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【第3部】祐策編
14.険悪な空気
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真穂子はどこにいるだろう、とメッセージを送ると、ややあって既読になり、返事があった。どうやら駐車場にいるらしい。車のなかで待ってくれているようだった。
「雪野さん、お待たせ」
コツコツと窓をノックする。
「……いえ」
声が冷たい。
(まずい)
「お話は終わりましたか?」
「あ、ああ、うん」
「じゃあ、行きましょうか。送りますね」
「え?」
いつもなら真穂子の部屋に一旦は行き、夕食を一緒に作って食べてから帰るのだ。
それからは無言だった。車内に重苦しい空気が流れる。
神崎邸の前で祐策は下ろされた。
「それじゃ」
「あ……う、うん、ありがとう」
真穂子はそのまま走り去った。
(まずい……)
ユキミのせいでとんでもないことになった。
怒っている絶対怒っている、と祐策は思った。
神崎邸に戻ると、
「あれ、今日は早いですね」
会長の神崎と和宏がリビングでテレビを見ていた。
「うん……まあ、成り行きで」
「?」
何か飲みますか、と和宏が気を遣ってくれた。
「いや、いいよ」
「市川、いただいた紅茶を淹れてあげなさい」
「わかりました」
神崎に促され、和宏は立ち上がると紅茶を入れに台所へ向かった。ややあって彼が香りのいい紅茶を運んできてくれた。
「どうぞ。砂糖一杯でよかったですよね」
「うん……ありがと」
「沈んだ顔をしているな。美味い紅茶飲めば少しが変わるだろう」
「……ありがとうございます……」
神崎とは朝食時間を一緒にするだけで、夜も毎日は会うことはない。なのに自分の顔色までわかるとは。経営者となると人を見る力が違うのだろうか。
鼻腔をくすぐる香りは確かにいいものだった。一口飲むの香りの次に味が広がる。
あまり飲食のことはわからないが、この紅茶は市販のティーバッグとは全然違う。
「うん、うまいな……」
「それはよかった」
神崎も和宏も満足そうに頷いた。
茶葉から淹れる紅茶ですよ、と和宏は笑みを浮かべた。ティーフューザーを使って淹れてくれたらしい。使い方も全くわからない祐策は感心するだけだった。
「紹介はしてくれないのか?」
「へっ?」
唐突な質問に祐策は驚く。
「交際している女性がいるんだろう?」
「えっ」
「遠慮なく連れてきなさい」
「えと……」
「将来を考えているなら、金銭面の不安はわたしが援助しよう。親代わりなんだから」
身よりのいない祐策にはありがたい話だ。しかしまだそんな話までは行ってはいない。
(結婚とか考える前に、なんか喧嘩みたいになってるし……)
「いや、まだそこまでは……」
そう言うと神崎の顔が曇る。
「あっいや、考えてないわけじゃないです。考えたいけど、付き合い始めたばっかりで……。俺の一方的な考えなので、相手の意向とかもありますし」
「……そうか。わたしが一番せっかちだったようだな」
「……そういうわけじゃ、ない、ですけど……」
(それに、会長の甥の妻の妹なわけだし、下手に紹介して、この先別れたりしたらややこしくなるし……)
俺ここに居られなくなるよな、と祐策の脳内CPUがフル稼働した。
「そのうち連れてきますんで……今は勘弁してください」
会長が自室に戻ったあと、祐策は和宏に声をかけた。
「なあ、ちょっといいか」
「いいですよ。何か相談ですか」
「まあ、な。会長の前では言えないから」
彼女さんのことですね、と和宏は笑った。
リビングのテーブルを挟み、二人は向かい合わせになる。
今日の出来事を簡単に和宏に話して聞いてもらった。
「怒ってますね」
「やっぱ怒ってるか……」
「怒ってるっていうか、誤解と嫉妬でしょうかね」
「誤解? 勘違いされた? 嫉妬? ヤキモチか?」
祐策は矢継ぎ早に言い返す。
落ち着いて、と和宏に宥められる祐策だ。
「元カノと思われたか……元カノならまだしも、セフレと思われてる可能性がありますよね」
祐策はその場で否定はしたもののユキミが自分でそう言ったのだ、真穂子が鵜呑みにしている可能性がある。
「セフレ!? いや、ちょっと……」
「真穂子さんと付き合うようになってからは関係はなくても、そのホステスを切るとき、彼女とすっぱり切れたわけじゃないでしょう?」
「うーん……」
祐策はユキミとの最後の日のことを思い出す。
「……付き合ってと言われて断って、好きな女がいることも伝えた……」
「でも、その時は真穂子さんが既婚者だと思ってたんですよね」
「あ」
勘違いしていた頃にユキミと切ったことでややこしくなっているのかもしれない。
「まさか巧くいってるなんて思わないから、ホステスも、真穂子さんが誤解するような嘘を並べたんでしょうね。一部本物発言だったようですけど」
「う……」
「まあセフレがいたんだ、みたいに真穂子さんには思われたかもしれません。元カノよりタチ悪いかもですね。元カノなら、真っ向から闘ったかもしれませんよ」
「はは……雪野さんの強気な性格ならそうなるかもだな」
「元カノでもセフレでも、嫉妬はしてるでしょうね」
「別に嫉妬するほどの女でもないのに」
祐策は何気なくつぶやいたが、和宏は眉をつり上げた。
「嫉妬するのが当たり前ですよ! 祐策さんは嫉妬されたんですよ」
「お、おう……」
「それって祐策さんが好きだから嫉妬するんですよ? 男冥利に尽きませんか」
「あ……ああ、そうか」
祐策は納得し、頷いた。
「真穂子さんは真穂子さんで、嫉妬を感情に出して祐策さんに嫌われたくないから、その場から立ち去ったんです。本当なら『この人誰よ』くらいは言ってもいいと思うんですけどね。きっと我慢したんです」
「……そう、なのかな」
全部俺の想像ですけどね、と和宏は笑った。
「カズの想像って当たるからな……。カズってマジで何者なんだよ」
「失恋上級者です」
「またそれ言う……」
二人は苦笑した。
「とにかく、今からメッセージ送るなりしてください。あ、長い言い訳はだめですよ。短く『今日はごめん』とか『また御飯一緒に作ろう』とかそんな感じで。きっと返事はないと思うんで。既読になれば御の字です。で会社で会ったら、仕事では普通に。仕事終わったあとに、今日一緒にごはん食べようよ、とか誘ってみてください。そのときに、ちゃんと言い訳したらいいと思いますよ。『訊きたくないなら言わないし、話していいなら話す』みたいな選択肢も忘れずにお願いしますよ。仲直りできたら、キスしてそのあとは……たっくさん愛してあげたらいいです」
最後の言葉に、祐策は口にした紅茶の残りを吹き出しそうになった。
「愛して……って、せ……」
「せ?」
「セックス……ってこと?」
「一応濁したんですけど……言います? まあ、したくないならいいですけど、そういう雰囲気になるのかなって」
そういうことじゃなくて、と祐策は慌てる。
「まだ……キス一回しかしてないし、それだからセックスもまだ……なんだよな」
「マジですか」
「マジです」
「めちゃピュアですね」
「……ピュアなのかな」
「はい。だってトモさんも三原さんもお盛んなので……。てっきり祐策さんも手が早いのかと思ってました」
「ちょい待て。トモさんレベルと一緒にしないでくれよ。三原は知らんけど」
ははは、と和宏は笑った。
「セックスか……とてもそこまでは辿り着けないな」
「トモさんの話聞きすぎてちょっと麻痺してました」
「元ヤクザがみんなお盛んだと思わないでくれよ」
「すみません」
謝ってはくれたが和宏の顔は笑っている。反省はしていないようだ。
「俺だって……好きな子だからしたいけどさ、ユキミみたいな軽い女じゃないし、大事に思ってるから焦らんでもいいって思ってる」
「もし真穂子さんが、別の女とは寝てたのに、自分は抱いてくれないんだって思ってたらどうします?」
「……まさか」
「真穂子さんだって元彼くらいいるでしょ。比べられてたらどうするんですか」
「うっ……」
煽ってんのかよ、と和宏を睨む。
「ぼやぼやしてたら取り返しのつかないことになりますよ」
和宏はイケメンだからいいけれど俺はそうもいかないよな、とため息をついた。
「カズ、サンキュ」
「どういたしまして」
「雪野さん、お待たせ」
コツコツと窓をノックする。
「……いえ」
声が冷たい。
(まずい)
「お話は終わりましたか?」
「あ、ああ、うん」
「じゃあ、行きましょうか。送りますね」
「え?」
いつもなら真穂子の部屋に一旦は行き、夕食を一緒に作って食べてから帰るのだ。
それからは無言だった。車内に重苦しい空気が流れる。
神崎邸の前で祐策は下ろされた。
「それじゃ」
「あ……う、うん、ありがとう」
真穂子はそのまま走り去った。
(まずい……)
ユキミのせいでとんでもないことになった。
怒っている絶対怒っている、と祐策は思った。
神崎邸に戻ると、
「あれ、今日は早いですね」
会長の神崎と和宏がリビングでテレビを見ていた。
「うん……まあ、成り行きで」
「?」
何か飲みますか、と和宏が気を遣ってくれた。
「いや、いいよ」
「市川、いただいた紅茶を淹れてあげなさい」
「わかりました」
神崎に促され、和宏は立ち上がると紅茶を入れに台所へ向かった。ややあって彼が香りのいい紅茶を運んできてくれた。
「どうぞ。砂糖一杯でよかったですよね」
「うん……ありがと」
「沈んだ顔をしているな。美味い紅茶飲めば少しが変わるだろう」
「……ありがとうございます……」
神崎とは朝食時間を一緒にするだけで、夜も毎日は会うことはない。なのに自分の顔色までわかるとは。経営者となると人を見る力が違うのだろうか。
鼻腔をくすぐる香りは確かにいいものだった。一口飲むの香りの次に味が広がる。
あまり飲食のことはわからないが、この紅茶は市販のティーバッグとは全然違う。
「うん、うまいな……」
「それはよかった」
神崎も和宏も満足そうに頷いた。
茶葉から淹れる紅茶ですよ、と和宏は笑みを浮かべた。ティーフューザーを使って淹れてくれたらしい。使い方も全くわからない祐策は感心するだけだった。
「紹介はしてくれないのか?」
「へっ?」
唐突な質問に祐策は驚く。
「交際している女性がいるんだろう?」
「えっ」
「遠慮なく連れてきなさい」
「えと……」
「将来を考えているなら、金銭面の不安はわたしが援助しよう。親代わりなんだから」
身よりのいない祐策にはありがたい話だ。しかしまだそんな話までは行ってはいない。
(結婚とか考える前に、なんか喧嘩みたいになってるし……)
「いや、まだそこまでは……」
そう言うと神崎の顔が曇る。
「あっいや、考えてないわけじゃないです。考えたいけど、付き合い始めたばっかりで……。俺の一方的な考えなので、相手の意向とかもありますし」
「……そうか。わたしが一番せっかちだったようだな」
「……そういうわけじゃ、ない、ですけど……」
(それに、会長の甥の妻の妹なわけだし、下手に紹介して、この先別れたりしたらややこしくなるし……)
俺ここに居られなくなるよな、と祐策の脳内CPUがフル稼働した。
「そのうち連れてきますんで……今は勘弁してください」
会長が自室に戻ったあと、祐策は和宏に声をかけた。
「なあ、ちょっといいか」
「いいですよ。何か相談ですか」
「まあ、な。会長の前では言えないから」
彼女さんのことですね、と和宏は笑った。
リビングのテーブルを挟み、二人は向かい合わせになる。
今日の出来事を簡単に和宏に話して聞いてもらった。
「怒ってますね」
「やっぱ怒ってるか……」
「怒ってるっていうか、誤解と嫉妬でしょうかね」
「誤解? 勘違いされた? 嫉妬? ヤキモチか?」
祐策は矢継ぎ早に言い返す。
落ち着いて、と和宏に宥められる祐策だ。
「元カノと思われたか……元カノならまだしも、セフレと思われてる可能性がありますよね」
祐策はその場で否定はしたもののユキミが自分でそう言ったのだ、真穂子が鵜呑みにしている可能性がある。
「セフレ!? いや、ちょっと……」
「真穂子さんと付き合うようになってからは関係はなくても、そのホステスを切るとき、彼女とすっぱり切れたわけじゃないでしょう?」
「うーん……」
祐策はユキミとの最後の日のことを思い出す。
「……付き合ってと言われて断って、好きな女がいることも伝えた……」
「でも、その時は真穂子さんが既婚者だと思ってたんですよね」
「あ」
勘違いしていた頃にユキミと切ったことでややこしくなっているのかもしれない。
「まさか巧くいってるなんて思わないから、ホステスも、真穂子さんが誤解するような嘘を並べたんでしょうね。一部本物発言だったようですけど」
「う……」
「まあセフレがいたんだ、みたいに真穂子さんには思われたかもしれません。元カノよりタチ悪いかもですね。元カノなら、真っ向から闘ったかもしれませんよ」
「はは……雪野さんの強気な性格ならそうなるかもだな」
「元カノでもセフレでも、嫉妬はしてるでしょうね」
「別に嫉妬するほどの女でもないのに」
祐策は何気なくつぶやいたが、和宏は眉をつり上げた。
「嫉妬するのが当たり前ですよ! 祐策さんは嫉妬されたんですよ」
「お、おう……」
「それって祐策さんが好きだから嫉妬するんですよ? 男冥利に尽きませんか」
「あ……ああ、そうか」
祐策は納得し、頷いた。
「真穂子さんは真穂子さんで、嫉妬を感情に出して祐策さんに嫌われたくないから、その場から立ち去ったんです。本当なら『この人誰よ』くらいは言ってもいいと思うんですけどね。きっと我慢したんです」
「……そう、なのかな」
全部俺の想像ですけどね、と和宏は笑った。
「カズの想像って当たるからな……。カズってマジで何者なんだよ」
「失恋上級者です」
「またそれ言う……」
二人は苦笑した。
「とにかく、今からメッセージ送るなりしてください。あ、長い言い訳はだめですよ。短く『今日はごめん』とか『また御飯一緒に作ろう』とかそんな感じで。きっと返事はないと思うんで。既読になれば御の字です。で会社で会ったら、仕事では普通に。仕事終わったあとに、今日一緒にごはん食べようよ、とか誘ってみてください。そのときに、ちゃんと言い訳したらいいと思いますよ。『訊きたくないなら言わないし、話していいなら話す』みたいな選択肢も忘れずにお願いしますよ。仲直りできたら、キスしてそのあとは……たっくさん愛してあげたらいいです」
最後の言葉に、祐策は口にした紅茶の残りを吹き出しそうになった。
「愛して……って、せ……」
「せ?」
「セックス……ってこと?」
「一応濁したんですけど……言います? まあ、したくないならいいですけど、そういう雰囲気になるのかなって」
そういうことじゃなくて、と祐策は慌てる。
「まだ……キス一回しかしてないし、それだからセックスもまだ……なんだよな」
「マジですか」
「マジです」
「めちゃピュアですね」
「……ピュアなのかな」
「はい。だってトモさんも三原さんもお盛んなので……。てっきり祐策さんも手が早いのかと思ってました」
「ちょい待て。トモさんレベルと一緒にしないでくれよ。三原は知らんけど」
ははは、と和宏は笑った。
「セックスか……とてもそこまでは辿り着けないな」
「トモさんの話聞きすぎてちょっと麻痺してました」
「元ヤクザがみんなお盛んだと思わないでくれよ」
「すみません」
謝ってはくれたが和宏の顔は笑っている。反省はしていないようだ。
「俺だって……好きな子だからしたいけどさ、ユキミみたいな軽い女じゃないし、大事に思ってるから焦らんでもいいって思ってる」
「もし真穂子さんが、別の女とは寝てたのに、自分は抱いてくれないんだって思ってたらどうします?」
「……まさか」
「真穂子さんだって元彼くらいいるでしょ。比べられてたらどうするんですか」
「うっ……」
煽ってんのかよ、と和宏を睨む。
「ぼやぼやしてたら取り返しのつかないことになりますよ」
和宏はイケメンだからいいけれど俺はそうもいかないよな、とため息をついた。
「カズ、サンキュ」
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