17 / 20
14本目
しおりを挟む
パンケーキをひとつ
ハチミツマーガリン甘々なケーキ
もひとついかが?
もてるだけ存分に
あなたが噂の"森の熊"さん?
「嗚呼。デザートならチーズケーキなんかいいんじゃないか?」
「もぐもぐ。ゴクン。はい!はい!ぱふぇというものは甘くて美味しいとか。チーズケーキは喉乾いて大変ですよ。ぱふぇにすべきです!」
「じゃあアーサーはパフェ。アームドはチーズケーキということで。あ、わたしは杏仁豆腐というものでお願いします。」
「しかしいいのか?ジェロが指定した店とは言え、奢ってもらうというのは?」
「ああ見えてジェロはなかなかのお金持ちです。一国を預かってる以上このくらいはしてもらわないと。」
「そうかね。パーシバルはお金を稼ぐ大変さを知らないと見える。」
「!。ジェロ...脅かさないで下さい。わたしは事実しか述べません。確かにお金を稼ぐのは難しい。しかしツテがあるなら話は別です。」
「どゆこと?」
「ジェロほどになれば知り合いがたくさんいて、それを頼りに商売の基礎を築くのはさほど難しいことではないと。」
「確かに。パーシバルのいうことももっともだ。しかしいいのかね?ここで奢ってもらうということはわたしのツテを増やすことでは?」
「でも逆に言えばパーシバルのツテでもあるよね?」
「そういうことです。あっ、杏仁豆腐わたしです。」
かちゃかちゃ。
この町、いや森の飲食店は王都から真北。寂しいところにたっている。
ジェロが贔屓にしていると噂の店。
木をくり抜いてそのまま家にしちゃった!というファンタジーの家。なのだ。
ジェロによると剣のおかげで商売繁盛して困る。だそうだ。
抜いて構わないのか?と思ったが店主はジェロの押しに負けたようだ。
「美味しそうなパンケーキを!ベアーに!」
スッとアーサーがベアーを引き抜いた。
「さて。店主には許可は取った。取ったのだが...。」
「?。なに?」
「代わりに新商品の開発を頼まれてしまった。アーサー王は料理はできるかね?」
「できません!」
「キッパリいうな。少しは悩め!」
「アームド。仕方ないので我々で考えましょう。まず材料です。メニューを見た感じリンゴを使ったデザートはないようです。リンゴはどうですか?」
「パーシバル。リンゴはいささか難易度が高いのではないかな?」
「難易度って料理の?リンゴ料理ってそんなに難しい?」
「アーサー王は知らないかもしれないがリンゴ料理ほどポピュラーで独自性を出すのが難しいものはないよ。」
「むむむ。困りましたね。リンゴならジャムにしてパンケーキに乗せるのもアリかと思いましたが。」
「ならパンケーキの味にも変化をつけなくてはな。」
「パンケーキ...そういえば山に行った時迷ってケーキの家にぶつかったことがあるのですが、そのパンケーキに丁度リンゴジャムがかかってましたよ。」
「!。アーサー。そこによってみましょう。実物があれば店主が再現できるかもしれません。」
「さて、馬車で2日。歩きで半日。やってきました!山の奥!」
「だが流石にこの距離をパンケーキを持って移動してたら腐るんじゃないか?」
「心配ご無用!氷を腐るほど持ってきました!」
『お菓子の家。この先。』
掠れてて殆ど読めないが、お菓子と書いてある
♪~~♪~♪~~♪
歌が聞こえる。
「誰かいる?」
♪~♪~~♪~♪
「あら?お客さんかしら?いらっしゃい。ここはケーキ屋さんよ。」
(ここで買ったケーキパクっちゃダメでしょ!?)
「ケーキならいくらでも作るけど。その代わりお願いを聞いてくれる?」
「はっはー!なんでも言ってくれ!アーサーが頑張るから!」
「って!自分でどうにかしてよ!」
「じゃあ言うね?この林のパンケーキを有名にして欲しいの!あと出来ればこの歌を一緒に。」
林のパンケーキリンゴジャムでぐるぐる
甘々なパンケーキクマさんもお好み
キラキラなパンケーキ金平糖をいれて
くるくるくるくるかき混ぜて
森の暖炉でジュージュー焼いて
最後はみんな夢の中
素敵なすてきなパンケーキの出来上がり!
(これパンケーキの作りかたじゃ?)
「これパンケーキを有名にするだけなら森の飲食店で作って売れば有名にはなるよね?」
「じゃあお願いね。これパンケーキ。好きなだけ持ってっていいよ!」
森の林のパンケーキ。
売れれば有名にはなるよ。
売れなくてもアーサーには無関係。
っていうことにしておいて。
そういえばこの山牛乳どうしてるの?
14本目の剣読了。
Thi・15本目の剣を始めますよろしいですか?
魔眼名:誘いの魔眼
ハチミツマーガリン甘々なケーキ
もひとついかが?
もてるだけ存分に
あなたが噂の"森の熊"さん?
「嗚呼。デザートならチーズケーキなんかいいんじゃないか?」
「もぐもぐ。ゴクン。はい!はい!ぱふぇというものは甘くて美味しいとか。チーズケーキは喉乾いて大変ですよ。ぱふぇにすべきです!」
「じゃあアーサーはパフェ。アームドはチーズケーキということで。あ、わたしは杏仁豆腐というものでお願いします。」
「しかしいいのか?ジェロが指定した店とは言え、奢ってもらうというのは?」
「ああ見えてジェロはなかなかのお金持ちです。一国を預かってる以上このくらいはしてもらわないと。」
「そうかね。パーシバルはお金を稼ぐ大変さを知らないと見える。」
「!。ジェロ...脅かさないで下さい。わたしは事実しか述べません。確かにお金を稼ぐのは難しい。しかしツテがあるなら話は別です。」
「どゆこと?」
「ジェロほどになれば知り合いがたくさんいて、それを頼りに商売の基礎を築くのはさほど難しいことではないと。」
「確かに。パーシバルのいうことももっともだ。しかしいいのかね?ここで奢ってもらうということはわたしのツテを増やすことでは?」
「でも逆に言えばパーシバルのツテでもあるよね?」
「そういうことです。あっ、杏仁豆腐わたしです。」
かちゃかちゃ。
この町、いや森の飲食店は王都から真北。寂しいところにたっている。
ジェロが贔屓にしていると噂の店。
木をくり抜いてそのまま家にしちゃった!というファンタジーの家。なのだ。
ジェロによると剣のおかげで商売繁盛して困る。だそうだ。
抜いて構わないのか?と思ったが店主はジェロの押しに負けたようだ。
「美味しそうなパンケーキを!ベアーに!」
スッとアーサーがベアーを引き抜いた。
「さて。店主には許可は取った。取ったのだが...。」
「?。なに?」
「代わりに新商品の開発を頼まれてしまった。アーサー王は料理はできるかね?」
「できません!」
「キッパリいうな。少しは悩め!」
「アームド。仕方ないので我々で考えましょう。まず材料です。メニューを見た感じリンゴを使ったデザートはないようです。リンゴはどうですか?」
「パーシバル。リンゴはいささか難易度が高いのではないかな?」
「難易度って料理の?リンゴ料理ってそんなに難しい?」
「アーサー王は知らないかもしれないがリンゴ料理ほどポピュラーで独自性を出すのが難しいものはないよ。」
「むむむ。困りましたね。リンゴならジャムにしてパンケーキに乗せるのもアリかと思いましたが。」
「ならパンケーキの味にも変化をつけなくてはな。」
「パンケーキ...そういえば山に行った時迷ってケーキの家にぶつかったことがあるのですが、そのパンケーキに丁度リンゴジャムがかかってましたよ。」
「!。アーサー。そこによってみましょう。実物があれば店主が再現できるかもしれません。」
「さて、馬車で2日。歩きで半日。やってきました!山の奥!」
「だが流石にこの距離をパンケーキを持って移動してたら腐るんじゃないか?」
「心配ご無用!氷を腐るほど持ってきました!」
『お菓子の家。この先。』
掠れてて殆ど読めないが、お菓子と書いてある
♪~~♪~♪~~♪
歌が聞こえる。
「誰かいる?」
♪~♪~~♪~♪
「あら?お客さんかしら?いらっしゃい。ここはケーキ屋さんよ。」
(ここで買ったケーキパクっちゃダメでしょ!?)
「ケーキならいくらでも作るけど。その代わりお願いを聞いてくれる?」
「はっはー!なんでも言ってくれ!アーサーが頑張るから!」
「って!自分でどうにかしてよ!」
「じゃあ言うね?この林のパンケーキを有名にして欲しいの!あと出来ればこの歌を一緒に。」
林のパンケーキリンゴジャムでぐるぐる
甘々なパンケーキクマさんもお好み
キラキラなパンケーキ金平糖をいれて
くるくるくるくるかき混ぜて
森の暖炉でジュージュー焼いて
最後はみんな夢の中
素敵なすてきなパンケーキの出来上がり!
(これパンケーキの作りかたじゃ?)
「これパンケーキを有名にするだけなら森の飲食店で作って売れば有名にはなるよね?」
「じゃあお願いね。これパンケーキ。好きなだけ持ってっていいよ!」
森の林のパンケーキ。
売れれば有名にはなるよ。
売れなくてもアーサーには無関係。
っていうことにしておいて。
そういえばこの山牛乳どうしてるの?
14本目の剣読了。
Thi・15本目の剣を始めますよろしいですか?
魔眼名:誘いの魔眼
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
佐藤さんの四重奏
makoto(木城まこと)
児童書・童話
佐藤千里は小学5年生の女の子。昔から好きになるものは大抵男子が好きになるもので、女子らしくないといじめられたことを機に、本当の自分をさらけ出せなくなってしまう。そんな中、男子と偽って出会った佐藤陽がとなりのクラスに転校してきて、千里の本当の性別がバレてしまい――?
弦楽器を通じて自分らしさを見つける、小学生たちの物語。
第2回きずな児童書大賞で奨励賞をいただきました。ありがとうございます!
【総集編】日本昔話 パロディ短編集
Grisly
児童書・童話
⭐︎登録お願いします。
今まで発表した
日本昔ばなしの短編集を、再放送致します。
朝ドラの総集編のような物です笑
読みやすくなっているので、
⭐︎登録して、何度もお読み下さい。
読んだ方も、読んでない方も、
新しい発見があるはず!
是非お楽しみ下さい😄
⭐︎登録、コメント待ってます。
あさはんのゆげ
深水千世
児童書・童話
【映画化】私を笑顔にするのも泣かせるのも『あさはん』と彼でした。
7月2日公開オムニバス映画『全員、片想い』の中の一遍『あさはんのゆげ』原案作品。
千葉雄大さん・清水富美加さんW主演、監督・脚本は山岸聖太さん。
彼は夏時雨の日にやって来た。
猫と画材と糠床を抱え、かつて暮らした群馬県の祖母の家に。
食べることがないとわかっていても朝食を用意する彼。
彼が救いたかったものは。この家に戻ってきた理由は。少女の心の行方は。
彼と過ごしたひと夏の日々が輝きだす。
FMヨコハマ『アナタの恋、映画化します。』受賞作品。
エブリスタにて公開していた作品です。
昨日の敵は今日のパパ!
波湖 真
児童書・童話
アンジュは、途方に暮れていた。
画家のママは行方不明で、慣れない街に一人になってしまったのだ。
迷子になって助けてくれたのは騎士団のおじさんだった。
親切なおじさんに面倒を見てもらっているうちに、何故かこの国の公爵様の娘にされてしまった。
私、そんなの困ります!!
アンジュの気持ちを取り残したまま、公爵家に引き取られ、そこで会ったのは超不機嫌で冷たく、意地悪な人だったのだ。
家にも帰れず、公爵様には嫌われて、泣きたいのをグッと我慢する。
そう、画家のママが戻って来るまでは、ここで頑張るしかない!
アンジュは、なんとか公爵家で生きていけるのか?
どうせなら楽しく過ごしたい!
そんな元気でちゃっかりした女の子の物語が始まります。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
フツーさがしの旅
雨ノ川からもも
児童書・童話
フツーじゃない白猫と、頼れるアニキ猫の成長物語
「お前、フツーじゃないんだよ」
兄弟たちにそうからかわれ、家族のもとを飛び出した子猫は、森の中で、先輩ノラ猫「ドライト」と出会う。
ドライトに名前をもらい、一緒に生活するようになったふたり。
狩りの練習に、町へのお出かけ、そして、新しい出会い。
二匹のノラ猫を中心に描かれる、成長物語。
児童絵本館のオオカミ
火隆丸
児童書・童話
閉鎖した児童絵本館に放置されたオオカミの着ぐるみが語る、数々の思い出。ボロボロの着ぐるみの中には、たくさんの人の想いが詰まっています。着ぐるみと人との間に生まれた、切なくも美しい物語です。
友梨奈さまの言う通り
西羽咲 花月
児童書・童話
「友梨奈さまの言う通り」
この学校にはどんな病でも治してしまう神様のような生徒がいるらしい
だけど力はそれだけじゃなかった
その生徒は治した病気を再び本人に戻す力も持っていた……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる