大人の恋愛の始め方

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【第1部】7.誘惑

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 聡子の隣に座ったトモに肩を抱かれ、はらりとバスタオルが落ちる。
 聡子の胸は大きくも小さくもないが、どちらかというとある方らしい。聡子には自覚はないが。自分では、妥当なところだと思っていたが、トモがそれらしきことを呟いたからわかったことだ。
 胸に触れられ、その手が次第に先ほどのように激しくなっていく。
「あの、トモさんの好みじゃなくてすみません」
「そんなことねえ。いい乳だぞ」
 やわらけえし、キレイな色で興奮する、とトモは舌なめずりをする。
  トモは大きい胸が好きなようだ。以前会話のなかでそんなことを言っていた。
 接客で触られた時は嫌だったのに、トモだと嫌な気持ちはない。
 手は腹を通り、下へと動いてゆく。太股の内側を撫でられ、自然と足を広がったが、その真ん中に触れられた時、足を閉じた。
「おい、手が挟まんだろ」
「すすすすみませんっ」
「ほら、力抜けって」
 と耳元で囁かれ、脚を広げられ、真ん中は丸見えのはずだ。
 すっ、と撫でられ、身体が震えた。
「初めてだって言うしな、ちゃんと準備しないといけないからな」
「準備?」
「俺は普段はこういうのはあんまりしねえけど」
(どういうことなのかな……)
 ぴちゃぴちゃ、と音が響き、どこから聞こえるのだろうと聡子は思った。自分の身体が反応している音だとわかり、羞恥心でいっぱいになった。
 トモは首もとに吸い付いたあと、立ち上がって聡子の手を引き、ベッドの真ん中に誘導した。顎で、横になれと指示をされ、ごろんと転がった。
 先ほどされたように、トモが聡子をまたいだ。トモの腰にはバスタオルが巻かれている。
 聡子がまっすぐ横たわったのを見て、小さく笑った。
「おまえ、緊張してんのか」
「……あ、いえ、そんなつもりはないんですけど。自分ではよくわかりません」
 胸をさぐられると、不思議な感覚にとらわれる。先ほどからもう何度も触れられて、感覚がおかしくなっている。双房を掴まれ、先端を口の中で転がされるのを、卑猥だなと思いながらも、どことなくふわふわした気持ちになった。
 聡子の表情をトモは見つめている。
「あのう……そんなに見られると……恥ずかしいんですけど……」
「これから恥ずかしいことすんだろ。どんな顔してるのか見てやろうと思っただけだ」
 両脚を広げられ、真ん中を舌で舐められると、今までにない恥ずかしさで悲鳴をあげた。
「そんなところ、汚いです……!」
「汚くなんてねえよ」
 キレイな色してるな、と指でその場所を開き、トモは言った。
「男が入ったことねえ色してる」
「ひゃ……」
 指と舌で弄ばれ、聡子の腰がびくびくと震える。
「変な……気分……です……」
「そうか」
 その真ん中を、トモはぐりぐりと指で弾いたり撫でたり、聡子が快感を得ていく様子を眺めている。
「なんだよビショビショじゃねえか」
「びしょびしょ?」
「とろとろなんだよ」
「?」
「俺に触られて、感じてる証拠だな。ここがとろとろになるってのは、気持ちいいって思ってるってことだ」
「!」
 かっ、と身体が熱くなっていく。
「ジュースはこぼさねえようにしねえとな」
 ぺろり、と舌を這わせ、聡子の敏感な場所を刺激した。
「初めてにしては溢れすぎだろ」
 トモは聡子に顔を寄せ、首筋や胸にかみついた。
 指は聡子の敏感な蜜壷に触れている。
「おまえ、はじめてだしな」
「は、はい」
「指、一本ずつ入れてみっか」
 聡子は秘めた場所に指を入れられ、驚く。
 ぐりぐりとかき混ぜられる感覚に、目を見開いた。
「一本……入ったな、二本目、入れてみるか」
「どうして指を入れるんですか?」
 と尋ねると、
「いきなり俺のもん入れたら痛むだろうから」
 と笑った。
(そうなんだ…………)
「おまえ、友達とそういう話したりしないのかよ」
「しないです」
「AV見たことないのか」
「ないです……」
 そっか、とトモは苦笑した。その間にも指が聡子の密壺を卑猥に刺激する。
「指に吸いついてきやがる……」
 気が付くと、トモのバスタオルはどこかへいっており、トモの身体を目の当たりにした。
 大きく主張し、そそり立つそれに聡子は赤面した。
「見たことないのか」
 こくこく、と頷く。
「これを挿れるんだよ」
「そ、それを?」
「おまえのここに挿れるんだよ」
 トモは秘部を示した。
「そんなの……入らないんじゃ……」
「それを挿れるんだよ」
 だから痛いのか、と聡子は納得した。
 誰かが言っていた、初めては痛い、と。
 やっとわかった。
「見るのもはじめてか。なら触ってみろよ?」
「は、はい」
 それを握ると、ものすごく固く太く、聡子は驚いた。
「これを擦ると気持ちいいんだよ」
「そうなんですね……」
「上下に撫でてみろ」
 言われたとおりに動かすと、トモはうめいた。
「もっと、しっかり握っていいぞ」
(あ……気持ちいいのかな)
 これをわたしの中に……、聡子がごくりと息をのむ。
「もう少し、ココ、ほぐさねえとな」
 俺がこんな丁寧にするなんてねえぞ、と笑った。
(トモさんの身体に刺青……ないのかな……)
 初めてファミレスで会った時に一緒だった金髪男は、手首から刺青が見えた。見る限りではトモの引き締まった身体に彫り物はない。
(背中にあるの……?)
 トモの大きなごつごつした手が、聡子の身体のあちこちを這う。
 白くて柔らかな肌を滑り、
「おまえの身体、きれいだな」
 トモは言った。
「そんなこと……」
「ある」
 トモは胸を集中的に攻めてくる。
 固くなった突起をつまんだり、舌先で転がしたり。
 トモは猛るものを蜜壷に当て、こすっている。
「なんか……ふわふわ……して……」
 じゃあそろそろだな、と囁くと、聡子は促されるように頷いた。
 トモは上から下まで、聡子の身体をなめ回すように見下ろした。
「本当にきれいだ」
「え……」
 羞恥に溢れる聡子は目をぎゅっと閉じた。
「挿れたほうが、もっと気持ちいいぞ」
 トモは避妊具を装着した。
「それは?」
「コンドームだよ。見るのはじめてか?」
「はい……」
「これしてねえと、子供ができるかもしれねえだろ。孕ませたらダメだから」
 そうなんですか、と聡子は他人事のように頷いた。
 聡子はこういう知識が全くないに等しかった。
「それをつけたら、避妊できるんですか?」
「百パーじゃねえけど……」
「そう、なんですね」
「男の義務だよ」
 そうなんだ、とぼんやりする脳裏で頷いた。
「よし、お喋りはお終いだ。……挿れるぞ」
「は、はい」

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