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序章
王都にて
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ここはどこ?
辺りを見回す、目の前に大きな石でできた高さ3メートルくらいの壁が立って反対側は森が広がっている。
確か私は山の斜面を滑り落ち怪我していた記憶がある。立ち上がると怪我がなくなっていることに気がついた。不思議に思いつつ歩き出した。
山にいたはずだけど。
この近くこんなところはない。それにいまは初冬のはず、こんなに暑さはなく最近行った沖縄みたいだ。若干汗ばんできたので上着を脱ぐ。
ここにいては埒があかない。あの男の追ってがくるかも知れない。森に入るのが危険そうだったので壁に沿って進むことにした。
しばらく進むと道と大きな門が見えてくる。そこに中世ヨーロッパの全身甲冑と槍を携えた2人の騎士が立っていた。映画のセットかな?場所や作り役者の本気度がわかる。とりあえず人がいて良かった話し掛けてみよう。
「 男の人に追われているんです。パパが怪我していて捕まったかもしれないです。警察呼んでくださいお願いします。」
二人のうち若い方が答えた。
「見慣れない格好だね。嬢ちゃん、けいさつ?とは何か分からないけど自分たちは門番だ。やっかい事なら冒険者ギルドか見廻り所 に行くことだね。」
この人の行っている意味が分からない。どうして警察を呼んでくれないの?
「じゃあ、そこの場所に連れていってもらえるかそこを教えてください。」
「まず身分証明書を見せてくれないかな?それがないと王都には入れないよ。」
運転免許書、健康保険カードかな?そんなの持って来てないよ。持ちものといえばいつも身に付けているペンダントだけ。
「ありません、けどパパがたいへんなんです。助けてください。
「これは規則だし絶対だ。なければ帰ってくれ。」
「いまは、他所の国と戦争になりかけているだ。証明がなければ、誰一人として入れることができない。」
もう一人の方が睨み付けて言う。
「 そしてお前はなぜ塀の方からきた。魔獣もいるようなところから?子供一人で?怪しいなぁ。」
完全に何か疑われています。入れそうにありません。どうしようかな?
「何かお困りですか?」
振り返って見てみると教会の服装をした牧師さんかな?が声を掛けてきた。
「この嬢ちゃんが王都に入りたいと言うんだけど身分証明書がなくてなぁ。それとやっかい事があるみたい。」
門番は困ったように言う。
「では私の孤児院の生徒を連れてきたという事でどうしてしょう。面倒、責任はとるので。」
「ニコルさんでしたか。この街の孤児院の事は知っています。子供のために尽力を尽くされてるとか。それならいいでしょう。では念のため王都の市民カードを。」
「はいどうぞ。」
「確認しました。おい、門を開けろ。…どうぞお入りください。」
二人は門をくぐる。
「ありがとうございます。いいんですか。私をかばってくれて。」
「大丈夫ですよ。これは私の仕事のようなものですから。」
40歳半ばくらいの優しい人でした。教会で孤児院の仕事をしてて恵まれない子供たちを集めて保護しているとか。国も補助をしてくれているから自分たちもたくさん救っているのこと。
「ここはどこですか?もと居たところとはだいぶ違うのですが。」
「ここは王都エルグニア。 アルダ王国の首都だ。良いところでしょう。」
全く分かりません。街並みはアニメで見たことがある異世界転生ものみたい。道の両サイドでは露店があり、元気な声で商売をしている。
「 でも私のような仕事をしているとあなたがどうしてここにいるか分かるんです。ここはあなたがいた世界とは違うのです。それをお話しましょう。」
案内された場所は教会でした。隣の建物では元気な子供たちの声が聞こえます。孤児院の施設かな?そして教会の一室に来てお話しをしてくれました。
昔、ここの大陸は大きな一つの国でした。都市間のいざこざ、魔獣被害はありましたが平和に暮らしてました。そこに北方の地に魔王が誕生して進攻を始めました。私達人間は為す統べなく蹂躙されました。そこにある天才魔導師が古代の召喚の魔法を解読してあることに気がつきました。この世界とは違う世界があること。その世界から召喚すると神様から能力が与えられ常人では不可能な力を発揮できることです。欠点といえば地脈に接続し膨大の魔力を使用するので5年に一回しか使えません。この召喚された人を勇者といい魔王と戦い勝つことができました。
まるでアニメ、ゲームの世界みたい。
「じゃあ私も召喚されたの?でも魔王は倒されて?」
「そうです。この話は続きがありまして。」
魔王が倒されてあと被害にあった地方や無傷なところ、税や復興に問題がおきまして、内乱が発生しました。ある程度戦争が起こったあと7ヵ国に分裂しました。初代勇者達はどこも着くことなく静観していましたが各国は戦力増強のため勇者達を召喚し続けました。ちょうど地脈が7箇所あり、戦力が拮抗して局所的な戦いがありますが今まで穏やかに来てます。
ここからが重要なのですが召喚の勇者の獲得する能力は魔力量で決まってますがこちらは地脈の力を使っているので一定です。そして勇者よって決められず、獲得する能力が違うので魔力にあまりが出来てしまいます。その力がランダムに世界から人を引き寄せてしまいます。初代勇者が召喚されてから100年、いろんな人が来ています。だだし神様から能力を授からない人になります。
ちょっと能力を期待してたのですか、残念です。
「私のところにもその人達はいます。これでお話しする事は全部です。」
「帰れる方法はありますか?」
話を聞いて召喚された人達がまだいるのがわかったけど駄目元で確認する。
「今のところありません。この世界の都合で巻き込んでしまって本当に申し訳ありません。」
「大丈夫です。」
向こうにはママもいませんしパパもすでに…思い出すと涙が出来てきた。なんとか声に出したけどかすれてちいさかったので聞こえてないかも知れない。でもこの感情を止めることができない。ひとしきり泣きました。これは私への罰だ。この世界で生きるしかないのです。
勇者(ヒロイン)はまだ出てきません。もう少しお待ち下さい。
辺りを見回す、目の前に大きな石でできた高さ3メートルくらいの壁が立って反対側は森が広がっている。
確か私は山の斜面を滑り落ち怪我していた記憶がある。立ち上がると怪我がなくなっていることに気がついた。不思議に思いつつ歩き出した。
山にいたはずだけど。
この近くこんなところはない。それにいまは初冬のはず、こんなに暑さはなく最近行った沖縄みたいだ。若干汗ばんできたので上着を脱ぐ。
ここにいては埒があかない。あの男の追ってがくるかも知れない。森に入るのが危険そうだったので壁に沿って進むことにした。
しばらく進むと道と大きな門が見えてくる。そこに中世ヨーロッパの全身甲冑と槍を携えた2人の騎士が立っていた。映画のセットかな?場所や作り役者の本気度がわかる。とりあえず人がいて良かった話し掛けてみよう。
「 男の人に追われているんです。パパが怪我していて捕まったかもしれないです。警察呼んでくださいお願いします。」
二人のうち若い方が答えた。
「見慣れない格好だね。嬢ちゃん、けいさつ?とは何か分からないけど自分たちは門番だ。やっかい事なら冒険者ギルドか見廻り所 に行くことだね。」
この人の行っている意味が分からない。どうして警察を呼んでくれないの?
「じゃあ、そこの場所に連れていってもらえるかそこを教えてください。」
「まず身分証明書を見せてくれないかな?それがないと王都には入れないよ。」
運転免許書、健康保険カードかな?そんなの持って来てないよ。持ちものといえばいつも身に付けているペンダントだけ。
「ありません、けどパパがたいへんなんです。助けてください。
「これは規則だし絶対だ。なければ帰ってくれ。」
「いまは、他所の国と戦争になりかけているだ。証明がなければ、誰一人として入れることができない。」
もう一人の方が睨み付けて言う。
「 そしてお前はなぜ塀の方からきた。魔獣もいるようなところから?子供一人で?怪しいなぁ。」
完全に何か疑われています。入れそうにありません。どうしようかな?
「何かお困りですか?」
振り返って見てみると教会の服装をした牧師さんかな?が声を掛けてきた。
「この嬢ちゃんが王都に入りたいと言うんだけど身分証明書がなくてなぁ。それとやっかい事があるみたい。」
門番は困ったように言う。
「では私の孤児院の生徒を連れてきたという事でどうしてしょう。面倒、責任はとるので。」
「ニコルさんでしたか。この街の孤児院の事は知っています。子供のために尽力を尽くされてるとか。それならいいでしょう。では念のため王都の市民カードを。」
「はいどうぞ。」
「確認しました。おい、門を開けろ。…どうぞお入りください。」
二人は門をくぐる。
「ありがとうございます。いいんですか。私をかばってくれて。」
「大丈夫ですよ。これは私の仕事のようなものですから。」
40歳半ばくらいの優しい人でした。教会で孤児院の仕事をしてて恵まれない子供たちを集めて保護しているとか。国も補助をしてくれているから自分たちもたくさん救っているのこと。
「ここはどこですか?もと居たところとはだいぶ違うのですが。」
「ここは王都エルグニア。 アルダ王国の首都だ。良いところでしょう。」
全く分かりません。街並みはアニメで見たことがある異世界転生ものみたい。道の両サイドでは露店があり、元気な声で商売をしている。
「 でも私のような仕事をしているとあなたがどうしてここにいるか分かるんです。ここはあなたがいた世界とは違うのです。それをお話しましょう。」
案内された場所は教会でした。隣の建物では元気な子供たちの声が聞こえます。孤児院の施設かな?そして教会の一室に来てお話しをしてくれました。
昔、ここの大陸は大きな一つの国でした。都市間のいざこざ、魔獣被害はありましたが平和に暮らしてました。そこに北方の地に魔王が誕生して進攻を始めました。私達人間は為す統べなく蹂躙されました。そこにある天才魔導師が古代の召喚の魔法を解読してあることに気がつきました。この世界とは違う世界があること。その世界から召喚すると神様から能力が与えられ常人では不可能な力を発揮できることです。欠点といえば地脈に接続し膨大の魔力を使用するので5年に一回しか使えません。この召喚された人を勇者といい魔王と戦い勝つことができました。
まるでアニメ、ゲームの世界みたい。
「じゃあ私も召喚されたの?でも魔王は倒されて?」
「そうです。この話は続きがありまして。」
魔王が倒されてあと被害にあった地方や無傷なところ、税や復興に問題がおきまして、内乱が発生しました。ある程度戦争が起こったあと7ヵ国に分裂しました。初代勇者達はどこも着くことなく静観していましたが各国は戦力増強のため勇者達を召喚し続けました。ちょうど地脈が7箇所あり、戦力が拮抗して局所的な戦いがありますが今まで穏やかに来てます。
ここからが重要なのですが召喚の勇者の獲得する能力は魔力量で決まってますがこちらは地脈の力を使っているので一定です。そして勇者よって決められず、獲得する能力が違うので魔力にあまりが出来てしまいます。その力がランダムに世界から人を引き寄せてしまいます。初代勇者が召喚されてから100年、いろんな人が来ています。だだし神様から能力を授からない人になります。
ちょっと能力を期待してたのですか、残念です。
「私のところにもその人達はいます。これでお話しする事は全部です。」
「帰れる方法はありますか?」
話を聞いて召喚された人達がまだいるのがわかったけど駄目元で確認する。
「今のところありません。この世界の都合で巻き込んでしまって本当に申し訳ありません。」
「大丈夫です。」
向こうにはママもいませんしパパもすでに…思い出すと涙が出来てきた。なんとか声に出したけどかすれてちいさかったので聞こえてないかも知れない。でもこの感情を止めることができない。ひとしきり泣きました。これは私への罰だ。この世界で生きるしかないのです。
勇者(ヒロイン)はまだ出てきません。もう少しお待ち下さい。
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