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入学式当日その6
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なんで聞こえてきてしまったのか。久しぶりの女神様ボイス!
夢の中以来だから、一か月ぶり?
『そうね。』
あ、まだ聞こえる!
『待ってください、ちょっと移動します!』
心の中で叫んでから、廊下に向かう。
ここでは教室のクラスメイトからも、窓際から見える外の登校してくる生徒からも私の百面相が見えてしまうわ!
足早に廊下に出て、カフェテリア方面に歩き出す。反対方向の玄関からは生徒たちがたくさん来ていたので。
『あの、女神様!その、オ、オルフェをよろしくっていうのは!その、恋愛でのことですよね…。』
歩きながら女神さまに心の中で話しかける。
『そうね、よろしく。』
当たり前のように淡々と言われる。
うっ!ううう。まだ会ってもいないけど!なんだかそんなに何度も言われると照れてしまうわ!
『あー、だけど、あの、私は聖女になっていいんですか。恋愛エンディングは確か聖女になって恋人になるのと
、聖女にならないで恋愛…』
『なっていいわよ。』
『え。』
『なって。』
『そうですか。』
『なりなさい。』
『わかりました!なりますよ!』
やけくそ気味に私は叫んだ。
聖女になって攻略対象が恋人になるっていうエンディングってことね。
『ふふふ』
女神さまが満足げに笑っている。
つ、疲れる。なんか恥ずかしいし疲れる!
まだ聖女候補にもなってないけどね!
『ああ、もう伝えてあるわ。』
『へ?』
『ふふふふふ』
『え、なんですか?その笑いは…。』
さっきと同じ笑い方なんだけど、なんだか含みがあるような?
……女神様?あれ?女神様?返事がない?終わり?
もう!オルフェ様のことに反応して話しかけてくるなんて。
「オルフェ様か…。」
ため息交じりに思わずつぶやいてしまったそのとき。
「わたしのことか?」
え?
男性のこの声はまさか…!?
声のする右後ろをそーっと見てみると。
黒が基調の騎士っぽい服に、藍色の髪、金の切れ長の目。
女神さまとのお話していたオルフェ様が、そこにいた。
なんと、珍しく無表情!こ、怖!
なんでいるの!心の準備はできてないんですけどー!!!
夢の中以来だから、一か月ぶり?
『そうね。』
あ、まだ聞こえる!
『待ってください、ちょっと移動します!』
心の中で叫んでから、廊下に向かう。
ここでは教室のクラスメイトからも、窓際から見える外の登校してくる生徒からも私の百面相が見えてしまうわ!
足早に廊下に出て、カフェテリア方面に歩き出す。反対方向の玄関からは生徒たちがたくさん来ていたので。
『あの、女神様!その、オ、オルフェをよろしくっていうのは!その、恋愛でのことですよね…。』
歩きながら女神さまに心の中で話しかける。
『そうね、よろしく。』
当たり前のように淡々と言われる。
うっ!ううう。まだ会ってもいないけど!なんだかそんなに何度も言われると照れてしまうわ!
『あー、だけど、あの、私は聖女になっていいんですか。恋愛エンディングは確か聖女になって恋人になるのと
、聖女にならないで恋愛…』
『なっていいわよ。』
『え。』
『なって。』
『そうですか。』
『なりなさい。』
『わかりました!なりますよ!』
やけくそ気味に私は叫んだ。
聖女になって攻略対象が恋人になるっていうエンディングってことね。
『ふふふ』
女神さまが満足げに笑っている。
つ、疲れる。なんか恥ずかしいし疲れる!
まだ聖女候補にもなってないけどね!
『ああ、もう伝えてあるわ。』
『へ?』
『ふふふふふ』
『え、なんですか?その笑いは…。』
さっきと同じ笑い方なんだけど、なんだか含みがあるような?
……女神様?あれ?女神様?返事がない?終わり?
もう!オルフェ様のことに反応して話しかけてくるなんて。
「オルフェ様か…。」
ため息交じりに思わずつぶやいてしまったそのとき。
「わたしのことか?」
え?
男性のこの声はまさか…!?
声のする右後ろをそーっと見てみると。
黒が基調の騎士っぽい服に、藍色の髪、金の切れ長の目。
女神さまとのお話していたオルフェ様が、そこにいた。
なんと、珍しく無表情!こ、怖!
なんでいるの!心の準備はできてないんですけどー!!!
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