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最終章 狂酔編
第272話 カケラ戦‐総力戦①
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全員を感覚共鳴でつなぎ、状況を共有する。
スターレはほとんどのメンバーが初見だが、感覚共鳴のおかげで一瞬で状況を理解した。
みんなボロボロなので、天使のミトンを使い、合流メンバー全員を全回復させる。
「おまえがこちらの回復を待っていてくれるとは親切なことだな」
「有象無象が増えたところでなんの脅威でもないわ。なんなら死なせないために私が回復させてあげてもいいくらいよ。まあ、さっきは私も過去視ですべてを把握するのに忙しかっただけだけれど」
世界の状況把握における情報量はイーブンということか。
合流メンバーとの感覚共鳴で俺の方も状況把握はできたが、それ以上の情報の収穫はない。
ミューイは俺にカケラは白いオーラが弱点だと伝えようとしていたみたいだが、それは俺もそう考えてすでに試している。その結果が手痛い返り討ちだった。
やはりカケラの本当の弱点を知るためには、彼女と一体化していたシャイルの知識が必要だ。
そのシャイルはカケラの時間操作能力によって時を止められ、完全に無力化されている。これでは感覚共鳴をつなぐこともできない。
「エアが奪われているのは痛いわね。でも、これだけのメンバーがそろえば取り戻せるでしょ。とりあえず一発殴ってみよう」
キーラがまとった電気をバチバチさせて左手に右手の拳を打ちつけた。
俺と視線を交錯させていたカケラは、そのキーラの発言に反応を示さなかった。視線は依然として俺に向けたままだ。
彼女にとってキーラは取るに足りない、いわゆる有象無象というやつなのだ。
と、思ったが、三秒ほどしてカケラが反応を見せた。顔は動かさず、視線だけがキーラの方を向いた。
その三秒間、皆がカケラの反応に注視していて誰も喋らないし動かなかったのだが、そのシーンとした空間がカケラの挙動をいっそう不気味に際立たせた。
「あなた、威勢がいいわね。もしかして、カケララは五人いたから私の五分の一くらいの強さだと思っている? カケララたちを倒した全員に加えてゲス・エストたちがいるから、単純に戦力を差し引きして私に勝てるだろうと思っている? ああ、答えなくていいわ。答えは知っているから。哀れすぎて逆に興が削がれちゃう。あんなクッキーの食べかすみたいなので私を推し量ろうだなんて。さすがに五分の一もあれば食べかすじゃなくて食べ残しだわ」
俺にはカケラの意図が量れない。
カケラは挑発したところでそれに乗るような安っぽい奴じゃないと思っていたが、それは買いかぶりだったのか?
そう思ったが、逆だった。
これこそがカケラの恐ろしいところ。相手の何気ないひと言ですら、相手の致命傷に変えてしまうところ。
「あーあ、興が削がれちゃった。絶対に一人の欠けも許さずに世界を狂気に染めてやろうと思っていたのに、興が削がれちゃったなぁ。キーラ・ヌア、おまえのせいで面倒くさくなってきたなぁ。誰か一人ぐらい殺してしまって、楽をしてもいいよね」
「キーラ、聞くな! 奴の策略だ。奴は誰かを殺して、おまえがそいつを間接的に殺したのだと思わせたいだけだ」
もし実際にそうなってしまえば、感覚共鳴でいくら言い聞かせようとも本人の感情が強すぎて俺たちの思考も言葉もシャットアウトしてしまうだろう。
だから先にカケラの策略を潰さなければならない。
「あらぁ? そのアドバイス必要ある? 殺されたくないなら守ればいいのに、まるでもう諦めているみたいじゃない」
「チッ、すべての可能性に備えて予防線を張っているだけだ。それを分かって言っているんだろうからタチが悪い。もともとおまえは一人殺そうとしていただろうが」
見た目は幼い少女のくせに、その強さは単純に身体能力や特殊能力だけでなく、並の大人では及ばないくらい頭のほうも回る。
あの手この手で精神攻撃できるのは、やはり狂気の権化として人間の心というものを熟知しているからだろうか。
「だから無駄だと言ったでしょう? あら、まだ言っていなかったかしら。じゃあいま言うわ。無駄よ」
ん? 何の話だ? 脈絡がつながっていない。これは……。
「もしかして、いまのは未来の出来事に対して言ったのか?」
「あら、分かってきたじゃない」
「今回はうっかりではないな。俺がいまからやろうとしていることを嫌って、その出鼻を挫こうとしているんだろう?」
「ふふふ、どうかしら」
駄目だ。こいつと話せば話すほどペースを乱されるし、思考を惑わされる。
「みんな、人数は三倍以上に増えた! この人数で畳みかけろ! 有無を言わさず押し切るんだ!」
これ以上カケラに余計な発言をさせないため、とにかく攻撃をしかける。
最初の攻撃はいちばん速度のあるレイジーの光線。
カケラはそれを難なくかわすが、そこへセクレの操作する不透明液体が染み込んだ銀紙が光を反射させてカケラを追尾させる。
五回目の反射でカケラを捉えたかに見えたが、カケラはエアを操作してワープゲートを作り、光線をセクレの方へと飛ばした。
ルーレが氷のブロックを生み出し、光を屈折させてセクレへの直撃を防ぐ。
「危なかった……」
だが攻撃の手は止めない。
カケラへ攻撃すれば、それが自分たちに返ってくるかもしれないことは重々承知している。
「攻撃の手を休めるな!」
俺の意思や攻撃の手法は感覚共鳴で各自拾えているはずだ。あと必要なのは実行に移す意思のみ。
こうして檄を飛ばす必要があるあたり、感覚共鳴は完全な同調ではなく、あくまで思考や感覚などの情報の共有でしかないということだ。
さっきの光攻撃はあくまで先手を取るための牽制だった。
光に比べて出が遅い次の攻撃の発動までカケラの注意を逸らせればいい。そういうものだった。だから間を開けては意味がないのだ。
ドクター・シータの肉の塊がリーン・リッヒの体にまとわりついて鎧を形づくり硬質化する。
その鎧はドクター・シータの肉体の一部なので、彼の意思で自在に宙を飛びまわることができる。
俺から神器・ムニキスを受け取ったリーン・リッヒは、その刀でカケラへと上空から切り下ろすように飛びかかった。もちろん、振動魔法を加えて攻撃の威力を高めている。
それと同時にキーラの電気をまとった無数の剣をロイン大将が操り、剣がいっせいにカケラに向かって飛んでいく。
カケラはリーンの太刀筋をすべて見切ってかわし、電気をまとった剣を拳や足で弾き飛ばす。
剣は弾かれてもロイン大将が鉄の操作で再度カケラへと向かわせるし、リーンもドクター・シータが与えた翼で空から自在に追撃できる。
「いいぞ、有効だ!」
剣を弾くときには電気がバチッと爆発するようにカケラを襲うため、カケラはその度に顔をしかめている。
それにリーンの攻撃は受けずにすべてかわしている。つまりリーンの攻撃は当たればそれなりのダメージを与えられるということだ。
「《絶対切断》、《自動追尾》付与!」
王立魔導騎士団長メルブランが二つのチャクラムに宣言した効果を付与した。それをカケラに向けて投げる。
ミューイがチャクラムの回転音を消し、そして何もない所にチャクラムの音を再現する。
さらにコータが位置魔法でチャクラムの位置を何度も瞬間移動させ、時にはゼロ距離に出現させる。
しかしチャクラムはワープゲートの中へと消え去った。いや、もしかしたらブラックホールのようなものかもしれない。
カケラはチャクラムをワープさせてカウンターをお見舞いするのではなく、チャクラム自体を消してしまった。敵の武器を削る選択をしたのだ。
キーラとロインの電気剣のほうはいくらでも用意できるが、チャクラムはさっきのが予備の武器であり、すぐに調達することはできない。
スターレはほとんどのメンバーが初見だが、感覚共鳴のおかげで一瞬で状況を理解した。
みんなボロボロなので、天使のミトンを使い、合流メンバー全員を全回復させる。
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「有象無象が増えたところでなんの脅威でもないわ。なんなら死なせないために私が回復させてあげてもいいくらいよ。まあ、さっきは私も過去視ですべてを把握するのに忙しかっただけだけれど」
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ミューイは俺にカケラは白いオーラが弱点だと伝えようとしていたみたいだが、それは俺もそう考えてすでに試している。その結果が手痛い返り討ちだった。
やはりカケラの本当の弱点を知るためには、彼女と一体化していたシャイルの知識が必要だ。
そのシャイルはカケラの時間操作能力によって時を止められ、完全に無力化されている。これでは感覚共鳴をつなぐこともできない。
「エアが奪われているのは痛いわね。でも、これだけのメンバーがそろえば取り戻せるでしょ。とりあえず一発殴ってみよう」
キーラがまとった電気をバチバチさせて左手に右手の拳を打ちつけた。
俺と視線を交錯させていたカケラは、そのキーラの発言に反応を示さなかった。視線は依然として俺に向けたままだ。
彼女にとってキーラは取るに足りない、いわゆる有象無象というやつなのだ。
と、思ったが、三秒ほどしてカケラが反応を見せた。顔は動かさず、視線だけがキーラの方を向いた。
その三秒間、皆がカケラの反応に注視していて誰も喋らないし動かなかったのだが、そのシーンとした空間がカケラの挙動をいっそう不気味に際立たせた。
「あなた、威勢がいいわね。もしかして、カケララは五人いたから私の五分の一くらいの強さだと思っている? カケララたちを倒した全員に加えてゲス・エストたちがいるから、単純に戦力を差し引きして私に勝てるだろうと思っている? ああ、答えなくていいわ。答えは知っているから。哀れすぎて逆に興が削がれちゃう。あんなクッキーの食べかすみたいなので私を推し量ろうだなんて。さすがに五分の一もあれば食べかすじゃなくて食べ残しだわ」
俺にはカケラの意図が量れない。
カケラは挑発したところでそれに乗るような安っぽい奴じゃないと思っていたが、それは買いかぶりだったのか?
そう思ったが、逆だった。
これこそがカケラの恐ろしいところ。相手の何気ないひと言ですら、相手の致命傷に変えてしまうところ。
「あーあ、興が削がれちゃった。絶対に一人の欠けも許さずに世界を狂気に染めてやろうと思っていたのに、興が削がれちゃったなぁ。キーラ・ヌア、おまえのせいで面倒くさくなってきたなぁ。誰か一人ぐらい殺してしまって、楽をしてもいいよね」
「キーラ、聞くな! 奴の策略だ。奴は誰かを殺して、おまえがそいつを間接的に殺したのだと思わせたいだけだ」
もし実際にそうなってしまえば、感覚共鳴でいくら言い聞かせようとも本人の感情が強すぎて俺たちの思考も言葉もシャットアウトしてしまうだろう。
だから先にカケラの策略を潰さなければならない。
「あらぁ? そのアドバイス必要ある? 殺されたくないなら守ればいいのに、まるでもう諦めているみたいじゃない」
「チッ、すべての可能性に備えて予防線を張っているだけだ。それを分かって言っているんだろうからタチが悪い。もともとおまえは一人殺そうとしていただろうが」
見た目は幼い少女のくせに、その強さは単純に身体能力や特殊能力だけでなく、並の大人では及ばないくらい頭のほうも回る。
あの手この手で精神攻撃できるのは、やはり狂気の権化として人間の心というものを熟知しているからだろうか。
「だから無駄だと言ったでしょう? あら、まだ言っていなかったかしら。じゃあいま言うわ。無駄よ」
ん? 何の話だ? 脈絡がつながっていない。これは……。
「もしかして、いまのは未来の出来事に対して言ったのか?」
「あら、分かってきたじゃない」
「今回はうっかりではないな。俺がいまからやろうとしていることを嫌って、その出鼻を挫こうとしているんだろう?」
「ふふふ、どうかしら」
駄目だ。こいつと話せば話すほどペースを乱されるし、思考を惑わされる。
「みんな、人数は三倍以上に増えた! この人数で畳みかけろ! 有無を言わさず押し切るんだ!」
これ以上カケラに余計な発言をさせないため、とにかく攻撃をしかける。
最初の攻撃はいちばん速度のあるレイジーの光線。
カケラはそれを難なくかわすが、そこへセクレの操作する不透明液体が染み込んだ銀紙が光を反射させてカケラを追尾させる。
五回目の反射でカケラを捉えたかに見えたが、カケラはエアを操作してワープゲートを作り、光線をセクレの方へと飛ばした。
ルーレが氷のブロックを生み出し、光を屈折させてセクレへの直撃を防ぐ。
「危なかった……」
だが攻撃の手は止めない。
カケラへ攻撃すれば、それが自分たちに返ってくるかもしれないことは重々承知している。
「攻撃の手を休めるな!」
俺の意思や攻撃の手法は感覚共鳴で各自拾えているはずだ。あと必要なのは実行に移す意思のみ。
こうして檄を飛ばす必要があるあたり、感覚共鳴は完全な同調ではなく、あくまで思考や感覚などの情報の共有でしかないということだ。
さっきの光攻撃はあくまで先手を取るための牽制だった。
光に比べて出が遅い次の攻撃の発動までカケラの注意を逸らせればいい。そういうものだった。だから間を開けては意味がないのだ。
ドクター・シータの肉の塊がリーン・リッヒの体にまとわりついて鎧を形づくり硬質化する。
その鎧はドクター・シータの肉体の一部なので、彼の意思で自在に宙を飛びまわることができる。
俺から神器・ムニキスを受け取ったリーン・リッヒは、その刀でカケラへと上空から切り下ろすように飛びかかった。もちろん、振動魔法を加えて攻撃の威力を高めている。
それと同時にキーラの電気をまとった無数の剣をロイン大将が操り、剣がいっせいにカケラに向かって飛んでいく。
カケラはリーンの太刀筋をすべて見切ってかわし、電気をまとった剣を拳や足で弾き飛ばす。
剣は弾かれてもロイン大将が鉄の操作で再度カケラへと向かわせるし、リーンもドクター・シータが与えた翼で空から自在に追撃できる。
「いいぞ、有効だ!」
剣を弾くときには電気がバチッと爆発するようにカケラを襲うため、カケラはその度に顔をしかめている。
それにリーンの攻撃は受けずにすべてかわしている。つまりリーンの攻撃は当たればそれなりのダメージを与えられるということだ。
「《絶対切断》、《自動追尾》付与!」
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ミューイがチャクラムの回転音を消し、そして何もない所にチャクラムの音を再現する。
さらにコータが位置魔法でチャクラムの位置を何度も瞬間移動させ、時にはゼロ距離に出現させる。
しかしチャクラムはワープゲートの中へと消え去った。いや、もしかしたらブラックホールのようなものかもしれない。
カケラはチャクラムをワープさせてカウンターをお見舞いするのではなく、チャクラム自体を消してしまった。敵の武器を削る選択をしたのだ。
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