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最終章 狂酔編
第298話 平和
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紅い狂気・カケラを倒してからというもの、世界は平和になったと思う。
とはいっても、これは完全に俺の印象であり、思い込みでしかない。実際には紅い狂気が生まれる前の状態に戻っただけだ。
もっとも、俺がこの世界に来たときよりは世界情勢が少し変わっているので、多少平和にもなっているだろう。
リオン帝国はかつてマジックイーターどもが皇帝家に侵食していたが、いまではクリーンになっており、リーン・リッヒが皇帝として国を治めている。
世界からほとんどイーターが消えたことや、他国との戦争も起きないことから、帝国軍はほとんど国内の治安を守る警察的な組織となった。
帝国軍のトップがロイン大将で軍人たちの質も高いため、リオン帝国の治安は世界でいちばんいい。
シミアン王国はミューイが女王として国を治めている。
以前、彼女は王位を巡って家族に暗殺されかけたが、諸悪はもう諸島連合に追放しているので、これまたクリーンな国となっている。
暗殺未遂の片棒を担いだメルブラン団長を含め、騎士団は引き続き王国の守護に当たっている。彼らには世界王たる俺の恐ろしさを十分に認知させたので、もう悪行を働くようなことはないだろう。
ジーヌ共和国はまだ課題が残っている。
かつてマジックイーターの頭目たるエース大統領が好き放題していたが、いまでは執政議会は再編されてまともな人間が政治の舵取りをしている。
だが国防体制が大きく崩れたまま立ち直せていない。警察組織が弱いので、傭兵に依頼して応援を借りているのが現状だ。
諸島連合は相変わらず内戦が絶えないが、王国から追放したシミアン家が頭角を現しはじめたところだ。
彼らが諸島連合をまとめあげれば、少なくとも原始的ないまの環境よりはマシになるだろう。
護神中立国は以前と変わりない。
E3の一角である盲目のゲンがきっちりと守護しているし、そもそも実在する神を祀る国に不届きを働くような愚か者はそうそういない。
そして、公地にある魔導学院は決戦準備のために特殊カリキュラムになっていたが、いまではかつてのカリキュラムに戻って平和に魔法の腕を磨き知識を身につけている。
俺は勝手に知識を得て魔法の力も世界最強となってしまったので、基本的には学院の授業に出ていない。
そんな俺がやっていることは、世界王としての責務だ。
と言ってはいるが、その内容は完全に俺の自己満足。独裁の王として、ただやりたいことをやっているだけだ。
「エア、ちょっと行ってくる」
「あ、私もついていく」
空間把握で世界中を監視していた俺は、執行モードになって空へ飛び出した。
ジーヌ共和国、西部。夕暮れ時。
古びた灰色のワンピースを着た少女が、胸に白い小さな紙袋を抱えて走っている。
隣町から帰る途中の廃村の中央にある細道は、この薄暗い時間帯だと十代半ばの少女には心細いだろう。
たしかに少女の顔は不安に満ちていた。しかしそれは不気味な道のせいではない。とても急いでいるからだった。
「はぁはぁ……」
ずっと走ってきてさすがに疲れてきたか、少女は小走りを早歩きに切り替えた。
紙袋を大切そうに抱き、とにかく家路を急いでいる。
しかし、そんな彼女に不穏な影が忍び寄っていた。
「おやおや、お嬢ちゃん。ここは通行料が必要なんだぜ」
三人の男が廃墟の陰から姿を現し、少女の前に立ちはだかった。
彼らはとうてい役人などには見えない。
汚らしい身形は明らかに追い剥ぎの類だ。
「ごめんなさい。私はお金は持っていません。急いでいるので通してください」
「お金がないなら物を置いていってもらうしかないなあ!」
中央のいちばん大きい男が前に出てきて、少女から紙袋を奪い取った。
「それはお薬です。お金にはなりません! 返してください!」
「薬だぁ?」
大男は袋の中身を覗き込むと、舌打ちして袋を後ろの男に投げ渡した。
「これ、どうしやす?」
「売れ。売れなかったら捨てろ」
「そんな! それはお母さんの大切なお薬なんです。返してください!」
少女が薬を追いかけて駆け出すと、大男が少女の顔を殴った。
少女は地面に勢いよく倒れた。すぐには立てそうにない。
「しけてんな。おまえ自身で愉しませてくれや」
ドス黒い笑みを浮かべる大男の腕が少女の胸元へと伸ばされる。
「あ、次は俺も」
「俺も!」
後方の二人の男もニタニタと口の端を吊り上げながら近寄ってくる。
「う、うぅ……」
少女は動けなかった。涙が込み上げてきて地面を濡らす。
早く帰らなければならないのにという思いが少女の喉を詰まらせるが、頭部に深刻なダメージを負った彼女は腕も脚も持ち上がらなかった。
男の手が少女の胸元を掴み、グイッと引き上げる。そしてもう一本の手が彼女に接近する。
「ん!?」
そこで男の動きは止まった。まるで時が止まったかのように。
しかし時は止まっていない。彼は、彼らは、指の一本すら動かせなくなっていた。
ただ視線だけを動かせる。その視線を動かしても自分を拘束している何かを見つけることができない。
当然だ。俺が彼らの周りの空気をガッチリ固めているのだから。
共和国中央部の方から飛んできた俺は、後方の男の前に降り立った。
そして白い紙袋を取り上げる。
それから俺はリーダー格の大男の手をこじ開け、少女を解放した。
天使のミトンで少女の背中を五回さすると、少女の虚ろな目が光を取り戻す。
「ほら、これを持って早く帰りな」
「ありがとうございます!」
少女は駆けていった。
ついでだ。あとで彼女の母親も天使のミトンで治してやるとしよう。
「さてと。おまえたち、俺の支配する世界でよくも好き勝手やってくれたな。極刑に値する!」
「まさか、貴様が噂の世界王!?」
「様をつけろ、クズがっ!」
男の頭部の拘束と解き、顔面に思いっきり拳を叩き込む。
さすがに大男は頑丈で動じる様子はないが、後ろ二人の男は戦々恐々としている様子。
「はんっ、大したこと……」
「黙れ」
再び男を完全に空気で覆い、無理矢理に口を閉じさせた。それから俺は空気を操り、大男の両腕を根元からバッサリ切断する。
「んんんんんんっ! んんっ、んんんんんんんん!」
口を閉じているので叫ぶことも許されない。
両腕はボトリと地面に落ち、肩から大量の血が噴出する。
「俺は独裁の王だが、大変に慈悲深い。本来は極刑のところだが、一度だけ執行を猶予してやる」
俺が天使のミトンで大男の腹を一度だけ撫でると、大男の両肩の傷口が塞がった。しかし両腕は失ったままだ。
もちろん、これが第一回目の罰だ。
「もしまた俺の世界で秩序を乱せば、こんどは監獄・ザメイン行きだ」
リオン帝国北端にある監獄・ザメイン。
現在はドクター・シータの食料庫となっており、死刑相当の罪人はドクター・シータが食べてしまう。
つまり実質的に死刑である。
俺は後ろ二人からも同様に両腕を奪い、止血した。
「目障りだ。即座に消えろ」
俺は両腕を失った三人を解放し、背中を蹴ってすぐさまアジトへと走らせたのだった。
少女の母親を天使のミトンで治しに行った後、俺は学院へと帰るべく空へ上がり、待たせていたエアと合流した。
「エア、俺はやりすぎか?」
ああ、後味が悪い。この世界から人間の醜さをなくしたい。神に頼めば人間から醜さを取り去ってくれるだろうか。
だがそれは何か違う気がする。そう、それをすると人間は人間ではなくなってしまう気がする。
せっかく俺が世界王として君臨しているのだ。これは俺が変えていかなければならない。
でもさすがに俺のやり方はやりすぎか?
「うん。やりすぎだと思う。でもあなたのことは誰も止められないから、好きにすればいいんじゃない?」
俺はエアのこういうところが好きだ。俺が立ち止まれば、肩の荷を半分かついでくれる。かけがえのない、親愛なる相棒だ。
「そうだな。黒いオーラでなく白いオーラで俺に立ち向かってくる奴がいれば、そのときには話くらい聞いてやるさ」
エアは俺の言葉を聞き流しながら、地上に残った六本の腕を焼いてくれた。
とはいっても、これは完全に俺の印象であり、思い込みでしかない。実際には紅い狂気が生まれる前の状態に戻っただけだ。
もっとも、俺がこの世界に来たときよりは世界情勢が少し変わっているので、多少平和にもなっているだろう。
リオン帝国はかつてマジックイーターどもが皇帝家に侵食していたが、いまではクリーンになっており、リーン・リッヒが皇帝として国を治めている。
世界からほとんどイーターが消えたことや、他国との戦争も起きないことから、帝国軍はほとんど国内の治安を守る警察的な組織となった。
帝国軍のトップがロイン大将で軍人たちの質も高いため、リオン帝国の治安は世界でいちばんいい。
シミアン王国はミューイが女王として国を治めている。
以前、彼女は王位を巡って家族に暗殺されかけたが、諸悪はもう諸島連合に追放しているので、これまたクリーンな国となっている。
暗殺未遂の片棒を担いだメルブラン団長を含め、騎士団は引き続き王国の守護に当たっている。彼らには世界王たる俺の恐ろしさを十分に認知させたので、もう悪行を働くようなことはないだろう。
ジーヌ共和国はまだ課題が残っている。
かつてマジックイーターの頭目たるエース大統領が好き放題していたが、いまでは執政議会は再編されてまともな人間が政治の舵取りをしている。
だが国防体制が大きく崩れたまま立ち直せていない。警察組織が弱いので、傭兵に依頼して応援を借りているのが現状だ。
諸島連合は相変わらず内戦が絶えないが、王国から追放したシミアン家が頭角を現しはじめたところだ。
彼らが諸島連合をまとめあげれば、少なくとも原始的ないまの環境よりはマシになるだろう。
護神中立国は以前と変わりない。
E3の一角である盲目のゲンがきっちりと守護しているし、そもそも実在する神を祀る国に不届きを働くような愚か者はそうそういない。
そして、公地にある魔導学院は決戦準備のために特殊カリキュラムになっていたが、いまではかつてのカリキュラムに戻って平和に魔法の腕を磨き知識を身につけている。
俺は勝手に知識を得て魔法の力も世界最強となってしまったので、基本的には学院の授業に出ていない。
そんな俺がやっていることは、世界王としての責務だ。
と言ってはいるが、その内容は完全に俺の自己満足。独裁の王として、ただやりたいことをやっているだけだ。
「エア、ちょっと行ってくる」
「あ、私もついていく」
空間把握で世界中を監視していた俺は、執行モードになって空へ飛び出した。
ジーヌ共和国、西部。夕暮れ時。
古びた灰色のワンピースを着た少女が、胸に白い小さな紙袋を抱えて走っている。
隣町から帰る途中の廃村の中央にある細道は、この薄暗い時間帯だと十代半ばの少女には心細いだろう。
たしかに少女の顔は不安に満ちていた。しかしそれは不気味な道のせいではない。とても急いでいるからだった。
「はぁはぁ……」
ずっと走ってきてさすがに疲れてきたか、少女は小走りを早歩きに切り替えた。
紙袋を大切そうに抱き、とにかく家路を急いでいる。
しかし、そんな彼女に不穏な影が忍び寄っていた。
「おやおや、お嬢ちゃん。ここは通行料が必要なんだぜ」
三人の男が廃墟の陰から姿を現し、少女の前に立ちはだかった。
彼らはとうてい役人などには見えない。
汚らしい身形は明らかに追い剥ぎの類だ。
「ごめんなさい。私はお金は持っていません。急いでいるので通してください」
「お金がないなら物を置いていってもらうしかないなあ!」
中央のいちばん大きい男が前に出てきて、少女から紙袋を奪い取った。
「それはお薬です。お金にはなりません! 返してください!」
「薬だぁ?」
大男は袋の中身を覗き込むと、舌打ちして袋を後ろの男に投げ渡した。
「これ、どうしやす?」
「売れ。売れなかったら捨てろ」
「そんな! それはお母さんの大切なお薬なんです。返してください!」
少女が薬を追いかけて駆け出すと、大男が少女の顔を殴った。
少女は地面に勢いよく倒れた。すぐには立てそうにない。
「しけてんな。おまえ自身で愉しませてくれや」
ドス黒い笑みを浮かべる大男の腕が少女の胸元へと伸ばされる。
「あ、次は俺も」
「俺も!」
後方の二人の男もニタニタと口の端を吊り上げながら近寄ってくる。
「う、うぅ……」
少女は動けなかった。涙が込み上げてきて地面を濡らす。
早く帰らなければならないのにという思いが少女の喉を詰まらせるが、頭部に深刻なダメージを負った彼女は腕も脚も持ち上がらなかった。
男の手が少女の胸元を掴み、グイッと引き上げる。そしてもう一本の手が彼女に接近する。
「ん!?」
そこで男の動きは止まった。まるで時が止まったかのように。
しかし時は止まっていない。彼は、彼らは、指の一本すら動かせなくなっていた。
ただ視線だけを動かせる。その視線を動かしても自分を拘束している何かを見つけることができない。
当然だ。俺が彼らの周りの空気をガッチリ固めているのだから。
共和国中央部の方から飛んできた俺は、後方の男の前に降り立った。
そして白い紙袋を取り上げる。
それから俺はリーダー格の大男の手をこじ開け、少女を解放した。
天使のミトンで少女の背中を五回さすると、少女の虚ろな目が光を取り戻す。
「ほら、これを持って早く帰りな」
「ありがとうございます!」
少女は駆けていった。
ついでだ。あとで彼女の母親も天使のミトンで治してやるとしよう。
「さてと。おまえたち、俺の支配する世界でよくも好き勝手やってくれたな。極刑に値する!」
「まさか、貴様が噂の世界王!?」
「様をつけろ、クズがっ!」
男の頭部の拘束と解き、顔面に思いっきり拳を叩き込む。
さすがに大男は頑丈で動じる様子はないが、後ろ二人の男は戦々恐々としている様子。
「はんっ、大したこと……」
「黙れ」
再び男を完全に空気で覆い、無理矢理に口を閉じさせた。それから俺は空気を操り、大男の両腕を根元からバッサリ切断する。
「んんんんんんっ! んんっ、んんんんんんんん!」
口を閉じているので叫ぶことも許されない。
両腕はボトリと地面に落ち、肩から大量の血が噴出する。
「俺は独裁の王だが、大変に慈悲深い。本来は極刑のところだが、一度だけ執行を猶予してやる」
俺が天使のミトンで大男の腹を一度だけ撫でると、大男の両肩の傷口が塞がった。しかし両腕は失ったままだ。
もちろん、これが第一回目の罰だ。
「もしまた俺の世界で秩序を乱せば、こんどは監獄・ザメイン行きだ」
リオン帝国北端にある監獄・ザメイン。
現在はドクター・シータの食料庫となっており、死刑相当の罪人はドクター・シータが食べてしまう。
つまり実質的に死刑である。
俺は後ろ二人からも同様に両腕を奪い、止血した。
「目障りだ。即座に消えろ」
俺は両腕を失った三人を解放し、背中を蹴ってすぐさまアジトへと走らせたのだった。
少女の母親を天使のミトンで治しに行った後、俺は学院へと帰るべく空へ上がり、待たせていたエアと合流した。
「エア、俺はやりすぎか?」
ああ、後味が悪い。この世界から人間の醜さをなくしたい。神に頼めば人間から醜さを取り去ってくれるだろうか。
だがそれは何か違う気がする。そう、それをすると人間は人間ではなくなってしまう気がする。
せっかく俺が世界王として君臨しているのだ。これは俺が変えていかなければならない。
でもさすがに俺のやり方はやりすぎか?
「うん。やりすぎだと思う。でもあなたのことは誰も止められないから、好きにすればいいんじゃない?」
俺はエアのこういうところが好きだ。俺が立ち止まれば、肩の荷を半分かついでくれる。かけがえのない、親愛なる相棒だ。
「そうだな。黒いオーラでなく白いオーラで俺に立ち向かってくる奴がいれば、そのときには話くらい聞いてやるさ」
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