情に戻っていた。


外は真っ暗になっていて、外から入ってくる街の光が照明の代わりを果たしていた。


「次来た時にディルドのボタンのつけ方教えますね」


 理不尽な言葉に服を直していた手が止まる。

ボタンの位置なんてすぐに終わる説明なのに。

どうして教えてもらえないのかわからなかった。


「今教えてください」

「えーそしたらまた来てください。約束してくれたら教えます」


詰め寄る私を拓己さんはニコニコしながらかわす。

彼はまったく悪びれていない様子で私を後ろから抱きしめる。

彼から汗ばんだ雄の香りがして先ほどの情事を思い出してしまう。


「……本気なんですか。私のこと」

「そうですよ。言ったじゃないですか」

「急すぎませんか」

「僕はあなたのこと何も知りませんからね。凪さんに来てもらわないと、僕と凪さんの関係はなくなってしまいますから。急がないと」


首筋に埋めていた顔を上げた彼に、くるりと方向を百八十度変えられ、彼と向き合う。


「あっ、連絡先教えてくれるなら話は別ですよ」


相変わらず私の警戒心を解くような笑顔を向けてくる。

少し考えたが、やっぱり彼の言葉が全て本当だとは思えなかった。

きっと他の女性にも手を出してる――。

とりあえず連絡先を教えてかわしていれば、そのうち諦めるはず。


「連絡先教えるんで、ボタン、教えてください」

「やった」


 拓己さんは片手でテーブルに置かれていたディルドを手に持ち、もう片方の手で根元の部分を軽くひねる。

カシャッと根元が少し伸びてボタンが出てくる。

そこを長押しすると電動音がして動き出した。


これだけだったの……。


 肩を落とす私に彼はディルドを持ったまま抱きつく。


「『やっぱなし』ってのは、なしですからね」

「そんなことはしませんから、とりあえず電源を切ってください」

「キスしてくれたら切ります」


彼を見るとくちびるを突き出し、目をつぶっていた。

私は彼からディルドを奪い、電源を切る。

やってやったと言わんばかりに彼を見ると、くちびるを柔らかい彼のくちびるでふさがれる。


「電源切るならキスですよ」


微笑まれながら、当たり前のことのように言われると、そうなのかと一瞬、納得してしまう。

この人は人を誘導するのが上手い。

注意しなきゃと自分に言い聞かせる。

もう会う気はないのだけれど。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

隠れドS上司の過剰な溺愛には逆らえません

如月 そら
恋愛
旧題:隠れドS上司はTL作家を所望する! 【書籍化】 2023/5/17 『隠れドS上司の過剰な溺愛には逆らえません』としてエタニティブックス様より書籍化❤️ たくさんの応援のお陰です❣️✨感謝です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎) 🍀WEB小説作家の小島陽菜乃はいわゆるTL作家だ。  けれど、最近はある理由から評価が低迷していた。それは未経験ゆえのリアリティのなさ。  さまざまな資料を駆使し執筆してきたものの、評価が辛いのは否定できない。 そんな時、陽菜乃は会社の倉庫で上司が同僚といたしているのを見てしまう。 「隠れて覗き見なんてしてたら、興奮しないか?」  真面目そうな上司だと思っていたのに︎!! ……でもちょっと待って。 こんなに慣れているのなら教えてもらえばいいんじゃないの!?  けれど上司の森野英は慣れているなんてもんじゃなくて……!? ※普段より、ややえちえち多めです。苦手な方は避けてくださいね。(えちえち多めなんですけど、可愛くてきゅんなえちを目指しました✨) ※くれぐれも!くれぐれもフィクションです‼️( •̀ω•́ )✧ ※感想欄がネタバレありとなっておりますので注意⚠️です。感想は大歓迎です❣️ありがとうございます(*ᴗˬᴗ)💕

隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される

永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】 「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。 しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――? 肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!

ある夜の出来事

雪本 風香
恋愛
先輩と後輩の変わった性癖(旧タイトル『マッチングした人は会社の後輩?』)の後日談です。 前作をお読みになっていなくてもお楽しみいただけるようになっています。 サクッとお読みください。 ムーンライトノベルズ様にも投稿しています。

不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました

入海月子
恋愛
有本瑞希 仕事に燃える設計士 27歳 × 黒瀬諒 飄々として軽い一級建築士 35歳 女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。 彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。 ある日、同僚のミスが発覚して――。

お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~

ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。 2021/3/10 しおりを挟んでくださっている皆様へ。 こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。 しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗) 楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。 申しわけありません。 新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。 修正していないのと、若かりし頃の作品のため、 甘めに見てくださいm(__)m

一夜限りのお相手は

栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月

処理中です...