100 / 222
【第2部】22.絶望
8
しおりを挟む
***
《今終わったからすぐ向かう》
と、トモは連絡を入れた。
トモが焦っているのに気付いたオーナーの沢村が、
「どうかしたか?」
と声をかけた。
「いや、何でもないです」
「何でもないことはないだろ」
「……」
「聡子ちゃんに何かあったのか?」
こんなに動揺するのは聡子絡みだと、沢村はすぐに感づいたようだ。
「……いや、聡子が……彼女が、怪我をしたらしくて」
トモは説明ははしょり、事実だけを述べた。
「ばっ……か、早く行ってやれ。なんですぐ言わない。もしかして抜けたのはそれか?」
「……はい」
「なんで言わなかったんだ」
「迷惑になりますし、仕事中なので、それに個人的なことですから」
「迷惑じゃない。迷惑じゃなくて、心配になるだろ!」
仕込みはいいから、と沢村は怒り混じりに言った。
「仕込みは俺がやる、できない分は、明日の朝、早くきてやればいい」
すみませんありがとうございます、とトモは頭を下げた。
「親父が倒れたとき、おまえに助けてもらっただろ? 聡子ちゃんにも気遣ってもらったんだ。何かあったら遅いぞ」
泣きそうなのを堪え、頭を下げて店を出た。
……メッセージに対して、聡子からの返信はなかった。
カズにも「今から帰る」と聡子の部屋に向かいながら電話をかけ、礼を伝えた。
急いで聡子の部屋に向かった。
「カズ!」
「トモさん!」
「どうだ?」
「今のところ、何にもないです」
「そっか……よかった」
「ずっと電気も点いたままですし」
「悪かったな」
カズは、診察代の釣りの千円札何枚かと小銭を渡そうとしたが、トモは受け取らなかった。
「でも……」
「駄賃にもなんねえけどな。取っとけ。弁当代くらいにはなるか? それと」
トモはビニール袋を差し出した。
「店でオムライス作ってきたから、帰ったら温めて食ってくれ」
店で二つ、オムライスを作ってきた。一つはカズに、もう一つは聡子にだ。食欲があるかはわからないが、食べさせてやりたかった。
「ありがとうございます!」
カズは、トモに聡子の部屋に泊まっていったほうがいいと提案した。
「ああ……そうしたいが……」
「会長には、俺が適当に言い訳しますよ?」
「……いや、朝までには戻る。今仕込みも途中で引き上げてきた。朝も早いから」
カズの提案を飲むべきか、とも思ったが、一旦保留にした。
カズを見送り、トモは聡子の部屋を訪ねることにした。
インターホンを鳴らしても返事がない。
仕方なく、もらっていた合鍵で部屋に入る。
合鍵を使うのは初めてだった。こんな時に使うことになるとは。
「聡子、来たぞ」
声をかけるが無音だった。小刻みな時計の秒針音がどこかから聞こえてきた。
聡子の姿がなく不安になった。
ベランダにもいない。単身アパートなので、どこにいるかはすぐ目につくはずなのに。トイレをノックするが、返答はない。
まさかと思い、慌ててベランダに駆け寄る──ベランダから下をのぞくが姿はない。死ぬほど安心した。
「ん?」
かすかに聞こえる滴の音に反応したトモは、浴室に明かりがついていることに気づいた。
「風呂か!?」
浴室の扉を開けると、血を流しながら聡子が隅にうずくまっていた。
「聡子!?」
まさか、と聡子を抱き抱える。
裸でうずくまっている聡子が、リストカットをしたのかと心底焦った。
血は、傷口を擦ったために流れたものだとわかり、脱力するほどほっとする。しかし傷口を開いて悪化させたことには安心できない。
「聡子、聡子!」
揺さぶると聡子が目を開けた。
「……智、幸さん?」
トモは聡子を抱きしめた。
「よかった……心配したじゃねえかよ……」
「あは……おかえりなさい……」
「おかえりじゃねえよ。こんなところにいて、風邪ひくだろ!?」
聡子は脱力しているように、その場から動かない。
トモはゆっくりと立ち上がらせようとするが、聡子が妙に重い。
「……ないの」
「ん?」
「取れないの」
弱々しい声が耳に届く。
「え……」
「汚れがとれないの……汚いままなの……洗っても洗ってもとれない、どうしよう」
聡子が錯乱しはじめ、トモはまじまじと彼女を見返した。
「汚いの、全然きれいにならない」
「おまえは汚れてなんかないぞ……?」
「汚れてる、どうしよう」
聡子はぼろぼろと涙を流す。
汚れてなんかない、とトモは何度も言った。
「汚いわたしなんか嫌ですよね、もう嫌いになりますよね」
「バカ! そんなこと言うな! おまえを嫌いになるわけないだろ!?」
汚れた、という言葉は否定できないでいた。
「嫌じゃない、嫌いになんかならない」
「同情、ですか?」
「違う! そんなわけないだろ! どんなおまえでもずっと好きだって言ったろ……責任とるって言ったろ……なんだよ……」
伝わらないのか、と聡子の顔を見やる。
「こんなことなら……おまえにそんな思いさせるなら、あいつをあの場で殺しておけばよかった」
「それはダメです……」
彼女は力なく首を振った。
「警察のお世話にはなりたくないでしょ?」
「……そうだけどよ、そんなこと言ってる場合じゃないだろ」
こんなときまでそんなこと、とトモは声を震わせた。
「智幸さんは、本当に……わたしを好きですか?」
「好きだよ。本当だ。男に二言はねえよ」
「……嬉しいですね」
「おまえが辛かったことは、俺が全部上書きしてやる。全部楽しいこと面白いこと、いいものに塗り替えてやるわ」
「……うん」
これはおまえと俺の秘密で、ずっと墓場まで持っていけばいい。
トモは聡子の額に自分の額をぶつけた。
「……うん」
風邪ひくから、とトモは聡子を抱え上げ、小さく唇に触れたあと、ベッドまで運ぶ。
聡子は大人しくトモにすがった。
聡子をバスタオルで丁寧に拭いてやる。身体のあちこちにかすり傷があり、痛々しかった。鳩尾はうっすら痕がある。強い力で殴打されたのがわかった。顔はと言うと、頬にもまぶたにも痣がある。
「薬、もらったか?」
「はい、たくさん出されました」
「そっか、ちゃんと塗らないとな。顔は?」
「冷やしなさいって、言われました」
「そっか……。ごめんな……」
広田につけられた傷や痣に唇で触れた。
「汚れてるでしょ……?」
「いや、おまえの身体、すべすべしてキレイだぞ」
形のいい胸に触れると、聡子がトモの手の上に手を置いた。
「智幸さんの手、大きくて温かくて好き」
「……そっか」
聡子に、微笑みかける。
「ぎゅってしてください」
「ああ」
聡子を抱きしめ、頬を寄せ合った。
トモは泣きそうになるのを堪えた。
自分が泣くわけにはいかない。
──薬を塗ってやったあと、
「服は自分で着れるか?」
トモは尋ねた。
うん、と聡子は頷く。
傷があってもの聡子の身体は綺麗だった。
《今終わったからすぐ向かう》
と、トモは連絡を入れた。
トモが焦っているのに気付いたオーナーの沢村が、
「どうかしたか?」
と声をかけた。
「いや、何でもないです」
「何でもないことはないだろ」
「……」
「聡子ちゃんに何かあったのか?」
こんなに動揺するのは聡子絡みだと、沢村はすぐに感づいたようだ。
「……いや、聡子が……彼女が、怪我をしたらしくて」
トモは説明ははしょり、事実だけを述べた。
「ばっ……か、早く行ってやれ。なんですぐ言わない。もしかして抜けたのはそれか?」
「……はい」
「なんで言わなかったんだ」
「迷惑になりますし、仕事中なので、それに個人的なことですから」
「迷惑じゃない。迷惑じゃなくて、心配になるだろ!」
仕込みはいいから、と沢村は怒り混じりに言った。
「仕込みは俺がやる、できない分は、明日の朝、早くきてやればいい」
すみませんありがとうございます、とトモは頭を下げた。
「親父が倒れたとき、おまえに助けてもらっただろ? 聡子ちゃんにも気遣ってもらったんだ。何かあったら遅いぞ」
泣きそうなのを堪え、頭を下げて店を出た。
……メッセージに対して、聡子からの返信はなかった。
カズにも「今から帰る」と聡子の部屋に向かいながら電話をかけ、礼を伝えた。
急いで聡子の部屋に向かった。
「カズ!」
「トモさん!」
「どうだ?」
「今のところ、何にもないです」
「そっか……よかった」
「ずっと電気も点いたままですし」
「悪かったな」
カズは、診察代の釣りの千円札何枚かと小銭を渡そうとしたが、トモは受け取らなかった。
「でも……」
「駄賃にもなんねえけどな。取っとけ。弁当代くらいにはなるか? それと」
トモはビニール袋を差し出した。
「店でオムライス作ってきたから、帰ったら温めて食ってくれ」
店で二つ、オムライスを作ってきた。一つはカズに、もう一つは聡子にだ。食欲があるかはわからないが、食べさせてやりたかった。
「ありがとうございます!」
カズは、トモに聡子の部屋に泊まっていったほうがいいと提案した。
「ああ……そうしたいが……」
「会長には、俺が適当に言い訳しますよ?」
「……いや、朝までには戻る。今仕込みも途中で引き上げてきた。朝も早いから」
カズの提案を飲むべきか、とも思ったが、一旦保留にした。
カズを見送り、トモは聡子の部屋を訪ねることにした。
インターホンを鳴らしても返事がない。
仕方なく、もらっていた合鍵で部屋に入る。
合鍵を使うのは初めてだった。こんな時に使うことになるとは。
「聡子、来たぞ」
声をかけるが無音だった。小刻みな時計の秒針音がどこかから聞こえてきた。
聡子の姿がなく不安になった。
ベランダにもいない。単身アパートなので、どこにいるかはすぐ目につくはずなのに。トイレをノックするが、返答はない。
まさかと思い、慌ててベランダに駆け寄る──ベランダから下をのぞくが姿はない。死ぬほど安心した。
「ん?」
かすかに聞こえる滴の音に反応したトモは、浴室に明かりがついていることに気づいた。
「風呂か!?」
浴室の扉を開けると、血を流しながら聡子が隅にうずくまっていた。
「聡子!?」
まさか、と聡子を抱き抱える。
裸でうずくまっている聡子が、リストカットをしたのかと心底焦った。
血は、傷口を擦ったために流れたものだとわかり、脱力するほどほっとする。しかし傷口を開いて悪化させたことには安心できない。
「聡子、聡子!」
揺さぶると聡子が目を開けた。
「……智、幸さん?」
トモは聡子を抱きしめた。
「よかった……心配したじゃねえかよ……」
「あは……おかえりなさい……」
「おかえりじゃねえよ。こんなところにいて、風邪ひくだろ!?」
聡子は脱力しているように、その場から動かない。
トモはゆっくりと立ち上がらせようとするが、聡子が妙に重い。
「……ないの」
「ん?」
「取れないの」
弱々しい声が耳に届く。
「え……」
「汚れがとれないの……汚いままなの……洗っても洗ってもとれない、どうしよう」
聡子が錯乱しはじめ、トモはまじまじと彼女を見返した。
「汚いの、全然きれいにならない」
「おまえは汚れてなんかないぞ……?」
「汚れてる、どうしよう」
聡子はぼろぼろと涙を流す。
汚れてなんかない、とトモは何度も言った。
「汚いわたしなんか嫌ですよね、もう嫌いになりますよね」
「バカ! そんなこと言うな! おまえを嫌いになるわけないだろ!?」
汚れた、という言葉は否定できないでいた。
「嫌じゃない、嫌いになんかならない」
「同情、ですか?」
「違う! そんなわけないだろ! どんなおまえでもずっと好きだって言ったろ……責任とるって言ったろ……なんだよ……」
伝わらないのか、と聡子の顔を見やる。
「こんなことなら……おまえにそんな思いさせるなら、あいつをあの場で殺しておけばよかった」
「それはダメです……」
彼女は力なく首を振った。
「警察のお世話にはなりたくないでしょ?」
「……そうだけどよ、そんなこと言ってる場合じゃないだろ」
こんなときまでそんなこと、とトモは声を震わせた。
「智幸さんは、本当に……わたしを好きですか?」
「好きだよ。本当だ。男に二言はねえよ」
「……嬉しいですね」
「おまえが辛かったことは、俺が全部上書きしてやる。全部楽しいこと面白いこと、いいものに塗り替えてやるわ」
「……うん」
これはおまえと俺の秘密で、ずっと墓場まで持っていけばいい。
トモは聡子の額に自分の額をぶつけた。
「……うん」
風邪ひくから、とトモは聡子を抱え上げ、小さく唇に触れたあと、ベッドまで運ぶ。
聡子は大人しくトモにすがった。
聡子をバスタオルで丁寧に拭いてやる。身体のあちこちにかすり傷があり、痛々しかった。鳩尾はうっすら痕がある。強い力で殴打されたのがわかった。顔はと言うと、頬にもまぶたにも痣がある。
「薬、もらったか?」
「はい、たくさん出されました」
「そっか、ちゃんと塗らないとな。顔は?」
「冷やしなさいって、言われました」
「そっか……。ごめんな……」
広田につけられた傷や痣に唇で触れた。
「汚れてるでしょ……?」
「いや、おまえの身体、すべすべしてキレイだぞ」
形のいい胸に触れると、聡子がトモの手の上に手を置いた。
「智幸さんの手、大きくて温かくて好き」
「……そっか」
聡子に、微笑みかける。
「ぎゅってしてください」
「ああ」
聡子を抱きしめ、頬を寄せ合った。
トモは泣きそうになるのを堪えた。
自分が泣くわけにはいかない。
──薬を塗ってやったあと、
「服は自分で着れるか?」
トモは尋ねた。
うん、と聡子は頷く。
傷があってもの聡子の身体は綺麗だった。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
禁断溺愛
流月るる
恋愛
親同士の結婚により、中学三年生の時に湯浅製薬の御曹司・巧と義兄妹になった真尋。新しい家族と一緒に暮らし始めた彼女は、義兄から独占欲を滲ませた態度を取られるようになる。そんな義兄の様子に、真尋の心は揺れ続けて月日は流れ――真尋は、就職を区切りに彼への想いを断ち切るため、義父との養子縁組を解消し、ひっそりと実家を出た。しかし、ほどなくして海外赴任から戻った巧に、その事実を知られてしまう。当然のごとく義兄は大激怒で真尋のマンションに押しかけ、「赤の他人になったのなら、もう遠慮する必要はないな」と、甘く淫らに懐柔してきて……? 切なくて心が甘く疼く大人のエターナル・ラブ。


イケメン二人に溺愛されてますが選べずにいたら両方に食べられてしまいました
うさみち
恋愛
卑怯だって、いいじゃないか。……だって君のことが好きなんだから。
隣の部屋の彼女が、好きだった男にフラれてしまったらしい。
俺がいい男だったら、「ただのいい男」として、慰め役に徹するだけだろう。
……だけど、ゴメン。
俺もずっと、ずっとずっと、好きだったんだ。
誰よりも、君のことが。
だから、卑怯になったって、いいだろ?
俺は君を、手に入れたいんだ。
……と思っていたら、どうやらフラれたというのは勘違いだったみたいで。
俺は今、もう1人のドSと戦ってる。
俺の好きな彼女は、押しに弱く、流されやすく、それに多分ちょっとM気質だ。
負けてられねぇ。
ーー絶対俺が、手に入れてみせる。
◾️この小説は、カクヨム、小説家になろうでも掲載しております。
◾️作者以外による無断転載を固く禁じます。
■本作は短編小説の連載版です。リクエストいただいたために長編を執筆することにしました。
◾️全40話、執筆済み。完結保証です。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
夫のつとめ
藤谷 郁
恋愛
北城希美は将来、父親の会社を継ぐ予定。スタイル抜群、超美人の女王様風と思いきや、かなりの大食い。好きな男のタイプは筋肉盛りのガチマッチョ。がっつり肉食系の彼女だが、理想とする『夫』は、年下で、地味で、ごくごく普通の男性。
29歳の春、その条件を満たす年下男にプロポーズすることにした。営業二課の幻影と呼ばれる、南村壮二26歳。
「あなた、私と結婚しなさい!」
しかし彼の返事は……
口説くつもりが振り回されて? 希美の結婚計画は、思わぬ方向へと進むのだった。
※エブリスタさまにも投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる