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ペーター編
69話 悶絶 くすぐりプレイ
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その頃、私フェルリナはインセクトで空を飛んでいた。
昆虫の形をした飛行機なんて、いかにも男の子が好きそうな乗り物 って感じですよね。
中でも二本の角が特徴的な クワガタモデル は世界に四体しかないそうで、
百体ほど流通している カブトムシモデル より遥かに高値がついている。
その乗り心地は、たぶん、きっと、すんばらしいはずなのだけれど、
私はそれどころじゃなく、ラグジュアリーな座席の上で息切れしていた。
「はあっ はあっ ねえ、もうやめて……」
ペーターが私の足の裏で、羽毛を行ったり来たりさせている。
「くすぐったいってば! きゃはははは!」
「大人になってから感情を隠すようになったね」
「ぜんぜん隠してない!? やだって言ってるでしょこれほどいてっ」
仰向けに拘束された私は、柔らかなベルトに手首足首をぐるぐる巻きにされていた。
渾身の力を込めては、外れなくてぐったりとする。さっきからそれの繰り返し。マジックテープってこんなに頑丈だったの(泣)
「ごめんなさいマジックテープさん、私もこれからはベリベリのお財布使います! だから許してぇ!」
「許さないってさ。残念だったね」
やだやだ頭がへんになってきた。
始めはくすぐったくても笑ってごまかしてたのに、
かれこれ三十分以上こんなことされてると、喘ぐことにためらいがなくなってくる。
「はあっ はあっ どうしてこんな事するのっ?」
「昔、クスノキ爺に縛ってくすぐったの覚えてる?」
「覚えてるに決まってるでしょほんとにイヤだったんだからっ」
「『気持ちいい、もっとして』って言ってたじゃない」
「そんなこと……ッ」
背中が熱くなるのを感じた。
「あの時みたいな素直な言葉がききたい」
「やめて! これが素直な言葉です! ゼイツ准……っ」
両足のうらをペーターの指がくすぐりまくって、私は悲鳴をあげた。
「きゃああっ/// やめてやめてっひゃああんっ///」
「その名前呼んだらまたシール貼るよ?」
「なんでそんなにゼイッぴゃあああっ///」
ぎゅっと足指を丸めると、土踏まずを爪で引っ掻かれる。逃げようと足首を反らし、指を開く。そうすると中指を何かの玩具でコリコリされる。同時に足のうらの真ん中を下から上へ何度も何度もなぞられる。
「ああああんっ」
「フェル、足の指凄い開いてるけど?」
もうイヤ、もうダメ。
触れられてるのは足のうらなのに変なところが疼いてしまって、それを見透かされた気がして、顔に血がのぼった。
「感情は隠すようになったけど、感度は凄いね。花畑にいるみたいな香りがするよ」
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