197 / 302
第五章 王国編
第196話 感覚共鳴
しおりを挟む
僕は全身の痛みに起こされた。どうやら気絶していたようだ。
目を開くと垣根の壁がそびえ立っていた。その一部が壊れており、折れた枝が露出して見える。
あれが僕の体を受けとめてくれたのだ。芝と土は僕の体を労ってくれているように柔らかかった。
(やってくれたな……)
この世界の医療水準はどれほどのものだろうか。あまり大怪我をすると治せないかもしれない。魔法にしても治癒系統の魔法なんて聞いたことがない。
僕は立ち上がり、辺りを見渡した。
ミューイはまだいた。どうやら気絶していたのはほんの一瞬のようだった。
(あれは、誰だ?)
ミューイの傍には知らない女性が立っていた。全身真っ黒なナリで、魔女のようにもシスターのようにも見える。
ただ、どことなく雰囲気に面影がある。九官鳥、ミューイの契約精霊だ。たしか名前は、キューカと言っていたはず。
(そうか、人成したのか……)
これでミューイの魔法は強くなり、キューカは魔術師となった。彼女たちは格段に強くなっただろう。だが、おかげで僕の勝ち筋は定まった。
「君の相棒は人成したんだね。だったら、もう君の相棒は飛べないよね」
「コータ!?」
僕の焦点はすでにミューイに合っている。あとは空に転移させるだけ。それだけで勝利だ。
だが、僕が魔法を発動する前にキューカが間に入った。無駄だ。だったら先にキューカを空に飛ばすまでのこと……。
(ん、なんだ!?)
何かが起こっている。
僕の眼前に広がる景色は何も変わらない。ただ、なんかこう、心に異物が入ったような感覚がするのだ。
「それはあたくしの魔術なのよ。感覚共鳴。相手を攻撃できる類のものではないけれど、あたくしにはこれしかできないから使わせてもらったのよね。もしもあなたに善人の心があるのなら、これで終わりにしてほしいのよ」
僕の中にミューイの想いが入り込んでくる。
最初は死の恐怖だった。だがその冷たい垂れ幕の向こう側には温かい想いがあふれていた。
庭師を労る気持ち、草花を慈しみ庭を愛でる気持ち、シミアン王国に暮らす人々を大切に想う気持ち。
僕は気づいてしまった。自分がとんでもない間違いを犯していることに。
ミューイの想い、なんて綺麗なんだ。僕は愚かにもそれに爪を立てていた。
申し訳なさと恥ずかしさとで、彼女の顔をまともに見ることができない。
「そうか……ごめん。僕は軽薄だったよ……」
ミューイはキューカの陰から出てきた。二つの垣根とその間の通路を挟んで、僕とミューイは改めて対面した。
キューカはもう魔術を切っているようで、ミューイの感情や思考はもう勝手に流れ込んではこない。
「理解してもらえてよかった。じっくりと罪を償って、まっとうに社会復帰することを願うわ」
「え、ちょっと待って! 感情や思考を共有したなら、僕のことも理解してくれただろう? 僕は僕の正義や信念にもとづいて行動していたんだ。僕だけが責められるいわれはないよ。あくまでも君たちが僕を犯罪者扱いするっていうのなら、僕は逃亡するか、やっぱり君たちと戦うしかないじゃないか!」
さっきの感覚共鳴で完全に分かり合えたものだと思ったのに、ほんの一瞬でこの有様だ。
お互いに驚きと呆れをないまぜにした微妙な表情をたたえていた。
「私はあなたの思想も知った上で言っているのよ。あなたの思想は私が予想したとおりだったわ。軽薄な正義感の暴走。あなただってそれが間違いだったと認めたじゃない。罪は償わなければならないわ」
「そうかよ。ひどい裏切りに合った気分だ。最悪の気分だよ。やっぱり君は敵だ。もう容赦はしない!」
僕がミューイを睨みつけ、魔法を使うべく彼女に焦点を合わせた。
その瞬間、まったく想定外の出来事が起きた。
「そこまでだ!」
その声が聞こえた後、まるで飛行機のようなゴーッという轟音とともに、一人の男が空から降ってきた。
彼の着地は強烈な風を巻き起こし、風圧が砂塵とともに一帯を駆け抜けた。
「お、おまえは!」
それは僕の知っている顔だった。そして彼こそが、いまの僕の行動原理、その根幹を成す存在だった。
「おまえ、どうしようもないクズだな」
こいつだけには言われたくない。あのダースさんに言いがかりをつけて乱暴な振る舞いをしていた男だ。
いまはカッターシャツを着ているから、チンピラというよりヤクザみたいに見える。
僕はこいつを懲らしめるために修行していたのだ。義賊活動はその一環でもあった。いわば元凶。
いまだにこいつが何の魔法を使っているのか分からないが、強力な魔法であることは間違いない。
「アラト・コータ。おまえは自分にとことん甘い。俺はおまえの自己正当化を断じて認めない」
僕の名前を知っている? なぜ……いや、当然だ。いまや義賊コータの名前を知らない奴なんていない。
それよりも、こいつが僕に敵意を向けていることは明白だ。得体の知れない魔法で先に攻撃されたら、また僕の魔法を封じられてしまう。
だから先手必勝!
(あれ?)
すでに前回と同じ展開になりつつある。
こいつの位置を変えようとしても変えられない。こいつのことは選択できるのだが、移動先を選択できない。
見る限り何もないのに、移動先が何かで埋まっている。まるで空気がすべてガラスでできているような感覚だ。
だったら方針転換だ。
転移させるのではなく、いまの場所から一定速度で強制的に移動させることならできそうだ。このまま壁に叩きつけてやる!
「ごはっ!」
敵は動いていない。ダメージを受けたのは僕だ。胸にズキンという強烈な痛みが迸り、そのまま締めつけられるような感覚が僕を襲う。
苦しい。滅茶苦茶苦しい。
僕は胸を押さえたまま膝を着いた。
「いきなり攻撃してくるとは、とんだ外道だな。警戒はしていたが、まさか本当にやるとは思っていなかった」
余裕の表情で僕を見下ろしてくる。僕のことを心底軽蔑し、見下している目だ。吐き気がするほど冷たい視線だ。
僕の胸の痛みはまだ続いており、その視線に殺傷能力があるのではないかとさえ感じてしまう。
「何だこれは……おまえがやっているのか? 誰なんだ、おまえは……」
僕の頭上に深い溜息が降りかかる。この呆れ顔は愛想を尽かした人の顔だ。
「俺はこの世界で最強の存在にして世界の王、ゲス・エストだ。特別におまえに俺の魔法を教えてやろう。俺の魔法は空気の操作型だ。おまえの肺の中の空気も俺の魔法リンクが張ってある。いつでもおまえの肺を切り裂けるし、破裂させることもできる。俺に逆らうのは諦めろ」
空気の操作型魔導師?
空気なんてそこら中にあるし、生物にとって必須の物質だ。その操作型なんて強すぎる。僕はこいつに勝てるのか?
まずは体内の空気を無害なものに取り替えなければならない。空気は目で見えないから僕には移動の対象として選択できない。だったら、肺の中の空気を置いたまま瞬間移動するか?
いや、そんなことはできない。肺の構造や形と正確な位置が分からないから無理だ。そもそもこいつを移動させられないということは、僕自身の体も移動させられない。打つ手はない。
「分かった。降参だ」
ここはひとまずやり過ごそう。不意打ちなら、なんとかなるかもしれない。じっくりと機をうかがおうじゃないか。
「言っておくが次はないぞ。いちばん甘くしても即死刑だ。覚えておけ」
見透かされている? そんなわけはないか。
でもまあ、やっぱりやめておこうかな。なんかもう、どうでもよくなってきた気がする。うん、やめておこう。
決してビビッてヒヨッたわけじゃないからな!
目を開くと垣根の壁がそびえ立っていた。その一部が壊れており、折れた枝が露出して見える。
あれが僕の体を受けとめてくれたのだ。芝と土は僕の体を労ってくれているように柔らかかった。
(やってくれたな……)
この世界の医療水準はどれほどのものだろうか。あまり大怪我をすると治せないかもしれない。魔法にしても治癒系統の魔法なんて聞いたことがない。
僕は立ち上がり、辺りを見渡した。
ミューイはまだいた。どうやら気絶していたのはほんの一瞬のようだった。
(あれは、誰だ?)
ミューイの傍には知らない女性が立っていた。全身真っ黒なナリで、魔女のようにもシスターのようにも見える。
ただ、どことなく雰囲気に面影がある。九官鳥、ミューイの契約精霊だ。たしか名前は、キューカと言っていたはず。
(そうか、人成したのか……)
これでミューイの魔法は強くなり、キューカは魔術師となった。彼女たちは格段に強くなっただろう。だが、おかげで僕の勝ち筋は定まった。
「君の相棒は人成したんだね。だったら、もう君の相棒は飛べないよね」
「コータ!?」
僕の焦点はすでにミューイに合っている。あとは空に転移させるだけ。それだけで勝利だ。
だが、僕が魔法を発動する前にキューカが間に入った。無駄だ。だったら先にキューカを空に飛ばすまでのこと……。
(ん、なんだ!?)
何かが起こっている。
僕の眼前に広がる景色は何も変わらない。ただ、なんかこう、心に異物が入ったような感覚がするのだ。
「それはあたくしの魔術なのよ。感覚共鳴。相手を攻撃できる類のものではないけれど、あたくしにはこれしかできないから使わせてもらったのよね。もしもあなたに善人の心があるのなら、これで終わりにしてほしいのよ」
僕の中にミューイの想いが入り込んでくる。
最初は死の恐怖だった。だがその冷たい垂れ幕の向こう側には温かい想いがあふれていた。
庭師を労る気持ち、草花を慈しみ庭を愛でる気持ち、シミアン王国に暮らす人々を大切に想う気持ち。
僕は気づいてしまった。自分がとんでもない間違いを犯していることに。
ミューイの想い、なんて綺麗なんだ。僕は愚かにもそれに爪を立てていた。
申し訳なさと恥ずかしさとで、彼女の顔をまともに見ることができない。
「そうか……ごめん。僕は軽薄だったよ……」
ミューイはキューカの陰から出てきた。二つの垣根とその間の通路を挟んで、僕とミューイは改めて対面した。
キューカはもう魔術を切っているようで、ミューイの感情や思考はもう勝手に流れ込んではこない。
「理解してもらえてよかった。じっくりと罪を償って、まっとうに社会復帰することを願うわ」
「え、ちょっと待って! 感情や思考を共有したなら、僕のことも理解してくれただろう? 僕は僕の正義や信念にもとづいて行動していたんだ。僕だけが責められるいわれはないよ。あくまでも君たちが僕を犯罪者扱いするっていうのなら、僕は逃亡するか、やっぱり君たちと戦うしかないじゃないか!」
さっきの感覚共鳴で完全に分かり合えたものだと思ったのに、ほんの一瞬でこの有様だ。
お互いに驚きと呆れをないまぜにした微妙な表情をたたえていた。
「私はあなたの思想も知った上で言っているのよ。あなたの思想は私が予想したとおりだったわ。軽薄な正義感の暴走。あなただってそれが間違いだったと認めたじゃない。罪は償わなければならないわ」
「そうかよ。ひどい裏切りに合った気分だ。最悪の気分だよ。やっぱり君は敵だ。もう容赦はしない!」
僕がミューイを睨みつけ、魔法を使うべく彼女に焦点を合わせた。
その瞬間、まったく想定外の出来事が起きた。
「そこまでだ!」
その声が聞こえた後、まるで飛行機のようなゴーッという轟音とともに、一人の男が空から降ってきた。
彼の着地は強烈な風を巻き起こし、風圧が砂塵とともに一帯を駆け抜けた。
「お、おまえは!」
それは僕の知っている顔だった。そして彼こそが、いまの僕の行動原理、その根幹を成す存在だった。
「おまえ、どうしようもないクズだな」
こいつだけには言われたくない。あのダースさんに言いがかりをつけて乱暴な振る舞いをしていた男だ。
いまはカッターシャツを着ているから、チンピラというよりヤクザみたいに見える。
僕はこいつを懲らしめるために修行していたのだ。義賊活動はその一環でもあった。いわば元凶。
いまだにこいつが何の魔法を使っているのか分からないが、強力な魔法であることは間違いない。
「アラト・コータ。おまえは自分にとことん甘い。俺はおまえの自己正当化を断じて認めない」
僕の名前を知っている? なぜ……いや、当然だ。いまや義賊コータの名前を知らない奴なんていない。
それよりも、こいつが僕に敵意を向けていることは明白だ。得体の知れない魔法で先に攻撃されたら、また僕の魔法を封じられてしまう。
だから先手必勝!
(あれ?)
すでに前回と同じ展開になりつつある。
こいつの位置を変えようとしても変えられない。こいつのことは選択できるのだが、移動先を選択できない。
見る限り何もないのに、移動先が何かで埋まっている。まるで空気がすべてガラスでできているような感覚だ。
だったら方針転換だ。
転移させるのではなく、いまの場所から一定速度で強制的に移動させることならできそうだ。このまま壁に叩きつけてやる!
「ごはっ!」
敵は動いていない。ダメージを受けたのは僕だ。胸にズキンという強烈な痛みが迸り、そのまま締めつけられるような感覚が僕を襲う。
苦しい。滅茶苦茶苦しい。
僕は胸を押さえたまま膝を着いた。
「いきなり攻撃してくるとは、とんだ外道だな。警戒はしていたが、まさか本当にやるとは思っていなかった」
余裕の表情で僕を見下ろしてくる。僕のことを心底軽蔑し、見下している目だ。吐き気がするほど冷たい視線だ。
僕の胸の痛みはまだ続いており、その視線に殺傷能力があるのではないかとさえ感じてしまう。
「何だこれは……おまえがやっているのか? 誰なんだ、おまえは……」
僕の頭上に深い溜息が降りかかる。この呆れ顔は愛想を尽かした人の顔だ。
「俺はこの世界で最強の存在にして世界の王、ゲス・エストだ。特別におまえに俺の魔法を教えてやろう。俺の魔法は空気の操作型だ。おまえの肺の中の空気も俺の魔法リンクが張ってある。いつでもおまえの肺を切り裂けるし、破裂させることもできる。俺に逆らうのは諦めろ」
空気の操作型魔導師?
空気なんてそこら中にあるし、生物にとって必須の物質だ。その操作型なんて強すぎる。僕はこいつに勝てるのか?
まずは体内の空気を無害なものに取り替えなければならない。空気は目で見えないから僕には移動の対象として選択できない。だったら、肺の中の空気を置いたまま瞬間移動するか?
いや、そんなことはできない。肺の構造や形と正確な位置が分からないから無理だ。そもそもこいつを移動させられないということは、僕自身の体も移動させられない。打つ手はない。
「分かった。降参だ」
ここはひとまずやり過ごそう。不意打ちなら、なんとかなるかもしれない。じっくりと機をうかがおうじゃないか。
「言っておくが次はないぞ。いちばん甘くしても即死刑だ。覚えておけ」
見透かされている? そんなわけはないか。
でもまあ、やっぱりやめておこうかな。なんかもう、どうでもよくなってきた気がする。うん、やめておこう。
決してビビッてヒヨッたわけじゃないからな!
0
お気に入りに追加
195
あなたにおすすめの小説
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
おっさんの異世界建国記
なつめ猫
ファンタジー
中年冒険者エイジは、10年間異世界で暮らしていたが、仲間に裏切られ怪我をしてしまい膝の故障により、パーティを追放されてしまう。さらに冒険者ギルドから任された辺境開拓も依頼内容とは違っていたのであった。現地で、何気なく保護した獣人の美少女と幼女から頼られたエイジは、村を作り発展させていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる