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52.王太子の追求
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取り敢えずヨシュアの部下でもある護衛に気が付かれないように部屋を抜け出し、侍従に導かれるがまま城内を歩く。あちらを曲がりこちらを曲がり、もう自分がどこに居るのか分からなくなる程長く歩いて、そろそろ迷ってんじゃないかと不安を覚え始めた頃。ようやく俺は1つの部屋に通された。
「ふんっ、元気そうじゃないか、イーライ」
「はぁ、お陰様で」
「っ、たく! 忌々しい!」
開口一番こちらに対する憎しみを隠しもしない口調で台詞を吐きつける王太子。それに対してこっちは単に社交辞令のつもりでお陰様で、と言ったのに王太子はそれを勝手に当て擦りか何かだと解釈したらしい。俺の応えに明らかに腹を立て、憎々しげにこちらを睨んできている。
やれやれ、相変わらず面倒な人だな。置かれた立場にはそれなりに同情するが、ありもしない他人からの悪意を探すのと同じくらい努力をして自らを高めていれば、今とはまた違った未来が待っていたろうに。いつまで経っても彼の自認は、可哀想だから他人に優しくされるべき自分のままである。こんな様子ではどうあっても、将来的に国の長にはなれないな。
「それで? 今度はまた一体どんなご用件ですか?」
「なんだ、その生意気な態度は! ヨシュア・ベンデマンが居なくても、私程度ではお前をどうにもできないと思い上がっているのか!?」
「よしてください、誰もそんな事欠片も言ってないでしょう。何もないところから他人を悪意を見出すのは、拡大解釈どころか被害妄想の類いですよ」
呆れた声で王太子を諌めると、向こうはそんな俺を生意気な奴目処でも言わんばかりに憎たらしげ
表情で睨みつけてくる。言っとくけどそれ、逆恨みってやつだからな? 本当に、この人は自分可哀想から1歩も前に進んでくれないな。父親が功名心から呪いを受けた煽りを食らって不遇な生まれ育ちになってしまったばっかりに、周囲の人間が際限なくベチャベチャに甘やかし続けた結果である。事情を鑑みるとそれが悪い事とは言いきれないが、だからって行き過ぎていて現状本人の為にもなっていない。
今からでもどこかで軌道修正しないと、本格的に取り返しのつかない事になって破滅への王手がかかるぞ。それも、悪くすれば、この国全体を巻き込んで。仮にも王家の嫡流で、尚且つ1度は王太子になった身だ。本人の性格も相まって、その扱い難さはお墨付き。マジで早く手を打たないと、周囲の平和と国の安寧為……というお題目の下抹殺されかねない。
「フンッ! まあいい、お前が威張っていられるのも今の内だ。聖魔力保持者で魔物の王討伐の立役者として勇者の称号を賜り、更には王太子の婚約者で未来の国母という今の自分の立ち位置なら、如何様にでも威張り腐れると思い上がっているんだろう! それこそ、王家ですら自分には手を出せないと自惚れているのは傍目から見て丸分かりだ! 馬鹿め、そんな訳ないだろう! 王家こそが絶対無二で志尊の一族で、お前の権力はあくまでもその王家が後見として着いているから発揮できているに過ぎない! 王家の後ろ盾を失ってしまえば、お前は勇者の称号を剥奪され、王太子であるこの私の婚約者でも居られなくなり、残るのは聖魔力保持者という利便性だけ! それすらも、王家の庇護下に居なければ他者に体良く使い倒される理由にしかならないんだ!」
「はぁ……。そういった諸々の事情は重々承知しておりますが、それがどうかしたんですか?」
「え……承知している……? み、見栄を張るな! いいか!? お前が王家の後ろ盾を失ったらなぁ! 今のような悠々自適の暮らしはもう望めないんだぞ! 他人からの羨望は得られず、尊い名誉も受けられず、ただの便利な道具として来る日も来る日もこき使わ続けるだけなんだ!」
「ですから、それは分かっておりますので、態々王太子殿下の口から改めてお教えいただかなくても大丈夫ですよ?」
さっきから色々ギャーギャー喚いているが、結局この人は俺に何が伝えたいんだ? 安穏と暮らしたいのなら、王家に……つまりは自分に逆らうな、とでも? 俺は頭のできがよくないし、支離滅裂な思考回路の人間の話す事は要領を得なくて読み解くのに苦労させられる。もし仮に俺がヨシュアのように聡明な人間だったら、この話もきちんと理解できたのだろうか? いやでも、面倒そうだしできたらこのまま理解したくないという気持ちも強いし……。現実逃避気味にそんな事を考える。
というか、さっきから王太子の言っている事はところどころ間違っているのだが。まず第一に、俺との婚約を解消して困るのは王家の方だ。俺は据がなくなるので婚約解消に否やはないが、王家からしてみれば出来損ないの王太子を正当な後継者と主張する根拠の1つが俺との婚約関係にあるのだから、政治的に絶対に手放す訳にはいかない。
勇者の称号も一応は国際的に授けられたものなので、たった一国の王家の一存で取り上げる事はできず一応世界的な議会に通して承認を得なくては、剥奪も何もできっこないだろう。そもそも授与される時も同じ流れで議会に話を通した筈だ。それなりに最近の話なのだが、もう忘れたのだろうか?
聖魔力保持者を他人は使い倒すだけで王家の庇護がなければ俺は使い潰されると言っているが、そもそも1番に俺をいいように扱っているのは他でもない王家ではないか。その事は前回の人生での俺の処遇からも明らかである。今回俺がこうしてノンビリ療養し心身の回復をできたのは、心を砕いて公私のサポートをしてくれた、他ならぬヨシュアのお陰だし。王太子の言っている事は何もかもチグハグで、いっそ気は確かかと心配になってくる。
そもそも俺をこき使っている王家の中でも特に俺を道具扱いして、人間として接してこない急先鋒がこの王太子じゃないか。そういえば、よくよく思い返すと前回の人生で俺が死刑になる原因となったのも、他ならぬこの人、王太子ジェレマイアである。
王太子の働きかけもあり周囲からの誤解が重なり悪感情を持たれつつあった環境と、どうやら前々から俺のあまりの働きっぷりにありもしない野心を感じて、利用して子を産ませるよりは殺処分した方がいいんじゃ……と恐れ始めていた国上層部。そんな環境で育ち始めていた俺に対する不信感を、ユディトと結婚するには俺が邪魔だと判断した王太子の捏造した、勇者による王太子暗殺未遂事件が後押しした。
多くの人間が俺が冤罪である事を分かっていたろうが、声高に俺の処刑を喚く王太子にのっかってこれ幸いと俺を死刑に処したのだ。働き過ぎて体を壊した俺なんて、利用価値はない。それに体を壊してしまった事で、他国に英雄相手になんて酷い扱いを! と責められるよりは殺処分した方がいいとでも判断されたのだろう。なんにせよいいように利用した周囲にも落ち度があるとはいえ、あくまでも全ての切っ掛けは王太子だ。本当にこの人は、いつになっても碌な事をしない。
最早相手をするのも面倒になってきて、思わず出そうになった溜息をどうにか噛み殺す。その事は聡くはない王太子には気が付かれなかったようだが、それでも残念な事にお馬鹿なりに俺が彼に対して呆れ切っているのは伝わってしまったようだ。こちらを睨みつける王太子の目付きと顔が、物凄く凶悪なものになってしまっていた。
「ふんっ、元気そうじゃないか、イーライ」
「はぁ、お陰様で」
「っ、たく! 忌々しい!」
開口一番こちらに対する憎しみを隠しもしない口調で台詞を吐きつける王太子。それに対してこっちは単に社交辞令のつもりでお陰様で、と言ったのに王太子はそれを勝手に当て擦りか何かだと解釈したらしい。俺の応えに明らかに腹を立て、憎々しげにこちらを睨んできている。
やれやれ、相変わらず面倒な人だな。置かれた立場にはそれなりに同情するが、ありもしない他人からの悪意を探すのと同じくらい努力をして自らを高めていれば、今とはまた違った未来が待っていたろうに。いつまで経っても彼の自認は、可哀想だから他人に優しくされるべき自分のままである。こんな様子ではどうあっても、将来的に国の長にはなれないな。
「それで? 今度はまた一体どんなご用件ですか?」
「なんだ、その生意気な態度は! ヨシュア・ベンデマンが居なくても、私程度ではお前をどうにもできないと思い上がっているのか!?」
「よしてください、誰もそんな事欠片も言ってないでしょう。何もないところから他人を悪意を見出すのは、拡大解釈どころか被害妄想の類いですよ」
呆れた声で王太子を諌めると、向こうはそんな俺を生意気な奴目処でも言わんばかりに憎たらしげ
表情で睨みつけてくる。言っとくけどそれ、逆恨みってやつだからな? 本当に、この人は自分可哀想から1歩も前に進んでくれないな。父親が功名心から呪いを受けた煽りを食らって不遇な生まれ育ちになってしまったばっかりに、周囲の人間が際限なくベチャベチャに甘やかし続けた結果である。事情を鑑みるとそれが悪い事とは言いきれないが、だからって行き過ぎていて現状本人の為にもなっていない。
今からでもどこかで軌道修正しないと、本格的に取り返しのつかない事になって破滅への王手がかかるぞ。それも、悪くすれば、この国全体を巻き込んで。仮にも王家の嫡流で、尚且つ1度は王太子になった身だ。本人の性格も相まって、その扱い難さはお墨付き。マジで早く手を打たないと、周囲の平和と国の安寧為……というお題目の下抹殺されかねない。
「フンッ! まあいい、お前が威張っていられるのも今の内だ。聖魔力保持者で魔物の王討伐の立役者として勇者の称号を賜り、更には王太子の婚約者で未来の国母という今の自分の立ち位置なら、如何様にでも威張り腐れると思い上がっているんだろう! それこそ、王家ですら自分には手を出せないと自惚れているのは傍目から見て丸分かりだ! 馬鹿め、そんな訳ないだろう! 王家こそが絶対無二で志尊の一族で、お前の権力はあくまでもその王家が後見として着いているから発揮できているに過ぎない! 王家の後ろ盾を失ってしまえば、お前は勇者の称号を剥奪され、王太子であるこの私の婚約者でも居られなくなり、残るのは聖魔力保持者という利便性だけ! それすらも、王家の庇護下に居なければ他者に体良く使い倒される理由にしかならないんだ!」
「はぁ……。そういった諸々の事情は重々承知しておりますが、それがどうかしたんですか?」
「え……承知している……? み、見栄を張るな! いいか!? お前が王家の後ろ盾を失ったらなぁ! 今のような悠々自適の暮らしはもう望めないんだぞ! 他人からの羨望は得られず、尊い名誉も受けられず、ただの便利な道具として来る日も来る日もこき使わ続けるだけなんだ!」
「ですから、それは分かっておりますので、態々王太子殿下の口から改めてお教えいただかなくても大丈夫ですよ?」
さっきから色々ギャーギャー喚いているが、結局この人は俺に何が伝えたいんだ? 安穏と暮らしたいのなら、王家に……つまりは自分に逆らうな、とでも? 俺は頭のできがよくないし、支離滅裂な思考回路の人間の話す事は要領を得なくて読み解くのに苦労させられる。もし仮に俺がヨシュアのように聡明な人間だったら、この話もきちんと理解できたのだろうか? いやでも、面倒そうだしできたらこのまま理解したくないという気持ちも強いし……。現実逃避気味にそんな事を考える。
というか、さっきから王太子の言っている事はところどころ間違っているのだが。まず第一に、俺との婚約を解消して困るのは王家の方だ。俺は据がなくなるので婚約解消に否やはないが、王家からしてみれば出来損ないの王太子を正当な後継者と主張する根拠の1つが俺との婚約関係にあるのだから、政治的に絶対に手放す訳にはいかない。
勇者の称号も一応は国際的に授けられたものなので、たった一国の王家の一存で取り上げる事はできず一応世界的な議会に通して承認を得なくては、剥奪も何もできっこないだろう。そもそも授与される時も同じ流れで議会に話を通した筈だ。それなりに最近の話なのだが、もう忘れたのだろうか?
聖魔力保持者を他人は使い倒すだけで王家の庇護がなければ俺は使い潰されると言っているが、そもそも1番に俺をいいように扱っているのは他でもない王家ではないか。その事は前回の人生での俺の処遇からも明らかである。今回俺がこうしてノンビリ療養し心身の回復をできたのは、心を砕いて公私のサポートをしてくれた、他ならぬヨシュアのお陰だし。王太子の言っている事は何もかもチグハグで、いっそ気は確かかと心配になってくる。
そもそも俺をこき使っている王家の中でも特に俺を道具扱いして、人間として接してこない急先鋒がこの王太子じゃないか。そういえば、よくよく思い返すと前回の人生で俺が死刑になる原因となったのも、他ならぬこの人、王太子ジェレマイアである。
王太子の働きかけもあり周囲からの誤解が重なり悪感情を持たれつつあった環境と、どうやら前々から俺のあまりの働きっぷりにありもしない野心を感じて、利用して子を産ませるよりは殺処分した方がいいんじゃ……と恐れ始めていた国上層部。そんな環境で育ち始めていた俺に対する不信感を、ユディトと結婚するには俺が邪魔だと判断した王太子の捏造した、勇者による王太子暗殺未遂事件が後押しした。
多くの人間が俺が冤罪である事を分かっていたろうが、声高に俺の処刑を喚く王太子にのっかってこれ幸いと俺を死刑に処したのだ。働き過ぎて体を壊した俺なんて、利用価値はない。それに体を壊してしまった事で、他国に英雄相手になんて酷い扱いを! と責められるよりは殺処分した方がいいとでも判断されたのだろう。なんにせよいいように利用した周囲にも落ち度があるとはいえ、あくまでも全ての切っ掛けは王太子だ。本当にこの人は、いつになっても碌な事をしない。
最早相手をするのも面倒になってきて、思わず出そうになった溜息をどうにか噛み殺す。その事は聡くはない王太子には気が付かれなかったようだが、それでも残念な事にお馬鹿なりに俺が彼に対して呆れ切っているのは伝わってしまったようだ。こちらを睨みつける王太子の目付きと顔が、物凄く凶悪なものになってしまっていた。
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