上 下
25 / 26

おまけ5 3 子世代視点

しおりを挟む
「おまっ、俺の話聞いてなかったのか!? お前は何も分かっちゃいない! 俺はお前まで俺に纏わりつく不幸に巻き込まれるのが嫌で、それで」
「君の方こそ、何も分かってない」
 そう言うとサムエルは眉を怒らせ不満も顕な表情を作り、ズイッと顔を近づけてくる。鼻先が触れ合いそうなその距離に俺が緊張して息を詰めると、サムエルは俺を怯えさせない配慮か少し距離を話してくれたが依然その表情は変わらない。俺が逃げられないように体をガッチリ抱き締めて、瞳を覗き込みながら言い聞かせるようにして言葉を紡いでくる。
「いいか、ビクトール。俺は君の家族関係について委細承知している。そのうえで君と交際をして、婚約して、結婚もしたいと思っているんだ。今更君の家族関係に巻き込まれたからってそんなの元々覚悟の上だし、それを理由に婚約破棄だなんて全く納得できない」
「お前はあいつ等の本当の醜悪さを知らないからそんな事を言えるんだ。俺の家族と直に関わったら、お前は俺と関係を持った事を必ず後悔する。必ずだ。そうなった時にお前に蔑んだ目で見られたりしたら……俺は耐えられない」
「なにがあったってこの世で1番愛する相手と関わった事を後悔なんてしないし、何があっても蔑むわけないじゃないか! 俺の言葉、信じられない?」
「済まないが……」
「……」
 そんな悲しそうな顔しないでくれ。俺だってお前の事、心から愛してるよ。でも、だからこそ、俺達は一緒にはなれないんだ。サムエルの気持ちだって信じてないわけじゃない。確かに人間のできたこいつの事だから、家族の事があっても俺に幻滅しないでいてくれる可能性だって高いだろう。それでも、若し万が一期待した上で裏切られたらと思うと、途端に臆病な俺は怖くてサムエルの気持ちが受け取れなくなってしまうのである。
 暫し2人で無言のまま見つめ合っていたが、俺の方が先に耐えられなくなってそっと静かに視線を落とした。今の俺にはこちらへのひたむきな愛情に溢れたサムエルの瞳は眩し過ぎる。俺はどうあっても主張を曲げるつもりはない。何だかんだいつも俺を尊重してくれるサムエルは、きっと最後には折れてくれるだろう。俺達は、本当にもう終わりなんだ。……しかし、俺は分かっていなかった。サムエルがどれだけ俺との結婚を心待ちにしていて、俺の事を愛してくれているかを。
「……よし、分かった。事前に君の家族からの手紙を受け取って全てを知っていたのに、個人的でデリケートな問題だし君から話してくれるのを待とうと悠長に構えていたのがいけないんだな? そのせいで君をここまで不安にさせ追い詰めてしまった。何もかもビクトールの不安に気が付かず、のんびり構えて呑気にしてた俺が悪い。今からこれを挽回するには、死に物狂いでハッキリとした結果を伴う形で俺がどれだけ真剣にビクトールとの結婚を望んでいるか示す必要性があるな」
「……は?」
「俺が頼りなかったから、相談もせず一足飛びに婚約破棄しようなんて考えに至ったんだろう? だとしたら俺は、何としても自分は頼り甲斐があって、自分こそがビクトールの夫に相応しいと証明しなくてはならない。そうしなければ、俺達の結婚は有り得ない。言わばこれは、愛の試練だ! そうだろう!?」
「な、何を言ってんだ、お前?」
「よし。見ていてくれ、ビクトール! 俺は必ずこの問題を解決して、きっと君との幸せな未来を実現させてみせるぞ!」
「へ!? ちょ、待……」
 難しい顔から一転、決意に満ち満ちた表情を作ったサムエルは、やる気を全身に漲らせ俺の目を真っ直ぐ見ながら決意を表明する。俺が呆気に取られている間にサムエルはこうしちゃいられないと言わんばかりにソファから立ち上がり、グッと拳を固めてどこか空中の高みを見た。並々ならぬ気概を感じさせるその立ち姿はとてもかっこよくて、そんな場合じゃないのに不覚にもドキリと心臓が大きく跳ねる。サムエルは一頻り空中を睨みつけて気が済んだのか再び俺に視線を戻し、更に言葉を続けた。
「ビクトール。半月……いや、1週間私にくれ。その時間で私は、必ずやこの問題を解決して君との幸福な未来を実現してみせるから!」
「は、はぁ!? 何を勝手な」
「勿論君の俺と別れたいという気持ちを蔑ろにする訳じゃない。俺は君と絶対に別れる気はないが、それでも俺の事を心配してくれた上で熟慮を重ね苦しみを押し殺して、君が別れを口にしたのは十分理解しているからな。だから、1週間経っても問題を解決できなかったら、俺は潔く君を諦める。式場のキャンセル料だろうが慰謝料だろうが俺が払っていいし、なんなら俺有責で別れたと書面に残して周りにもそう説明したっていい」
「そんな事……俺の勝手で別れるんだから、しなくていいだろ」
「いいんだよ、どうせ別れないんだから。俺達が別れる未来なんて何があっても実現なんてさせやしないから、別れた場合のもしもの約束をどんなとんでもない条件にしたって全くなんの不都合もない」
 そう言って自信満々に胸を張るサムエル。俺はもうそれを見て呆気に取られるしかない。こいつ、俺が別れを覚悟して真剣に悩んで苦しんでようやく打ち明けたのに、易々と一緒にいられる未来を口にするなんて……。ただ、そんなサムエルの様子を見ていたら、本当に自分がサムエルに愛されているのだと実感できてなんだか堪らない気持ちにさせられた。心の底からサムエルには俺と別れる気は微塵もないのだ。そんな覚悟を持たれても今は困るだけの筈なのに、どうしてだか俺はどうしようもなく胸が暖かくなるのを感じた。どうせ俺の家族が齎す問題の解決なんて、絶対に無理なのに。まあ、1週間時間をくれてやるだけでスンナリ諦めてくれるなら、それでいいか。
「……いいよ、分かった。お前は約束を守る男だしな。何をするつもりか知らないが、それでお前が俺を諦められるなら好きにするといい」
「よし、言ったな? 二言はなしだぞ? 約束だ!」
 ニッコリと太陽のように明るくサムエルが笑う。それに釣られて俺の方まで少しだけ微笑んでしまった。そんな俺の顔を愛しげに見詰め、サムエルはまた笑みを深める。待ち受ける未来は見通せない程途方もなく暗い。それでも、あの瞬間だけはささやかながらも幸福を感じられたのだった。





 そして、それからきっかり1週間後。俺はサムエルの現在の居住であるヴィッドルド家のタウンハウスに招かれていた。約束の期限だからとサムエルに呼び出されたのである。
 あれだけ高らかにあーだこーだ言っていたサムエルだったが、この一週間何かをしていた様子はない。相変わらず俺の祖国と敵国は交戦中で、俺の家族は逃亡し続け行方知れず。周囲に俺の窮状が未だ知られていないのだけが唯一の救いだ。ただ、状況は全くよくなっていない。むしろ時間経過で益々逼迫してきている。やっぱり、いくら優秀なサムエルでもこればかりは無理だったか……。仄かに抱いていた期待と一緒に、俺の中で希望の光がゆっくりと死んでいく。
 まあ、一時的にでもいい夢が見れたし、どれだけ自分がサムエルに愛されているか分かってよかった。それだけでもこの1週間は意味があったと言っていい。後はここでサムエルに改めて徹底的且つ不可逆的に別れを告げる辛いイベントさえ乗り越えればそれで終わりだ。せめて最後は取り乱さず、笑顔で別れられるといいのだが……。
「やあ、ビクトール。こっちが呼び出して態々来てもらったのに、待たせて済まないな」
「いや、別に構わない」
 資料らしき紙束を抱え部屋に入ってきたサムエルに、どうせこれで最後だし……という言葉を言外に含ませた返事をする。それにサムエルは全て分かっているだろうに特に何も言う事もなく、黙って笑顔を見せ自然な動作で俺の隣に腰かけた。いや、この状況でラブラブカップルみたいに隣に座るか? と思わないでもなかったが、まあ家族の事さえなければ俺達は今が1番お熱い時期だったんだし、好きで別れる訳でもないしなによりこれで最後なんだからこれくらいいいか、と許容する。
「で? あれから一週間経った訳だが、これで俺はもう自由なんだよな?」
「おいおい、なんだよその言い草。まるで俺がこの1週間で、何も成し遂げられなかったみたいじゃないか」
「実際そうなんじゃないのか?」
 サムエルに与えた猶予の1週間の間、何か変化があったかと聞かれたら正直全くだ。俺に見切りをつけたのか家族からの手紙が来なくなったのも、祖国の窮状も、未だ家族が逃げ回っていて捕らえられていないのも……。1週間前と何ら変わりない。あれだけ大口叩いておきながら、優秀なサムエルであっても流石に今回はこのピンチを挽回できなかったに違いない。俺はそう判断しているのだが、この認識がどこか間違っているとでも言うのだろうか? 諦めと疑いの目でサムエルを見返す俺に、彼は苦笑しつつも手元の書類を差し出してくる。
「さて……。早速だが、これを見てもらってもいいかな?」
 俺は黙ってその書類を受け取り、サッと目を通す。どうせこれだけ努力はしたんですよ……みたいな言い訳じみた報告書類だろう。そんな風に高を括って。しかし、そんな舐め腐った考えの俺の目に飛び込んできたのは、驚くべき内容の文字列だった。
「は……? 感謝状? これ、俺の祖国に侵略してきてる敵対国からじゃないか。俺は何もした覚えないのに、俺とサムエルの連名宛に授与されてる……。っ!? はぁ!? なんだこれ!? おい!? これどういう事だ! 授与の理由が『逃亡していた敵国国家君主一族を捕らえ、引き渡した為』ってなってるぞ!?」
 この場合の敵国とは、俺の祖国と敵対している国の敵国だから、つまりは俺の祖国の事。そこの国家君主一族とはつまり、俺の家族の事で……。驚きに目を見開く俺の前で、サムエルは呆気らかんと明るい笑顔で口を開く。
「君の家族、野放しにしとくと俺達の結婚の邪魔になるから、サッサと捕まえて敵国に渡したんだ。元々ビクトールに酷い事を沢山してたって聞いて俺は勝手に死ぬ程恨んでたし、復讐するいい機会だと思って!」
「お前、マジか……!」
 開いた口が塞がらないとはこの事だ。そんな飄々とした態度で言う事か? 仮にも俺の家族を、いや対面状そうなだけで心情的には全くそうではないが……何にせよ結婚間近の婚約者の家族を敵側に突き出しといて、明らかにそんな朗らかに笑ってる場合じゃないだろう! なんだその一仕事したぜ! みたいな空気感!? 確かに大変な仕事だったろうが、どう考えてもこんな風に爽やかに微笑んでいる場合ではない。
「え、は? ま、待ってくれ。という事はこれはあれか? 俺の家族は処刑か?」
「それは敵国次第だけど、その可能性はあるだろうね。あ、安心して。君の祖国の国民は皆無事だよ。元々君の家族の悪政で苦しんでたから、あんな国王一族の為に死に物狂いで戦うのは嫌だ! って皆思って、攻め込んできた敵国側に投降しまくって誰も争わなかったみたいだから。攻め込まれて直ぐに君の家族が尻尾巻いて逃げだした後も、敵国に統治されてむしろ治安等々が良くなって喜んでたみたいだし」
「無能過ぎんだろ、俺の家族」
「若しかして、自分まで連座で被害を被る可能性を心配してるのか? 安心してくれ! その為の連名の感謝状だ。君は家族の情に流されずきちんと正義を尊び、むしろ家族の不徳を恥じ同時に正す為、間違った事をした家族を率先して捉えた正義の人という事になっている! それに、万が一誰かがあやを付けてきたとしても、そんな奴俺が君に指一本触れさせないから、安心してくれ! 敵国にも『ビクトールはあなた達に敵対するつもりは全くありませんよ! 家族を助ける気は毛頭ありませんので、煮るなり焼くなりお好きにどうぞ!』って伝えて概ね信用して貰えたから、そこら辺のフォローもバッチリ!」
「用意周到だな、おい」
 眩しいくらいの笑顔を俺に向けてくるサムエル。ちゃっかりと俺の肩に腕を回し、距離を詰めるのも忘れない。その様子に俺の方もいまいち深刻になり切れず、ともすれば家族の問題が浮上した時よりも破局しかねない状況下なのに、全く緊張感も怒りも湧かなかった。というか……家族が生きるか死ぬかの窮地に立たされているというのに、俺としては悲しい気持ちよりも、安心の方が勝っている、と言った方がいいか。なんだか強ばっていた全身の力がドッと抜けて楽になった気がする。
 生まれた時から付いて周り、ずっと俺の人生に暗い影を落とし、苦しめ続けてきた家族という存在。幼い頃散々痛め付けられた記憶のせいか、俺にとってはとても強大で反抗するのもままならない程厄介な相手だと思っていたのだが……。こんなにもアッサリと居なくなってくれるなんて。なんだか今まであれだけ家族の事で思い悩んで来たのが、一気に馬鹿らしくなるくらいだ。もう、俺を虐げてきていたあいつ等の顔色を伺う必要も、存在に怯える必要もなくなった。それだけで、何だかずっと息がしやすくなった気がする。
 ふと、視線を感じてそちらに顔を向けた。そこではサムエルが俺の事を穴が空きそうな程ジッと見ていた。先程までの些かおチャラけていると言っても過言ではなかった雰囲気はなりを潜めている。ただ、心配そうに、不安そうに、それでも俺を安心させたいのか口元は微笑んだままでサムエルはこちらを見ていた。
 ……そうだよな、お前だって不安だよな。優しい血縁者元で生まれ育ったこいつにとって、家族とは尊び大切にすべき存在の筈だ。俺とは違う。そんな認識の奴が普段から俺が家族への恨み節を炸裂させていたとは言え、家族を勝手に処分したら俺に恨まれやしないか不安になるのは当然の事だ。なんだかんだ言っても浅ましくも愛されたいという思いを捨てきれず、俺も家族への気持ちが怨み一辺倒ではないし、聡いサムエルもその事は察しているだろう。
 しかし、家族に対して持っていた仲良くしたいという親しむ心や、愛されたいという虚しい欲求のようなものはここまで生きてくる間にもう随分と擦り減らしてしまっていた。それに、家族に愛されずそれ故俺の中に空いていた大穴は、サムエルを始めとした新しく出会った優しい人達が溢れる程に渡してくる善意で埋めてしまっていて、今では実の家族が付け入る隙間は少しもない。自分でも驚く程に『この先家族が俺の人生に関わる事は、恐らくもう二度とないのだろう』という事実はストンと受け入れられてしまった。
「……なんて顔してんだよ。勝手をするなら、最後まで傲慢でいろよな」
「ああ……。済まない」
「フフッ、謝るのも違うだろ」
 俺は手を伸ばしサムエルの頬を指で摘み軽く引っ張る。深刻な顔をしたイケメンの頬が少し伸びて、ちょっとだけ面白い。何だか笑いが込み上げてきて、俺はついついフッと笑う。自分でもあまりにも呆気ないなと思うくらい、自然で明るい笑い声だった。
「サムエル、有難うな。お前がこうして無理にでも決着を付けてくれてなかったら、俺はいつまでも家族の呪縛から自由になれず、遠からず破滅の道を辿っていたに違いない。でも、お前のおかげで何だか吹っ切れたよ。今回の事でお前に感謝こそしても、恨んだりするなんて絶対にないから安心してくれ。むしろ、俺の為に嫌な役回りさせちまってごめんな? 本当、いつも感謝してる」
「……君の為なら俺はなんだってできるよ。人も殺せるし、世界だって滅ぼせるし、悪魔になっても構わない」
「ハハッ、お前だと本当にやりかねないのが怖いんだよなぁ。でも、その時は俺も巻き込めよ。俺達は運命共同体だ、勝手に置いてくなんてなしだぜ? だって俺達……夫婦になるんだから」
「っ! ビクトール、それって……」
 サムエルの目が大きく見開かれる。それに応えて俺は、腕を伸ばしてサムエルの首に絡め、静かに彼の体を引き寄せた。虚をつかれたのか、サムエルの体は簡単にこちらに傾く。近付いた2人の距離に俺は、笑みの形に綻んだ唇をサムエルのそれに押し付けた。俺のこの突然の行動に驚いたらしくサムエルは一瞬体を強ばらせたが、俺が奴の唇を舐めると反射で口を開けてくれる。そのまま俺達は久し振りのキスを楽しんだ。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

魔術師さんは囲われ気味な高位貴族の愛人になりたくない

さか【傘路さか】
BL
全9話。離婚経験済みの高位貴族×貴族に研究の後援を受ける魔術師。 魔術師であるラディは、貴族であるノックスに後援を受け、安価な金属から純金を生成する研究を続けている。 ノックスは若い研究者や芸術家などを支援しては大成させ、関連事業を興しては成功させる傍ら、私生活では妻の不貞による離婚を経験しているような男だ。 ラディを懐に入れ、戯れに触れてくるノックスを、不思議と突き放さずに衣食住を担保してもらう日々を続けていた。 ある日、ノックスから「近々、君の後援を打ち切ろうと思っていてね」と告げられる。 ひと月以内に研究の成果を出すか、愛人になるか。 二択を迫る男は、これまでよりも接触を増やす、と宣言し、ラディの唇を奪うのだった。 ※小説の文章をコピーして無断で使用したり、登場人物名を版権キャラクターに置き換えた二次創作小説への転用は一部分であってもお断りします。 無断使用を発見した場合には、警告をおこなった上で、悪質な場合は法的措置をとる場合があります。 自サイト: https://sakkkkkkkkk.lsv.jp/ 誤字脱字報告フォーム: https://form1ssl.fc2.com/form/?id=fcdb8998a698847f

前世が俺の友人で、いまだに俺のことが好きだって本当ですか

Bee
BL
半年前に別れた元恋人だった男の結婚式で、ユウジはそこではじめて二股をかけられていたことを知る。8年も一緒にいた相手に裏切られていたことを知り、ショックを受けたユウジは式場を飛び出してしまう。 無我夢中で車を走らせて、気がつくとユウジは見知らぬ場所にいることに気がつく。そこはまるで天国のようで、そばには7年前に死んだ友人の黒木が。黒木はユウジのことが好きだったと言い出して―― 最初は主人公が別れた男の結婚式に参加しているところから始まります。 死んだ友人との再会と、その友人の生まれ変わりと思われる青年との出会いへと話が続きます。 生まれ変わり(?)21歳大学生×きれいめな48歳おっさんの話です。 ※軽い性的表現あり 短編から長編に変更しています

【完結】嘘はBLの始まり

紫紺(紗子)
BL
現在売り出し中の若手俳優、三條伊織。 突然のオファーは、話題のBL小説『最初で最後のボーイズラブ』の主演!しかもW主演の相手役は彼がずっと憧れていたイケメン俳優の越前享祐だった! 衝撃のBLドラマと現実が同時進行! 俳優同士、秘密のBLストーリーが始まった♡ ※番外編を追加しました!(1/3)  4話追加しますのでよろしくお願いします。

婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました

ヒンメル
BL
フロナディア王国デルヴィーニュ公爵家嫡男ライオネル・デルヴィーニュ。 愛しの恋人(♀)と婚約するため、親に決められた婚約を破棄しようとしたら、荒くれ者の集まる北の砦へ一年間行かされることに……。そこで人生を変える出会いが訪れる。 ***************** 「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/703283996)」の番外編です。ライオネルと北の砦の隊長の後日談ですが、BL色が強くなる予定のため独立させてます。単体でも分かるように書いたつもりですが、本編を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。 ※「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の他の番外編よりBL色が強い話になりました(特に第八話)ので、苦手な方は回避してください。 ※完結済にした後も読んでいただいてありがとうございます。  評価やブックマーク登録をして頂けて嬉しいです。 ※小説家になろう様でも公開中です。

宰相補佐の隠し事

まめだだ
BL
―――私は罪を犯している。 宰相補佐の一人である暘谷(ようこく)には隠し事がある。それも国を揺るがしかねないとても大きな罪だ。 完結済ですが、気まぐれに蛇足を追加してます。

悪役令息の七日間

リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。 気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】

祝福という名の厄介なモノがあるんですけど

野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。 愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。 それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。  ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。 イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?! □■ 少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです! 完結しました。 応援していただきありがとうございます! □■ 第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m

噂の冷血公爵様は感情が全て顔に出るタイプでした。

春色悠
BL
多くの実力者を輩出したと云われる名門校【カナド学園】。  新入生としてその門を潜ったダンツ辺境伯家次男、ユーリスは転生者だった。  ___まあ、残っている記憶など塵にも等しい程だったが。  ユーリスは兄と姉がいる為後継者として期待されていなかったが、二度目の人生の本人は冒険者にでもなろうかと気軽に考えていた。  しかし、ユーリスの運命は『冷血公爵』と名高いデンベル・フランネルとの出会いで全く思ってもいなかった方へと進みだす。  常に冷静沈着、実の父すら自身が公爵になる為に追い出したという冷酷非道、常に無表情で何を考えているのやらわからないデンベル___ 「いやいやいやいや、全部顔に出てるんですけど…!!?」  ユーリスは思い出す。この世界は表情から全く感情を読み取ってくれないことを。いくら苦々しい表情をしていても誰も気づかなかったことを。  寡黙なだけで表情に全て感情の出ているデンベルは怖がられる度にこちらが悲しくなるほど落ち込み、ユーリスはついつい話しかけに行くことになる。  髪の毛の美しさで美醜が決まるというちょっと不思議な美醜観が加わる感情表現の複雑な世界で少し勘違いされながらの二人の行く末は!?    

処理中です...