流行りの異世界とやらに転生しました。

道端の雑草

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1章

1話 はあ、、異世界はなんでもありですね?

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*みなさんこんにちは。お気に入りが入ったので初投稿です。文が色々おかしいですが、初投稿なのでしかたないですね((  





魔法大全なる本を開きっぱなしで寝ていたらしい。

目を開けた健斗は、いつの間にかベットに移動していたことに気づく。

に、してもだ。


「──────!!──!?」

「──、──。」

「────!」

お母さん、取り乱しすぎじゃないですかね?

健斗の寝ているベットの横でヒステリックにまくし立てているのは、ここしばらく生活している中で母だとわかった美女。
現在進行形で、彼の寝かされているベットの横はある意味修羅場のような状態になっている。
相当取り乱しているのか、美女は彼が起きたことに気づいていない。
もちろん美女を宥めているイケメン(こちらは父らしい)も気づく気配がない。

赤ちゃんならここで泣いたりするのか?
でもなー・・・。

健斗は29歳のれっきとした成人男性だったのだ。
大の大人は大声で泣いたりしないし、彼の中で無様に泣き叫ぶといった動作には抵抗も強い。
今となっては赤子でも、やはりプライドだってあるため彼が起きたことは完全に気づかれていなかった。





3日経ったけど周りが過保護すぎる件(ため息)
え?なんなん??
ハイハイすぐ出来るようになったからとかじゃなくてどうやら部屋の外に出したくないらしい。
全く・・・束縛系の親は嫌われるってのに。

ハイハイをして部屋中を駆けずり回っている健斗は、ベットから降りるとすぐに戻される謎の現象を完全スルーしながら考える。

この場合俺は1度死んでいることは間違いないだろう。
とすれば生まれ変わり、つまりは転生だがそれをどこにしたかだよな。

健斗は近くにおいてあった魔法大全を拾い上げ、観察する。
いきなり開くと前のようになりかねない、と考えた健斗は外装だけ事細かに隅々まてま見てみることにした。

やっぱり表紙の文字は漢字・・・じゃないか?
完全に魔法大全と書かれてる。
3日経ってから見ても見間違いじゃなかったわけだ。
とすれば、中身だが・・。

若干腰が引けながら本を開く赤子。
周りから見れば微笑ましいだろうが、当の本人は未知の領域を開拓する興奮と恐怖でいっぱいいっぱいだ。
故に、気づかなかった。
部屋の隅、天井付近に浮かぶ「目」に。

何枚か目を通したけど、体に変化はない。
前みたいに心配をかけちゃ悪いからな。
あーうー、とか本をペちペち叩いても問題ないので、本文を読んでみようと思います。
うむむ・・・。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・。

よ、読めん・・・。
なんてこった。
表紙には確かに魔法大全と書かれていた気がしたが・・・。
まずは、文字と言葉をわかるようにならねば。




頑張って言葉を覚えました。(根性論)
どうやらシュテルは俺の名前らしい。
ふむふむ・・・シュテル・・・シュテルか・・・。


「かっこいいじゃねえかちくしょーー!!」


日本語で叫ぶ健斗・・・否、シュテル。
彼は異世界で生きていく決意を新たに・・・


「ぐあああああ」


・・・文字を覚えることにした。








・・・・ちょっと待ってくれ、これはどういうことなんだろう?
異常なほど物覚えがいいのはなぜだ?
断腸の思いでパパ、これ読んでと言うまではよかったんだが・・・。
1回で大体の文字が覚えられるってのは異常だと思いますハイ。

ベットの上で放心していたシュテルは、のそりとベットから降りて扉の方へ歩き出す。
シュテルをベットに戻す謎の力は、シュテルが歩けるようになるのと同時に消えたので、シュテルは自由に家中歩ける。

てくてくと歩いていくと、なにやら言い争う声が聞こえてくる。
シュテルは足音をしのばせ聞き耳をたてた。


「まだ早すぎるわ!」

「そんなこと言ってももうすぐ1ヶ月だ。」

ほうほう、パパンとママンが喧嘩してるのかな?
1ヶ月って言ってたし俺の事か?


「だって、あの子は言葉と文字がちょっと出来るだけで、まだ身体強化さえ使えていないのよ!?」

「それは分かるんだが、」

「あの子は成長が遅いんだから少し考えるべきよ!」


・・・ん?
今、ママンはなんと?
成長が遅い??
え?嘘だよねパパン?


「成長が遅い理由はわからないが、それも少しだけじゃないか。大丈夫、ただのトカゲだし、それも動きの遅い緑のトカゲだから。それにトカゲが来るのはまだ先だ。」

「それは、そうだけど・・・」


oh・・・・
ここでは生まれて1年以内で狩りもできるのか。
うん・・
まあ、鹿とかの草食獣は1時間で立ち上がって走り出すしな。
こういうことも、ある・・

・・・・・・・・。


「マジか」


部屋に戻って1人頭を抱えるシュテル。

聞いたことがない。
生後1年ほどでなんかわからんがトカゲを狩る民族?
そんなのとっくにニュースで取り上げられるだろ!?
まじで理解できない、理解が追いつかない!
なんなんだ?
ここは一体どこなんだよ?

ふと、手に硬い感触がしてシュテルは我に返る。
シュテルが暴れたために魔法大全がズレてきたらしい。
興味本位で覗いた本の中身は言葉を理解する前と変わらない。

そこに変化が起きた。

最初の1行、その上にあった空白の部分が、淡い青色に光っている。

そこに文字が浮かび上がってきた。

世界の時間が止まったかのように錯覚する。

ゆっくりと浮かび上がってきた文字の1行目には、


『この本を見ている、異世界人を含めた全てのもののために著そう』


そう、ハッキリと記されていた。



シュテルは無言でページをめくっていく。
その手がピタリと止まり、しばらくそのページを凝視した後、突然シュテルは自分の体を確認し始めた。
シュテルは顔以外を全て確認し終えると首を傾げて本をめくりだす。
ページを進んでは戻るといった行動を繰り返しながら、シュテルは本を読み進めて行った。


夜も更けた頃。


「終わった~・・」


徹夜で課題をした時以来の疲労を感じ、シュテルは顔を顰める。
欠伸をひとつ、ぐぐ~と背伸びをし、固まっていた体を解す。
忘れがちだが、まだ生後1ヶ月の赤子の体なのだ。
成長が早いため、見た目は2歳児ほどかだが。


「・・・寝るか。」


のそのそと動き、ベットに潜り込む。
脇にはしっかりと魔法大全を抱いている。
さながら、お気に入りの本をベットまで持ち込む幼児のような行動だ。
しばらくモゾモゾと動いていたシュテルだったが、しばらくして寝息が聞こえ始める。

彼の2度目の人生はまだ始まったばかりだ。





『この本を開いているということは恐らく物好きか、知識を求めるものか、異世界人、それに限られてくるだろう。

君たちが解読できるかはわからないが、これが起動しているのなら大丈夫だと信じたい。
その時に私は恐らく存在しないはずだからな。

異世界人の者達、君たちがどのような理由でここに居るのかはわからないが、この本を手に取っているのなら大いに役立ててくれ。

異世界人は体のどこかに魔紋があるはずだ。
特に問題は無いが、この世界の住人にはないので気をつけて欲しい。』









*最後の文は魔法大全の浮き上がってきた文字の一部抜粋です。初投稿の癖して駄文ぶりが酷いですね(他人事) お気に入りしてくれた6人の読者さん、ありがとうございます!そうそう、感想とか書いてくれてもいいんですよ?(上から目線) 真面目にかけとでも書き込んでみてください。作者がほかの作品読み漁ります(謎)

誤字脱字、表現がおかしい所は使用なので指摘お願いします。
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