251 / 302
最終章 狂酔編
第250話 カケララ戦‐ジーヌ共和国
しおりを挟む
カケララは再び紅い爪を構えた。鋭く尖った爪が指先十センチくらいまで伸びる。
「はぁっ!」
カケララが一瞬で距離を詰めてきて、シャイルは即座にその場を飛び退いた。
シャイルも炎の概念化によって体温を上げて身体能力を向上させるという効果を得ており、カケララに負けない素早さを実現させていた。
五爪の紅い残光がシャイルの残像を切り裂き、そこから離れた所に新たな残像と残光が発生する。
カケララの爪による切り裂き攻撃を三連続で回避したシャイルだったが、そのどれもが紙一重だった。
爪が紅い光をまとっているということは、カケララの爪に触れると痛いだけでは済まない可能性が高い。即死もありうるし、もっとひどいことが起こるかもしれない。
「くっ……」
次の一撃で追いつかれると直感し、シャイルはさらに炎の魔法で自身の動きをアシストした。
炎というのは、例えばロケットエンジン等で推進力になったりする。この世界にロケットなど存在しないが、これも紅い狂気との共存で得た知識だ。この推進力という効果だけを炎に持たせることで、自分を焼かずに移動能力を向上させられる。
さらにシャイルは白い炎をそこら中の空間にばら撒いた。
延焼するという火の性質を白い炎でも適用し、残像を白く燃やして空間を白く染めていく。
そこへ突っ込むカケララの動きは鈍くなる。
シャイルが二重に自己強化し、なおかつカケララを弱体化させたこの状態で、ようやくシャイルに反撃の余裕ができた。
シャイルは拳にまとう白い炎の密度を高め、そしてカケララの右頬に渾身の一撃を打ち込んだ。
「どぅりゃああああっ!」
シャイルの拳は完全にカケララの頬を捉え、首の力で止められることもなくシャイルはそれを振り抜いた。
カケララは殴られた衝撃で大きく仰け反った。
しかし、倒れるまでには至らない。ゆっくりと上体を戻し、姿勢を正してシャイルを睨んだ。
それから、両手を眼前に出してみせ、武器として一時的に伸ばしていた爪を引っ込めた。その手を握り締め、左右の拳を前後に並べてボクサーのように構える。
「どういうつもり? 武器なしでの決着を望むとでもいうの? あなたはそんな熱血タイプではないでしょう?」
「当然よ。単に手を開いていると力が入りにくいからよ。もし私が爪を引っ込めたことに安堵しているのなら愚かなことだわ。私の本気のスピードとパワーを思い知れ」
カケララがシャイルに飛びかかった。
一秒のうちに十の打撃が繰り出され、シャイルは六発を防ぎ漏らし、そのうちの一発はまともに顔で受けてしまった。おかげで視界が明滅する。
「速い……」
魔法とオーラで自分は加速しカケララは弱体化させているはずなのに、シャイルはカケララの動きに反応しきれなかった。ギリギリ目で追える速さだが、自分の体の動きが追いつかない。
それに、速いだけでなくパワーも上がっている。次に同じように攻められたら今度は耐えられそうにない。
「力の差がはっきりしたわね。意識が飛べば私の精神支配にも抵抗できない。その新品の体は私がもらってあげる」
再びカケララが拳を構え、大きく息を吸って、それをゆっくりと吐き出した。
そして、ギンッとカケララの殺気が飛び込んでくる。
シャイルは魂を燃やし、自らの心を焚きつけた。
燃料は記憶。紅い狂気との記憶を燃料として、勇気の炎をガンガン煽り、そして放射する。
シャイルを白い業炎が包み込み、カケララはそこに飛び込む形となった。
「私は魔導師なのよ。格闘家じゃない」
シャイルは防御を捨てた。どうせ防げないのなら、攻撃に全力を出したほうがいい。
概念化で魔法に独自解釈を与え、白い炎に狂気を焼くという攻撃力を持たせた。それはシャイルがまとっていてもシャイル自身を焼くことはなく、カケラだけを焼く。
シャイルの顔に、腹に、四肢に、強烈な打撃が与えられるが、合計十発のそれを耐えてみせた。そして白い炎に飛び込んだカケララを焼く。
炎は膨張し拡大し延焼するもの。それをカケララの内へと発揮することで、白の密度が爆発的に上昇し、狂気を焼き尽くす。
それはカケララを破壊することに等しい。カケララは人間ではなく狂気の権化、その欠片なのだから。
極限まで研ぎ澄まされた感覚。その一秒はお互いに加速されて体感では十秒程度まで延びていた。
十の打撃と一秒の白き燃焼の中で、シャイルもカケララもこれで勝負がつくことを悟った。
シャイルは吹っ飛ばされて仰向けに倒れた。
カケララは轟々と猛る白い炎に包まれて立ち尽くしている。
二人の動きは完全に止まった。
「シャイル・マーン。あんたはたしかに脅威だわ。狂気の天敵かもしれない。もしかしたらゲス・エストよりも厄介かもね。でもカケラには勝てないわ。記憶と戦うのですらそんなに勇気が必要なのだから、本人に会ったときには確実に恐怖で押し潰される」
「たとえそうだとしても、消えゆくあなたには関係のないことよ。いまここにある事実は、あなたが私に消されるということ、ただそれだけ」
全身真っ赤な装いのカケララだが、紅いオーラが白い炎に上塗りされ、目、鼻、口、耳とあらゆる穴から白い炎が噴き出すことで、紅は白に塗り替えられた。
白い炎が燃料を失って煙と化し消えた後には灰も残らなかった。
カケララは死によって体を遺さない。
「勝った……」
自信はあったが、思った以上にカケララは強敵で何度か敗北が頭をよぎった。
この勝利で得たのは喜びでも安堵でもない。焦燥だった。
カケラはカケララとは比べ物にならないほど強い。一刻も早くエストたちに合流して一緒に戦わなければならない。
最低限、カケラの弱点を伝えなければならない。
「ダース君、聞こえている?」
反応はない。影越しに各戦力の状況を監視していると思ったが、敵が敵だけに派遣先にまで気を回す余裕はないのだろう。
「仕方ない。自力で向かうしかないわね」
一瞬よろめいたが、強い意志でその場に踏みとどまった。
紅い狂気の欠片と戦って精神的ダメージがほとんどなかったのは幸いだが、肉体的ダメージはかなり蓄積している。
「私は魔導師なんだ……」
精神が前を向いているなら問題ない。魔法さえ使えればいい。
シャイルは白い炎をまとい、さらに概念化により炎に推進力の解釈を与えて足から噴射し、空を飛んだ。
エストたちがカケラと戦っているであろう魔導学院の方へとロケットのように飛んだ。
「はぁっ!」
カケララが一瞬で距離を詰めてきて、シャイルは即座にその場を飛び退いた。
シャイルも炎の概念化によって体温を上げて身体能力を向上させるという効果を得ており、カケララに負けない素早さを実現させていた。
五爪の紅い残光がシャイルの残像を切り裂き、そこから離れた所に新たな残像と残光が発生する。
カケララの爪による切り裂き攻撃を三連続で回避したシャイルだったが、そのどれもが紙一重だった。
爪が紅い光をまとっているということは、カケララの爪に触れると痛いだけでは済まない可能性が高い。即死もありうるし、もっとひどいことが起こるかもしれない。
「くっ……」
次の一撃で追いつかれると直感し、シャイルはさらに炎の魔法で自身の動きをアシストした。
炎というのは、例えばロケットエンジン等で推進力になったりする。この世界にロケットなど存在しないが、これも紅い狂気との共存で得た知識だ。この推進力という効果だけを炎に持たせることで、自分を焼かずに移動能力を向上させられる。
さらにシャイルは白い炎をそこら中の空間にばら撒いた。
延焼するという火の性質を白い炎でも適用し、残像を白く燃やして空間を白く染めていく。
そこへ突っ込むカケララの動きは鈍くなる。
シャイルが二重に自己強化し、なおかつカケララを弱体化させたこの状態で、ようやくシャイルに反撃の余裕ができた。
シャイルは拳にまとう白い炎の密度を高め、そしてカケララの右頬に渾身の一撃を打ち込んだ。
「どぅりゃああああっ!」
シャイルの拳は完全にカケララの頬を捉え、首の力で止められることもなくシャイルはそれを振り抜いた。
カケララは殴られた衝撃で大きく仰け反った。
しかし、倒れるまでには至らない。ゆっくりと上体を戻し、姿勢を正してシャイルを睨んだ。
それから、両手を眼前に出してみせ、武器として一時的に伸ばしていた爪を引っ込めた。その手を握り締め、左右の拳を前後に並べてボクサーのように構える。
「どういうつもり? 武器なしでの決着を望むとでもいうの? あなたはそんな熱血タイプではないでしょう?」
「当然よ。単に手を開いていると力が入りにくいからよ。もし私が爪を引っ込めたことに安堵しているのなら愚かなことだわ。私の本気のスピードとパワーを思い知れ」
カケララがシャイルに飛びかかった。
一秒のうちに十の打撃が繰り出され、シャイルは六発を防ぎ漏らし、そのうちの一発はまともに顔で受けてしまった。おかげで視界が明滅する。
「速い……」
魔法とオーラで自分は加速しカケララは弱体化させているはずなのに、シャイルはカケララの動きに反応しきれなかった。ギリギリ目で追える速さだが、自分の体の動きが追いつかない。
それに、速いだけでなくパワーも上がっている。次に同じように攻められたら今度は耐えられそうにない。
「力の差がはっきりしたわね。意識が飛べば私の精神支配にも抵抗できない。その新品の体は私がもらってあげる」
再びカケララが拳を構え、大きく息を吸って、それをゆっくりと吐き出した。
そして、ギンッとカケララの殺気が飛び込んでくる。
シャイルは魂を燃やし、自らの心を焚きつけた。
燃料は記憶。紅い狂気との記憶を燃料として、勇気の炎をガンガン煽り、そして放射する。
シャイルを白い業炎が包み込み、カケララはそこに飛び込む形となった。
「私は魔導師なのよ。格闘家じゃない」
シャイルは防御を捨てた。どうせ防げないのなら、攻撃に全力を出したほうがいい。
概念化で魔法に独自解釈を与え、白い炎に狂気を焼くという攻撃力を持たせた。それはシャイルがまとっていてもシャイル自身を焼くことはなく、カケラだけを焼く。
シャイルの顔に、腹に、四肢に、強烈な打撃が与えられるが、合計十発のそれを耐えてみせた。そして白い炎に飛び込んだカケララを焼く。
炎は膨張し拡大し延焼するもの。それをカケララの内へと発揮することで、白の密度が爆発的に上昇し、狂気を焼き尽くす。
それはカケララを破壊することに等しい。カケララは人間ではなく狂気の権化、その欠片なのだから。
極限まで研ぎ澄まされた感覚。その一秒はお互いに加速されて体感では十秒程度まで延びていた。
十の打撃と一秒の白き燃焼の中で、シャイルもカケララもこれで勝負がつくことを悟った。
シャイルは吹っ飛ばされて仰向けに倒れた。
カケララは轟々と猛る白い炎に包まれて立ち尽くしている。
二人の動きは完全に止まった。
「シャイル・マーン。あんたはたしかに脅威だわ。狂気の天敵かもしれない。もしかしたらゲス・エストよりも厄介かもね。でもカケラには勝てないわ。記憶と戦うのですらそんなに勇気が必要なのだから、本人に会ったときには確実に恐怖で押し潰される」
「たとえそうだとしても、消えゆくあなたには関係のないことよ。いまここにある事実は、あなたが私に消されるということ、ただそれだけ」
全身真っ赤な装いのカケララだが、紅いオーラが白い炎に上塗りされ、目、鼻、口、耳とあらゆる穴から白い炎が噴き出すことで、紅は白に塗り替えられた。
白い炎が燃料を失って煙と化し消えた後には灰も残らなかった。
カケララは死によって体を遺さない。
「勝った……」
自信はあったが、思った以上にカケララは強敵で何度か敗北が頭をよぎった。
この勝利で得たのは喜びでも安堵でもない。焦燥だった。
カケラはカケララとは比べ物にならないほど強い。一刻も早くエストたちに合流して一緒に戦わなければならない。
最低限、カケラの弱点を伝えなければならない。
「ダース君、聞こえている?」
反応はない。影越しに各戦力の状況を監視していると思ったが、敵が敵だけに派遣先にまで気を回す余裕はないのだろう。
「仕方ない。自力で向かうしかないわね」
一瞬よろめいたが、強い意志でその場に踏みとどまった。
紅い狂気の欠片と戦って精神的ダメージがほとんどなかったのは幸いだが、肉体的ダメージはかなり蓄積している。
「私は魔導師なんだ……」
精神が前を向いているなら問題ない。魔法さえ使えればいい。
シャイルは白い炎をまとい、さらに概念化により炎に推進力の解釈を与えて足から噴射し、空を飛んだ。
エストたちがカケラと戦っているであろう魔導学院の方へとロケットのように飛んだ。
0
お気に入りに追加
195
あなたにおすすめの小説

職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。
おっさんの異世界建国記
なつめ猫
ファンタジー
中年冒険者エイジは、10年間異世界で暮らしていたが、仲間に裏切られ怪我をしてしまい膝の故障により、パーティを追放されてしまう。さらに冒険者ギルドから任された辺境開拓も依頼内容とは違っていたのであった。現地で、何気なく保護した獣人の美少女と幼女から頼られたエイジは、村を作り発展させていく。

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる