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第六章 おじいさんは神出鬼没?
42話
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旧校舎と本校舎はそんなに距離が離れているわけじゃないから、階層が違っても表情はかろうじて見えた。
なんの感情もない、無の顔。
でもとっても綺麗な顔をしている子が立っていた。
三つ編みにされている、腰まである燃えるように赤い髪。
男の子なのか女の子かわからないその子は、私と目が合うとスゥと目を細めた。
──体が、動かない……!
声も出なくなって、金縛りにあったように体が動かなくなる。
ドッドッと心臓が速くなって、汗がだらりとふき出てきた。
目をそらしたいのに、そらせない。
そらしたくない……そらしたい。
変な感情がぐるぐるとうずを巻いて、足が地面についているのかわからなくなる。
い、いったいなんなの?
怖い……誰かっ……!
──ぽん。
「ひゃあぁぁ!?」
「っ、結花ちゃんどうかした?」
「あ……れお、くん」
ビ、ビックリした……!
叫んで座りこんでしまった私を心配そうに覗きこんでくる烈央くん。
急に叫ぶなんて、烈央くんからしたら逆に怖かっただろうなと思うと申し訳なくなってきた。
「教室にいなかったから、どこに行ったのかと思って探しにきたんだ。もうすぐ授業がはじっちゃうから戻ろう。大丈夫? 立てるかい?」
「…………」
「結花ちゃん?」
「アハハ……腰が抜けちゃったみたい?」
パチパチを大きな瞳を瞬かせて、烈央くんはクスリと笑う。
「笑うことないじゃんっ、烈央くん。ひどい!」
「いやごめん……、ふは。可愛くてつい。本当にごめん」
キラキラオーラ全開で優しく笑うものだから、眩しすぎて烈央くんから目をそらす。
「ちょっと失礼するね」
「──きゃっ」
よいしょ、と烈央くんは私をお姫様抱っこで持ち上げた。
「れれれれ烈央くんっ? なにしてるの!?」
「これなら教室に戻れるだろう?」
「戻れるけども! はっ恥ずかしいよ……!」
「じゃあ教室にたどり着く前に、一人で歩けるようになると良いね?」
ニヤリ、と笑う顔はいたずらっ子そのもの。
──いっ、いじわる烈央くんだ!
「……あっ」
なんで烈央くんから肩に手を置かれただけで、腰が抜けるほど怖かったのかを思いだして私は旧校舎二階へ視線を向ける。
「もう居ない……」
「うん?」
「あのね、さっきあそこの廊下に人がいたの」
「あそこって……旧校舎に?」
「うん」
烈央くんは旧校舎を見て、目を細めた。
あの旧校舎が建っている土地は、隠世で悪さをした鬼のあやかしが封じられている場所だ。
なにか感じ取るものがあるのかもしれない。
「結花ちゃん、ここ数日……いや学校にいる時はずっと、俺と星守から離れないでね? 用心をするに越したことはないから」
「わ、わかった……!」
──嫌な感じはしなかったけど、もしかしたら悪いあやかしの可能性があるから。
烈央くんは硬い声で言う。
旧校舎二階にいた赤い髪の子。
……あの子は誰だったんだろう?
◆◆◆◆◆
放課後。
私たち三人はおじいさんを探すべく、封鬼小学校周辺を巡回中。
「よし、おじさんを絶対に見つける──って居たぁぁぁぁ!?」
今日も頑張るぞと意気込んだら、プラ~と歩いているおじいさんを見つけて、つい大声を出す。
おじいさんは、私と目が合うとピシリと固まった。
……本当に、ぴくりとも動かない。
──えぇっ、ど、どうしたの!?
烈央くんと星守くんが今がチャンス! と、そーっと、そーっとおじいさんと距離を詰めていく。
いつものおじいさんなら、すでに逃げているであろう間合いに入っても動かない。
なんだか心配になってきた。
「お、おじいさんっ?」
たまらず私は、おじいさんに話しかける。
「結花ちゃん? 静かにしててくれっ」
「そうだよっ、あともう少しなんだから!」
烈央くんと星守くんが「なにやってるの!」って顔で見てくるけど、さすがにこれは様子がおかしい気がするのっ。
おじいさんは私の目をじーっと見て、なにか……もっと深いナニカを見られている気がしてきた。
なんだかざわり、と心が落ち着かない。
「お嬢さんや……誰かに会ったかい?」
「へ? い、いえ別に……あ! えっと、不思議な子には会いましたというか、居た? というか?」
「──ほっほっほっ」
急に笑い出しおじいさんに、私たち三人の頭の上には大きなハテナが浮かぶ。
でもいつも聞くおじいさんの笑い声に、私はすこしホッとした。
「そうかそうか、お嬢さんだったか……よかったのぉ」
「お、おじいさん?」
「送り屋さんや、ワシを隠世へ送っておくれ」
突然のおじいさんの言葉に、私たち三人は息をのむ。
隠世に送ってって……、おじいさんは誰かを探していたんじゃないの?
「き、急になにさ!? あ……、またボクを騙そうとしてるんじゃないのっ?」
星守くんはバッテンを作るように、腕を体の前にやって身構える。
そんな星守くんの横を通り過ぎて、烈央くんがおじいさんに近づいた。
「おじいさん……誰かを探していたんじゃないのかい? もういいの?」
烈央くんが、私が思ってたことを聞いてくれた。
「んー、そうじゃったんじゃが……もう良くなったんじゃよ。ほれ、はよワシを返しておくれ。老人には現世は堪えるからのぉ」
「おじいさんがいいのなら、俺がとやかく言うことじゃないけれど……」
「坊やは物分かりがいいのぉ。将来、出世するぞ~? ほっほっほ」
「別に誰かの顔色をうかがってるわけじゃないよ。……それに、俺は実力で出世するからね」
「んん~、本当にその通りになりそうな坊やじゃからのぉ。まぁ、精進しなさい」
隠世へ帰るための通行証をおじいさんが無くしてしまったらしく、隠世への門を開くために私たちは人目が少ない旧校舎へ戻ることになった。
本校舎からは死角になっている旧校舎の一角に、私たち四人は集まる。
「お嬢さんや」
ちょいちょい、とおじいさんに手招きされて横に並ぶ。
「おじいさん、なんですか?」
おじいさんはナイショ話をするように、私の耳元に顔を寄せた。
「お嬢さんや、いまは楽しいかい?」
「……っ!」
おじいさんの質問に、私は目を見開く。
なんの感情もない、無の顔。
でもとっても綺麗な顔をしている子が立っていた。
三つ編みにされている、腰まである燃えるように赤い髪。
男の子なのか女の子かわからないその子は、私と目が合うとスゥと目を細めた。
──体が、動かない……!
声も出なくなって、金縛りにあったように体が動かなくなる。
ドッドッと心臓が速くなって、汗がだらりとふき出てきた。
目をそらしたいのに、そらせない。
そらしたくない……そらしたい。
変な感情がぐるぐるとうずを巻いて、足が地面についているのかわからなくなる。
い、いったいなんなの?
怖い……誰かっ……!
──ぽん。
「ひゃあぁぁ!?」
「っ、結花ちゃんどうかした?」
「あ……れお、くん」
ビ、ビックリした……!
叫んで座りこんでしまった私を心配そうに覗きこんでくる烈央くん。
急に叫ぶなんて、烈央くんからしたら逆に怖かっただろうなと思うと申し訳なくなってきた。
「教室にいなかったから、どこに行ったのかと思って探しにきたんだ。もうすぐ授業がはじっちゃうから戻ろう。大丈夫? 立てるかい?」
「…………」
「結花ちゃん?」
「アハハ……腰が抜けちゃったみたい?」
パチパチを大きな瞳を瞬かせて、烈央くんはクスリと笑う。
「笑うことないじゃんっ、烈央くん。ひどい!」
「いやごめん……、ふは。可愛くてつい。本当にごめん」
キラキラオーラ全開で優しく笑うものだから、眩しすぎて烈央くんから目をそらす。
「ちょっと失礼するね」
「──きゃっ」
よいしょ、と烈央くんは私をお姫様抱っこで持ち上げた。
「れれれれ烈央くんっ? なにしてるの!?」
「これなら教室に戻れるだろう?」
「戻れるけども! はっ恥ずかしいよ……!」
「じゃあ教室にたどり着く前に、一人で歩けるようになると良いね?」
ニヤリ、と笑う顔はいたずらっ子そのもの。
──いっ、いじわる烈央くんだ!
「……あっ」
なんで烈央くんから肩に手を置かれただけで、腰が抜けるほど怖かったのかを思いだして私は旧校舎二階へ視線を向ける。
「もう居ない……」
「うん?」
「あのね、さっきあそこの廊下に人がいたの」
「あそこって……旧校舎に?」
「うん」
烈央くんは旧校舎を見て、目を細めた。
あの旧校舎が建っている土地は、隠世で悪さをした鬼のあやかしが封じられている場所だ。
なにか感じ取るものがあるのかもしれない。
「結花ちゃん、ここ数日……いや学校にいる時はずっと、俺と星守から離れないでね? 用心をするに越したことはないから」
「わ、わかった……!」
──嫌な感じはしなかったけど、もしかしたら悪いあやかしの可能性があるから。
烈央くんは硬い声で言う。
旧校舎二階にいた赤い髪の子。
……あの子は誰だったんだろう?
◆◆◆◆◆
放課後。
私たち三人はおじいさんを探すべく、封鬼小学校周辺を巡回中。
「よし、おじさんを絶対に見つける──って居たぁぁぁぁ!?」
今日も頑張るぞと意気込んだら、プラ~と歩いているおじいさんを見つけて、つい大声を出す。
おじいさんは、私と目が合うとピシリと固まった。
……本当に、ぴくりとも動かない。
──えぇっ、ど、どうしたの!?
烈央くんと星守くんが今がチャンス! と、そーっと、そーっとおじいさんと距離を詰めていく。
いつものおじいさんなら、すでに逃げているであろう間合いに入っても動かない。
なんだか心配になってきた。
「お、おじいさんっ?」
たまらず私は、おじいさんに話しかける。
「結花ちゃん? 静かにしててくれっ」
「そうだよっ、あともう少しなんだから!」
烈央くんと星守くんが「なにやってるの!」って顔で見てくるけど、さすがにこれは様子がおかしい気がするのっ。
おじいさんは私の目をじーっと見て、なにか……もっと深いナニカを見られている気がしてきた。
なんだかざわり、と心が落ち着かない。
「お嬢さんや……誰かに会ったかい?」
「へ? い、いえ別に……あ! えっと、不思議な子には会いましたというか、居た? というか?」
「──ほっほっほっ」
急に笑い出しおじいさんに、私たち三人の頭の上には大きなハテナが浮かぶ。
でもいつも聞くおじいさんの笑い声に、私はすこしホッとした。
「そうかそうか、お嬢さんだったか……よかったのぉ」
「お、おじいさん?」
「送り屋さんや、ワシを隠世へ送っておくれ」
突然のおじいさんの言葉に、私たち三人は息をのむ。
隠世に送ってって……、おじいさんは誰かを探していたんじゃないの?
「き、急になにさ!? あ……、またボクを騙そうとしてるんじゃないのっ?」
星守くんはバッテンを作るように、腕を体の前にやって身構える。
そんな星守くんの横を通り過ぎて、烈央くんがおじいさんに近づいた。
「おじいさん……誰かを探していたんじゃないのかい? もういいの?」
烈央くんが、私が思ってたことを聞いてくれた。
「んー、そうじゃったんじゃが……もう良くなったんじゃよ。ほれ、はよワシを返しておくれ。老人には現世は堪えるからのぉ」
「おじいさんがいいのなら、俺がとやかく言うことじゃないけれど……」
「坊やは物分かりがいいのぉ。将来、出世するぞ~? ほっほっほ」
「別に誰かの顔色をうかがってるわけじゃないよ。……それに、俺は実力で出世するからね」
「んん~、本当にその通りになりそうな坊やじゃからのぉ。まぁ、精進しなさい」
隠世へ帰るための通行証をおじいさんが無くしてしまったらしく、隠世への門を開くために私たちは人目が少ない旧校舎へ戻ることになった。
本校舎からは死角になっている旧校舎の一角に、私たち四人は集まる。
「お嬢さんや」
ちょいちょい、とおじいさんに手招きされて横に並ぶ。
「おじいさん、なんですか?」
おじいさんはナイショ話をするように、私の耳元に顔を寄せた。
「お嬢さんや、いまは楽しいかい?」
「……っ!」
おじいさんの質問に、私は目を見開く。
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