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36.ダンコーナ公爵家の家宝
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ここまでの道のりは長かった。当初の俺の計画では周囲の不興を買いまくってサッサと死刑にしてもらうつもりだったが、良かれと思ってヨシュアを巻き込んだ事から全ての計画が狂っていってしまって……。不興を買うどころか、いつの間にか周囲に同情されむしろ俺の敵対派閥の方が世間から顰蹙を買って嫌われていく始末。そんな俺に有利な道筋の裏には、いつもヨシュアの存在があった。
どうしてだか彼は俺を生かしたいようだったが、そんなの俺は真っ平御免だ。他人の意思に流されるがままここまでのうのうと生きてきたが、今度ばかりは俺自身の手で自らの運命を決めさせてもらおう。
俺にはヨシュアが何故そこまで俺を大切にしてくれるかが分からない。分からないからこそ信用なんてできなかった。理由が理解できないもの程不安定で不確かなものなんてないだろう。今回の人生でそれまで付き合いがなかったヨシュアがいきなり俺に執着し始めたように、いきなりその気持ちが薄れ愛顧が途切れる可能性だって同じ確率だけある。少なくとも、俺はそう思うのだ。
そんな不確かなものに縋って戦々恐々とふらつきながら生きるよりは、いっそこれ以上の面倒事が生まれない内に、死んで全てを終わらせた方が余っ程いいに違いない。俺は死の向こう側を知っている。だって気の所為でなければ、1度死んだから。
あの時俺は確かに感じた。死ねば人間は無になる。続きなんてない。思考も苦悩も憂悶も、死んだ瞬間に全部等しく無くなるのだ。それは人生に倦み疲れた俺にとって、なによりの福音にしか思えなかった。
他人の為に生きるより、俺は自分の為に死ぬ事を選ぶ。もう決めたんだ。例えそれでヨシュアを悲しませる事になっても関係ない。それはヨシュアの問題で、俺の問題ではないと割り切る。いや、割り切らなくては。俺はこれまで、十分過ぎる程に他人に自分の人生を捧げてきたんだ。例えその習慣が骨身に染み付いているのだとしても、俺はいい加減自分の為に生きて死んでしまいたい。
密かに息を詰め、ユディトが扉を開いていくのを静かに待つ。一瞬いつか見た俺の目を優しく覗き込むヨシュアの顔を思い出したが、一生懸命頭の中から追い払って知らないふりをした。
「まあ、素晴らしい……!」
「この絵画、なんて素敵な色使いなのかしら」
「流石公爵家、どれも素晴らしくて惚れ惚れしてしまうわね」
宝物達を所有しているダンコーナ公爵家の一員であるユディトが許可を出してくれたので、令嬢達はそれぞれ好き好きに部屋の中を見て回っている。不用意に手を触れさえしなければあとは自由にしていいとの事なので、俺もユディトがなにかしかけてくるのを待ちながら、端から順繰りに品々を眺めて行った。
どうやら部屋に入って手前から、奥に行くに連れて飾られている品の価値が上がり、同時に時代を遡っていくように配置されているらしい。という事は、今回俺が損壊した事にされる家宝とやらは最奥に配置されているのだろうか。直ぐにでも走って向かいたい気持ちでいっぱいだが、それではあまりに不自然だ。逸る気持ちを抑えつつ、おざなりなのが伝わらない程度に適当なペースで物品を見ていく。
そんな俺の視界の端に、付かず離れずこちらに気が付かれないように気をつけた動きで、ユディトが俺をつけているのが見えた。ちゃんと狙いは定めているらしい。野鳥の雛を見詰める蛇のような目付きで俺を真っ直ぐに見据えている。ああ、その時が待ち遠しいな。逸る気持ちを抑え徐々に徐々に、ジワジワと奥へと近づいていく。
やがて部屋の中間地点から少し奥に入ったある区画に差し掛かった時、俺はおやっ? と動きを止めた。なんだろう、この違和感は。一見ただの骨格標本だが、それにしては何かおかしなものを感じる。
近づいてみて脇に添えられた解説を読んだところ、聖魔力を保持して生まれた特別な動物、いわゆる瑞獣とか聖獣とか言われるものの骨格標本のようだ。かつて領地内で生まれたのがダンコーナ公爵家に献上され、寿命で死ぬまで大切に可愛がられた後骨格標本にされた……という謂れがあるものらしい。
しかし、これは……。聖獣の骨なら死後も聖魔力が染み付いていて残っている筈だ。記された年代表記によれば、この骨格標本は200年近く前のものだという。200年程度前のものなら、聖魔力をその身に宿し、敏感に感じ取る事ができる俺なら、その有無を十分に感じられる筈である。
けれど、それにしてはどうもおかしい。だって、俺にはこの骨格標本から聖魔力が感じられないのだ。いや、それどころかこれは……。あろう事か微量ではあるものの、その骨格標本からは魔物が持っている瘴気の気配すら感じられる。
実際件の骨格標本の周囲は、空間がくすんで見えた。場が澱んでいるのだ。という事はこの骨格標本は、瑞獣などではなく魔物のもの……? そんな、まさか。
魔物の骨を得る事自体は簡単だ。ついこの間俺が魔物の王を斃すまで、あちこちで魔物が溢れ返り大から小まで世界中で盛んに駆除の為の討伐が行われていたんだから。勿論大国である我が国有数の領地の広さを誇るダンコーナ公爵家だって、領地のどこかしらに魔物は表れ、その都度討伐をしただろう。
俺の記憶の中でも、過去ダンコーナ公爵家の領地に赴いて討伐した記憶が何度かある。そういった討伐の際かその後に魔物の死骸を確保すれば、骨格標本にするくらい訳ない。このくらいのデカさのやつならそこら辺に普通に居るだろうし、俺は斃す専門で骨格までは詳しくなく断言できないが、こういった体つきの魔物は何種類も思い浮かぶ。死体なんて処理が面倒な廃棄物扱いで、捨てる場所に困る事はあっても入手に困る事はない。問題なのはそこではなく、何故魔物の骨格標本がこのダンコーナ公爵家にあり、更には聖獣という触れ込みで宝の1つとして飾られているのか、という事である。
まさか、誰かに騙されて聖獣と思い込み飾っているとか? いや、それはない。先程読んだ説明にこの骨格標本は終生公爵家で飼育した聖獣のものだと書かれていたのだから。長年飼育し続け死まで見取ったのなら、その過程において聖獣ではなく魔物であると看破されていないのはおかしい。
それなら、骨格標本にするに当たって担当した職人が、邪心を抱き聖獣の骨を魔物のものと擦り替え、本物はどこかに横流して利益は懐にい入れたとか? うーむ……それもちょっと考え辛いな。
公爵家ゆかりの財物を騙して盗むなんて事恐ろしくて到底できないだろうし、公爵家が仕事をを頼むくらいだから相手の職人は一流の人間だろう。貴族相手に一流の仕事をする人間が、そんなチンケな盗みを働くとは思えない。
なにより、聖獣の骨を態々魔物の骨と入れ替える理由が分からなかった。聖獣とは言え、基本的には普通の動物と構造は変わらない。その点魔物はどちらかと言うと構造が異形に近しい。骨だけとは言え、なるだけ聖獣に近しく見えるように魔物の骨格を組むのはかなり難しい筈だ。
それなら、偽物を作るにしても普通の動物の骨を持ってきて加工した方がいい。魔物の骨から漏れ出る瘴気で実害が出たら、バレた時に負う呵責の量だってうなぎ登りだ。態々罪を重くする理由はない。どこをどう取っても、不可解な要素が増えていく。
そして俺は骨格標本に纏わりつく瘴気の言いようのない違和感に観察を続け……。新たなある1つの事実にたどり着いた。これは、隠匿の魔法? 骨格標本から漏れ出る瘴気を誤魔化しているのか?
いや、それもあるだろうが、それだけじゃない。隠匿の魔法のその下。隠されてはいるが、そこには確かにもう1つの魔法……俗に呪いと言われる禍々しい魔法の気配を感じとった。
これは泥棒避けのただの呪いではない。禁止されている生贄を使用する事で不当に強化されたのが明らかな、強力なもの。それこそ、誰かを傷つけ苦しめる為の……まさか!? そして、俺がハッと骨格標本から顔を上げるのと、背後から物凄い力で突き飛ばされたのは同時だった。
骨格標本に集中していてなんの心構えをしていなかったのもあって、俺は容易くバランスを崩す。咄嗟に振り返って見えたのは、悪事を働く緊張感と計画の成功を確信して隠しきれない高揚感の滲んだ笑みを浮かべるユディトの姿。そしてその奥でいつの間にか開かれていたこの部屋の扉と、そこから姿を現したヨシュアだ。
何であなたがここに……? そんな疑問を浮かべたのと、俺の体が骨格標本に勢いよく接触し禍々しい呪いが発動したのは、同時だった。遠くから悲痛なヨシュアの叫びが届く。
「イーライ!」
どうしてだか彼は俺を生かしたいようだったが、そんなの俺は真っ平御免だ。他人の意思に流されるがままここまでのうのうと生きてきたが、今度ばかりは俺自身の手で自らの運命を決めさせてもらおう。
俺にはヨシュアが何故そこまで俺を大切にしてくれるかが分からない。分からないからこそ信用なんてできなかった。理由が理解できないもの程不安定で不確かなものなんてないだろう。今回の人生でそれまで付き合いがなかったヨシュアがいきなり俺に執着し始めたように、いきなりその気持ちが薄れ愛顧が途切れる可能性だって同じ確率だけある。少なくとも、俺はそう思うのだ。
そんな不確かなものに縋って戦々恐々とふらつきながら生きるよりは、いっそこれ以上の面倒事が生まれない内に、死んで全てを終わらせた方が余っ程いいに違いない。俺は死の向こう側を知っている。だって気の所為でなければ、1度死んだから。
あの時俺は確かに感じた。死ねば人間は無になる。続きなんてない。思考も苦悩も憂悶も、死んだ瞬間に全部等しく無くなるのだ。それは人生に倦み疲れた俺にとって、なによりの福音にしか思えなかった。
他人の為に生きるより、俺は自分の為に死ぬ事を選ぶ。もう決めたんだ。例えそれでヨシュアを悲しませる事になっても関係ない。それはヨシュアの問題で、俺の問題ではないと割り切る。いや、割り切らなくては。俺はこれまで、十分過ぎる程に他人に自分の人生を捧げてきたんだ。例えその習慣が骨身に染み付いているのだとしても、俺はいい加減自分の為に生きて死んでしまいたい。
密かに息を詰め、ユディトが扉を開いていくのを静かに待つ。一瞬いつか見た俺の目を優しく覗き込むヨシュアの顔を思い出したが、一生懸命頭の中から追い払って知らないふりをした。
「まあ、素晴らしい……!」
「この絵画、なんて素敵な色使いなのかしら」
「流石公爵家、どれも素晴らしくて惚れ惚れしてしまうわね」
宝物達を所有しているダンコーナ公爵家の一員であるユディトが許可を出してくれたので、令嬢達はそれぞれ好き好きに部屋の中を見て回っている。不用意に手を触れさえしなければあとは自由にしていいとの事なので、俺もユディトがなにかしかけてくるのを待ちながら、端から順繰りに品々を眺めて行った。
どうやら部屋に入って手前から、奥に行くに連れて飾られている品の価値が上がり、同時に時代を遡っていくように配置されているらしい。という事は、今回俺が損壊した事にされる家宝とやらは最奥に配置されているのだろうか。直ぐにでも走って向かいたい気持ちでいっぱいだが、それではあまりに不自然だ。逸る気持ちを抑えつつ、おざなりなのが伝わらない程度に適当なペースで物品を見ていく。
そんな俺の視界の端に、付かず離れずこちらに気が付かれないように気をつけた動きで、ユディトが俺をつけているのが見えた。ちゃんと狙いは定めているらしい。野鳥の雛を見詰める蛇のような目付きで俺を真っ直ぐに見据えている。ああ、その時が待ち遠しいな。逸る気持ちを抑え徐々に徐々に、ジワジワと奥へと近づいていく。
やがて部屋の中間地点から少し奥に入ったある区画に差し掛かった時、俺はおやっ? と動きを止めた。なんだろう、この違和感は。一見ただの骨格標本だが、それにしては何かおかしなものを感じる。
近づいてみて脇に添えられた解説を読んだところ、聖魔力を保持して生まれた特別な動物、いわゆる瑞獣とか聖獣とか言われるものの骨格標本のようだ。かつて領地内で生まれたのがダンコーナ公爵家に献上され、寿命で死ぬまで大切に可愛がられた後骨格標本にされた……という謂れがあるものらしい。
しかし、これは……。聖獣の骨なら死後も聖魔力が染み付いていて残っている筈だ。記された年代表記によれば、この骨格標本は200年近く前のものだという。200年程度前のものなら、聖魔力をその身に宿し、敏感に感じ取る事ができる俺なら、その有無を十分に感じられる筈である。
けれど、それにしてはどうもおかしい。だって、俺にはこの骨格標本から聖魔力が感じられないのだ。いや、それどころかこれは……。あろう事か微量ではあるものの、その骨格標本からは魔物が持っている瘴気の気配すら感じられる。
実際件の骨格標本の周囲は、空間がくすんで見えた。場が澱んでいるのだ。という事はこの骨格標本は、瑞獣などではなく魔物のもの……? そんな、まさか。
魔物の骨を得る事自体は簡単だ。ついこの間俺が魔物の王を斃すまで、あちこちで魔物が溢れ返り大から小まで世界中で盛んに駆除の為の討伐が行われていたんだから。勿論大国である我が国有数の領地の広さを誇るダンコーナ公爵家だって、領地のどこかしらに魔物は表れ、その都度討伐をしただろう。
俺の記憶の中でも、過去ダンコーナ公爵家の領地に赴いて討伐した記憶が何度かある。そういった討伐の際かその後に魔物の死骸を確保すれば、骨格標本にするくらい訳ない。このくらいのデカさのやつならそこら辺に普通に居るだろうし、俺は斃す専門で骨格までは詳しくなく断言できないが、こういった体つきの魔物は何種類も思い浮かぶ。死体なんて処理が面倒な廃棄物扱いで、捨てる場所に困る事はあっても入手に困る事はない。問題なのはそこではなく、何故魔物の骨格標本がこのダンコーナ公爵家にあり、更には聖獣という触れ込みで宝の1つとして飾られているのか、という事である。
まさか、誰かに騙されて聖獣と思い込み飾っているとか? いや、それはない。先程読んだ説明にこの骨格標本は終生公爵家で飼育した聖獣のものだと書かれていたのだから。長年飼育し続け死まで見取ったのなら、その過程において聖獣ではなく魔物であると看破されていないのはおかしい。
それなら、骨格標本にするに当たって担当した職人が、邪心を抱き聖獣の骨を魔物のものと擦り替え、本物はどこかに横流して利益は懐にい入れたとか? うーむ……それもちょっと考え辛いな。
公爵家ゆかりの財物を騙して盗むなんて事恐ろしくて到底できないだろうし、公爵家が仕事をを頼むくらいだから相手の職人は一流の人間だろう。貴族相手に一流の仕事をする人間が、そんなチンケな盗みを働くとは思えない。
なにより、聖獣の骨を態々魔物の骨と入れ替える理由が分からなかった。聖獣とは言え、基本的には普通の動物と構造は変わらない。その点魔物はどちらかと言うと構造が異形に近しい。骨だけとは言え、なるだけ聖獣に近しく見えるように魔物の骨格を組むのはかなり難しい筈だ。
それなら、偽物を作るにしても普通の動物の骨を持ってきて加工した方がいい。魔物の骨から漏れ出る瘴気で実害が出たら、バレた時に負う呵責の量だってうなぎ登りだ。態々罪を重くする理由はない。どこをどう取っても、不可解な要素が増えていく。
そして俺は骨格標本に纏わりつく瘴気の言いようのない違和感に観察を続け……。新たなある1つの事実にたどり着いた。これは、隠匿の魔法? 骨格標本から漏れ出る瘴気を誤魔化しているのか?
いや、それもあるだろうが、それだけじゃない。隠匿の魔法のその下。隠されてはいるが、そこには確かにもう1つの魔法……俗に呪いと言われる禍々しい魔法の気配を感じとった。
これは泥棒避けのただの呪いではない。禁止されている生贄を使用する事で不当に強化されたのが明らかな、強力なもの。それこそ、誰かを傷つけ苦しめる為の……まさか!? そして、俺がハッと骨格標本から顔を上げるのと、背後から物凄い力で突き飛ばされたのは同時だった。
骨格標本に集中していてなんの心構えをしていなかったのもあって、俺は容易くバランスを崩す。咄嗟に振り返って見えたのは、悪事を働く緊張感と計画の成功を確信して隠しきれない高揚感の滲んだ笑みを浮かべるユディトの姿。そしてその奥でいつの間にか開かれていたこの部屋の扉と、そこから姿を現したヨシュアだ。
何であなたがここに……? そんな疑問を浮かべたのと、俺の体が骨格標本に勢いよく接触し禍々しい呪いが発動したのは、同時だった。遠くから悲痛なヨシュアの叫びが届く。
「イーライ!」
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