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第二章 帝国編
第67話 買い物
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俺は百八十万モネイをキャッシュで得て馬車に乗り込んだ。
ギルドを通さず依頼者から直接報酬を得ることも可能らしい。
「二戦目は楽勝だったね。あたしでもやれたかも」
「ああ。二戦目は一戦目の合成イーターの素体だったんだろう。試作一〇九を失ったのはドクター・シータにとってはかなりの痛手だったろうな」
しかし、ただの素体の死体に百万もの大金を出すということは、欲しいのはイーターのデータではなく、イーターが戦った魔導師のデータに違いない。
俺の魔法か俺自身に関する何らかの情報を百万モネイで売ったに等しいということだ。
商業区。
俺たちは馬車を降り、最初に立ち寄った店で宝石を購入した。
ダイヤモンドを一箱で百万モネイ、それから砂鉄も一箱で五十万モネイ。残金三十万モネイ。
「…………」
「どしたの?」
考え込む俺の顔をキーラが下から覗きこむ。
まったく、どうしたものか。せっかく大金を得たのだから、ぱぁっと使いたい。
実際にかなりの大金を使ったのだが、満足感がない。
必要なものを予定どおりに購入しただけなのだから、そりゃあ満足感は薄いだろう。
「キーラ、何か買ってやろうか?」
「え、ぎょえええええっ!?」
キーラが両手を挙げて仰け反った。反動で側頭部の金色のアンテナがクルクルと回る。
「な、何だよ……」
「まさか、エストがあたしに何か買ってくれるだなんて」
「やっぱりやめだ。何でもない。店を出るぞ」
「ああ、ごめんごめん! お願いします。買ってください!」
ハッとしたキーラがまるで子供を人質にとられた母親のごとき必死さですがりついてくる。
しまいには、スッポンよろしく、俺にしがみついて離れなくなってしまった。それでいて犬が尻尾を振っているみたいに金色のアンテナが嬉しそうに揺れている。
「ああ、はいはい。分かったよ。何が欲しいんだ?」
キーラの目が金色に光った気がして目が眩んだ。
「あたしはねぇ、金が好きなの。だから、三十万モネイ分の金を買って!」
「馬鹿! 残金を全部使おうとするんじゃねぇよ。ちゃっかり計算してやがって」
俺はキーラの頭を押して彼女を離し、店内を見てまわった。
そのとき、ふと俺の足が止まる。俺は一つのヘアピンに目を留めていた。
花の形にカットされた大きなエメラルドに、花につながる茎を模した金のピンがついている。
花の種類はプリムラだ。
プリムラという花にはいろんな色のものがあるが、このヘアピンが茎の色と花の色を逆転させているものだとしたら、黄色のプリムラをイメージして作られたものだろう。
視線をスライドさせて値札を見る。七万モネイ。
「お客さん、これに興味がおありですか? まさか、ご購入する気でいらっしゃる? 本当に? 贈り物としては最上級のものですよ、ハイ。ただの鑑賞品なのにこれほどの高値ですから、貴族ですらそうそう手を出しませんよ、ハイ。本当に購入されるんですか? 本当に?」
小太りの男が手を揉みながら、ソプラノ声でさえずる。ソプラノ饅頭と呼びたくなる。
「ああ、買うとも。俺こそが最上級の人間なんだ。何も不思議はない。ただ、こいつだけやけに高くないか? 何か特殊な力でも宿っているのか?」
「いえいえ、単に加工が難しいのでこのお値段なわけでして、ハイ。エメラルドをここまで精巧に精彩に綿密に加工できるのは世界で一人だけでして、ハイ。そりゃあ値も張るってもんです、ハイ。でも、これをつけていることはどんな貴族にも一目置かれることは間違いありません。そういうステータスは身につくでしょうね、ハイ」
ソプラノ饅頭の仕草と喋り方が癇に障るので買わずに退店しようと思ったが、キーラに何か買ってやると言った手前、何かしらは買わざるを得ない。
「おい、店主。俺はここで百五十万モネイもの買い物をしたんだ。こいつをオマケしろとまでは言わんが、多少の譲歩があってもいいんじゃないか?」
「そうですね、ハイ。では、追加で十万モネイ以上お買い上げの場合に、五万モネイほどサービスいたしましょう。ただし、このヘアピンは除かせていただきます。わたくしとしても、こいつを手放すのは惜しいのでして、ハイ。自分ではなかなか手が出せないのですが、それでもずっと眺めていたいという気持ちがありましてね、ハイ。このヘアピンはこの店のシンボルといいますか、お守りみたいなもんですわ、ハイ」
こいつ、なかなかに商魂逞しいじゃないか。ヘアピン以外のものであれば十万モネイのものを五万モネイで買えるわけだが、どうする? 追加で十万円分の砂鉄でも注文して買い足すか?
いや、すでに十分量を買っている。五万も得するからといって、欲しくもないもののために五万もの金を出すのは馬鹿げている。そんな罠にはかからないぞ、俺は。
「分かった。このヘアピンを七万で買ってやる。感謝しろ」
それが店主へのいちばんの嫌がらせになると思った。
手離したくないものを手放させる。金の力で合法的に無理矢理に奪う。
「そうですか。仕方ありませんね、ハイ。お買い上げありがとうございます、ハイ」
俺は店を出てから、キーラの髪にプリムラのヘアピンを差してやった。
キーラは三十万のゴールドを要求していたくせに、たかだか七万の髪留めへ格下げしても文句を言わなかった。
「似合っているぞ。おまえは金色ピカピカが好きなのかもしれないが、なんていうか、なんとなくだが、おまえには緑が似合う気がする」
「え、うん……ありがと……」
キーラの反応は意外なものだった。
俺が褒めたら、態度が似合わないとか言ってからかってくるかと思っていたが、おとなしい。両手を後ろ手に組んで上体をくねらせている。気持ちが悪いくらいに急にしおらしくなった。
キーラがそんなだと、こちらも調子が狂ってしまう。
ともかく、俺の目的は果たされた。あとは静かにマーリン奪還作戦開始の知らせを待つだけだ。
俺たちは宿を探して歩きはじめた。
そんなとき、キーラがポツリと言ってきた。
「それにしても、あの店の人もなかなか商売上手だったね」
「え……!?」
いま、こいつ、何と言った? 商売上手?
それはつまり、俺がまんまとヘアピンを買わされたということか? あの店主が俺にしたヘアピンの話が、売りさばくための作り話だったということか? あのソプラノ饅頭はいまごろ、七万モネイを手にしてほくそ笑んでいるということか? 出し抜いたつもりが出し抜かれていたと?
いや、待てよ。そうだとして、そうなった原因の半分はキーラにあるのではないか?
「おい。おまえ、いま、『も』って言ったか? 店の人『も』って……」
やられた。店主だけではない。むしろ、キーラにやられたのだ。
最初に三十万なんて高額を吹っかけられたから、七万をはした金だと錯覚してしまった。
ソプラノ饅頭の魂胆に俺より先に気づいていたあたり、キーラが確信犯であった可能性が高い。
「うん。でも、このヘアピンを定価で売っただけだから、エストにはかなわないよ。エストは八十万を百八十万にしちゃったんだから」
も、というのは俺のことを指していたらしい。
いや、本当にそうか? 自分のことだというのを誤魔化すためにとっさに俺を引き合いに出しただけではないのか?
バカだバカだと思っていたキーラは実は狡猾で、あまつさえ天才的な閃きを発揮することすらある。
いや、訓練のときからその片鱗はあった。スターレでショートしなければこいつは頭がいいのだ。
それは喜ばしいことなのだが、だからこそ忠告しておく必要がある。
爪を立てる相手は選べよ、と。
俺がそれを口に出そうとしたとき、一瞬先にキーラが口を開いた。
「ねえ、エスト。ヘアピン、ありがとね」
そう言って俺を見上げるキーラの笑顔はキラキラしていた。一点の曇りもない無邪気な笑顔だ。
そんな顔を向けられたら言いだしにくいではないか。
だが、俺がそんなことで臆するわけがない。俺を誰だと思っている?
でも……。
まあ、いいか。
ギルドを通さず依頼者から直接報酬を得ることも可能らしい。
「二戦目は楽勝だったね。あたしでもやれたかも」
「ああ。二戦目は一戦目の合成イーターの素体だったんだろう。試作一〇九を失ったのはドクター・シータにとってはかなりの痛手だったろうな」
しかし、ただの素体の死体に百万もの大金を出すということは、欲しいのはイーターのデータではなく、イーターが戦った魔導師のデータに違いない。
俺の魔法か俺自身に関する何らかの情報を百万モネイで売ったに等しいということだ。
商業区。
俺たちは馬車を降り、最初に立ち寄った店で宝石を購入した。
ダイヤモンドを一箱で百万モネイ、それから砂鉄も一箱で五十万モネイ。残金三十万モネイ。
「…………」
「どしたの?」
考え込む俺の顔をキーラが下から覗きこむ。
まったく、どうしたものか。せっかく大金を得たのだから、ぱぁっと使いたい。
実際にかなりの大金を使ったのだが、満足感がない。
必要なものを予定どおりに購入しただけなのだから、そりゃあ満足感は薄いだろう。
「キーラ、何か買ってやろうか?」
「え、ぎょえええええっ!?」
キーラが両手を挙げて仰け反った。反動で側頭部の金色のアンテナがクルクルと回る。
「な、何だよ……」
「まさか、エストがあたしに何か買ってくれるだなんて」
「やっぱりやめだ。何でもない。店を出るぞ」
「ああ、ごめんごめん! お願いします。買ってください!」
ハッとしたキーラがまるで子供を人質にとられた母親のごとき必死さですがりついてくる。
しまいには、スッポンよろしく、俺にしがみついて離れなくなってしまった。それでいて犬が尻尾を振っているみたいに金色のアンテナが嬉しそうに揺れている。
「ああ、はいはい。分かったよ。何が欲しいんだ?」
キーラの目が金色に光った気がして目が眩んだ。
「あたしはねぇ、金が好きなの。だから、三十万モネイ分の金を買って!」
「馬鹿! 残金を全部使おうとするんじゃねぇよ。ちゃっかり計算してやがって」
俺はキーラの頭を押して彼女を離し、店内を見てまわった。
そのとき、ふと俺の足が止まる。俺は一つのヘアピンに目を留めていた。
花の形にカットされた大きなエメラルドに、花につながる茎を模した金のピンがついている。
花の種類はプリムラだ。
プリムラという花にはいろんな色のものがあるが、このヘアピンが茎の色と花の色を逆転させているものだとしたら、黄色のプリムラをイメージして作られたものだろう。
視線をスライドさせて値札を見る。七万モネイ。
「お客さん、これに興味がおありですか? まさか、ご購入する気でいらっしゃる? 本当に? 贈り物としては最上級のものですよ、ハイ。ただの鑑賞品なのにこれほどの高値ですから、貴族ですらそうそう手を出しませんよ、ハイ。本当に購入されるんですか? 本当に?」
小太りの男が手を揉みながら、ソプラノ声でさえずる。ソプラノ饅頭と呼びたくなる。
「ああ、買うとも。俺こそが最上級の人間なんだ。何も不思議はない。ただ、こいつだけやけに高くないか? 何か特殊な力でも宿っているのか?」
「いえいえ、単に加工が難しいのでこのお値段なわけでして、ハイ。エメラルドをここまで精巧に精彩に綿密に加工できるのは世界で一人だけでして、ハイ。そりゃあ値も張るってもんです、ハイ。でも、これをつけていることはどんな貴族にも一目置かれることは間違いありません。そういうステータスは身につくでしょうね、ハイ」
ソプラノ饅頭の仕草と喋り方が癇に障るので買わずに退店しようと思ったが、キーラに何か買ってやると言った手前、何かしらは買わざるを得ない。
「おい、店主。俺はここで百五十万モネイもの買い物をしたんだ。こいつをオマケしろとまでは言わんが、多少の譲歩があってもいいんじゃないか?」
「そうですね、ハイ。では、追加で十万モネイ以上お買い上げの場合に、五万モネイほどサービスいたしましょう。ただし、このヘアピンは除かせていただきます。わたくしとしても、こいつを手放すのは惜しいのでして、ハイ。自分ではなかなか手が出せないのですが、それでもずっと眺めていたいという気持ちがありましてね、ハイ。このヘアピンはこの店のシンボルといいますか、お守りみたいなもんですわ、ハイ」
こいつ、なかなかに商魂逞しいじゃないか。ヘアピン以外のものであれば十万モネイのものを五万モネイで買えるわけだが、どうする? 追加で十万円分の砂鉄でも注文して買い足すか?
いや、すでに十分量を買っている。五万も得するからといって、欲しくもないもののために五万もの金を出すのは馬鹿げている。そんな罠にはかからないぞ、俺は。
「分かった。このヘアピンを七万で買ってやる。感謝しろ」
それが店主へのいちばんの嫌がらせになると思った。
手離したくないものを手放させる。金の力で合法的に無理矢理に奪う。
「そうですか。仕方ありませんね、ハイ。お買い上げありがとうございます、ハイ」
俺は店を出てから、キーラの髪にプリムラのヘアピンを差してやった。
キーラは三十万のゴールドを要求していたくせに、たかだか七万の髪留めへ格下げしても文句を言わなかった。
「似合っているぞ。おまえは金色ピカピカが好きなのかもしれないが、なんていうか、なんとなくだが、おまえには緑が似合う気がする」
「え、うん……ありがと……」
キーラの反応は意外なものだった。
俺が褒めたら、態度が似合わないとか言ってからかってくるかと思っていたが、おとなしい。両手を後ろ手に組んで上体をくねらせている。気持ちが悪いくらいに急にしおらしくなった。
キーラがそんなだと、こちらも調子が狂ってしまう。
ともかく、俺の目的は果たされた。あとは静かにマーリン奪還作戦開始の知らせを待つだけだ。
俺たちは宿を探して歩きはじめた。
そんなとき、キーラがポツリと言ってきた。
「それにしても、あの店の人もなかなか商売上手だったね」
「え……!?」
いま、こいつ、何と言った? 商売上手?
それはつまり、俺がまんまとヘアピンを買わされたということか? あの店主が俺にしたヘアピンの話が、売りさばくための作り話だったということか? あのソプラノ饅頭はいまごろ、七万モネイを手にしてほくそ笑んでいるということか? 出し抜いたつもりが出し抜かれていたと?
いや、待てよ。そうだとして、そうなった原因の半分はキーラにあるのではないか?
「おい。おまえ、いま、『も』って言ったか? 店の人『も』って……」
やられた。店主だけではない。むしろ、キーラにやられたのだ。
最初に三十万なんて高額を吹っかけられたから、七万をはした金だと錯覚してしまった。
ソプラノ饅頭の魂胆に俺より先に気づいていたあたり、キーラが確信犯であった可能性が高い。
「うん。でも、このヘアピンを定価で売っただけだから、エストにはかなわないよ。エストは八十万を百八十万にしちゃったんだから」
も、というのは俺のことを指していたらしい。
いや、本当にそうか? 自分のことだというのを誤魔化すためにとっさに俺を引き合いに出しただけではないのか?
バカだバカだと思っていたキーラは実は狡猾で、あまつさえ天才的な閃きを発揮することすらある。
いや、訓練のときからその片鱗はあった。スターレでショートしなければこいつは頭がいいのだ。
それは喜ばしいことなのだが、だからこそ忠告しておく必要がある。
爪を立てる相手は選べよ、と。
俺がそれを口に出そうとしたとき、一瞬先にキーラが口を開いた。
「ねえ、エスト。ヘアピン、ありがとね」
そう言って俺を見上げるキーラの笑顔はキラキラしていた。一点の曇りもない無邪気な笑顔だ。
そんな顔を向けられたら言いだしにくいではないか。
だが、俺がそんなことで臆するわけがない。俺を誰だと思っている?
でも……。
まあ、いいか。
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