月に導かれるが如く。

michael

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長屋の屋根は良い屋根だ。

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カン、カン、カン、カン! 

 屋根の雨漏りを直している音が辺りに響いている。
    みすぼらしい男ーー九朗くろうが長屋の屋根に登り、トンカチ片手に雨漏りの修理を行っていた。
    それを二人の男女が長屋の軒先から見上げ話し込んでいる。

「親父さん。……あの、ごめんなさい、無理言って」

「いいってことよ。それより、俺の方が謝らないといけねえ。助けてやれなくてすまねえ。ほんっと、すまねえ」

「いいのよ、あの場にいなかったんだから、仕方ないよ」

「しかし、俺がいたらなぁ。偽もんの『エセ侍』も、たとえ本物の『侍』がいてもぶっ飛ばしてやるのによぉ!」

 女は彩音。男の方は茶屋の主人であり、この辺いったいの顔役でもある大吉だいきちだ。
 大吉は彩音の両親が亡くなってからの親代わりであり、彩音は「親父さん」と呼んで慕っていた。
   頭を角刈りにした大吉は結構年がいっているハズだが、がっしりした体格は健在である。普段は人好きのする愛嬌の良さがにじみ出ているが、怒れば鬼の姿をみせつける、大吉はそういう剛の者だった。

「親父さん、噂では聞いたことがあったけど『エセ侍』なんて本当にする人がいるんだね」

「普通は誰もしねえって、危険性リスクが大きすぎるしな」

危険性リスク?」

  不思議そうな顔で小首を傾げると、一緒におかっぱの髪も揺れる。こういう仕草を見ていると『エセ侍』が執拗に絡んできた理由が分かる。可愛い。

「ああ、もし『エセ侍』が本物の『侍』と思われて挑戦されたらどうする?  竹光で戦うのかい?」

「そっか、『弱肉強食の御触れ』だ」

  大吉の言葉に手を叩いて納得する彩音。つまり『エセ侍』は『侍』と思われて、何時いついかなる時でも挑戦を受ける可能性があるのだ。

「それに考えてもみてくれ、自分の物真似をしている奴がいたら彩音ちゃんはどう思う?」

「えっ?  う~ん、それはムカつくかな」

「そう、ムカつく。『エセ侍』は『侍』に嫌われてんだ。もし『侍』に見つかったら速攻で斬られるだろうな。ま、『エセ侍』ってバレたら誰でも叩くけどな」

 誰しも『侍』だから下手したてに出るのだ。もし、それが嘘だったら頭にくること間違いなしだ。
 先日の自分や客達の様子を思い出しながら彩音はうなずいた。だけどそれならそれで疑問も出てくる。

「ならなんで『エセ侍』なんてするの?」

「それは彩音ちゃんがされたようなことを、手っ取り早くするためさ。他に良くあるのは交渉におけるハッタリ役だな、俺の後ろには『侍』がいるぜっ、てな」

「最低~」

 曲がった事や卑怯な事が嫌いな彩音は顔をしかめる。そんな彩音の性格を好ましく思いながら大吉は言った。

「それにもっと問題もある」

「まだあるの!?」

 もうこれだけでも十分『エセ侍』をやるのは、わりに合わないと思うのだが、まだデメリットがあるのか?  もはや、『エセ侍』をやるような奴は、馬鹿か阿呆か変態ぐらいしか思えない。

「そもそも、腰に本物の『刀』以外を差してやがるんだ。幕府の御触れに抵触してんだ」

「そういやそうだ!  もしお役人にバレたらどうなるの?」

「……を受ける」

「それは……なに?」

 暗い顔をしてうつむく大吉に合わせて、彩音も声のトーンを下げる。彩音の不安げに揺れる瞳を覗き込みながら、大吉はポツリと言った。

「……『便』だ」

「酷い!」

    ショックを受けて彩音は両手で口を覆う。

「って、違う!  なに言ってるの、親父さん!  刑罰、軽すぎるよ!  確かにだけど!  ちょっと違うんじゃないの!?」

「いけねっ。『しっぺ百一回の刑』だったかな?」

「なぁんだ、それなら妥当だねっ。……な訳ないでしょ!  それでも軽すぎるよ!」

    舌を出して訂正した大吉の言葉を、さらにノリツッコミで返す彩音。小気味いい彩音の合いの手に、つい大吉は笑い声をあげてしまう。

「はっはっは、それでも『しっぺ百一回の刑』は本当なんでえ。若い彩音ちゃんは知らなくて当然だが、御触れが出た当時を生きていた人には有名な事なんでえ」

「なんでそんなに軽いの!  刑罰が軽かったら、みんな『エセ侍』をやってみようと思うんじゃないの!?」

「それが逆なんだな、刑罰が重かったから、みんなが『エセ侍』になったんでい。そしてその結果、刑罰が軽くなったんだぜ?」

 そう、もともとの刑罰は重かった。それは『金山強制労働の刑』である。
 当時、幕府は行き当たりばったりの政策のせいで、慢性的な資金難を抱えており、幕府は一攫千金を夢見て金山発掘に乗り出した。
 金がガポガポ、俺たちゃウハウハ、計画。
 しかし、その計画は思うように進まなかったのである。
 原因はーー。
    
人手不足。
    
 想像してもらえれば分かると思うのだが、人力のみで行う発掘作業は重労働以外のなにものでもない。なのにその作業を行う人夫の給金はとても安く、人が全然集まらなかった。それもそのはず、幕府は資金難なのである。金は持っていない。
 苦肉の策として、三食昼寝付きの条件で募集しても人夫は集まらない。

幕府は考えた。

幕府は閃いた。

ーー強制的に人を集めるやり方があるじゃないか!  天才だ、自分の才能が怖いぜ、ニヤリ。
    
 幕府がこんな事を言ったのかはともかく、まだ罰則を決めていなかったこの御触れの刑罰が『金山強制労働の刑』になった。とにかく剣でなくても腰に何かを差している者(腰に手を入れていただけの者も、腰に腕を差しているとみなされた)は、ことごとくしょっぴかれ、金山発掘に放り込まれた。三食昼寝付きの条件が良かったのか、意外にも放り込まれた者達からはクレームも起きなかった。肝心の金脈すらまだ堀当てておらず、金は一片たりとも出ていなかったが、人手も足りたしそれも時間の問題だと幕府はニヤニヤした。
 ところが幕府がこの御触れを出した翌年の事だ。その年、近年まれにみる大飢饉が国中を襲った。
 食うにも困る人々が国中にあふれ、三食昼寝付きで働ける金山発掘の仕事は、一気に人気職になる。金山はたちまち人夫があふれまくって仕方なくなり、人件費はもちろん、その人夫達を賄う三食の食費も、資金難な幕府の財政には重くのしかかった。金山は幕府の予想と違い、金脈すらいまだに発見出来ていなかったのだ。
 リストラや労働条件を変えて対応しようともしたのだが、いつの間にか出来ていた労働組合により阻止され、幕府は人夫の募集を強引に打ちきることしか出来なかった。
    しかしそれならばと、食うにも困る人々はみんな腰に棒切れなどを差し『エセ侍』となった。場所によっては村人全員が『エセ侍』となったりして、次第に『エセ侍』は増殖を続けていき、国民の三分の一が『エセ侍』となってしまった。もはや、石を投げたら『エセ侍』に当たる状況である。
 そしてもちろん、『エセ侍』の罰則はーー、


ーー『金山強制労働の刑』。
   

 幕府は追い詰められた。
 

「それで幕府はどうしたの!?」

 ワクワクしながら、彩音が話の続きを催促する。

「結局、幕府はどうにもならなくなって、七人くらいの『侍』に泣きついたらしい」

「困った時の神頼みならぬ、『侍』頼り? 何か勝手じゃない? 幕府のせいで『刀』を取り巻く環境は戦国時代になったんでしょ?」

「まあな。だけどよ、お陰で生まれや育ちに関係なく、誰でも強ければ『侍』になれるんだ。俺なんかにぁ、夢があっていいと思うんだがな」

 朗らかに笑う大吉。

「そっか、そういう考え方も出来るんだ」

 男の子と女の子の感じ方の違いかもしれない。彩音からすると、いつ挑戦されるか分からない『侍』に憧れる気持ちはない。

「それで、その七人くらいの『侍』はどうしたの?」

「さすがに俺なんかにゃ詳しく知らないが、その『侍』達の『刀』の力で飢饉も収め、幕府の資金難の件も金山とは別口で解決したらしい。金山は結局、金脈すら発掘出来なくて閉山よ。そんで、刑罰は金山が無くなって意味がなくなった『金山強制労働の刑』から、その『侍』の一人にあやかって『しっぺ百一回の刑』に代わったそうな。増えすぎた『エセ侍』に現実的に出来る刑罰でもあるしな」

「ふぅん、そうなんだ」

 話をまとめると、幕府が馬鹿をやって泣きつき『侍』が不思議な『刀』で解決する話だった気がする。

「ところで、親父さん。『侍』の何にあやかると『しっぺ百一回の刑』になるの?」

「なんでだろうな? 大方おおかたしっぺが大好きだったとか、百一という数字にこだわりがある『侍』がいたんでねえかな?」

 彩音の疑問は、大吉の疑問。いや、当時の人々すべての疑問だった。この件は幕府が箝口令をひいたので、一般人には詳しい事が全く分からないのだ。『侍』の人数が七人などと曖昧なのも、そのせいなのだ。 
 困った大吉は話を逸らすことにした。大げさに九朗の方を見やり、声を上げる。
 
「しっかし、九朗っていったかい?  あの人は?」

「うん、九郎さん。そう……なんだけどね……」

 話題を逸らす事に成功したようだ。彩音は先ほどまでの、教えて教えて! って態度から、不満げな様子に変わっていった。

「言いたい事があるなら言ってみな、彩音ちゃん? 」

「そうなんだけど!  名前以外、いっ~さい、教えてくれないの!」

 頬を膨らませて訴える彩音。それを微笑ましく見ながら大吉は言った。

「ああ、……そりゃきっとあれだ」

「あれってなに?」

「訳ありってやつよ。何処かで何か下手を打ったんだと思う。だが、九郎は凄腕だぞ。俺には物腰でわかる。彩音ちゃんの事も物腰でわかるぞ?  最近少し太ってきた……」 

 彩音の冷たくなっていく視線に気付き、大吉は押し黙った。
 知っての通り、大吉はよく嘘を本当のように言って周りの人をからかうのだ。なので彩音は「凄腕」といった部分を話半分で聞いておく事にした。もちろん「少し太って」の部分は全然信じない。最近少し着物の帯がきつく感じるのも気のせいだ。
 そうよね?  
 帯と気を取り直し、彩音は大吉に改めてお礼を言う。

「でも、そんな怪しい人を住まわせてくれて、ありがとう、親父さん」

「いいって、いいってなにしろ、彩音ちゃんの一生なんでもします、だからな」
 
 茶化したよう言う大吉の言葉に、彩音は恥ずかしがってうつむく。 
 九朗の求めたことは、この町に住まわせてほしいということだった。ただそう言われても、彩音は弱ってしまった。
 彩音はただの町娘であり、フラッと町に現れた男に家や仕事を紹介することも出来ないし、恩人といえども見ず知らずの男を自分の家に住まわせるのも言語道断だった。
 彩音は乙女座の乙女なのだ。筋道を通し、何事にも段階を踏む事を重視する。そしてやる時は殺る。けじめはきっちりつける。もちろん乙女座の乙女は何の関係もなく、ただの大吉の教育の賜物である。
 とにかく困り果てた彩音は、親代わりであり顔役でもある大吉に全てを説明し助けを求めた。
 その結果、大吉は九朗に長屋の部屋を一つと、取り敢えずは雑用全般という仕事を与えたのである。 

「それにしても、親父さん。聞いてよ。あの人、髪もひげも切らないのよ。そんなんじゃ、仕事だって限られるのに」

「まあ多分、俺の見立てじゃな、あの人は『侍』を目指しとった人じゃねえかと思う。村とか町で一番最強とか驕っていた奴で、大言壮語して挑みに行ったのはいいが、あっさり敗れて故郷に帰りにくくなっているとかよ」

 彩音の憤懣ふんまんやるせない物言いに大吉は軽い口調で言って見せる。どことなく言い方が優しい。大吉にも似たような事があったのかも知れない。

 幕府が御触れを出す前は『刀』によって暴走して周囲に迷惑をかける者がいたり、御触れを出した直後などは『刀』の力を使って欲望のままに好き勝手にやる者も出たが、それも昔の話である。今はそんな話はとんと聞かなくなった。『刀』を取り巻く環境から、弱者と悪人は淘汰されたのである。
    今は世界に百人に入れる実力と、己の欲望に流されない心の強さを兼ね備えた者しか『刀』を持ち続けられない。だからこその称号『侍』、というのが一般的な認識である。
    なので、特に実際に『侍』を見たこともない田舎の男には『侍』の称号は最強の証であり憧れの対象ーー『英雄ヒーロー』なのであった。

「それでも、髪やひげを切らない理由にはならないわ」

「それは、おそら……」

 そこまで言ったところで大吉は言葉を切った。屋根の修理をなんとか終えた九朗が、梯子を降りてこちらに来ることに気づいたからだ。

「……終わった。……他には?」

「ああ、あっちの屋根の方も頼む。まだ漏れてはいないが、だいぶ傷んでいるんでね」

 やって来た九朗にそう指示すると、何を言うでもなく作業に戻っていった。
 彩音は頬を膨らませて九朗を見送り、口をとがらせる。

「やっぱり、何か気にくわないよう」  
    
    何度も言うが、彩音も乙女座の乙女なのだ。自分がピンチの時に、颯爽と現れて助けてくれる白馬の将軍様に憧れていた。
    そこに本当に白馬の将軍様が現れたのだ。
  しかし、九朗という名前の白馬の将軍様は名前しか彩音達に教えてくれない上に、何度言っても髪もひげも整えない。会話も必要な事しかしゃべらず、何を考えているのか全然分からない。彩音の理想の白馬の将軍様像からはことごとく外れていた。もちろん、理想を押し付けるつもりなどはなく、理想と違うから気にくわない訳ではない、……つもりである。
 ただ彩音の見立てだと、九郎の素材は一級品で髪とひげを整えるだけで大化けするハズなのだ。
 磨けば光るのにそれをしてくれないのがもったいなく、悔しくて堪らないのだ。
   
「やっぱり、むさいよ」
 
 作業に向かい梯子を登る九朗の背中を見ながら言う。
 そういう彩音の言葉に自分のひげを撫でながら、大吉は苦笑した。

「いや、親父さんじゃないよ!  あの、程度ものってこと!」  

「分かってるって。ただ、男としては多少あった方がカッコいいと思うんだが、女房あいつには最期まで不評だったのを思い出してただけでえ」

 彩音が物心がついた頃から、大吉は独り身であった。人生に歴史あり、そう思わせる雰囲気を身にまとったが、すぐに破顔していつもの大吉に戻る。

「おっと、悪い悪い。つい物思いにふけっちまった。何の話をしてたんだっけな?」

「九郎さんの髪とひげの話だよ。……それで、さっき親父さんが言いかけた切らない理由って?」

「ああ、おそらく……『侍』に憧れるあまりにやったんじゃねえかと思う。そんで後ろめたくて、顔を隠してんだ」

「やったって、なにを?」

 そこまで言うと大吉は口に指を立て、彩音にも静かにするようにさせた。彩音も察して、大吉に近づき顔を寄せる。
 彩音がうなずくのを確認すると、大吉はおもむろに言った。

「闇討ち」

「闇討ち!?」

 思わず大声をあげ目を白黒させる彩音の口を抑え、大吉は慌てて静かにさせる。
 ちらりと九朗の作業している方に目をむけ確認した。
 九郎が気付いている様子は無く、規則正しく屋根を直す音を鳴らしている。
 その様子にほっとして大吉は手を離し、彩音に注意をした。

「しいっー!」

「ごめん、親父さん。それで九郎さんは『侍』に闇討ちしたの?」

「まあ、闇討ちじゃなくても、集団で襲うとか、そんな表に言えねえことをやったんじゃないかと思う」

「……自分でお願いしてなんだけど、なんでそんな人を親父さんは受け入れたの?  親父さんは怪しい人がこの町に住もうとしたら、追い払っていたじゃない。顔役としてこの町を守るために」

 驚いて彩音が目を丸くするのが、大吉には愉快だった。

「はっはっはっ!  まあ、一言でいうと勘なんだが。別に俺は九朗が悪い奴じゃねえと思う。だって、ここに住みたかったなら、もっと別のことを要求すれば良かったんだからよ」

「?」

 意味ありげに言葉を止めた大吉を、彩音はいぶかしげに見た。

「彩音を嫁にくれってな」

「なっ!」

 瞬間的に湯気が出るほど赤くなった彩音を見て、大吉はいたずらが成功した子供のような顔で大笑いした。
 
 辺りには大吉の笑い声と屋根を直す音が響いていた。


カン、カン、カン、カン!
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