残念ながら主人公はゲスでした。~異世界転移したら空気を操る魔法を得て世界最強に。好き放題に無双する俺を誰も止められない!~

日和崎よしな

文字の大きさ
上 下
19 / 302
第一章 学院編

第18話 バトルフェスティバル②

しおりを挟む
 司会者が試合開始の合図を宣言した。
 瞬間、ジム・アクティが俺に急接近した。油断はしていなかったが、想定よりもかなり速かったため驚いてしまった。

「ふっ、もらった!」

 暴力的な笑みと鈍い光を宿す眼光に刺されながら、眼前の野生生物が振り上げる拳を俺は視界にとらえた。
 しかし回避行動は間に合わない。俺はとっさに空気の壁を作り出した。

 パリン。実際には聞こえないが、そんな音がした気がした。空気の壁はたやすく割られてしまった。俺の耳には、パリン、ではなく、ブオン、という鈍い衝撃音が殺意を運んできた。

「あっぶね!」

 ジム・アクティは空振りしても体勢を崩すことなく、第二撃を構える。
 俺はとっさにジム・アクティの四肢を空気のリングで固定した。

「何だこれは。だが、無駄だ」

 ジム・アクティは唸りとともに、全身を真っ赤にして沸騰させている。空間に固定したはずの右腕が少しずつ動きだす。

「なるほど。四天魔っていうのは伊達だてじゃないな。後の試合が楽しみだよ」

「勝てる気でいるのか? 気が早いわ!」

 ブオォン、という轟音ごうおんとともに、俺のバインドパワーを乗り越えた右腕が眼前をかすめた。
 しかし遅すぎた。

「なに⁉ 何だこれは! 貴様の能力は何だというんだ!」

 ジム・アクティは宙に浮いていた。俺は奴の体全体を空気で覆い、宙へ浮かせたのだ。
 空中であれば踏ん張りは利かない。ジム・アクティを覆う空気は、奴を浮かせるだけの硬さを保持しつつも柔軟に変形するよう設定しているため、一度浮かされた以上、自力で地上へは戻ってこられない。こうなってしまえば奴にはなすすべはない。

『おおっと、アクティ選手が宙に浮いている! これはエスト選手の魔法でしょうか。これはパワータイプのアクティ選手には相性が悪い相手かもしれません』

 実況は若干、ジム・アクティ寄りに聞こえる。四天魔の威厳いげんを尊重しているのかもしれない。
 だが、そんなことはどうでもいい。実況が何を言葉にしようが、俺の優位は変わらない。

 さて、ここからどうするか。
 勢いよく地面に叩きつけるのは加減が難しい。あれだけのマッチョだから、軽く落としただけでは無傷に終わるかもしれない。逆に打ち所が悪ければ殺してしまいかねない。
 酸素濃度を薄くして徐々に意識を奪うのがいいだろうか。
 それもいいが、せっかくの舞台だから、俺の強さが圧倒的だと知らしめるため、目に見える形で翻弄するほうがいいだろう。
 俺はかつてどこぞの不良女学生にしたみたいに、空中を上下させて酔わせることにした。

「おい、下ろせ! 正々堂々と勝負しろ!」

「正々堂々? 自分の土俵じゃないと正々堂々ではないとでも言うつもりか? ボクサーが学者に殴りあいで優劣を決めようと言っているようなものだぞ。言っておくが、俺の最大の武器は魔法ではない。こいつだ」

 俺は自分の頭を人差し指でトントンと叩いた。

「頭、だと? 俺様よりも石頭だとでも言うのか」

「バーカ。中身、頭脳だよ。能力、つまり魔法の優劣は簡単につけられるものではない。使い方しだいだからだ。だからこそ応用力の源である頭脳が重要となる。ジム・アクティ、おまえは俺に勝てねえよ。理由を教えてやろうか。俺とおまえとでは頭脳に天と地ほどの差があるからだ。だが安心しろ。おまえに限らず、誰も俺には勝てない。宣言する。俺は四天魔すべてに勝ち、なおかつ、俺はその四天魔の座に着くことを拒否する。最強たる俺は、そんなチンケな枠組みに納まるつもりは毛頭ない!」

 俺は途中から声を張りあげた。特に宣言する部分は会場全体に聞こえるように。
 会場がざわめいている。実況のミドセラも狼狽ろうばいしつつ、なんとかマイクに息を吹き込む。

『おおっと……これは……なんと大胆な発言なのでしょう。分をわきまえないにも程がある宣言ですが、えっと、この試合で勝利を収めれば、あながちハッタリや強がりではないのかもしれません。正直なところ、エスト選手の発言についてはアイドルたるわたくしミドセラちゃんにおきましても、あまりにも恐れ多くて、関わりたくありません……』

 ミドセラの実況を聞いて、会場がしんと静まり返った。
 どこかの怖いもの知らずの女が、「ジム・アクティさまーっ、頑張ってくださーい!」と叫んだ。
 ほかの者がそれに続こうとしたが、ジム・アクティは劣勢と思われていることが気に入らなかったのか、声のした方をひと睨みし、会場は再び静まり返った。

 この空気、俺は嫌いではない。むしろ好物だ。
 俺はジム・アクティを見上げ、そして言葉を贈る。

「ククク。おい、ジム・アクティ。さすがだよ、おまえは。さすがは四天魔の一人だ。この圧倒的劣勢において、まだ負けるつもりはないらしいな。その心意気、気に入った。だが、その心意気だけだ。他はてんで駄目だ。他者に対する態度が傍若ぼうじゃくだし、体に自信があるからと頭を使わないのも罪でさえある。いまおまえが目にしているこの俺は、おまえがこうべを垂れるべき相手だ。いまからそれを思い知らせてやろう」

「ふん、戯言たわごとを――」

 俺はジム・アクティが喋り終えるのを待たず、奴の体を急降下させた。そして勢いよく、多少の加減をしてリングへと叩きつける。そして再び宙高くへ浮かせる。
 ジム・アクティは意識をはっきりさせようと頭を振った。だがそれを終える間も与えず、俺は再び奴の体をリングへと叩きつける。

「きさまっ――」

 再び宙に浮くジム・アクティ。赤子を高いたかいしている父親の気分だ。いや、虐待のほうがとうを得ているだろうか。
 だが赤子にしてはタフな相手だ。次で三度目、俺は少し勢いを増してジム・アクティを石のリングに叩きつけた。
 会場からはちらほらと悲鳴が聞こえはじめた。しかし関係ない。むしろ、震撼しんかんするくらいがちょうどいい。
 俺は再びジム・アクティを宙に上げようとする。

「へへ……」

 三度目。
 ジム・アクティの身体が浮かない。
 いや、わずかに浮いているが、高く上がらない。

「ん、まさか」

「はぁ……やってくれたなぁ!」

 足場のリングは石でできている。非常に精緻せいちに敷き詰められ、蟻の入り込む隙間すらない。
 決して柔らかくはないはずのその石製リングを、ジム・アクティの指が突き破っていた。強靭な素の指が、地面を鷲掴みにし、俺の上昇気流に逆らっている。

「おいおい、すげーな。だが、身動きは取れないだろう? おまえには遠距離攻撃の手段がない。近づこうにも手を離せば飛ばされる」

「これくらい、俺様ともなれば、気合でどうにでもできるのさ!」

 不敵に笑みをこぼしたかと思うと、鬼か天狗のような怖い顔で片腕を上げる。そして前方のリングへと指を突き立てる。
 最初はゆっくり、しかし加速し、走るのと変わらないくらいのスピードまで到達し、ついには俺に肉薄した。そして器用にも体をひねり、回し蹴りを繰り出してきた。
 奴の狙いは頭部だった。俺は間一髪のところでかわしたが、勢い余って尻餅を着いてしまう。

「フッ、解いたな」

 見るとジム・アクティは二本の足でしっかりと地面を捉えていた。
 俺が再び上昇する空気をイメージするより早く、ジム・アクティの大きな手のひらが迫り、俺の肩を掴んだ。

「くっ」

 俺の眼前にはニタァッと悪魔的な笑みをこぼす怪人がいた。
 俺はリングに上半身を叩きつけられ、そのまま肩を押さえ込まれた。
 ジム・アクティの巨大な拳が振り上がり、そして俺の視界へとまっすぐ、隕石のごとく降ってきた。

「ん?」

 俺はとっさに眼前で空気の板を張った。さっき割られたことを鑑みて、奴の拳を受け流すために傾斜をつけている。
 強烈な力の向きをずらす手応えはあった。その結果として、俺の耳元で石を砕く恐ろしい音がして、俺の頭部の代わりにリングの石が破壊されていた。この破壊力はシャレにならない。

「おい、もしかしておまえ、俺のことを殺そうとしなかったか?」

「気のせいだ。殺さないよう頭部の横を叩いたんだ」

「いいや、俺の張ったバリアに手応えがあった。バリアを張らなければ確実におまえの拳は俺の頭を砕いていた」

 たしかルールでは審判が危険と判断した際には止めると言っていたはずだが、いまの場面は明らかにその危険と判断されるべきものだった。いったい審判は何をしているのだ。
 そう思って審判の方を一瞥いちべつすると、審判はじっとこちらを見ており、俺と目が合った瞬間に逸らした。

 こいつら、グルだ。俺を殺しにきている。

「もしも俺様がうっかりおまえを殺してしまったとしても、俺様はルールに則って失格となり罰を受けるだけだ。つまり俺様はルールを侵してなどいないということだ」

「いや、ルール説明で駄目って言ってたろ! 御法度ごはっととも言っていた。まさかおまえ、御法度の意味も知らないのか」

「はて、そうだったかなぁ。おまえが言うに、俺様は馬鹿なんだろう? 馬鹿者を相手に、記憶を呼び起こそうとしたり、言葉で説得しようなんて、無駄なことではないのか? あきらめろ」

 ジム・アクティは再び拳を振り上げた。さっきよりも気合を込めている。たとえバリアを斜めに張ろうとも受け流せないほどの強烈な一撃を俺に見舞うつもりだ。

「最期に一つだけ聞かせろよ。ティーチェの差し金か?」

 ジム・アクティは眉をヒョイと浮かせた。「さあ、どうだろうな」の意だろう。
 しかしもはや言葉は必要なかった。否定しない時点で黒に相違ないのだから。

「終わりだ。おまえの肩を掴んでいる。謎の魔法で浮かせようとしても、この左手は決して離さない」

「どけよ。あと一手でチェックメイトだと思っているようだが、立場がまったくの逆だ」

「ほう、怒っているのか? 窮地きゅうちおちいるのは初めてなのだろうな。恐怖と憤怒ふんぬを取り違えてしまったらしい。しかし、おまえの目の前にある絶望は、変わりなくおまえに終焉をもたらす」

 いつになく饒舌じょうぜつだ。
 勝利が目前にあると勘違いして、脳の筋肉が少しほぐれたか。

「命の危険まであるのに、負ける試合ならとっくに投了している。そのことに気づかない凡庸ぼんようなおまえは、負ける瞬間まで自分がチェックされていることに気がつかないのだろうな」

「ほざけ。無意味なハッタリはやめろ。おまえはいまここでおしまいだ!」

『おおっと、エスト選手、絶体絶命のピンチ! アクティ選手が順当に勝利を――』

 実況のミドセラが思い出したようにマイクに息を吹き込む。
 俺に関わりたくないからと仕事を放棄していたのはいただけない。
 俺が死にそうなときに声を弾ませるとは、こいつもなかなかに度し難い。
 しかし、ミドセラには現実を見せつけ、自分の間違った実況を謝罪させるくらいで済ませてやろう。

 ジム・アクティがついに堅強けんきょうなる拳という凶器を俺に振り下ろそうとした直前、俺は眼前に溜めていたオリジナルブレンドの空気を、奴の口腔内へ、さらにはその奥へとねじ込んだ。
 それは炭酸ガス。炭酸ガスといっても、一酸化炭素ではなく二酸化炭素だ。俺はジム・アクティに高濃度の二酸化炭素を吸わせた。
 人間は呼吸という過程で日常的に二酸化炭素を吸い込んでいるし、吐き出してもいるが、しかしながら空気中の二酸化炭素濃度が高くなると、それは人体にとって有毒な気体となる。高濃度の二酸化炭素を吸入してしまうと、一瞬で血液中の酸素が奪われ昏倒こんとうしてしまうのだ。

 果たして、ジム・アクティは意識を失って俺の上に倒れこんだ。
 俺はゴリラみたいな強靭な物体を押しのけ、立ち上がり、ジム・アクティの頭部に片足を載せて勝利を宣言した。

 実況者の言葉がない。ミドセラは状況が飲み込めないのだろう。放心しているかもしれない。

 俺が審判を睨みつけると、審判は慌てて勝者の名前を告げた。

『そこまで! 勝者、ゲス・エスト選手』

 ただし、ジム・アクティを殺してしまっては失格となる。このまま放置しては、ジム・アクティがうっかり死んでしまいかねないので、俺はジム・アクティの口から肺へと酸素を送り込んだ。

『な、なんということでしょう! ゲス・エスト選手、四天魔の一角を担うジム・アクティ選手に勝利してしまいました。これは大波乱の予感がします。それにしても、エスト選手はどうやってアクティ選手を気絶させたのでしょうか。まったく分かりません。もしや、アクティ選手が体調不良で偶然にも意識を失ってしまったのでしょうか。だとしたら、エスト選手、とんでもない幸運の持ち主だ。その幸運はいつまで続くのでしょうか!』

 たしか実況者とは別に解説者がいたはずだが、そっちは仕事しないのか。
 とにかく俺は実況席の方を睨みつけ、声を張りあげた。

「おい、ミドセラとかいう奴。俺はここからでもおまえをジム・アクティと同じ目に遭わせられるからな。あんまり調子に乗るなよ」

 マイクの音声がピタリとやんだ。

 一方、ジム・アクティのほうは上体を起こし、頭をブンブンと振って右手で抱え込んだ。

「おい、ジム・アクティ。大丈夫か?」

「俺様は気を失っていたのか。おまえの仕業か?」

「ここはリングの上だ。ほかに誰がいる? まさかおまえみたいな強靭な体を作っている奴が、体調を万全に仕上げていないわけがないよな? 俺を舐めていたから寝不足だったとか言ったら、いまここでおまえを寝かせてやるからな」

「ああ。俺様は常に体調を万全にしている。だが、さっきの発言、ミドセラにも同じことができると言ったな? 遠距離で同じことができるのなら、試合開始直後に俺様を昏倒させることができたんじゃないのか?」

「もちろんできたぜ。ま、それだとあっけなさすぎて、四天魔に勝つ俺のすごさが観客に伝わらないし、何より俺がつまらない」

 ジム・アクティは俺の余裕の態度に呆然とした。
 きっと彼は、じゃなかった、彼女は、自分のほうが絶対的に優位で、俺のことは意外と粘る奴だ、程度にしか思っていなかっただろう。
 ところがどっこい。相手は自分よりも圧倒的強者だったというわけだ。

「格の上下は理解できたようだな。だが、まだ何か言いたそうだな。聞いてやるぞ」

 四天王ならぬ四天魔。そろそろ例の台詞が聞けそうだと思った。

「たしかに完敗だ。だが、俺様を倒したからっていい気になるなよ。俺様は四天魔の中でも最弱。おまえの前に現れる第二、第三の四天魔は、もれなく俺様よりも強い。それも圧倒的にだ。おまえが強者の愉悦ゆえつひたっていられるのも、次に四天魔と当たるまでの間だけだ」

「そうか。おまえは四天魔の中で圧倒的に弱いのか。だったら学院トップが四天魔である必要はないな。次に四天魔の誰かに会ったとき、四天魔ではなく三羽烏か三銃士にでも改名することを進言しておこう」

「え……それはちょっと……」

 ジム・アクティは狼狽ろうばいした。
 権力を失うことを恐れているのか。どんなに肉体を鍛えようと、そんなぬるま湯に浸かっているからおまえは弱いのだ、精神的にな。
 だから、相性が悪いからと魔術師であるティーチェの言いなりになってしまうのだ。

「なあ、ジム・アクティ。俺の国ではな、正当防衛と言って、殺されそうになったら自分の身を守るために相手を殺してしまっても罪に問わないという法があるんだ」

「な、何が言いたい?」

 いま俺が見下ろしているこいつは、明確な殺意の下に俺を殺そうとした奴なのだ。
 俺はガラスをも凍らせる冷たい視線を意識して、ドスを利かせた低い声でこいつに言い放った。

「次は殺すからな」

 ジム・アクティは言葉を失った。
 動こうともしない。
 満足だ。俺はひと足先にリングを降り、控え室へと戻った。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!

よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。 10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。 ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。 同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。 皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。 こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。 そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。 しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。 その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。 そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした! 更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。 これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。 ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。

異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。

真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆ 【あらすじ】 どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。 神様は言った。 「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」 現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。 神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。 それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。 あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。 そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。 そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。 ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。 この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。 さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。 そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。 チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。 しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。 もちろん、攻略スキルを使って。 もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。 下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。 これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。 【他サイトでの掲載状況】 本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。

転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。

みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい! だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる

僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。 スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。 だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。 それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。 色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。 しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。 ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。 一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。 土曜日以外は毎日投稿してます。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

処理中です...