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浮気
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侍女に連れられ僕は宮殿の豪華な風呂へと歩く。
すると侍女は意外なことを言った。
「姫様はマリス王子のことを嫌いになられたのですか?」
侍女の口調は軽い。
探り入れられているのかな?
「僕は男とする趣味はない」
と僕はマリスへの好意を否定した。マリスはいいヤツなのかもしれんが、それとこれは別だ。
「姫様はそう言うことに興味がございませんの?」
畳み掛ける侍女。その言葉になんとなくの優越感と侮蔑を感じた僕。
これが女の直感なのだろうか?
「君はマリス王子が好きなの?」と直球勝負
「恐れ多いことです」
とかしこまる侍女。
ひょっとしてマリス王子に言われて探りを入れているのかなと思ったのだけど。
ま、気にすることないや。
風呂は快適だった。それはそうとして、あの部屋に戻るのはなんとなく気が進まない。ついつい長風呂。しかしそれも限度がある。風呂をあがって、僕に用意されたお着替えを見る。
僕はその着替えを見るなり、顔に血が昇り熱くたぎるのを感じた。
これは、
「勝負下着じゃないか!!」
慌てる僕。
「そのう、もう少し落ち着いた感じの着替えはないのかな?」
と侍女に尋ねると。
「これ以上ふさわしい服はありません」
とそっけない。
「そんな!これじゃぁ僕、美味しく頂かれちゃうじゃないかっ」
「何がです?マリス王子がお待ちですよ?」
とプレッシャーをかける侍女。
仕方なくその装飾華麗なネグリジェのような薄絹であつらえられた服を僕は着る。着替え終わり鏡に映った僕をみると、そこには完璧に準備万端な女の子が居た。
「さ、参りましょう」と促す侍女。
足取り重くマリス王子の居る部屋に向かう僕。
ドアをノックして、小声で
「失礼します」と自分の声帯からでてるとは思えないか弱い乙女の声でマリス王子へ呼びかける。
「入って」
そこはあろうことか寝室だった。王子と二人きり。広い部屋の真ん中にあるダブルベットがきっと僕の戦場になるのだろう。
あ、イヤ。僕は自分の体から熱いものがほとばしっているのを感じてしまった。
麻里と予想もしない形での初夜。
「麻里、俺はイヤだからなっ、こんなの……。」
マリス王子は微笑むと
「お話を一緒のベットでするだけですよ?」
「言葉のお話ですよね?」体で語り合うのは勘弁したい。予防線を張る僕。
「言葉以外のお話をするのは今日は禁じられております。吉日ではないので」
と王子。
「き、吉日?」
「はい、大切なお子を授かるための儀式ですから……。巫女や魔術師も同席することになりますが、やはり姫もお気にされますか?」
「いや、それ以前の問題やろ!」
僕は慌てて言う。
「僕は男だから!」
「姫が男なら、わたくし、女になっても構いませんよ?」
とマリス王子。
「マリス王子が女なら、僕は女の子なんで、やっぱり無理です」
と続ける僕。
王子は困った顔をして
「僕は姫が男の子でも女の子でも構いませんよ?それがお子を授かれる儀式を行うことに支障がなければ」
という。
「儀式とか!僕、愛がないHは違うと思うんです!」
と力説してみる。
「とりあえず、僕は今日は寝ますね。眠くなりました。おやすみなさい」
王子は諦めたのか、ダブルベットに入るとスヤスヤと眠り始めた。
僕は王子の寝顔を見ている。すると王子が寝言で凄いことを言った。
「サラ、愛しているよ……」
と。
あれ?僕の名前じゃない!麻里が浮気してた?
僕はなぜか衝撃を覚えていた。
すると侍女は意外なことを言った。
「姫様はマリス王子のことを嫌いになられたのですか?」
侍女の口調は軽い。
探り入れられているのかな?
「僕は男とする趣味はない」
と僕はマリスへの好意を否定した。マリスはいいヤツなのかもしれんが、それとこれは別だ。
「姫様はそう言うことに興味がございませんの?」
畳み掛ける侍女。その言葉になんとなくの優越感と侮蔑を感じた僕。
これが女の直感なのだろうか?
「君はマリス王子が好きなの?」と直球勝負
「恐れ多いことです」
とかしこまる侍女。
ひょっとしてマリス王子に言われて探りを入れているのかなと思ったのだけど。
ま、気にすることないや。
風呂は快適だった。それはそうとして、あの部屋に戻るのはなんとなく気が進まない。ついつい長風呂。しかしそれも限度がある。風呂をあがって、僕に用意されたお着替えを見る。
僕はその着替えを見るなり、顔に血が昇り熱くたぎるのを感じた。
これは、
「勝負下着じゃないか!!」
慌てる僕。
「そのう、もう少し落ち着いた感じの着替えはないのかな?」
と侍女に尋ねると。
「これ以上ふさわしい服はありません」
とそっけない。
「そんな!これじゃぁ僕、美味しく頂かれちゃうじゃないかっ」
「何がです?マリス王子がお待ちですよ?」
とプレッシャーをかける侍女。
仕方なくその装飾華麗なネグリジェのような薄絹であつらえられた服を僕は着る。着替え終わり鏡に映った僕をみると、そこには完璧に準備万端な女の子が居た。
「さ、参りましょう」と促す侍女。
足取り重くマリス王子の居る部屋に向かう僕。
ドアをノックして、小声で
「失礼します」と自分の声帯からでてるとは思えないか弱い乙女の声でマリス王子へ呼びかける。
「入って」
そこはあろうことか寝室だった。王子と二人きり。広い部屋の真ん中にあるダブルベットがきっと僕の戦場になるのだろう。
あ、イヤ。僕は自分の体から熱いものがほとばしっているのを感じてしまった。
麻里と予想もしない形での初夜。
「麻里、俺はイヤだからなっ、こんなの……。」
マリス王子は微笑むと
「お話を一緒のベットでするだけですよ?」
「言葉のお話ですよね?」体で語り合うのは勘弁したい。予防線を張る僕。
「言葉以外のお話をするのは今日は禁じられております。吉日ではないので」
と王子。
「き、吉日?」
「はい、大切なお子を授かるための儀式ですから……。巫女や魔術師も同席することになりますが、やはり姫もお気にされますか?」
「いや、それ以前の問題やろ!」
僕は慌てて言う。
「僕は男だから!」
「姫が男なら、わたくし、女になっても構いませんよ?」
とマリス王子。
「マリス王子が女なら、僕は女の子なんで、やっぱり無理です」
と続ける僕。
王子は困った顔をして
「僕は姫が男の子でも女の子でも構いませんよ?それがお子を授かれる儀式を行うことに支障がなければ」
という。
「儀式とか!僕、愛がないHは違うと思うんです!」
と力説してみる。
「とりあえず、僕は今日は寝ますね。眠くなりました。おやすみなさい」
王子は諦めたのか、ダブルベットに入るとスヤスヤと眠り始めた。
僕は王子の寝顔を見ている。すると王子が寝言で凄いことを言った。
「サラ、愛しているよ……」
と。
あれ?僕の名前じゃない!麻里が浮気してた?
僕はなぜか衝撃を覚えていた。
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