月に導かれるが如く。

michael

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そして誰も動けなかった。

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 万右衛門は昔会った旅人の話を思い出していた。

ーーみんな不思議に思うことだろう?
 
ーー誰もが疑問に思うことだろう?
 
ーーこの世で最強の百人が『侍』なら、その百人の中で最強は誰なんだろうって?
 
ーーそんなことが気になっちまった馬鹿がいて、百人全員に聞いてまわったんだとさ。
 
ーー自分より強いと思う『侍』は誰ですか? って。

ーーそしたらよ、どうなったと思う? なんと、全員同じ『侍』の名前をあげたんだそうだ。
 
ーーこの『侍』はさ。額に月を乗っけてるんだとよ? 額に月だぜ、意味わかんねえだろう?

ーーえっ、そいつの名前はなんだって?

ーーあ、なんだっけな? よく忘れんだよな。いや、歳じゃねえって、ほんとに。ちょっと、待っとくれ。

ーーいつも、こうして夜空見てると思い出すんでな。

ーーああ、そうだお月さんだ、はっきり見えないお月さんだ。

ーー思い出したぜ、教えてやるよ。
 
ーーその名はーー。 

  
朧月幻九朗おぼろづきげんくろう!」

 万右衛門の叫び声が部屋に響く。
 まだ万右衛門が若造だった頃に聞いた話だ。がむしゃらに剣の腕を磨き、『侍』や『刀』の話を集めて憧れていた頃に。
    万右衛門の言葉に深くうなずき、九朗は自分が朧月幻九朗だと認めた。
  
「聞いたことがあるぞ、最強の『侍』である朧月幻九朗の話を!」

 彩音と徳兵衛も驚きで目を丸くしている。

「お前! 『侍』だった……のか?」
 
 叫んでいた万右衛門の声が失速する。
  何かおかしい、そんな空気の静寂が辺りを支配した。
  
 彩音は九朗に目を向ける。素手である。何処にも『刀』を身に着けている様子はない。
 徳兵衛も九朗に目を向ける。素手である。あら、いい男。
 万右衛門も九朗に目を向ける。やっぱり素手である。俺の方がいい男。
 って違うわ!

「お前、『侍』だろ?」

 きょどり始めた万右衛門の問い掛けに、九朗はゆっくりと全身を動かし始めた。まるで太極拳のような動きだ。
 注目が集まる中、九朗の動きは両手を胸の前で交差させた所で止まった。


ーー×。


「嘘だったのかよーーーー!」

 あまりの衝撃に万右衛門は膝から崩れ落ちた。
 あの旅人の畜生め! あんなもったいぶった語り方をされたら信じるに決まっているだろう! そう思うだろ!? 誰か同意してくれよ!
 だが、確かに良く考えたらおかしい所はあった。百人の『侍』が同じ答えを言ったのなら、一人は「最強の『侍』? それは俺っス。俺が最強っス」って答えている馬鹿がいるじゃねえか! 
    ああそうか、馬鹿は全てを信じていた俺の事か? はは、はは、燃え尽きたぜ、真っ白にな……。

「ねえ、九朗さんは本当に『侍』じゃないの?」

 あまりの万右衛門の憔悴っぷりに、彩音が気を使って九朗に声をかけた。なんだかんだ言っても彩音は人が良い。徳兵衛なんかは扇子で口元を隠し笑っているのに。もはや誰が敵で誰が味方か分からない。

「……もと『侍』だ」
  
    九朗の答えに少し生気が万右衛門に戻る。
    完全に間違いではなかった。立ち上がるんだ。思えばまだ何もしていない。話をしているだけなのだ。戦いになる前に負けてどうする?
  
「おい、それなら『刀』はどうしたんだよ?」
 
    しぼり出すような声の返事は簡潔だった。
  
「……捨てた」

「「「おい!」」」

 思わず三人全員ががツッコむ。綺麗にハモった。
 捨てていい物じゃないだろ!
 九朗以外の人の心は一つになった。彩音と徳兵衛の視線に応援されて万右衛門は元気を取り戻していく。

「捨てた! ……おいおいおい、嘘だろ? 『刀』だぜ、それを捨てた? それならそれで手間が省ける。俺が拾ってやるよ。なあ、どこに捨てた?」

 話ながら万右衛門は調子を取り戻し、飄々とした態度でニヤニヤ笑う。九朗はゆっくりと静馬の身体の形に空いた障子から月を指差した。
  
「おい、月しかねえじゃないか?  ああ、あれか。あっちの方にポイ捨てしました、か?」

「違う、拙者の『刀』は月に捨てた」

 万右衛門が調子を取り戻したのも、ほんのつかの間にしかならなかった。
 万右衛門だけでなく、彩音と徳兵衛もポカンとして九朗の指差す月を見る。
 
ーー朧月おぼろづき、綺麗だね。

 三人の気持ちは寸分たがわず一致していた。

「もういい、馬鹿にしやがって」  

 直接話していて、一番耐性がついていた万右衛門が最初に正気に戻る。

「違うよ! 九朗さんは馬鹿にしたんじゃないよ! 馬鹿なだけなんだよ!」

 彩音は正気なのか、まだ混乱しているのか言葉では判断できない。

「いっそ両方とも馬鹿ってことで、一件落着ではないですか?」

 徳兵衛の立ち位置は本当にもう分からない。

「もう黙りやがれーー!」  
  
  一際大きな声を万右衛門はあげた。目が血走って肩で息をして呼吸も荒い。その気迫に彩音と徳兵衛は怯えて抱き合った。正確には彩音は動けないので徳兵衛が抱きついた。
  
「もーいい、もーいい。考えるの止めるぜ。シンプルにいこう。お前が『侍』だったら、殺して『刀』を奪う。『侍』じゃなくても、殺して何かを奪う。結局、殺すことにはかわらない」

 そう言いながら抜身だった『刀』を鞘に納め、万右衛門は九朗との距離を測るように歩き回る。

「九朗さん、何しに来たかもわからないけど、逃げて! 素手なんだし何もできないんだから、逃げて! 私の目の前で斬られて臓物をまき散らさないで! 目覚めが悪いから!」

 身も蓋もないことを彩音は叫ぶ。だが、まぎれもなくそれは彩音の本心であった。
 
ーーそもそも、あの人ここに来て何もしてない! 静馬を倒したのも万右衛門だ!
 
 そんな心の内が届いたのか、九朗が彩音に顔を向ける。

 大丈夫だ、と九朗がうなずくので。
 全然ダメ、と彩音が首を振る。
 
 そして、九朗は彩音に微笑みを一つ残し、
 万右衛門と対峙した。
 
「……『朧月おぼろづきの霞』」

「あん?  この『刀』がどうかしたか?」

「……違う。これは菊五郎の仇を討ってくれという遺言だ。拙者が朧月おぼろづき。お主が霞だ。永遠に留まる霞は無い。朧月おぼろづきの霞は散りゆくものなのだ」

「……ほざいてろ、変人。お前は俺を弱いと言った。絶対に殺す!」

 五歩ほどの距離で立ち止まると、万右衛門は中腰になり、鯉口を左手で抑え右手で『刀』の柄を握った。居合の構えである。

 誰かが唾を飲む音が聞こえる。
  
 それぐらい静かで、緊張の糸が引き締まっている。

ダンッ!

 突然、九朗が床を踏みしめた!

「!」
 
 万右衛門はとっさに後方へ飛び距離を稼ぐ。それは本能的な行動だった。いつ九朗が床を踏み込んだのか分からなかったのだ。人は誰しも動き始める前に予備動作を行う。歩き始める時に前を向く、それも予備動作である。そんな予備動作を相手が行っている隙に居合で斬り込むのが万右衛門の必勝パターンなのだ。なのに九朗の踏み込みには、その予備動作が全くなかった。万右衛門はのだ。九朗が床を踏みしめた事に。九朗が素手なのにも関わらず、万右衛門の背中に薄ら寒いものがつたわる。  

「……月の光に導かれ」

 九朗はそう言うと、中腰になりまるでそこに鞘があるかのように左手を添える。
 
 不思議に思い彩芽は九朗の腰を見るが、もちろんそこに鞘などはなかった。

「……そこに至らんと誘われるは」  
  
 周りの視線も気にせず、九朗はまるでそこに『刀』があるかのように右手で柄を掴み『刀』を抜いた動作を行う。

 実際に『刀』はないが、美しい動作であった。実に洗練されている。
 徳兵衛は見とれてうっとりしている。
  
「……幻に舞う蝶の如く」  
  
 そして九朗は『刀』を握った手の形をそのままに、ゆっくり上段に上げていく。

 パントマイムにしか見えないが、そこに隙は一切ない。万右衛門は九朗の意図が全く分からなかった。
  だが、どんな攻撃がきてもいいように、万右衛門は警戒して腰をさらにおろし、柄頭を強く掴む。
  
 そして九朗が大上段に構えるーー、

瞬間ーー!


「しゃきぃん!」


 自分の口で、九朗は鯉口こいぐちの鳴らす音の再現をした!  


 誰も動けなくなった。


「何を……。何を……している。ふざけているのか?」 

 おそらく全員が思っているだろう疑問を万右衛門は投げかける。彩音と徳兵衛が激しくうなずいている。
 静寂が広がっている。九朗の顔は真剣そのものでふざけたところは何もない。
    しかしそれを言うなら、九朗は部屋に入っていた時から表情はほぼ変わっていない。彩音に一度微笑んだくらいで、真剣な表情のまま口をわずかに動かすぐらいだ。
 
 三人は失望した。
 
ーー実は見えない『刀』でも持っているのではないか?
 
ーー左腕が抜けて下から抜身の『刀』がでてくるのではないか?
 
ーー「来い!」っと叫んだら、どこからともなく『刀』が飛んでくるのではないか?
 
 などと秘かに三人は思っていたのだ。だが、九朗はパントマイムに徹するだけだったのだ。万右衛門の身体に怒りという名の力が宿る。
  
「てめえ、無辜むこの人々の期待を裏切りやがって、もう許しちゃおけねえ。月にかわって、成敗してくれる!」

 ついに万右衛門は九朗に踏み込んだ。先ほど後方に飛んだせいで距離が開いていたが、一気に五歩の距離まで詰める。この距離は、万右衛門にとって必殺の距離なのだ。一息で踏み込み斬り払える間合い。
  しかし万右衛門が出来たのは、その間合いに立てるまでであった。
 万右衛門がその間合いから、踏み込みながら『刀』を抜く前に、九朗は叫んだ。
  
「『朧月おぼろづき』!」

 その直後、障子窓から入ってきていた月の光が爆発的に膨らんで部屋中を満たす。あまりの光の強さに万右衛門や徳兵衛は腕で目を覆い俯く。目を閉じていても眩しさを感じる。腕を動かせず目を覆う事が出来ない彩音には、なかなかの拷問であった。
 何分もたったような気もしたが目が焼けていないので、おそらく一瞬の事だったのだろう。光が収まっている事に気付いた彩音は目を開く。頭が何かフワフワしているが、それよりも目の前の光景に意識を奪われた。

「九朗さん……どうしたの! その『刀』!?」

 いつの間にか九朗の手には『刀』が握られていた。一目でただの『刀』などではない事が分かる。まず長さが九朗の身長と同じ百八十くらいあるのだ。しかも刀身が霞の様におぼろげで金色に光り輝き良く見えない。

「てめえ! その『刀』どこから取り出しやがった!」

 慌てふためく万右衛門とは対照的に、落ち着いた仕草で九朗は月に顔を向ける。

「……拾った」

「「「……」」」

 ……もう誰もツッコめなかった。フワフワする頭で思考もまとまらない。あまりに常識離れした事を経験し過ぎてしまったのだろうか。
 彩音と徳兵衛などは虚ろな瞳で微笑みあっている。色々疲れてしまった、壊れる直前である。

「そ、そんな『刀』なんて今まで聞いたこともねえぞ!」

 唾をはきながら怒鳴り散らす万右衛門。
 いつの間にか生き残っているのは自分だけになっている。ならばこそ負けるわけにはいかないのだ! 万右衛門は放心している二人を見ながら、心を奮い立たせた。

「……この『刀』の名前は『朧月おぼろづき』。百一本目の『刀』だ」  
  
「な、ん、だ、と」
  
 とうとう万右衛門も壊れる一歩手前まで追い詰められた。言葉もうまくしゃべれない。
  
「……拙者は朧月幻九朗おぼろづきげんくろう。百一人目の『侍』なり」

 頭の中で何かが崩壊していく音が聞こえてきた。なるほど、自分の常識が壊れる音ってこんなんなんだ? ああ、明日は朝一で医者に行こう。万右衛門はぼんやりしながらそう考えていた。

「……いざ、参る!」

 九朗は容赦がない。
 死に体で立っているだけの万右衛門に対して一切の遠慮もせず、一瞬で詰め寄り全身全霊の唐竹割をみまう。
 とっさに万右衛門が『刀』を抜き、防御が出来たのは無意識だったからだろう。考えて動いて間に合う速さではなかった。

しかしーー。

「なんで……」

 万右衛門の目にははっきり見えた。
  『朧月おぼろづき』の刀身が自分の『刀』を身体に迫ってくるのがーー。

「……姉ちゃん」

ーーこれが走馬燈というものなのか? 

 万右衛門の意識は幼い頃からの記憶の奔流にさらされていた。

 小さい頃、いつも苛められて姉に助けて貰っていたこと。

 いつも強くなりなさい、と自分の目を覗き込む姉の目をみて強くなると誓ったこと。

 姉の反対を押し切って『侍』に成ると言って村を飛び出したこと。

  『侍』どころか、町ではそこら辺のチンピラにも勝てなかったこと。

 風の噂で、姉が野党に襲われて死んでしまった話を聞いたこと。

 あらゆる悪事に手を染めて、『侍』を倒す計画を立て、仲間を集めたこと。

 ついに『刀』を手にいれたこと。

 『侍』を倒しつくす相棒として、徳兵衛と出会ったこと。

  連れてこられた彩音の瞳に、姉の面影を見てしまったこと。
  
「……ごめんなさい」

 最後に見た光景は、幼い頃に自分を慰めてくれていた姉の微笑みだった。
  

 九朗は『朧月おぼろづき』で、万右衛門の身体の正中線を上から下に、綺麗になぞる。
 
 音もなく崩れ落ちる万右衛門。



決着はついた。



 無表情で立ち尽くす九朗と、満足げな表情で倒れている万右衛門。
 
 いつの間にか霞が晴れ満月となった月の光が、二人を優しく照らしていた。
  
  
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