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第23話 我輩 VS. 陰の立役者
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我城に来訪者が現れた。
来訪者は二人。
一人は黄金の鎧と剣を身にまとった女勇者。
もう一人は白い魔法のローブをまとった魔法使い。こっちは男だ。
女勇者は卓越した剣の技を有しているが、筋力が低いという欠点がある。
もし彼女に筋力があれば、V国どころか周辺諸国を含めて最強の剣の使い手となれる素質がある。
そんな彼女を支える相棒が魔法使いである。
彼は攻撃魔法や防御魔法はあまり得意ではないが、サポート魔法に関してはエキスパートで、女勇者の筋力はもちろん、あらゆるバフをかけられる。
それから敵には逆にさまざまなデバフをかけられるほか、睡眠や麻痺、毒といった状態異常もかけられる。
「あなたが魔王か?」
魔法使いと並んでいた女勇者が一歩前に出て、腰に提げた剣の柄に手を添えながら問うてきた。武人らしい凛とした声だ。
「魔王ではないが、おまえの敵には違いない」
「では討伐させていただく」
顔の正面が見える程度に開いた兜の奥では、凛々しく美しい顔が我輩を注視している。
「わざわざ宣言するとは礼儀正しいものだ。お手並みを拝見してやろう」
女勇者が魔法使いに視線を送ると、魔法使いが頷いて女勇者に魔法をかけはじめた。
「筋力上昇、攻撃力上昇、耐久力上昇、魔法耐久力上昇、移動速度上昇、反応速度上昇」
相手に聞かせる必要はないとはいえ、こもった声でボソボソと呟く様は見ていて気持ちのよいものではない。
ひととおり女勇者にバフをかけ終えた魔法使いは、今度は我輩に魔法をかけはじめた。
「筋力低下、攻撃力低下、耐久力低下、魔法耐久力低下、移動速度低下、反応速度低下」
魔法使いが我輩にひととおりのデバフをかけようとしたが、もちろん我輩には通じない。
それを察すると、今度は相手を状態異常状態にする魔法をかけてきた。
こいつの状態異常付与に関する魔法練度はなかなかのもので、魔物グループのボスのような強者が相手でも状態異常を与えられるほどだった。
それゆえに表情にも自信が表れている。
「睡眠状態付与、麻痺状態付与、毒状態付与」
「効かないぞ」
我輩が睨みを利かせると、魔法使いは怯んだ。
こいつは感情があまり表情に出ないタイプだが、心の中では戦々恐々としている。
女勇者が魔法使いを庇うように前に歩み出てきた。
剣を引き抜き、我輩に向けて構える。
「私が相手だ!」
「いや、そいつがさんざん魔法を使っておいてタイマンみたいな言い草はないだろ。ちゃんと二人がかりなのを自覚しろよ」
「そうか、それは悪かった。では参る!」
女勇者が神速という加速スキルを使って我輩に肉迫し、渾身の一刀を我輩の頭に振り下ろした。
女勇者の剣は我輩の頭で完全に動きを止めた。無敵の我輩に刃が通るはずもない。
驚き目を見開く女勇者に向かって、我輩は手刀を振り上げ、そして振り下ろした。
女勇者は人間の反応速度を超えた刹那的な動きで上体を反らすが、彼女の体は黄金の鎧ごと縦に真っ二つに裂かれた。
「そんな……」
「もちろん、おまえもだ」
我輩がそう言って魔法使いに指先を向ける。
呆然と立ち尽くす魔法使いは胸に大穴を開けられ、そこから血をドバドバとこぼしながらバタリと倒れた。
我輩は女勇者に近づき、彼女が腰に巻いているポーチを引き千切った。
そして、中から一つの物体を取り出した。
それは石である。
どこにでも落ちていそうな鼠色の石ころ。大きさは拳の半分程度。
「バレてるぞ」
我輩が石を放り投げると、石はふわりと宙に浮いた。
こいつこそが転生者である。
「なんで分かったんだ!?」
「我輩は《全知全能最強無敵絶対優位なる者》だ。だからおまえが女神のギフト《何でも一つだけ願いを叶えられる力》で《人知れず陰で暗躍する存在》になることを願い、その結果として《念動力を使える石》になったことも知っている」
この石はいつも女勇者たちを陰から手助けしていた。
さっき我輩が手刀で女勇者を斬ったときも、手刀を避けさせようとこいつが念動力で女勇者を素早く動かしたのだった。
「バレたなら仕方ない。正体を知ったからには消させてもらう」
石の念動力強度は人間の骨よりも強いので、念動力を使えば人間をボキボキに折って殺すことができる。
こいつはそんな念動力で我輩を動かそうと試みた。
当然ながら我輩がそんなものの影響を受けるはずがない。
こいつの念動力では我輩の髪の毛一本すら動かすことはできない。
「無敵って不死身どころかどんな攻撃も通じないってことか。そんなに強い能力を持っているなんて卑怯だぞ」
「卑怯? おまえには言われたくないな。こそこそ隠れて他人を利用するばかりのおまえこそ姑息で卑怯なんじゃないのか?」
石は浮遊しながらグルグルと上下左右に回転して返答を考えた。内心では我輩の言うことを認めてしまっているのは筒抜けだ。
それでもどうにか言い返してくる。
「矢面に立つリスクを回避する賢い立ち回りをしているだけだ」
「表舞台に立てるほどの実力がないだけだろうが。そのくせ裏で暗躍する自分に陶酔しているから救いようがない」
救いようがないというのは、全能の我輩ですら手に負えないという意味ではなく、クズという意味を少しだけオブラートに包んでやった結果だ。
浮遊する石は上下にぶんぶんと揺れて怒りを表した。
「勘違いするなよ。陰に潜むからって弱いとは限らないんだ」
「ならばここで自力を示せ。我輩が相手になってやる」
石は一旦後方へ飛び、勢いをつけて我輩へと突進してきた。その速さは弾丸並みで、普通の人間ならば目で動きを捉えることはできない。
だが我輩にとっては一フレームごとに任意にコマ送りされる映像と変わらない。
我輩は飛んできた石を人差し指で弾いた。
そのすさまじい衝撃は、念力バリアをも弾き飛ばして石を完全に砕いた。
「はい、ご苦労さん」
石が塵と化して消えるとき、そこに宿っていた転生者の魂も蒸発して消滅した。
その後、我輩は石の出身国であるV国に、国の形をした高さ二十キロメートルの黒い塊たるモノリスを落としておいた。
来訪者は二人。
一人は黄金の鎧と剣を身にまとった女勇者。
もう一人は白い魔法のローブをまとった魔法使い。こっちは男だ。
女勇者は卓越した剣の技を有しているが、筋力が低いという欠点がある。
もし彼女に筋力があれば、V国どころか周辺諸国を含めて最強の剣の使い手となれる素質がある。
そんな彼女を支える相棒が魔法使いである。
彼は攻撃魔法や防御魔法はあまり得意ではないが、サポート魔法に関してはエキスパートで、女勇者の筋力はもちろん、あらゆるバフをかけられる。
それから敵には逆にさまざまなデバフをかけられるほか、睡眠や麻痺、毒といった状態異常もかけられる。
「あなたが魔王か?」
魔法使いと並んでいた女勇者が一歩前に出て、腰に提げた剣の柄に手を添えながら問うてきた。武人らしい凛とした声だ。
「魔王ではないが、おまえの敵には違いない」
「では討伐させていただく」
顔の正面が見える程度に開いた兜の奥では、凛々しく美しい顔が我輩を注視している。
「わざわざ宣言するとは礼儀正しいものだ。お手並みを拝見してやろう」
女勇者が魔法使いに視線を送ると、魔法使いが頷いて女勇者に魔法をかけはじめた。
「筋力上昇、攻撃力上昇、耐久力上昇、魔法耐久力上昇、移動速度上昇、反応速度上昇」
相手に聞かせる必要はないとはいえ、こもった声でボソボソと呟く様は見ていて気持ちのよいものではない。
ひととおり女勇者にバフをかけ終えた魔法使いは、今度は我輩に魔法をかけはじめた。
「筋力低下、攻撃力低下、耐久力低下、魔法耐久力低下、移動速度低下、反応速度低下」
魔法使いが我輩にひととおりのデバフをかけようとしたが、もちろん我輩には通じない。
それを察すると、今度は相手を状態異常状態にする魔法をかけてきた。
こいつの状態異常付与に関する魔法練度はなかなかのもので、魔物グループのボスのような強者が相手でも状態異常を与えられるほどだった。
それゆえに表情にも自信が表れている。
「睡眠状態付与、麻痺状態付与、毒状態付与」
「効かないぞ」
我輩が睨みを利かせると、魔法使いは怯んだ。
こいつは感情があまり表情に出ないタイプだが、心の中では戦々恐々としている。
女勇者が魔法使いを庇うように前に歩み出てきた。
剣を引き抜き、我輩に向けて構える。
「私が相手だ!」
「いや、そいつがさんざん魔法を使っておいてタイマンみたいな言い草はないだろ。ちゃんと二人がかりなのを自覚しろよ」
「そうか、それは悪かった。では参る!」
女勇者が神速という加速スキルを使って我輩に肉迫し、渾身の一刀を我輩の頭に振り下ろした。
女勇者の剣は我輩の頭で完全に動きを止めた。無敵の我輩に刃が通るはずもない。
驚き目を見開く女勇者に向かって、我輩は手刀を振り上げ、そして振り下ろした。
女勇者は人間の反応速度を超えた刹那的な動きで上体を反らすが、彼女の体は黄金の鎧ごと縦に真っ二つに裂かれた。
「そんな……」
「もちろん、おまえもだ」
我輩がそう言って魔法使いに指先を向ける。
呆然と立ち尽くす魔法使いは胸に大穴を開けられ、そこから血をドバドバとこぼしながらバタリと倒れた。
我輩は女勇者に近づき、彼女が腰に巻いているポーチを引き千切った。
そして、中から一つの物体を取り出した。
それは石である。
どこにでも落ちていそうな鼠色の石ころ。大きさは拳の半分程度。
「バレてるぞ」
我輩が石を放り投げると、石はふわりと宙に浮いた。
こいつこそが転生者である。
「なんで分かったんだ!?」
「我輩は《全知全能最強無敵絶対優位なる者》だ。だからおまえが女神のギフト《何でも一つだけ願いを叶えられる力》で《人知れず陰で暗躍する存在》になることを願い、その結果として《念動力を使える石》になったことも知っている」
この石はいつも女勇者たちを陰から手助けしていた。
さっき我輩が手刀で女勇者を斬ったときも、手刀を避けさせようとこいつが念動力で女勇者を素早く動かしたのだった。
「バレたなら仕方ない。正体を知ったからには消させてもらう」
石の念動力強度は人間の骨よりも強いので、念動力を使えば人間をボキボキに折って殺すことができる。
こいつはそんな念動力で我輩を動かそうと試みた。
当然ながら我輩がそんなものの影響を受けるはずがない。
こいつの念動力では我輩の髪の毛一本すら動かすことはできない。
「無敵って不死身どころかどんな攻撃も通じないってことか。そんなに強い能力を持っているなんて卑怯だぞ」
「卑怯? おまえには言われたくないな。こそこそ隠れて他人を利用するばかりのおまえこそ姑息で卑怯なんじゃないのか?」
石は浮遊しながらグルグルと上下左右に回転して返答を考えた。内心では我輩の言うことを認めてしまっているのは筒抜けだ。
それでもどうにか言い返してくる。
「矢面に立つリスクを回避する賢い立ち回りをしているだけだ」
「表舞台に立てるほどの実力がないだけだろうが。そのくせ裏で暗躍する自分に陶酔しているから救いようがない」
救いようがないというのは、全能の我輩ですら手に負えないという意味ではなく、クズという意味を少しだけオブラートに包んでやった結果だ。
浮遊する石は上下にぶんぶんと揺れて怒りを表した。
「勘違いするなよ。陰に潜むからって弱いとは限らないんだ」
「ならばここで自力を示せ。我輩が相手になってやる」
石は一旦後方へ飛び、勢いをつけて我輩へと突進してきた。その速さは弾丸並みで、普通の人間ならば目で動きを捉えることはできない。
だが我輩にとっては一フレームごとに任意にコマ送りされる映像と変わらない。
我輩は飛んできた石を人差し指で弾いた。
そのすさまじい衝撃は、念力バリアをも弾き飛ばして石を完全に砕いた。
「はい、ご苦労さん」
石が塵と化して消えるとき、そこに宿っていた転生者の魂も蒸発して消滅した。
その後、我輩は石の出身国であるV国に、国の形をした高さ二十キロメートルの黒い塊たるモノリスを落としておいた。
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