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【第3部】祐策編
22.条件(後編)
しおりを挟む「祐策さん、いいの?」
真穂子が心配そうに言った。
雪野邸を出て、真穂子のアパートに戻る道中だ。例によって真穂子の車だ。
昼食を一緒に取り、真穂子の母の手料理で満腹にさせられ、昼間から酒を少しだけ飲む羽目になってしまった。
「……うん、構わないよ。俺は」
助手席の祐策は、頷いた。
「……お父さんってば、ほんとに……」
「俺は嫌じゃないよ」
真穂子の父親からの二つ目の条件に、二人は驚いた。
『宮城さん、君には婿に来てもらいたい』
想定外の条件だった。
きっと、真穂子に何かしたら摘まみ出す、とか、危険な目に遭わせたらどうにかする、とか、それ故に何かヤクザ関連の縁を切らされるとか(既に切ってはいるが)人間関係のことではと過った。
『宮城さんには《雪野》の姓を継いでもらいたいと思います』
今すぐ答えを出さなくていいのでよく考えてほしい、と言われた。
『条件、とは言いましたが、絶対ではありません。あくまでもこちらの希望です。なのでよく考えてもらえると有り難い』
結婚したら雪野家の婿になることを希望されている。
その後、理由を話してくれた。
「真穂子のお姉さん、一人かと思ってたけど、もう一人いたんだな。知らなかった」
「言ったことなかったっけ」
「ない。神崎さんの奥さんの方の『お姉さん』は聞いたけど」
真穂子は三姉妹の末っ子だ。
一番上の姉、神崎高虎の妻が二番目の姉。
一番上の姉は四十路で結婚をする気はなく、バリバリと働いているらしい。都会の「バリキャリ」だということだ。
二番目の姉は、祐策も知っている。
一番上は結婚をする気がないため『雪野』を継いでくれても、いずれ絶えてしまう。二番目は神崎家に嫁いでいるのでもうほぼない。となると、真穂子に継いでもらいたい、というのが両親の思いだと言う。
『今時、そういうのは古いかもしれませんが』
そう言った時の父親の表情に影が射した。
『息子がいないから、息子が出来たーって喜ぶんじゃない?』
真穂子の言葉を思い出す。息子が欲しかったのかもしれないな、と祐策は思った。そうすれば娘達をあっさり嫁がせたかもしれない。
『大丈夫です、自分が婿に入ることは問題ないです』
そう答えた後の、両親の反応といったら。
「お父さんもお母さんも喜んでたけど、いいの? しかも気が早いし」
「ああ、そうだな、なんか、もう結婚の許しもらいに来た雰囲気になってたな」
「そうだね、なんかごめん」
「いいよ、別に」
祐策は笑った。
『自分には頼る身内がいないから、っていう理由なんですが、それでもよろしいんでしょうか?』
おずおず尋ねた祐策に、真穂子の両親は頷いてくれた。
構いません、と言ってくれたのだ。
『だからと言って、誰でもいいわけじゃない、宮城さんと会って、雪野という苗字を名乗ってもらいたいと思ったからお願いしているんです』
別に由緒ある家でも何でもないんですけどね、と父親は小さく笑った。
無表情だった相好が崩れた瞬間だった。
「俺、嫌われなくてよかった……。娘はやらん! って茶ぶっかけたれたらどうしようかと思ってた。まあ、動じるつもりはなかったけど」
笑いながら言う祐策だった。ヤクザの頃にはもっと恐ろしい光景を見たこともあったし、自分が茶をかぶるくらいは何でもないことだ。
「そんなことしないよ、いくらなんでも。人に怪我させるようなことはしないよ?」
「わかってるって。真穂子のご両親なんだなあって思っただけだよ」
真穂子のアパートに到着し、二人は部屋に入った。
すぐに堅苦しかった上着を脱ぎ、ネクタイを緩めた。
「あ、もうほどいちゃったの」
真穂子が眉を顰めて言うので、祐策は困惑した。
「え、なんで?」
「んー……正装は滅多に見られないから写真撮らせてもらおうと思ったのに」
その理由に、ずっこけそうになり、踏みとどまった。
「写真撮るほどのもんでもないだろ」
「えーっ……カッコよかったのに……」
「か……カッコって……」
悪い気はしなかった。しないのだが、なんだか複雑な気分になる。
「じゃあ、もう一回結ぶから待って」
「いいよ、別に。ネクタイ苦しいんでしょ? 目に焼き付けとくからいい」
「そうか?」
「うん」
じゃあ外す、と言って、ネクタイを外し、カッターシャツの一番上のボタンを外した。
(慣れてないからな……)
真穂子が外したネクタイを受け取り、ハンガーに上着と一緒に掛けてくれた。
彼女の横顔がまだ残念そうだったのは気のせいだろうか?
(珍しい格好だからだろうけど……)
カッコよかったとか、目に焼き付けるとか、冷静に考えれば、
(なんかバカップルじゃねえ?)
そう思えてしまった。
大した見た目でもないのに、真穂子は自分に惚れてくれているのが、改めて不思議に思えた。
(俺のこと好きすぎだろ……てかなんでこんな俺なんかに……恥ずかし)
どっかりとローテーブルの前に腰を下ろした祐策に、真穂子は冷たいお茶を入れてきてくれた。
「ありがと」
「昼間からお酒、ごめんね」
「いや、平気」
「お父さん、本当は息子とお酒飲みたかったんだろうね。生まれてきたのが三人とも女だったから」
「あー……なんとなくそれは思ったけど。神崎さんとも楽しく飲んでそうだって、今ならわかる気がする」
俺は神崎さんみたいな陽気じゃないし人に取り入るの上手くないけどさ、と苦笑した。
「これからも飲まされるけど、お願いします」
「うん、喜んで」
緊張から解放され、お茶を飲みながらため息をついた。
「はあー…………第一関門突破してほっとした、かな」
後ろめたい過去も隠さず伝えることも出来、今の所は真穂子の両親公認で交際を続けられることは安心だった。
「なあ、ちょっとこっち来て」
「はいはい」
真穂子は祐策の手招きを承諾し、右隣に座った。
「ここでいい?」
「うん」
彼女の腰に右腕を回し、抱き寄せる。
「ひゃっ……急にどうしたの?」
「んー、なんとなく。理由がないとくっついたら駄目か?」
「駄目じゃないけど……。酔ってないよね?」
「酔ってない。真穂子には酔ってる」
「もう、下らないこと言わないの」
ぺしっ、と祐策は腹を軽く叩かれた。
酒には酔っていない。が、そんな軽口を言ってしまうくらいには酔っていたようだ。
「なあ……もう結婚するか?」
ふいに口をついて出てしまった。
軽く言ったつもりはない。
「しない」
間髪を容れずに真穂子は言った。真顔で祐策を見ている。
「え……し、したくないのか……?」
目をパチパチさせて、真穂子を見返した。
「したくないわけじゃない。今はまだしないよってこと」
「な、なんだ、びっくりした」
両親に会った途端、ぽいっとされてしまうのかと思い、一瞬冷や汗が流れた。
「だって」
「だって?」
「プロポーズ、まだないでしょ。今は一緒に住もうって話の段階だし」
「そ、そういうこと……」
プロポーズか……、と言葉にして繰り返す。
その言葉は、憧れと現実を繋いでいる気がした。
「真穂子はプロポーズしたいほう? されたいほう?」
「されたいほう。祐策さんは?」
「したい、ほう」
「よかった」
「え?」
「じゃ、プロポーズは祐策さんからね」
ねっ、とその圧力と勢いに、祐策は頷かざるを得なかった。
つんつん、と頬を指でつつかれたあと、親指と人差し指で顎を挟まれ、にこりと不敵に笑われた。
「してね」
ちゅうっ、とキスをされ、驚きで目を見開いたまま受け止める格好ととなった。
真穂子からしてもらったことは殆ど無い。せがんでやっとしてもらった等その程度だったので、堂々とされたことの嬉しさと驚きでいっぱいだった。
「してくれるでしょう?」
「……うん、する」
「お願い」
「ちゃんと、俺が言うから」
真穂子の頬を撫で、髪を撫でた。
もう一度キスしてもらいたいなあ、と唇と突き出すと真穂子は汲んでくれたようで、軽く唇に触れてくれた。
離れて目が合うと、どちらともなく笑った。
「祐策さん、疲れたでしょ。お酒も入ってるし休んでて」
ややあって、真穂子がふいに身体を離し、立ち上がろうとした。
「え、真穂子は」
「夕飯の支度とお弁当のおかず作るよ」
「待って、俺も手伝う」
「今日はいいよ。大仕事してくれたんだから。ね?」
「俺もするから……」
「ほんとにいいよ。スーツ着てるし、汚れちゃうから」
お願い、と真穂子は頬にキスをした。
「うん……」
今日は労ってくれているのか、自らキスを二度もしてくれた。
敗北したかのように、祐策はずるりとその場に留まった。
「スラックスもシャツもシワになっちゃうから、横になるときはスウェットに着替えてね」
「わかった」
祐策は素直に従い、真穂子の部屋に用意されている自分用のスウェットに着替え、ベッドに横になった。
真穂子が心配そうに言った。
雪野邸を出て、真穂子のアパートに戻る道中だ。例によって真穂子の車だ。
昼食を一緒に取り、真穂子の母の手料理で満腹にさせられ、昼間から酒を少しだけ飲む羽目になってしまった。
「……うん、構わないよ。俺は」
助手席の祐策は、頷いた。
「……お父さんってば、ほんとに……」
「俺は嫌じゃないよ」
真穂子の父親からの二つ目の条件に、二人は驚いた。
『宮城さん、君には婿に来てもらいたい』
想定外の条件だった。
きっと、真穂子に何かしたら摘まみ出す、とか、危険な目に遭わせたらどうにかする、とか、それ故に何かヤクザ関連の縁を切らされるとか(既に切ってはいるが)人間関係のことではと過った。
『宮城さんには《雪野》の姓を継いでもらいたいと思います』
今すぐ答えを出さなくていいのでよく考えてほしい、と言われた。
『条件、とは言いましたが、絶対ではありません。あくまでもこちらの希望です。なのでよく考えてもらえると有り難い』
結婚したら雪野家の婿になることを希望されている。
その後、理由を話してくれた。
「真穂子のお姉さん、一人かと思ってたけど、もう一人いたんだな。知らなかった」
「言ったことなかったっけ」
「ない。神崎さんの奥さんの方の『お姉さん』は聞いたけど」
真穂子は三姉妹の末っ子だ。
一番上の姉、神崎高虎の妻が二番目の姉。
一番上の姉は四十路で結婚をする気はなく、バリバリと働いているらしい。都会の「バリキャリ」だということだ。
二番目の姉は、祐策も知っている。
一番上は結婚をする気がないため『雪野』を継いでくれても、いずれ絶えてしまう。二番目は神崎家に嫁いでいるのでもうほぼない。となると、真穂子に継いでもらいたい、というのが両親の思いだと言う。
『今時、そういうのは古いかもしれませんが』
そう言った時の父親の表情に影が射した。
『息子がいないから、息子が出来たーって喜ぶんじゃない?』
真穂子の言葉を思い出す。息子が欲しかったのかもしれないな、と祐策は思った。そうすれば娘達をあっさり嫁がせたかもしれない。
『大丈夫です、自分が婿に入ることは問題ないです』
そう答えた後の、両親の反応といったら。
「お父さんもお母さんも喜んでたけど、いいの? しかも気が早いし」
「ああ、そうだな、なんか、もう結婚の許しもらいに来た雰囲気になってたな」
「そうだね、なんかごめん」
「いいよ、別に」
祐策は笑った。
『自分には頼る身内がいないから、っていう理由なんですが、それでもよろしいんでしょうか?』
おずおず尋ねた祐策に、真穂子の両親は頷いてくれた。
構いません、と言ってくれたのだ。
『だからと言って、誰でもいいわけじゃない、宮城さんと会って、雪野という苗字を名乗ってもらいたいと思ったからお願いしているんです』
別に由緒ある家でも何でもないんですけどね、と父親は小さく笑った。
無表情だった相好が崩れた瞬間だった。
「俺、嫌われなくてよかった……。娘はやらん! って茶ぶっかけたれたらどうしようかと思ってた。まあ、動じるつもりはなかったけど」
笑いながら言う祐策だった。ヤクザの頃にはもっと恐ろしい光景を見たこともあったし、自分が茶をかぶるくらいは何でもないことだ。
「そんなことしないよ、いくらなんでも。人に怪我させるようなことはしないよ?」
「わかってるって。真穂子のご両親なんだなあって思っただけだよ」
真穂子のアパートに到着し、二人は部屋に入った。
すぐに堅苦しかった上着を脱ぎ、ネクタイを緩めた。
「あ、もうほどいちゃったの」
真穂子が眉を顰めて言うので、祐策は困惑した。
「え、なんで?」
「んー……正装は滅多に見られないから写真撮らせてもらおうと思ったのに」
その理由に、ずっこけそうになり、踏みとどまった。
「写真撮るほどのもんでもないだろ」
「えーっ……カッコよかったのに……」
「か……カッコって……」
悪い気はしなかった。しないのだが、なんだか複雑な気分になる。
「じゃあ、もう一回結ぶから待って」
「いいよ、別に。ネクタイ苦しいんでしょ? 目に焼き付けとくからいい」
「そうか?」
「うん」
じゃあ外す、と言って、ネクタイを外し、カッターシャツの一番上のボタンを外した。
(慣れてないからな……)
真穂子が外したネクタイを受け取り、ハンガーに上着と一緒に掛けてくれた。
彼女の横顔がまだ残念そうだったのは気のせいだろうか?
(珍しい格好だからだろうけど……)
カッコよかったとか、目に焼き付けるとか、冷静に考えれば、
(なんかバカップルじゃねえ?)
そう思えてしまった。
大した見た目でもないのに、真穂子は自分に惚れてくれているのが、改めて不思議に思えた。
(俺のこと好きすぎだろ……てかなんでこんな俺なんかに……恥ずかし)
どっかりとローテーブルの前に腰を下ろした祐策に、真穂子は冷たいお茶を入れてきてくれた。
「ありがと」
「昼間からお酒、ごめんね」
「いや、平気」
「お父さん、本当は息子とお酒飲みたかったんだろうね。生まれてきたのが三人とも女だったから」
「あー……なんとなくそれは思ったけど。神崎さんとも楽しく飲んでそうだって、今ならわかる気がする」
俺は神崎さんみたいな陽気じゃないし人に取り入るの上手くないけどさ、と苦笑した。
「これからも飲まされるけど、お願いします」
「うん、喜んで」
緊張から解放され、お茶を飲みながらため息をついた。
「はあー…………第一関門突破してほっとした、かな」
後ろめたい過去も隠さず伝えることも出来、今の所は真穂子の両親公認で交際を続けられることは安心だった。
「なあ、ちょっとこっち来て」
「はいはい」
真穂子は祐策の手招きを承諾し、右隣に座った。
「ここでいい?」
「うん」
彼女の腰に右腕を回し、抱き寄せる。
「ひゃっ……急にどうしたの?」
「んー、なんとなく。理由がないとくっついたら駄目か?」
「駄目じゃないけど……。酔ってないよね?」
「酔ってない。真穂子には酔ってる」
「もう、下らないこと言わないの」
ぺしっ、と祐策は腹を軽く叩かれた。
酒には酔っていない。が、そんな軽口を言ってしまうくらいには酔っていたようだ。
「なあ……もう結婚するか?」
ふいに口をついて出てしまった。
軽く言ったつもりはない。
「しない」
間髪を容れずに真穂子は言った。真顔で祐策を見ている。
「え……し、したくないのか……?」
目をパチパチさせて、真穂子を見返した。
「したくないわけじゃない。今はまだしないよってこと」
「な、なんだ、びっくりした」
両親に会った途端、ぽいっとされてしまうのかと思い、一瞬冷や汗が流れた。
「だって」
「だって?」
「プロポーズ、まだないでしょ。今は一緒に住もうって話の段階だし」
「そ、そういうこと……」
プロポーズか……、と言葉にして繰り返す。
その言葉は、憧れと現実を繋いでいる気がした。
「真穂子はプロポーズしたいほう? されたいほう?」
「されたいほう。祐策さんは?」
「したい、ほう」
「よかった」
「え?」
「じゃ、プロポーズは祐策さんからね」
ねっ、とその圧力と勢いに、祐策は頷かざるを得なかった。
つんつん、と頬を指でつつかれたあと、親指と人差し指で顎を挟まれ、にこりと不敵に笑われた。
「してね」
ちゅうっ、とキスをされ、驚きで目を見開いたまま受け止める格好ととなった。
真穂子からしてもらったことは殆ど無い。せがんでやっとしてもらった等その程度だったので、堂々とされたことの嬉しさと驚きでいっぱいだった。
「してくれるでしょう?」
「……うん、する」
「お願い」
「ちゃんと、俺が言うから」
真穂子の頬を撫で、髪を撫でた。
もう一度キスしてもらいたいなあ、と唇と突き出すと真穂子は汲んでくれたようで、軽く唇に触れてくれた。
離れて目が合うと、どちらともなく笑った。
「祐策さん、疲れたでしょ。お酒も入ってるし休んでて」
ややあって、真穂子がふいに身体を離し、立ち上がろうとした。
「え、真穂子は」
「夕飯の支度とお弁当のおかず作るよ」
「待って、俺も手伝う」
「今日はいいよ。大仕事してくれたんだから。ね?」
「俺もするから……」
「ほんとにいいよ。スーツ着てるし、汚れちゃうから」
お願い、と真穂子は頬にキスをした。
「うん……」
今日は労ってくれているのか、自らキスを二度もしてくれた。
敗北したかのように、祐策はずるりとその場に留まった。
「スラックスもシャツもシワになっちゃうから、横になるときはスウェットに着替えてね」
「わかった」
祐策は素直に従い、真穂子の部屋に用意されている自分用のスウェットに着替え、ベッドに横になった。
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