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【第1部】7.誘惑
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自分のものを聡子の秘部に当て擦っている
否や聡子はがたがたと震えだした。
ぎゅっと目を瞑る。
「おまえ、震えてるぞ。……やめるか?」
「震えてません、ただの武者震いです。だから、やめないで、ください」
聡子はぶんぶんと首を振る。
「こんな時まで気が強いのな。……いいのか?」
「いいですっ」
「じゃあ、力抜け。言うの、三回目だな」
「……は……いっ」
聡子の身体の中に、ぐぐっとこじあげるようにトモが侵入しようとしてくるのがわかる。しかし自分の身体がそれを拒否しようとしているのか、息ができずトモを押しのけようとした。
「力抜けって」
「……抜いて……ま……す……」
痛い、と聡子は顔を背けた。
トモはかまわず押しいってくる。
聡子は顔をしかめ、抗っても仕方がないことだと堪えるが、脳と身体は相反している。
「もう少しだ……」
誰か言っていたのはこういうことなのか、と聡子はやっとわかった。
「俺にしがみつけ」
言われるがまま聡子はトモの身体にしがみつき、彼は自分を聡子に押し込んできた。
聡子の反応は、トモは経験したことがないのか驚いている様子だ。
「処女とは初めてだからな……こんな反応も初めてだな」
聡子は勝手に零れ落ちる涙をそのままに、嗚咽をもらした。
「ほら、入ったぞ」
聡子の身体の奥に何かが当たる。
「……っ……っ……!」
「しっかり俺の咥えてるぞ」
上体を抱き起こされ、つながった部分をちらりと見やる。
あんなに太い長いトモのものがしっかり、聡子の中に収まっていた。
「痛い……です……痛い……いた……い……」
身体を動かすだけで、その結合部が避けるように痛む。
聡子はまたぼろぼろと涙を落とした。
「力抜けって」
「抜いてますっ……抜いてる……のに……なんで……」
ドクドク、とトモのものが波打つのが伝わってくる。
聡子は再び倒された。
「仕方ねえ、最初はゆっくり動くぞ」
「……はい……」
気持ちいいな、とトモが言っているのが聞こえたが、聡子は痛みに耐えることに必死だった。
トモが吐息を洩らしながら、動いている。
(わたしは大人なんだ……わたしの「初めて」は好きな人とできたんだ)
聡子は泣くしかなかった。
「まだ気持ちよくはねえよな」
トモが興奮したように言う。
「おまえ、すんげえ締め付けてくる……」
いい身体してんな、たまんねえ、エロい乳してやがるし、とトモは卑猥な台詞を連発した。涙を拭うこともできず、ただ堪えることに必死だ。
「おまえ、マジでイイな……」
俺に抱かれたかったんだろ、と言われ、聡子は何度も頷いた。
「大丈夫か?」
「大丈夫……じゃ……な……」
「くそっ……加減わかんねえな……」
トモは少し困っている様子だ。
されるがまま、委ねるしかない。
「──手ほどきはここまでだ。ここからは望み通り、たっぷり抱いてやる」
ここまでが手ほどき、これからどうなるのだ、と思っても口には出来ない。
トモが激しく動き出し、時折胸を掴まれ、繰り返すうちに先程の痛みは麻痺しだした。しかし「快感」を得るのはまだ先のようだった。
ほかの人ともこんなことしてるのかな、女の人は気持ちいいのかな、わたしもそんなふうになれるのかな、と聡子はぼんやり思った。
「やっぱり気の強い女はいいな」
どういう意味だろうかと思っても、口に出来るほどまともな意識はない。
「おまえ、可愛いな」
(えっ……?)
聡子の意識が遠のいた。
否や聡子はがたがたと震えだした。
ぎゅっと目を瞑る。
「おまえ、震えてるぞ。……やめるか?」
「震えてません、ただの武者震いです。だから、やめないで、ください」
聡子はぶんぶんと首を振る。
「こんな時まで気が強いのな。……いいのか?」
「いいですっ」
「じゃあ、力抜け。言うの、三回目だな」
「……は……いっ」
聡子の身体の中に、ぐぐっとこじあげるようにトモが侵入しようとしてくるのがわかる。しかし自分の身体がそれを拒否しようとしているのか、息ができずトモを押しのけようとした。
「力抜けって」
「……抜いて……ま……す……」
痛い、と聡子は顔を背けた。
トモはかまわず押しいってくる。
聡子は顔をしかめ、抗っても仕方がないことだと堪えるが、脳と身体は相反している。
「もう少しだ……」
誰か言っていたのはこういうことなのか、と聡子はやっとわかった。
「俺にしがみつけ」
言われるがまま聡子はトモの身体にしがみつき、彼は自分を聡子に押し込んできた。
聡子の反応は、トモは経験したことがないのか驚いている様子だ。
「処女とは初めてだからな……こんな反応も初めてだな」
聡子は勝手に零れ落ちる涙をそのままに、嗚咽をもらした。
「ほら、入ったぞ」
聡子の身体の奥に何かが当たる。
「……っ……っ……!」
「しっかり俺の咥えてるぞ」
上体を抱き起こされ、つながった部分をちらりと見やる。
あんなに太い長いトモのものがしっかり、聡子の中に収まっていた。
「痛い……です……痛い……いた……い……」
身体を動かすだけで、その結合部が避けるように痛む。
聡子はまたぼろぼろと涙を落とした。
「力抜けって」
「抜いてますっ……抜いてる……のに……なんで……」
ドクドク、とトモのものが波打つのが伝わってくる。
聡子は再び倒された。
「仕方ねえ、最初はゆっくり動くぞ」
「……はい……」
気持ちいいな、とトモが言っているのが聞こえたが、聡子は痛みに耐えることに必死だった。
トモが吐息を洩らしながら、動いている。
(わたしは大人なんだ……わたしの「初めて」は好きな人とできたんだ)
聡子は泣くしかなかった。
「まだ気持ちよくはねえよな」
トモが興奮したように言う。
「おまえ、すんげえ締め付けてくる……」
いい身体してんな、たまんねえ、エロい乳してやがるし、とトモは卑猥な台詞を連発した。涙を拭うこともできず、ただ堪えることに必死だ。
「おまえ、マジでイイな……」
俺に抱かれたかったんだろ、と言われ、聡子は何度も頷いた。
「大丈夫か?」
「大丈夫……じゃ……な……」
「くそっ……加減わかんねえな……」
トモは少し困っている様子だ。
されるがまま、委ねるしかない。
「──手ほどきはここまでだ。ここからは望み通り、たっぷり抱いてやる」
ここまでが手ほどき、これからどうなるのだ、と思っても口には出来ない。
トモが激しく動き出し、時折胸を掴まれ、繰り返すうちに先程の痛みは麻痺しだした。しかし「快感」を得るのはまだ先のようだった。
ほかの人ともこんなことしてるのかな、女の人は気持ちいいのかな、わたしもそんなふうになれるのかな、と聡子はぼんやり思った。
「やっぱり気の強い女はいいな」
どういう意味だろうかと思っても、口に出来るほどまともな意識はない。
「おまえ、可愛いな」
(えっ……?)
聡子の意識が遠のいた。
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