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05 メーヘル平原の戦い、立ち向かうエイコウ軍
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セール王国、メーヘル平原。見渡す限り緑が広がる平原である。周辺には村も街もなく、静かな時間が流れる。
そんなメーヘル平原にいるのは1,000人の鎧を装着した男達。緊迫に包まれながら、一心に前方を見つめている。誰一人、無駄話をしている者はいない。その隊列をはみ出て先頭に立つものがいる。彼はエイコウ将軍である。
細長い顔に頬まで伸びた口髭。
そして顎からは首まで伸びた髭が生えている。
エイコウは幼少期から天才と言われる剣士であり、セール王国最強の戦士とまで言われる男である。
腕を組み、瞑想をしている姿は豪傑だと伺える。そんなエイコウはゆっくりと目を開く。
「来たか」
低い声で呟くエイコウ。
自然の音のみが流れる平原に、地鳴りが響く。
ドシドシと大地が揺れるような地鳴。隊員達は前方を見上げ、ゴクリと固唾を呑む。
山が動いている。
そう錯覚するような何かが刻一刻と接近している。赤い鱗に禍々しいほど巨大な爪。規格外に太い尻尾は軽く振るだけで建物が全壊するであろう。
「あれが……」
「ああ。お出ましだ」
巨龍、シャングリラ。その姿を見た隊員達の顔は青くなった。話は聞いていたが、実物を見るとあまりに大きすぎる。人間では立ち向かえないと感じるほどの存在。
シャングリラはゆっくりと、ただ真っ直ぐと進行している。待ち構える隊員達を警戒する様子はない。
国王達はシャングリラの討伐命令を下した。そしてこのメーヘル平原こそ戦場である。
魔法を存分に放てる場所、シャングリラの進行方向を考慮すると、メーヘル平原ほど撃退に相応しい場所はない。
討伐命令を受けたのはエイコウ軍。1,000人の屈強な男達で構成された軍隊である。今までの戦いで、エイコウ軍に負けはない。その圧倒的な強さは、名のある軍隊でさえ逃げ出すほどだ。他国がセール王国に侵略しないのはエイコウ軍という存在が大きい。
しかし、今回ばかりは国王は不安だった。負け無しのエイコウ軍といえど、伝説級の魔物が相手では結果が読めない。
隊員達も魔物が相手ではいつもの余裕がない。前方を見上げれば赤く光る目。その巨大で凶暴な眼光を見て戦意喪失する者もいる。
逃げる事はできない。
死を覚悟して、隊員達は指示を待つ。
エイコウはゆっくりと片手を上げる。
全隊員がその上げられた腕を一心に見つめる。そして時は来た。
「ーー魔法部隊、総攻撃だあぁぁぁ!」
戦いの火蓋は切って落とされた
火、水、土、風、あらゆる属性の魔法がシャングリラに向けて放たれる。魔法が混ざり合い、閃光の如く、光が弾ける。
エイコウが片手をあげると、魔法部隊は一斉に攻撃を止めた。
「ーーやったか?」
魔法により色鮮やかな光がシャングリラを包み込む。その光の内側がどうなっているのか、誰にも見えない。
攻撃を効いてるのか?
不安そうに一点を見つめる隊員達。
やがて光が治まった。そこにいたのは、無傷のシャングリラである。その赤い鱗には傷一つついていない。
「ーー嘘……だろ」
予想より遥かに硬い鱗。魔法が全く効いていない。長年かけて習熟を重ねた魔法がびくともしない。絶望するのが必然の状況を目の当たりにして戦意喪失する者もいる。
「ーー前を向け! 一点集中、額を狙って放て!」
額を狙って総攻撃を始める。再びあらゆる属性の魔法がシャングリラに向かって放たれる。
戦場では魔法が爆ぜる音が鳴り響く。
しかし、ダメージは一切ない
シャングリラからすれば、砂埃が吹いた程度の威力に過ぎなかった
再び絶望の淵に落とされる魔法部隊。一点集中でも無傷。
希望は潰えた。
そんな状況下でエイコウの声が響き渡る。
「ーー厄介なのは鱗だ! あれを剥がせば魔法は通る!!」
「しかし、どうやって……」
「それはあとだ。一先ず脚を切れば動きは止められる。機動隊、総員右前脚を狙え!」
突撃する機動部隊。
エイコウ軍の機動部隊は腕利きの剣士のみで構成されている。互いに稽古で技を磨き、その技は洗練されている。
機動部隊は右前脚を狙って剣を振るう。しかし、誰一人、刃が通らない。一太刀で刀が折れてしまった者もいる。
「ーーグオオォォ!」
咆哮を上げながら巨大な体を動かすシャングリラ。次々に逃げ遅れた剣士が踏み潰される。
「ーー撤退しろ!! 俺が行く!!」
撤退する機動隊を横に剣を握って体をひねるエイコウ。魔力を刀身に集中させ、大きな一撃を放つ準備をしている
逃げ遅れる隊員が踏み潰されそうになったその時、横一閃に光が通過する
その一閃は、右脚を切り落とした
「グオオォォ!」
怯むシャングリラ。
「やったぞ!」
「これでもう動けまい」
「さすがはエイコウ将軍!」
歓喜に包まれる戦場。
エイコウは得意気な顔で隊員達を見つめる。
シャングリラを背に、いつまでも口角を上げ得意気な顔をしている。見たか俺の実力と言わんばかりの表情だ。
しかし、エイコウの目には、何やら顔が青白くなっていく隊員達が映った。絶句している様子だ
異変を感じたエイコウは後ろを振り向いた。そこには、切り落としたはずの脚がすでに生えたシャングリラが立っていた。近くには巨体な脚が転がっている。その脚からは血ではなく、青色の液体が出ていた。
「ーーなにが、どうなっている……」
状況が理解できない。シャングリラに再生能力があるなど聞いていない。さらには血ではなく、青色の液体が流れていることに気味の悪さを感じた。
エイコウ達に考える時間はなく、シャングリラは口を大きく開いた。その口には禍々しいほどの魔力が集まっていく。その光景を見た隊員達はすぐさまブレスが来ると悟った。それも避けきれないほど広範囲なブレスだ
「ーー逃げろ!!」
散らばる隊員達。
慌てるあまり、互いにぶつかり合って逃げ遅れる隊員達もいる。普段は統率が取れているが、予想以上の緊急事態に冷静さを失っている。
「グウォォォォン」
不気味な咆哮を上げながら、ブレス放つシャングリラ。竜巻のような炎が横一直線に放たれる。
「あああああ!」
南方向に逃げた兵士達は一瞬で骸となった。天災と言えるような凄まじい破壊力である。その光景を目の当たりにした呆然と立ち尽くす者もいる。
そんな中、三人の剣士がヤケになってシャングリラに突撃したのである。
「ーーこの怪物が!!」
その剣士の勢いに鼓舞され、複数人がシャングリラに立ち向かう。無謀だとは分かっていても、攻撃を続ける。各々、闇雲に魔法を放ったり、斬撃を放つが魚籠ともしない。
「ーー戻れ!!」
エイコウが叫んでも、その声は届かない。命令を無視して無謀な攻撃を続ける。
シュウウウ
シャングリラから異様な音がする。冷静であれば、異変を感じて離れる。が、ヤケになった男達には逃げるという選択肢がない。
「……!逃げろ!!!!」
エイコウが叫ぶ。そして咄嗟に土魔法で高台を作った。シャングリラが何をしてくるか具体的には分からないが、上に逃げるのが一番安全だと感じたからだ。
だが、唐突に作った高台に立っているのはエイコウだけである。他の隊員達は地面を走っている。
シュウウウ
シャングリラから湯気が出てくる。それを見たエイコウは大爆発が来ると確信した。
「ーー離れろおおぉぉぉ!」
大爆発
周囲一帯は爆風に包まれる。その場に立っているだけで吹き飛ばされるほどの爆風だ。。
そんな爆風の中からは悲鳴が絶え間なく聞こえてくる。エイコウも上空にいたが、爆風で吹き飛ばされた。
しばらくして、砂煙と熱気が治まった。視界が開けたエイコウは満身創痍のまま、爆発の中心となった場所まで辿り着いた。しかし、彼の目に映っていたのは、散乱した骸の山であった。
そんなメーヘル平原にいるのは1,000人の鎧を装着した男達。緊迫に包まれながら、一心に前方を見つめている。誰一人、無駄話をしている者はいない。その隊列をはみ出て先頭に立つものがいる。彼はエイコウ将軍である。
細長い顔に頬まで伸びた口髭。
そして顎からは首まで伸びた髭が生えている。
エイコウは幼少期から天才と言われる剣士であり、セール王国最強の戦士とまで言われる男である。
腕を組み、瞑想をしている姿は豪傑だと伺える。そんなエイコウはゆっくりと目を開く。
「来たか」
低い声で呟くエイコウ。
自然の音のみが流れる平原に、地鳴りが響く。
ドシドシと大地が揺れるような地鳴。隊員達は前方を見上げ、ゴクリと固唾を呑む。
山が動いている。
そう錯覚するような何かが刻一刻と接近している。赤い鱗に禍々しいほど巨大な爪。規格外に太い尻尾は軽く振るだけで建物が全壊するであろう。
「あれが……」
「ああ。お出ましだ」
巨龍、シャングリラ。その姿を見た隊員達の顔は青くなった。話は聞いていたが、実物を見るとあまりに大きすぎる。人間では立ち向かえないと感じるほどの存在。
シャングリラはゆっくりと、ただ真っ直ぐと進行している。待ち構える隊員達を警戒する様子はない。
国王達はシャングリラの討伐命令を下した。そしてこのメーヘル平原こそ戦場である。
魔法を存分に放てる場所、シャングリラの進行方向を考慮すると、メーヘル平原ほど撃退に相応しい場所はない。
討伐命令を受けたのはエイコウ軍。1,000人の屈強な男達で構成された軍隊である。今までの戦いで、エイコウ軍に負けはない。その圧倒的な強さは、名のある軍隊でさえ逃げ出すほどだ。他国がセール王国に侵略しないのはエイコウ軍という存在が大きい。
しかし、今回ばかりは国王は不安だった。負け無しのエイコウ軍といえど、伝説級の魔物が相手では結果が読めない。
隊員達も魔物が相手ではいつもの余裕がない。前方を見上げれば赤く光る目。その巨大で凶暴な眼光を見て戦意喪失する者もいる。
逃げる事はできない。
死を覚悟して、隊員達は指示を待つ。
エイコウはゆっくりと片手を上げる。
全隊員がその上げられた腕を一心に見つめる。そして時は来た。
「ーー魔法部隊、総攻撃だあぁぁぁ!」
戦いの火蓋は切って落とされた
火、水、土、風、あらゆる属性の魔法がシャングリラに向けて放たれる。魔法が混ざり合い、閃光の如く、光が弾ける。
エイコウが片手をあげると、魔法部隊は一斉に攻撃を止めた。
「ーーやったか?」
魔法により色鮮やかな光がシャングリラを包み込む。その光の内側がどうなっているのか、誰にも見えない。
攻撃を効いてるのか?
不安そうに一点を見つめる隊員達。
やがて光が治まった。そこにいたのは、無傷のシャングリラである。その赤い鱗には傷一つついていない。
「ーー嘘……だろ」
予想より遥かに硬い鱗。魔法が全く効いていない。長年かけて習熟を重ねた魔法がびくともしない。絶望するのが必然の状況を目の当たりにして戦意喪失する者もいる。
「ーー前を向け! 一点集中、額を狙って放て!」
額を狙って総攻撃を始める。再びあらゆる属性の魔法がシャングリラに向かって放たれる。
戦場では魔法が爆ぜる音が鳴り響く。
しかし、ダメージは一切ない
シャングリラからすれば、砂埃が吹いた程度の威力に過ぎなかった
再び絶望の淵に落とされる魔法部隊。一点集中でも無傷。
希望は潰えた。
そんな状況下でエイコウの声が響き渡る。
「ーー厄介なのは鱗だ! あれを剥がせば魔法は通る!!」
「しかし、どうやって……」
「それはあとだ。一先ず脚を切れば動きは止められる。機動隊、総員右前脚を狙え!」
突撃する機動部隊。
エイコウ軍の機動部隊は腕利きの剣士のみで構成されている。互いに稽古で技を磨き、その技は洗練されている。
機動部隊は右前脚を狙って剣を振るう。しかし、誰一人、刃が通らない。一太刀で刀が折れてしまった者もいる。
「ーーグオオォォ!」
咆哮を上げながら巨大な体を動かすシャングリラ。次々に逃げ遅れた剣士が踏み潰される。
「ーー撤退しろ!! 俺が行く!!」
撤退する機動隊を横に剣を握って体をひねるエイコウ。魔力を刀身に集中させ、大きな一撃を放つ準備をしている
逃げ遅れる隊員が踏み潰されそうになったその時、横一閃に光が通過する
その一閃は、右脚を切り落とした
「グオオォォ!」
怯むシャングリラ。
「やったぞ!」
「これでもう動けまい」
「さすがはエイコウ将軍!」
歓喜に包まれる戦場。
エイコウは得意気な顔で隊員達を見つめる。
シャングリラを背に、いつまでも口角を上げ得意気な顔をしている。見たか俺の実力と言わんばかりの表情だ。
しかし、エイコウの目には、何やら顔が青白くなっていく隊員達が映った。絶句している様子だ
異変を感じたエイコウは後ろを振り向いた。そこには、切り落としたはずの脚がすでに生えたシャングリラが立っていた。近くには巨体な脚が転がっている。その脚からは血ではなく、青色の液体が出ていた。
「ーーなにが、どうなっている……」
状況が理解できない。シャングリラに再生能力があるなど聞いていない。さらには血ではなく、青色の液体が流れていることに気味の悪さを感じた。
エイコウ達に考える時間はなく、シャングリラは口を大きく開いた。その口には禍々しいほどの魔力が集まっていく。その光景を見た隊員達はすぐさまブレスが来ると悟った。それも避けきれないほど広範囲なブレスだ
「ーー逃げろ!!」
散らばる隊員達。
慌てるあまり、互いにぶつかり合って逃げ遅れる隊員達もいる。普段は統率が取れているが、予想以上の緊急事態に冷静さを失っている。
「グウォォォォン」
不気味な咆哮を上げながら、ブレス放つシャングリラ。竜巻のような炎が横一直線に放たれる。
「あああああ!」
南方向に逃げた兵士達は一瞬で骸となった。天災と言えるような凄まじい破壊力である。その光景を目の当たりにした呆然と立ち尽くす者もいる。
そんな中、三人の剣士がヤケになってシャングリラに突撃したのである。
「ーーこの怪物が!!」
その剣士の勢いに鼓舞され、複数人がシャングリラに立ち向かう。無謀だとは分かっていても、攻撃を続ける。各々、闇雲に魔法を放ったり、斬撃を放つが魚籠ともしない。
「ーー戻れ!!」
エイコウが叫んでも、その声は届かない。命令を無視して無謀な攻撃を続ける。
シュウウウ
シャングリラから異様な音がする。冷静であれば、異変を感じて離れる。が、ヤケになった男達には逃げるという選択肢がない。
「……!逃げろ!!!!」
エイコウが叫ぶ。そして咄嗟に土魔法で高台を作った。シャングリラが何をしてくるか具体的には分からないが、上に逃げるのが一番安全だと感じたからだ。
だが、唐突に作った高台に立っているのはエイコウだけである。他の隊員達は地面を走っている。
シュウウウ
シャングリラから湯気が出てくる。それを見たエイコウは大爆発が来ると確信した。
「ーー離れろおおぉぉぉ!」
大爆発
周囲一帯は爆風に包まれる。その場に立っているだけで吹き飛ばされるほどの爆風だ。。
そんな爆風の中からは悲鳴が絶え間なく聞こえてくる。エイコウも上空にいたが、爆風で吹き飛ばされた。
しばらくして、砂煙と熱気が治まった。視界が開けたエイコウは満身創痍のまま、爆発の中心となった場所まで辿り着いた。しかし、彼の目に映っていたのは、散乱した骸の山であった。
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