それは淡い花の香りでした。

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プロローグ

この物語の主人公。

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ー桜の花びらが舞う中、真新しい制服に身を包み、少し不安そうな表情で歩く女の子の姿があった。
彼女こそ、この物語の主人公であるが、それには全く気づいていない。

ー彼女の名前は一ノ瀬 椿(いちのせ つばき)、一見物静かな印象を持たれるが、実は毒舌だったりする。友達には思っていることを隠すことなく言うことができるのに、恋愛となると一変、自分からは何も出来なくなってしまう。

ーそんな椿に起こる、『初恋』の物語。
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