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79話
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「休憩は終わりだ!今から模擬戦するぞ!と言っても初めての奴もいるからな。先に判定戦をする。誰かこいつと戦いたい奴はいるか?」
模擬戦は幾つかのチームに別れて行う。実力が拮抗しているもの同士がチームを組み模擬戦を行いチームで切磋琢磨し訓練を行うのである。
判定戦は新しく参加した者がいる場合や半年に一度定期的に行われており、その都度チームを組み換えて兵士たちの訓練へのモチベーションを保っているのである。
「では私が相手をしましょう」
名乗りを上げたのは先程の走り込みを難なく走りきっていたイケメンでジグレイドよりも僅かばかり年上だと見える青年だった。
「ふむ、ハウリッツか・・・いいだろう。皆、この模擬戦をしっかり観察しておくように!後々両者の改善すべき点を挙げていってもらうからな。ジグ、短槍はこれしかなかった。いけるか?」
「大丈夫です」
兵士たちが二人を囲むかのように距離をとり両者を見守る。
「ルールを説明する!殺し、復帰不可な怪我以外は何でも有りだ!審判は私がする。私が止めと言ったら模擬戦終了だ。それでは・・・始めっ!」
ローレンが開始の合図をした途端にハウリッツが間合いを一気に詰めてきた。
ハウリッツは騎士鎧を着込み、長剣と小盾を扱って戦うオーソドックスな騎士のようだ。
対してジグレイドは動きやすい貸し出しの革鎧を着込み、これまた貸し出しの鉄の短槍に鉄の丸盾といった感じだった。装備という点では誰が見ても明らかに劣っている。
「はっ!」
ジグレイドを試しているのか間合いを一気に詰めてきたハウリッツは長剣で突きを放ってきた。
あまりにも見え透いた攻撃に罠かと一瞬考えるが罠であってもこの程度の攻撃ならどうとでも対処できると考えて普通に丸盾で長剣を逸らして前蹴りを放った。
ハウリッツはその前蹴りでバランスを崩してよろめいていた。どうやら身体との間に小盾を滑り込ませて防いだようだ。
「なるほど、私の突きを軽く受け流して私を蹴り飛ばすとはな。ローレン様の弟子になるだけの実力はあるということか・・・」
「俺を試しているのか?」
「そうだ、不快に思ったのなら後程謝ろう。だが少なくとも私はどこの誰とも知れぬ君がローレン様の弟子だというのをすんなりと受け止めることができていないのだ。この試合で私が見定めさせてもらおう!」
「別にいいさ。不快だろうが知ったことではないな。俺は強くなるために弟子入りしただけだしな!」
ジグレイドは魔素の吸収を少し強めて魔法を強化して、丸盾を前に構えて突進した。
そんな見え透いた突進を騎士であるハウリッツに当たるはずもない。
ハウリッツはすぐに横に躱して長剣を振り下ろした。
だが長剣を最後まで振り下ろすことはできなかった。ジグレイドが避けられた直後に身体を回転させ短槍を振り回したのだ。
振り回された短槍が右脇腹に直撃して金属同士がぶつかる音と低く鈍い音を立ててハウリッツは吹き飛ばされた。
ハウリッツはすぐさま立ち上がり長剣を構えたのだが、顔には汗が滲み出ておりその表情は苦痛で歪んでいた。
「そこまで!勝者ジクレイド!」
続行不可能だと判断したローレンが模擬戦を止めた。
「待ってください!私ならまだやれます!やらせてください!」
ハウリッツがローレンに頼み込んでいるが言葉とは裏腹に彼の足は一切動いていなかった。
「ハウリッツ無理はするな。これはお前の判定戦じゃない。それにもうまともに動けないだろう?…救護班!」
ハウリッツを宥め近くに控えていた救護班を呼び手当てをさせた。
救護班は回復魔法を扱える兵士で構成された部隊でローレンの訓練時には必ず近くで控えているのである。
「ローレン様、どうやら骨が折れているようです。ですのでハウリッツ様は今日の訓練には参加させない方が良いかと思われます」
「そうか、ではハウリッツは今日一日回復に努めるんだ」
「申し訳ありません」
謝罪して救護班に肩を貸してもらいながらハウリッツは訓練場を後にした。
「さて、判定戦の続きを行う!誰か名乗り出る者はいるか?」
だが誰も名乗り出ない。
ハウリッツはこの中でも上位の実力の持ち主なのだ。そのハウリッツが負けたとあっては早々に名乗り出る者はいない。
「・・・いないのか?では私が指名しよう。そうだな・・・バリン、いけるか?」
「俺ですか?指名とあってはやるしかないですね」
前に進み出てきたのは双剣の携えた無精髭の男だった。この男も騎士鎧を着ているので騎士なのだろう。とてもそうは見えない。なにせ本来の騎士鎧は白銀の鎧なのに対してこの男が着ている騎士鎧は薄汚れていてとても白銀の鎧と同じ鎧とは思えないものだった。
「やあ、俺はバリンだ。こんな見てくれだが一応騎士だ。ま、軽く手合わせしようや」
「やっぱり騎士なんですね・・・ジグレイドです」
お互いが構えたのを確認したローレンが「始め!」と開始の合図をした。
今度は先手を取る!と考えていたのだがジグレイドはバリンに攻撃を仕掛けれなかった。
異様な雰囲気を纏って佇み、双剣も抜いてはいるが構えてはいないバリンに何故か攻撃を仕掛けれなかったのだ。
今攻撃を仕掛けても簡単に防がれそして負けると何故かそう思えてしまうのだ。
「どうした?来ないのか?」
構えてすらいないバリンが煽ってくる。
だがそんな状況でも何故か攻撃できない。
「・・・ちっ!」
この膠着状態をいつまでも続けていることは出来ないので、ジグレイドは丸盾を前に構えてジリジリと近寄ることにした。
「今回は突撃してこないのか?どうやら実力の差ってやつがある程度分かるようだな」
更に煽ってくるバリンにジグレイドは全力で叩き潰すと決めて、全力で身体強化魔法を強化した。
「お、雰囲気変わったな。これは俺も少し本気出さないとやられちまうかもな」
まだ軽口を叩くのかと内心思いつつ、ジグレイドはバリンの左側に急接近して丸盾で思いっきりシールドバッシュした。
だがいつもは感じる重い感覚や防がれた時の金属音は一切なかった。
「早いね、警戒してなかったら避けれなかったかもな」
なんと後ろに飛んで攻撃を避けていた。
なおも軽口を言ってくるバリンにジグレイドはイライラしてきた。
「これなら!どうだ!」
今度は短槍の突きからの丸盾の強打の連撃をバリンへと放つが…これもあっさり防がれた。
「一撃一撃が重いね、受け流すので精一杯だよ」
ジクレイドには全然そうは見えなかった。だが実際にバリンは受け流した手は重い攻撃を無理やり受け流したせいで痺れており、言葉の通り精一杯だった。もしそのまま連続で攻撃をされていたらバリンの負けもあり得る状況だった。
内心ヒヤヒヤしながらもそんなこと欠片もジクレイドに悟らせないのはさすがと言える。
「こないのか?・・・それなら俺からいくぞ!」
バリンの攻撃は多彩で素早く、さらに重さもあった。
左手に持つ剣で主に攻撃を行うが、たまに右手に持つ剣でも攻撃してくるのだ。
そのタイミングが絶妙でジグレイドは防ぐので手一杯だった。しかも距離をとろうとしてもピッタリとくっついてきて距離をとれないのだ。
「くっ・・・いい加減離れろ!」
無理やり短槍を振り回してバリンを引き剥がそうとするが、その振り回しすらも受け流された。
「まだまだ甘いな。ほら、終了だ」
気づけば首に右手の剣を突きつけられていた。
「そこまで!勝者バリン!」
ローレンの終了の合図で剣を引いたバリンは元いた位置へと歩いていった。
模擬戦は幾つかのチームに別れて行う。実力が拮抗しているもの同士がチームを組み模擬戦を行いチームで切磋琢磨し訓練を行うのである。
判定戦は新しく参加した者がいる場合や半年に一度定期的に行われており、その都度チームを組み換えて兵士たちの訓練へのモチベーションを保っているのである。
「では私が相手をしましょう」
名乗りを上げたのは先程の走り込みを難なく走りきっていたイケメンでジグレイドよりも僅かばかり年上だと見える青年だった。
「ふむ、ハウリッツか・・・いいだろう。皆、この模擬戦をしっかり観察しておくように!後々両者の改善すべき点を挙げていってもらうからな。ジグ、短槍はこれしかなかった。いけるか?」
「大丈夫です」
兵士たちが二人を囲むかのように距離をとり両者を見守る。
「ルールを説明する!殺し、復帰不可な怪我以外は何でも有りだ!審判は私がする。私が止めと言ったら模擬戦終了だ。それでは・・・始めっ!」
ローレンが開始の合図をした途端にハウリッツが間合いを一気に詰めてきた。
ハウリッツは騎士鎧を着込み、長剣と小盾を扱って戦うオーソドックスな騎士のようだ。
対してジグレイドは動きやすい貸し出しの革鎧を着込み、これまた貸し出しの鉄の短槍に鉄の丸盾といった感じだった。装備という点では誰が見ても明らかに劣っている。
「はっ!」
ジグレイドを試しているのか間合いを一気に詰めてきたハウリッツは長剣で突きを放ってきた。
あまりにも見え透いた攻撃に罠かと一瞬考えるが罠であってもこの程度の攻撃ならどうとでも対処できると考えて普通に丸盾で長剣を逸らして前蹴りを放った。
ハウリッツはその前蹴りでバランスを崩してよろめいていた。どうやら身体との間に小盾を滑り込ませて防いだようだ。
「なるほど、私の突きを軽く受け流して私を蹴り飛ばすとはな。ローレン様の弟子になるだけの実力はあるということか・・・」
「俺を試しているのか?」
「そうだ、不快に思ったのなら後程謝ろう。だが少なくとも私はどこの誰とも知れぬ君がローレン様の弟子だというのをすんなりと受け止めることができていないのだ。この試合で私が見定めさせてもらおう!」
「別にいいさ。不快だろうが知ったことではないな。俺は強くなるために弟子入りしただけだしな!」
ジグレイドは魔素の吸収を少し強めて魔法を強化して、丸盾を前に構えて突進した。
そんな見え透いた突進を騎士であるハウリッツに当たるはずもない。
ハウリッツはすぐに横に躱して長剣を振り下ろした。
だが長剣を最後まで振り下ろすことはできなかった。ジグレイドが避けられた直後に身体を回転させ短槍を振り回したのだ。
振り回された短槍が右脇腹に直撃して金属同士がぶつかる音と低く鈍い音を立ててハウリッツは吹き飛ばされた。
ハウリッツはすぐさま立ち上がり長剣を構えたのだが、顔には汗が滲み出ておりその表情は苦痛で歪んでいた。
「そこまで!勝者ジクレイド!」
続行不可能だと判断したローレンが模擬戦を止めた。
「待ってください!私ならまだやれます!やらせてください!」
ハウリッツがローレンに頼み込んでいるが言葉とは裏腹に彼の足は一切動いていなかった。
「ハウリッツ無理はするな。これはお前の判定戦じゃない。それにもうまともに動けないだろう?…救護班!」
ハウリッツを宥め近くに控えていた救護班を呼び手当てをさせた。
救護班は回復魔法を扱える兵士で構成された部隊でローレンの訓練時には必ず近くで控えているのである。
「ローレン様、どうやら骨が折れているようです。ですのでハウリッツ様は今日の訓練には参加させない方が良いかと思われます」
「そうか、ではハウリッツは今日一日回復に努めるんだ」
「申し訳ありません」
謝罪して救護班に肩を貸してもらいながらハウリッツは訓練場を後にした。
「さて、判定戦の続きを行う!誰か名乗り出る者はいるか?」
だが誰も名乗り出ない。
ハウリッツはこの中でも上位の実力の持ち主なのだ。そのハウリッツが負けたとあっては早々に名乗り出る者はいない。
「・・・いないのか?では私が指名しよう。そうだな・・・バリン、いけるか?」
「俺ですか?指名とあってはやるしかないですね」
前に進み出てきたのは双剣の携えた無精髭の男だった。この男も騎士鎧を着ているので騎士なのだろう。とてもそうは見えない。なにせ本来の騎士鎧は白銀の鎧なのに対してこの男が着ている騎士鎧は薄汚れていてとても白銀の鎧と同じ鎧とは思えないものだった。
「やあ、俺はバリンだ。こんな見てくれだが一応騎士だ。ま、軽く手合わせしようや」
「やっぱり騎士なんですね・・・ジグレイドです」
お互いが構えたのを確認したローレンが「始め!」と開始の合図をした。
今度は先手を取る!と考えていたのだがジグレイドはバリンに攻撃を仕掛けれなかった。
異様な雰囲気を纏って佇み、双剣も抜いてはいるが構えてはいないバリンに何故か攻撃を仕掛けれなかったのだ。
今攻撃を仕掛けても簡単に防がれそして負けると何故かそう思えてしまうのだ。
「どうした?来ないのか?」
構えてすらいないバリンが煽ってくる。
だがそんな状況でも何故か攻撃できない。
「・・・ちっ!」
この膠着状態をいつまでも続けていることは出来ないので、ジグレイドは丸盾を前に構えてジリジリと近寄ることにした。
「今回は突撃してこないのか?どうやら実力の差ってやつがある程度分かるようだな」
更に煽ってくるバリンにジグレイドは全力で叩き潰すと決めて、全力で身体強化魔法を強化した。
「お、雰囲気変わったな。これは俺も少し本気出さないとやられちまうかもな」
まだ軽口を叩くのかと内心思いつつ、ジグレイドはバリンの左側に急接近して丸盾で思いっきりシールドバッシュした。
だがいつもは感じる重い感覚や防がれた時の金属音は一切なかった。
「早いね、警戒してなかったら避けれなかったかもな」
なんと後ろに飛んで攻撃を避けていた。
なおも軽口を言ってくるバリンにジグレイドはイライラしてきた。
「これなら!どうだ!」
今度は短槍の突きからの丸盾の強打の連撃をバリンへと放つが…これもあっさり防がれた。
「一撃一撃が重いね、受け流すので精一杯だよ」
ジクレイドには全然そうは見えなかった。だが実際にバリンは受け流した手は重い攻撃を無理やり受け流したせいで痺れており、言葉の通り精一杯だった。もしそのまま連続で攻撃をされていたらバリンの負けもあり得る状況だった。
内心ヒヤヒヤしながらもそんなこと欠片もジクレイドに悟らせないのはさすがと言える。
「こないのか?・・・それなら俺からいくぞ!」
バリンの攻撃は多彩で素早く、さらに重さもあった。
左手に持つ剣で主に攻撃を行うが、たまに右手に持つ剣でも攻撃してくるのだ。
そのタイミングが絶妙でジグレイドは防ぐので手一杯だった。しかも距離をとろうとしてもピッタリとくっついてきて距離をとれないのだ。
「くっ・・・いい加減離れろ!」
無理やり短槍を振り回してバリンを引き剥がそうとするが、その振り回しすらも受け流された。
「まだまだ甘いな。ほら、終了だ」
気づけば首に右手の剣を突きつけられていた。
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