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第四章 最強編
第153話 治療と分析
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影に飲み込まれた俺は、落下して背中を打った。
ここは学院の屋上のようだ。
幸いにも落下の高さはあまりなかったが、深刻な怪我をしている所に追い討ちを受けたせいで、かなりしんどい思いだった。
まあ、とりあえず命だけは助かったようだ。
「ダース……」
「間に合ったようだね」
ダースはキザに微笑んで見せたが、額には汗を浮かべていた。
たしかにあれは間一髪だった。
「助かった。だが、俺は重傷だ。しばらく立ち直れそうにない」
立ち直れそうにないというのは、肉体的な話もあるが、精神的な面が大きい。
「エストがそんな弱音を吐くなんて、たしかに重傷だ。敗北のショックは君には相当こたえたらしいね。でもまあ、死にはしないと思うよ。彼女はトドメを刺そうとしていたからね」
「そうやって他人に言葉にされると、なおさら抉られる。俺へのあてつけか?」
「違うよ。心配なんだ。それに、君は敗北を覚えたために、今後はその恐怖とも戦わなければならないだろうね。トラウマやスランプが心配だ」
「そこまで心配される筋合いはない。俺は敗北を知らなかったわけじゃない。忘れていただけだ。この世界に来る前は、敗北のほうが多かった」
「そっか……」
ダースは俺の知る限り、俺と同じように異世界からこの世界に来た唯一の人間だ。
だが、彼は神と対話したときに、その記憶を根底から覆す衝撃的な言葉をもらっている。
この話題はダースにとって辛いものだろう。俺も他人事ではない。俺もダースと同じ可能性があるのだ。これは確かめなければならないことだ。
「それより、おまえ、見ていたのか?」
ダースは闇を通して世界中を監視している。すべてを同時にというわけにはいかないだろうが、巡回程度のことをしているらしい。
「いや、直前で気づいたんだ。頬を硬い空気に押されて、君が呼んでいるのだと思ったよ。君の影を通して様子を見てみたら、あの有様だったってわけさ」
「そうか。その空気操作は俺じゃない。おそらくエアの空間把握モードだろう。まだ慣れていないから加減を誤ったようだな。こうして俺を逃がさないかと、おまえを警戒していたということか。用心深さが裏目に出たな」
いいかげん、傷ついた体が辛くなってきて、さらなる移動を要求した。それに、学院の屋上ではエアにすぐ嗅ぎつけられる。
ダースは俺に肩を貸し、闇でワープゲートを作った。
移動した先は、洞窟の中のような場所だった。しかし辺りは青い光に照らされて明るい。
目下には池があった。水は澄んでおり、池の底の凸凹な岩肌が、天井と同じようにはっきりと見える。
「ここはどこだ?」
「ここはシミアン王国のとある場所さ。精霊たちが溜まり場にしている遺跡の最奥部。この池には癒しの効果がある。しばらく浮かんでいるといいよ」
ダースは服を着たまま俺を池に浮かべた。
浮力が強い池のようで、多少みじろぎしても沈むことはなかった。それに、水は少し冷たいが、寒いというほどではなく、体力の回復を実感できる代物だった。
「ダース、どのくらいこうしていれば治るんだ?」
「それは分からないよ。瀕死の重傷でもなければ、一時間もすればたいていの傷は癒える。もちろん、肉体的な傷だけだけどね」
「最後のひと言は余計なお世話だ」
「僕は一度、学院に戻るよ。エアちゃんの動向が気になるからね」
「そうだな。エアの狙いが俺だけなのか、魔導師全体なのか、それとも別の狙いがあるのか。へたをしたら、世界の危機かもしれん」
「うん。何か分かったら連絡するよ」
「ああ。頼む」
俺は闇に消えるダースを横目で見送った。
ダースに「頼む」なんてことを言うとは、俺もだいぶ焼きが回ったらしい。
しかし、なりふり構ってはいられない。真に強者たりえるには、敵の強さを的確に分析し、そして認めなければならない。
肉体的なものもさることながら、精神的ダメージがかつてないレベルのものだ。
俺はエアに敗北した。
受け入れなければならない。
その事実を受け入れることで、俺はもっと強くなる。
俺は死なずに生き延びた。だから、リベンジすることができる。
俺はE3に勝ち、最強の魔導師となった。
今度は最強の魔術師、最強のイーターに勝ち、最強の生物となるのだ。
ひとまず最強のイーターについては置いておこう。
問題はエアだ。
動機も気になるところだが、それより重要なのは、どうやって最強の魔術師エアに勝つかだ。
万全にエアの戦力分析をしておかなければ、次に戦ったときには確実に殺される。
「はぁ……」
体が弱っていると思考力も低下してしまう。回復を優先しつつ、俺は思考を続けた。
まずはエアの魔術の正体を突きとめること、それが最優先だ。
エアは空気の魔法を使ってきた。それも俺と同じ空気の操作型の魔法だ。
最初はエアが空気の精霊だったころの名残で、そのことに違和感などなかった。
だがよくよく考えてみると、人成して魔術師になったら魔法は使えなくなるはずなのだ。だから、エアが空気を操作しているのはおかしい。エアが使えるのは魔法ではなく魔術のみ。
そして、魔術というのは人の心理に働きかけるもの。魔法は自然現象に働きかけるが、魔術は人の精神に働きかけるのだ。魔法と魔術は根本的に異なる存在なのだ。
さて、魔術によって空気を操作するというのは、どういうメカニズムだろうか。
俺に無意識に空気の魔法を使わせる?
そう、エアが奥の手を使わなければ、俺はそう勘違いさせられていただろう。だが、エアが使ったのは空気の魔法だけではない。闇と光の魔法も同時に使ったのだ。
魔術の能力を特定するというのは一筋縄にはいかない。まずは魔術そのものの傾向を分析する必要がある。
試しに魔術師に関する記憶をいくつか呼び起こしてみる。
ティーチェ・エル。二人の魔導師の魔法を入れ替えられる。
ミスト教頭。人の記憶を覗き、部分的に消すことができる。
ローグ学園の理事長。自分の負った傷を相手に移すことができる。
マンマ・ママ。人の攻撃のターゲッティングを操ることができる。
パーパ・パパ。人を眠らせられる。
シロ。見ている相手を絶対後手にすることができる。
ミドリ。相手に自分しか攻撃できないようにさせられる。
エース・フトゥーレ。相手の視点で未来を視ることができる。
ざっと思いつく限りではこのような感じだが、エース・フトゥーレの未来視についてはかなり特殊な部類なので、ひとまず考察からは外すことにする。
エアの魔術に最も近いのはティーチェ・エルの魔術かもしれない。
エースとティーチェを除くと、いかにも相手の精神に干渉しましたというものだ。傷を相手に移すのだって、思い込みしだいで傷つくなんてことはあり得る。
では、ティーチェの魔術はどうだろうか。
実際、ティーチェを打倒しているときにも違和感はあった。
魔術というのは人の心理に働きかけるものであり、その枠を超えて実現不可能な現象を起こすことはできない。それなのに、人の魔法を入れ替えるなんてことができるのか、はなはだ不思議でならなかった。
エアに関しても、俺が無意識に空気の魔法を使わされていたのなら分かるが、俺は空気の操作しかできないのに、エアが闇や光の魔法を使った説明がつかない。
だとすると、この世界のシステムの根本部分に俺たちの知らない仕組みが存在する可能性が出てくる。
具体的に言うと、人は本来すべての魔法を使える素養を持っているが、それを神によって封じられていて、精霊と契約した場合にのみ限定的に魔法を解禁される、というようなものだ。そう仮定すれば、エアの魔術も説明が可能になってくる。
エアの魔術は俺の記憶から魔法を呼び起こしたのではないか。
魔術による効果は、魔法の限定や制限の影響を受けないのかもしれない。
そうだとしたら、エアが使える魔法は空気、闇、光どころではない。俺の記憶にある魔法を何でも使えることになり、水、氷、電気、炎、熱、風、砂、振動、重力と何でも使えることになる。
「おいおい、こんなチート魔術があってたまるか! まるでゲームのデバッグモードだ。いまどきの主人公最強系ラノベですら、ここまでのチート能力なんて見ないぞ。そんな相手に空気だけでどう勝てっていうんだ」
エア。最強の魔術師。
必然的にすべての魔導師を凌駕してしまう魔術の使い手。
そういえば、エアが人成したということは、俺も魔導師としてパワーアップしたということだ。
いままで精霊エアのサポートを受けて使っていた技が、自分一人の力で発動させることができるくらいレベルアップしているはずだ。
それにしたって、エアの魔術は反則ではないか。
俺はこんなバケモノに勝てるのだろうか。
どうにかエアの魔術の分析に成功したと思われるが、そこで得たのは希望ではなく絶望だった。
俺はしばし思考を無にして、池の上にプカプカ浮いていることにした。
ここは学院の屋上のようだ。
幸いにも落下の高さはあまりなかったが、深刻な怪我をしている所に追い討ちを受けたせいで、かなりしんどい思いだった。
まあ、とりあえず命だけは助かったようだ。
「ダース……」
「間に合ったようだね」
ダースはキザに微笑んで見せたが、額には汗を浮かべていた。
たしかにあれは間一髪だった。
「助かった。だが、俺は重傷だ。しばらく立ち直れそうにない」
立ち直れそうにないというのは、肉体的な話もあるが、精神的な面が大きい。
「エストがそんな弱音を吐くなんて、たしかに重傷だ。敗北のショックは君には相当こたえたらしいね。でもまあ、死にはしないと思うよ。彼女はトドメを刺そうとしていたからね」
「そうやって他人に言葉にされると、なおさら抉られる。俺へのあてつけか?」
「違うよ。心配なんだ。それに、君は敗北を覚えたために、今後はその恐怖とも戦わなければならないだろうね。トラウマやスランプが心配だ」
「そこまで心配される筋合いはない。俺は敗北を知らなかったわけじゃない。忘れていただけだ。この世界に来る前は、敗北のほうが多かった」
「そっか……」
ダースは俺の知る限り、俺と同じように異世界からこの世界に来た唯一の人間だ。
だが、彼は神と対話したときに、その記憶を根底から覆す衝撃的な言葉をもらっている。
この話題はダースにとって辛いものだろう。俺も他人事ではない。俺もダースと同じ可能性があるのだ。これは確かめなければならないことだ。
「それより、おまえ、見ていたのか?」
ダースは闇を通して世界中を監視している。すべてを同時にというわけにはいかないだろうが、巡回程度のことをしているらしい。
「いや、直前で気づいたんだ。頬を硬い空気に押されて、君が呼んでいるのだと思ったよ。君の影を通して様子を見てみたら、あの有様だったってわけさ」
「そうか。その空気操作は俺じゃない。おそらくエアの空間把握モードだろう。まだ慣れていないから加減を誤ったようだな。こうして俺を逃がさないかと、おまえを警戒していたということか。用心深さが裏目に出たな」
いいかげん、傷ついた体が辛くなってきて、さらなる移動を要求した。それに、学院の屋上ではエアにすぐ嗅ぎつけられる。
ダースは俺に肩を貸し、闇でワープゲートを作った。
移動した先は、洞窟の中のような場所だった。しかし辺りは青い光に照らされて明るい。
目下には池があった。水は澄んでおり、池の底の凸凹な岩肌が、天井と同じようにはっきりと見える。
「ここはどこだ?」
「ここはシミアン王国のとある場所さ。精霊たちが溜まり場にしている遺跡の最奥部。この池には癒しの効果がある。しばらく浮かんでいるといいよ」
ダースは服を着たまま俺を池に浮かべた。
浮力が強い池のようで、多少みじろぎしても沈むことはなかった。それに、水は少し冷たいが、寒いというほどではなく、体力の回復を実感できる代物だった。
「ダース、どのくらいこうしていれば治るんだ?」
「それは分からないよ。瀕死の重傷でもなければ、一時間もすればたいていの傷は癒える。もちろん、肉体的な傷だけだけどね」
「最後のひと言は余計なお世話だ」
「僕は一度、学院に戻るよ。エアちゃんの動向が気になるからね」
「そうだな。エアの狙いが俺だけなのか、魔導師全体なのか、それとも別の狙いがあるのか。へたをしたら、世界の危機かもしれん」
「うん。何か分かったら連絡するよ」
「ああ。頼む」
俺は闇に消えるダースを横目で見送った。
ダースに「頼む」なんてことを言うとは、俺もだいぶ焼きが回ったらしい。
しかし、なりふり構ってはいられない。真に強者たりえるには、敵の強さを的確に分析し、そして認めなければならない。
肉体的なものもさることながら、精神的ダメージがかつてないレベルのものだ。
俺はエアに敗北した。
受け入れなければならない。
その事実を受け入れることで、俺はもっと強くなる。
俺は死なずに生き延びた。だから、リベンジすることができる。
俺はE3に勝ち、最強の魔導師となった。
今度は最強の魔術師、最強のイーターに勝ち、最強の生物となるのだ。
ひとまず最強のイーターについては置いておこう。
問題はエアだ。
動機も気になるところだが、それより重要なのは、どうやって最強の魔術師エアに勝つかだ。
万全にエアの戦力分析をしておかなければ、次に戦ったときには確実に殺される。
「はぁ……」
体が弱っていると思考力も低下してしまう。回復を優先しつつ、俺は思考を続けた。
まずはエアの魔術の正体を突きとめること、それが最優先だ。
エアは空気の魔法を使ってきた。それも俺と同じ空気の操作型の魔法だ。
最初はエアが空気の精霊だったころの名残で、そのことに違和感などなかった。
だがよくよく考えてみると、人成して魔術師になったら魔法は使えなくなるはずなのだ。だから、エアが空気を操作しているのはおかしい。エアが使えるのは魔法ではなく魔術のみ。
そして、魔術というのは人の心理に働きかけるもの。魔法は自然現象に働きかけるが、魔術は人の精神に働きかけるのだ。魔法と魔術は根本的に異なる存在なのだ。
さて、魔術によって空気を操作するというのは、どういうメカニズムだろうか。
俺に無意識に空気の魔法を使わせる?
そう、エアが奥の手を使わなければ、俺はそう勘違いさせられていただろう。だが、エアが使ったのは空気の魔法だけではない。闇と光の魔法も同時に使ったのだ。
魔術の能力を特定するというのは一筋縄にはいかない。まずは魔術そのものの傾向を分析する必要がある。
試しに魔術師に関する記憶をいくつか呼び起こしてみる。
ティーチェ・エル。二人の魔導師の魔法を入れ替えられる。
ミスト教頭。人の記憶を覗き、部分的に消すことができる。
ローグ学園の理事長。自分の負った傷を相手に移すことができる。
マンマ・ママ。人の攻撃のターゲッティングを操ることができる。
パーパ・パパ。人を眠らせられる。
シロ。見ている相手を絶対後手にすることができる。
ミドリ。相手に自分しか攻撃できないようにさせられる。
エース・フトゥーレ。相手の視点で未来を視ることができる。
ざっと思いつく限りではこのような感じだが、エース・フトゥーレの未来視についてはかなり特殊な部類なので、ひとまず考察からは外すことにする。
エアの魔術に最も近いのはティーチェ・エルの魔術かもしれない。
エースとティーチェを除くと、いかにも相手の精神に干渉しましたというものだ。傷を相手に移すのだって、思い込みしだいで傷つくなんてことはあり得る。
では、ティーチェの魔術はどうだろうか。
実際、ティーチェを打倒しているときにも違和感はあった。
魔術というのは人の心理に働きかけるものであり、その枠を超えて実現不可能な現象を起こすことはできない。それなのに、人の魔法を入れ替えるなんてことができるのか、はなはだ不思議でならなかった。
エアに関しても、俺が無意識に空気の魔法を使わされていたのなら分かるが、俺は空気の操作しかできないのに、エアが闇や光の魔法を使った説明がつかない。
だとすると、この世界のシステムの根本部分に俺たちの知らない仕組みが存在する可能性が出てくる。
具体的に言うと、人は本来すべての魔法を使える素養を持っているが、それを神によって封じられていて、精霊と契約した場合にのみ限定的に魔法を解禁される、というようなものだ。そう仮定すれば、エアの魔術も説明が可能になってくる。
エアの魔術は俺の記憶から魔法を呼び起こしたのではないか。
魔術による効果は、魔法の限定や制限の影響を受けないのかもしれない。
そうだとしたら、エアが使える魔法は空気、闇、光どころではない。俺の記憶にある魔法を何でも使えることになり、水、氷、電気、炎、熱、風、砂、振動、重力と何でも使えることになる。
「おいおい、こんなチート魔術があってたまるか! まるでゲームのデバッグモードだ。いまどきの主人公最強系ラノベですら、ここまでのチート能力なんて見ないぞ。そんな相手に空気だけでどう勝てっていうんだ」
エア。最強の魔術師。
必然的にすべての魔導師を凌駕してしまう魔術の使い手。
そういえば、エアが人成したということは、俺も魔導師としてパワーアップしたということだ。
いままで精霊エアのサポートを受けて使っていた技が、自分一人の力で発動させることができるくらいレベルアップしているはずだ。
それにしたって、エアの魔術は反則ではないか。
俺はこんなバケモノに勝てるのだろうか。
どうにかエアの魔術の分析に成功したと思われるが、そこで得たのは希望ではなく絶望だった。
俺はしばし思考を無にして、池の上にプカプカ浮いていることにした。
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