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96話
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翌日、幸いにもフェイシル王国とバルクド帝国の戦端は開かれなかった。
これ幸いとローレンは部隊の再編を行い。バルクド帝国側へと偵察を送り込んだ。
結局再び戦端が開かれたのは、更に翌々日のことだった。
「思っていたよりも立て直しが早かったな。予想ではもう少しかかると思っていたのだが…」
「ローレンさん一応義理でここまで付き合っていますが、亜人が現れたら俺は戦線を離脱しますからね。またノコノコと現れたらあのトカゲ共を根絶やしにしてやる」
禍々しい鎧を身に纏ったジグレイドからはあたかも黒いオーラが滲み出てきているかと錯覚してしまうほどの怒気を発していた。
「出来れば剛鬼との戦いに参加して欲しいがな。こればっかりは強要できないからな。だが元師匠としてこれだけは言っておくぞ。絶対に師匠より先に死ぬな。先に死ぬ弟子ほど師不幸者は居らぬからな」
「なんですか師不幸者って…でもまぁ、ローレンさんよりは先に死ぬ予定は有りませんよ」
「なら安心できるというものだ。なんにせよ、この戦が終わるまで亜人族が出てこないことを祈るしかないな。ジグには悪いがな」
そして数刻後に両軍が衝突した。
始めは相も変わらず突撃してくるバルクド帝国軍を相手にフェイシル王国軍は常策である誘い込みや機動力を生かした奇策などで被害を極力出さずに敵の数を減らせるだけ減らしていっていた。
だがもちろんバルクド帝国側もそう簡単にはいかない。
剛鬼ことログ・ハイローが大軍を伴い突撃してきたのだ。
もちろんこれを予想というよりも当然してくるだろうと剛鬼対策として用意していた策を次々に繰り出すが、やはり剛鬼の突撃を止められる筈もなく、ついに両軍がまともに衝突したのだった。
「三日振りか?またこうして相見える事が出来て嬉しいぞ。ローレン将軍」
「貴殿はまだ若いから良いが、こちらはもう歳だ。貴殿とのじゃれ合いはもうこれで最後になるだろう。これまでは互いにトドメは刺さずにここまできたが…今回ばかりは見逃さぬ。覚悟は出来ておるか?」
「ふっ、確かにな。これまで随分長い間戦い己が武をぶつけ合ってきた…これで最後となると感慨深いものがある。──ところで横にいるのが弟子か?足手まといであっさり終わらぬことを期待したいものだ」
ローレンの横に立っていたジグレイドをログは一瞥してすぐさまローレンへと視線を戻した。
「ログ将軍よ、あまり弟子を甘く見ない方がいいぞ?──そろそろ……やるとしようかの!」
その言葉と同時にローレンが仕掛けた。
一気に間合いを詰め剣で鋭い突きを放った。
だが予想していたのか、ログは冷静に横に移動しつつ大剣を横薙ぎで振り抜いた。
薙ぎ払われる大剣は風を巻き込みながらローレンへと迫るが、ローレンは勢いのまま前転して地面に転がり薙ぎ払いを避ける。
そしてすぐさまログへと追撃を仕掛けようとするが、振り返った時にはすでにログは横に薙ぎ払った筈の大剣を上段に構えており、振り下ろしている最中だった。
すぐさま横に跳びのき難を逃れる。
そして今度こそ追撃を仕掛ける。
老いを感じさせない程の連続斬りを繰り出す。
しかしいつのまにか手元に引き寄せていた大剣で全てを弾かれるが、そんなこと気にもとめず流れるような剣撃を繰り出し続ける。
観る人によっては剣舞を舞っているかのような剣撃だが、生憎ローレンの剣撃が目に見えない程の速さで行われているため周囲には金属同士のぶつかり合う音でしか様子を窺い知ることはできなかった。
だが何十と繰り出した剣撃もログに全て弾かれてしまっていた。
そして一息つくためか両者は同じタイミングで距離を取った。
ちなみに両者が切り結んでいたのは僅か十数秒のことである。
本人同士の間隔は間違いなくその何十倍もの長い間戦っていたと錯覚しているはずだが。
「ふう、流石に疲れる。毎度の事だがあれだけ斬りつけたというのに簡単に全てを弾くとはな…敵ながら天晴れだぞ」
「ふっ、何を言う。此方も必死に防いでいるだけだ。ところでそろそろ参戦してくるのだろう?貴公の弟子となれば強いのだろう?楽しませてもらうとしよう」
「ローレンさん、少しの間この赤鎧さんと一対一でやらせてくれないか?もちろん危なかったら助太刀してくれて構わない」
「ジグレイド!?いきなり何を言うのだ!此奴は確実にやらねばフェイシル王国に勝ちはないぞ!」
「トカゲ共を殺す為にも少しでも強くならないといけないからな…。弟子としての最後の頼みだ、聞き入れてくれ」
「……仕方ない。だが無理だと判断したらすぐさま参戦する。それまで私は休憩していよう」
「流石に噂に名高い剛鬼さんの相手となると俺も出し惜しみはできないな…悪いが初めから全力でやらせてもらう。───ローレンさん、あと数メルだけ離れていてくれ」
少しだけ距離を取っていたローレンにまだ下がるように言った。
ローレンが立っていた場所は全力を出した時の領域内だったためだ。
「ふっ、出し惜しみなぞしていたならすぐに真っ二つにしていたところだ。少しは楽しませてくれるのだろうな?」
そう問われたジグレイドはニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
「もちろんだ。中毒になるくらい楽しませてやるよ」
これ幸いとローレンは部隊の再編を行い。バルクド帝国側へと偵察を送り込んだ。
結局再び戦端が開かれたのは、更に翌々日のことだった。
「思っていたよりも立て直しが早かったな。予想ではもう少しかかると思っていたのだが…」
「ローレンさん一応義理でここまで付き合っていますが、亜人が現れたら俺は戦線を離脱しますからね。またノコノコと現れたらあのトカゲ共を根絶やしにしてやる」
禍々しい鎧を身に纏ったジグレイドからはあたかも黒いオーラが滲み出てきているかと錯覚してしまうほどの怒気を発していた。
「出来れば剛鬼との戦いに参加して欲しいがな。こればっかりは強要できないからな。だが元師匠としてこれだけは言っておくぞ。絶対に師匠より先に死ぬな。先に死ぬ弟子ほど師不幸者は居らぬからな」
「なんですか師不幸者って…でもまぁ、ローレンさんよりは先に死ぬ予定は有りませんよ」
「なら安心できるというものだ。なんにせよ、この戦が終わるまで亜人族が出てこないことを祈るしかないな。ジグには悪いがな」
そして数刻後に両軍が衝突した。
始めは相も変わらず突撃してくるバルクド帝国軍を相手にフェイシル王国軍は常策である誘い込みや機動力を生かした奇策などで被害を極力出さずに敵の数を減らせるだけ減らしていっていた。
だがもちろんバルクド帝国側もそう簡単にはいかない。
剛鬼ことログ・ハイローが大軍を伴い突撃してきたのだ。
もちろんこれを予想というよりも当然してくるだろうと剛鬼対策として用意していた策を次々に繰り出すが、やはり剛鬼の突撃を止められる筈もなく、ついに両軍がまともに衝突したのだった。
「三日振りか?またこうして相見える事が出来て嬉しいぞ。ローレン将軍」
「貴殿はまだ若いから良いが、こちらはもう歳だ。貴殿とのじゃれ合いはもうこれで最後になるだろう。これまでは互いにトドメは刺さずにここまできたが…今回ばかりは見逃さぬ。覚悟は出来ておるか?」
「ふっ、確かにな。これまで随分長い間戦い己が武をぶつけ合ってきた…これで最後となると感慨深いものがある。──ところで横にいるのが弟子か?足手まといであっさり終わらぬことを期待したいものだ」
ローレンの横に立っていたジグレイドをログは一瞥してすぐさまローレンへと視線を戻した。
「ログ将軍よ、あまり弟子を甘く見ない方がいいぞ?──そろそろ……やるとしようかの!」
その言葉と同時にローレンが仕掛けた。
一気に間合いを詰め剣で鋭い突きを放った。
だが予想していたのか、ログは冷静に横に移動しつつ大剣を横薙ぎで振り抜いた。
薙ぎ払われる大剣は風を巻き込みながらローレンへと迫るが、ローレンは勢いのまま前転して地面に転がり薙ぎ払いを避ける。
そしてすぐさまログへと追撃を仕掛けようとするが、振り返った時にはすでにログは横に薙ぎ払った筈の大剣を上段に構えており、振り下ろしている最中だった。
すぐさま横に跳びのき難を逃れる。
そして今度こそ追撃を仕掛ける。
老いを感じさせない程の連続斬りを繰り出す。
しかしいつのまにか手元に引き寄せていた大剣で全てを弾かれるが、そんなこと気にもとめず流れるような剣撃を繰り出し続ける。
観る人によっては剣舞を舞っているかのような剣撃だが、生憎ローレンの剣撃が目に見えない程の速さで行われているため周囲には金属同士のぶつかり合う音でしか様子を窺い知ることはできなかった。
だが何十と繰り出した剣撃もログに全て弾かれてしまっていた。
そして一息つくためか両者は同じタイミングで距離を取った。
ちなみに両者が切り結んでいたのは僅か十数秒のことである。
本人同士の間隔は間違いなくその何十倍もの長い間戦っていたと錯覚しているはずだが。
「ふう、流石に疲れる。毎度の事だがあれだけ斬りつけたというのに簡単に全てを弾くとはな…敵ながら天晴れだぞ」
「ふっ、何を言う。此方も必死に防いでいるだけだ。ところでそろそろ参戦してくるのだろう?貴公の弟子となれば強いのだろう?楽しませてもらうとしよう」
「ローレンさん、少しの間この赤鎧さんと一対一でやらせてくれないか?もちろん危なかったら助太刀してくれて構わない」
「ジグレイド!?いきなり何を言うのだ!此奴は確実にやらねばフェイシル王国に勝ちはないぞ!」
「トカゲ共を殺す為にも少しでも強くならないといけないからな…。弟子としての最後の頼みだ、聞き入れてくれ」
「……仕方ない。だが無理だと判断したらすぐさま参戦する。それまで私は休憩していよう」
「流石に噂に名高い剛鬼さんの相手となると俺も出し惜しみはできないな…悪いが初めから全力でやらせてもらう。───ローレンさん、あと数メルだけ離れていてくれ」
少しだけ距離を取っていたローレンにまだ下がるように言った。
ローレンが立っていた場所は全力を出した時の領域内だったためだ。
「ふっ、出し惜しみなぞしていたならすぐに真っ二つにしていたところだ。少しは楽しませてくれるのだろうな?」
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