おちゆく先に

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3話

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 午後の鐘が鳴りジグレイドを含め数人で講習会を受けた。
 大まかな内容は以下の通りであった
1. 組合員は数種類あり、魔物を倒したり薬草を集めたりする【冒険者】、盗賊などを倒す【傭兵】、薬や武器、防具を作る【生産者】がある。
2. 組合員は組合で依頼を受けてから依頼に沿った仕事を行い、お金を手に入れる。なお依頼は掲示板に掲載されている。
3. パーティーを組む場合は申請する必要がある。(ギルドも申請が必要)
4. 組合員同士の私闘は禁ずる、行った場合は罰金と内容によっては奉仕活動を行わなければならない場合もある。(決闘は行えるが組合に申請が必要)
5. 一般人に対しての暴力は禁止 行った場合は組合からの除名になる可能性あり。(例外もある)
6. 魔物の襲撃が起こった場合は組合員に対して緊急依頼が発生し強制参加となる。やむを得ず参加できない場合は理由を組合に報告し、正当性があれば罪にはならない。
7. 組合は国の機関ではないため各国の判断で組合員を利用できない。もし国から圧力があった場合は組合に報告して助けてもらうことができる。

 『重要なものはこんなところか、意外とすぐ終わったな。もちろん俺は冒険者か傭兵になる予定だ。早速依頼でも受けようかと思ったが、武器がないのだ!これでは冒険者と胸を張って言えない・・・傭兵はなおさら言えない。そして所持金も残りわずか!
 ちなみに、お金は 10銅貨=1銀貨 100銀貨=1金貨 1000金貨=1白金貨 1回の食事がおよそ4銅貨 という感じだ。白金貨より高価なものもあるらしいが没落貴族の息子の俺にはもはや縁のない代物だ。
 とりあえず依頼を見て決めるか、もしかしたら武器なしでも受けられる依頼があるかもしれない。掲示板で依頼を探すより受付でおすすめを聞いた方が早いな』と考え向かう。一体誰にお金の説明をしているのか不明だが・・・。

 「おや、ジグレイド君どうしました?」
 受付に向かうと先ほど対応してもらった受付嬢のお姉さんが話しかけてきたので、
 「あの武器がなくても受けられる依頼ってありませんか?できればおすすめを見繕ってほしいんですけど
 名前を覚えてることに驚きつつそう言うと、ちょっと待っててね。と言い手元にある依頼書の束を捲りだした。
 数分後に「おすすめはこのあたりかな」と言いつついくつかの依頼を見せてきた。
 依頼は (教会で子供の相手) (ペット捜索) (都市の清掃) など
 都市内で安全にできる仕事といったらこんなもんかと思いつつなぜか1番依頼料が高い(都市の清掃)を受けることにしたのだが、ものすごく後悔をした。都市の清掃といい様にいっているが内容はドブ攫いだったのだ。
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