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2.葛藤と欲望
9.余韻(2)
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「……三年だって」
「三年? 何が? 刑期?」
何の話だよ、と慶孝は顔を顰めた。
「おまえが三年って言ったんだろ」
「……そうだな」
悪い、と小さく謝った。
「恋愛感情って、三年くらいしか持たないんだってさ」
「それ、佑香ちゃんが言ったのか?」
「いいや、職場のパートのおばちゃんの台詞」
「なら気にしなくていいじゃん」
「それが、そのおばちゃんは人生の経験者だから、妙に納得しちゃうんだよな」
繁忙時間が過ぎると、パートの女性達がわいわいと騒ぎ出すのだ。
「付き合った時のあの気持ちは三年くらいでなくなって、なかなかプロポーズもしてこないしマンネリな状態で、会ってすらくれなくなった相手に、もう別れようかなって考えてたんだってさ。愛想を尽かしそうになったけど、プロポーズされて……愛情に変わってきたんだってさ。なかなかプロポーズしてこないのは、指輪を買う金が無かったから……って」
饒舌なそのパートの女性は、
「今じゃ旦那に愛情すらないけどね! 旦那よりも子供よりも孫よ!」
と笑っていたのだが。
「それは俺も聞いたことあるな。付き合って三ヶ月くらいで倦怠期が来て……おまえらはあった?」
「全然無かった、少なくとも俺のほうは」
「あとは半年とか一年、それから三年から四年くらいでも倦怠期って」
「半年……も、そういうのはなかったな」
初めて結ばれて益々燃え上がったような気がしている。顔がにやけそうになって、ぐっと引き締めた。
「一年は、正に今かな……」
「倦怠期?」
「全然」
佑香を好きだし、可愛くて愛おしい。毎日会って抱き締めたいくらいだ。
「俺が勝手に一人で浮かれてるだけかもしれないけどな」
「まあ、それでいいんじゃないか?」
「三年で冷めるとして……それまでに結婚しようにも、佑香は大学生だからな……難しい。つなぎ止めておくなんて、俺には出来ないしな。佑香の気持ちが冷めたら、俺は受け入れるしかない」
女々しいことを言ってしまう自分だった。
「佑香のことばっかり言ってるけど、俺のほうが冷めるかもしれないしな」
「……それはなさそうだけどなあ」
バリバリと音を立てて、幸成はつまみのあられを頬張った。
「慶孝、あんまり先のことばっか考えるなよ」
「……ん」
「佑香ちゃんを大事にしてやれよ」
「わかってるよ」
頷くと、ごくりごくり、と一本目の缶ビールを飲み干した。
幸成と同じように、二本目の缶ビールを開ける。
「そういえば、前に、二回目に佑香ちゃんと会ったあの時……あの時はもうおまえ、佑香ちゃんをモノにしたあとだったよな。一回目に会った時は、たぶんまだだ」
ぶっ、と口に含んだビールを幸成に向かって吹き出した。
「うわっ、また俺の顔にかけやがった!」
「悪い……」
「タオルタオル」
洗面所借りる、と幸成は顔を洗いに行った。
(佑香と鉢合わせたのは……いつだったっけ……確か……十二月のクリスマス前くらいか。いやその前にも会ってる)
一度目はこの部屋、二度目は十二月のクリスマス前の佑香とのデート中、幸成と遭遇した。もちろん幸成は女が一緒だった。
一度目ここで会った時は……と記憶を辿る。
「もしかして噂の彼女!?」
「そう……佑香ちゃん、こっちは俺の、腐れ縁の幸成。おまえの苗字、なんだっけ」
「なんで覚えてないんだよ!」
「……は、初めまして、吉野佑香です」
「鶴丸幸成です」
「おまえの苗字、鶴丸だったのか」
そんなやりとりがあった。
「佑香ちゃんに近づくなよ」
「おお、こわ」
その時の状況を思い起こしてみる。
別に彼女との性生活を話した覚えはない。もちろん二回目もだ。
(なんで……)
戻ってきた幸成の顔をじっと見る。
「なんだよ」
「……いや」
「なんでバレた、みたいな顔してるな?」
「……」
図星を射され、慶孝はビールを飲み続ける。
「呼び方だよ」
「呼び方?」
「ああ。一回目に会ったときは『佑香ちゃん』って呼んでたのに二回目に会った時は『佑香』って呼び捨てだったからな」
(しまった……)
幸成の言うとおりだ。
初めて結ばれたあの朝から、彼女のことを呼び捨てにしていたように思う。無意識ではあったが。
「おまえとは月一か月二くらいで飲んでるけど、呼び捨てになった時期はだいたいわかるから、はじめてヤったのは……おそらく」
「言わなくていい、言うな……恥ずかしすぎるから……」
こいつの推理当たりすぎ、と不貞腐れた顔で幸成を睨んだ。
「ま……やっと男の欲望を満たせてるならいいか」
「……おう」
「で、佑香ちゃんのおっぱい大きい?」
「おまえ、マジで闇に葬ってやろうか」
「だっておまえ、でっかい乳の女が好きだろ」
「……否定はしない。てかそれは遊びの時の話だろ」
「で、佑香ちゃんもでっかいの?」
「なんで自分の女の乳のサイズ言わなきゃいけねえんだよ」
幸成の低俗な質問に答えるつもりはなかった。
「佑香ちゃんの着替え、あるんだろ? ブラジャー見たらわかるよな」
「見せるかっつーの」
「おまえはパイずり好きだよな? してもらうわけ?」
「……別にどうでもいいだろ」
かつては幸成といろんな猥談をしたが、ここでそれが仇となるとは。
「できるほど胸はないってことか」
「……べ、別に挟むのが気持ちいいわけじゃないし、あれはその格好に興奮するだけだ」
「ふうん……佑香ちゃんにはしてもらえないんだな」
「うるせえよ」
「残念」
「別におまえには関係ないだろうが」
「そうだな、俺が佑香ちゃんの乳揉むわけじゃないし」
「揉んだら抹殺するからな」
ふと、スマホが鳴った。
「あ、佑香から連絡。悪い、ちょっと出て良いか?」
「いいよ」
幸成はにやにや笑っている。
「悪い。……もしもし……ああ、お疲れ。今? 今幸成と部屋でビール飲んでる。……いや、切らなくていいよ、幸成だから。なんなら追い返してもいいし」
「えええ、扱いひどくないか」
佑香は、幸成と一緒なのに申し訳ない、と気を遣ってくれた。
慶孝は立ち上がり、玄関へと向かった。
「今ちょっと離れたから、続けていいよ。……どうした? え……声が聞きたかった……? 迷惑じゃないよ。お、俺も、声聞けて嬉しいし」
そもそも佑香はバイトもしていて、平日は会うのは難しいし、週末にバイトのシフトが入っていることもあるようで、思い通りに、頻繁には会えない。毎週末、もしくは二週間に一回は会っていたのに、その回数が減っている。もし平日に会える時は、佑香の部屋を訪ねることもあった。週末に会える日は、出かけたり、慶孝のこの狭い部屋に泊まりに来てくれることもある。
彼女は図書館司書になりたいという夢に向かっている。
会えないのは少し不安にもなるが、会えない日にもメッセージのやりとりがあるし、こうして電話をくれる。自分から電話をするのは躊躇ってしまうが、佑香から電話をくれるのが嬉しい。
電話越しに佑香の声を聞くと、胸のなかに甘酸っぱい気持ちが広がっていく。倦怠期なんて考えられない。
「来週会える? 本当か? ああ、泊まってくか? わかった、じゃあ、何か美味い飯一緒に作りたいな。……うん、そうだな」
「おー、暑い暑い」
奥のほうから幸成の冷やかしの声が聞こえてくる。なんで聞こえているのか。
「今の? 今のは幸成の声。……ああ大丈夫、あいつは別に待たせておけばいい」
「ひどっ」
「……じゃあ、来週また迎えに行くから。うん、バイトもあるだろうけど、無理すんなよ。ああ……俺も」
早く佑香に会いたいと思ってる、と言う言葉は小さな声で伝えた。
幸成には聞かれたくなかったからだ。
「じゃあな、おやすみ」
キスをするように、囁いた。
幸成の所に戻ると、にやにやと笑って慶孝の動きを見つめている。
「なんだよ」
「……べっつぃに~。おまえらには倦怠期とか関係ないかもな」
「だといいけどな」
そうぶっきら棒に言ったつもりが、佑香の声を聞けて、嬉しさで顔が緩んでしまう。
「三十過ぎたおっさんが、きもっ」
「うるせえわ。……おまえ、とっと帰れ」
「いや、今日は飲む。慶孝君のあつーいあつーい初めての夜の話、聞きたいもん」
「は?」
「おやすみ、って言いながらそのまま寝込みを襲ったんだろ」
「寝込みなんて襲ってねえし。そもそも朝だったしな……」
「なに、それ、聞かせて! 寝起きに初セックス!?」
そのいやらしい言い方に、またビールかけてやろうかと、口にビールを含んだ。
「うわ、それは勘弁」
三十路の男二人の下世話な会話が続いた。
「三年? 何が? 刑期?」
何の話だよ、と慶孝は顔を顰めた。
「おまえが三年って言ったんだろ」
「……そうだな」
悪い、と小さく謝った。
「恋愛感情って、三年くらいしか持たないんだってさ」
「それ、佑香ちゃんが言ったのか?」
「いいや、職場のパートのおばちゃんの台詞」
「なら気にしなくていいじゃん」
「それが、そのおばちゃんは人生の経験者だから、妙に納得しちゃうんだよな」
繁忙時間が過ぎると、パートの女性達がわいわいと騒ぎ出すのだ。
「付き合った時のあの気持ちは三年くらいでなくなって、なかなかプロポーズもしてこないしマンネリな状態で、会ってすらくれなくなった相手に、もう別れようかなって考えてたんだってさ。愛想を尽かしそうになったけど、プロポーズされて……愛情に変わってきたんだってさ。なかなかプロポーズしてこないのは、指輪を買う金が無かったから……って」
饒舌なそのパートの女性は、
「今じゃ旦那に愛情すらないけどね! 旦那よりも子供よりも孫よ!」
と笑っていたのだが。
「それは俺も聞いたことあるな。付き合って三ヶ月くらいで倦怠期が来て……おまえらはあった?」
「全然無かった、少なくとも俺のほうは」
「あとは半年とか一年、それから三年から四年くらいでも倦怠期って」
「半年……も、そういうのはなかったな」
初めて結ばれて益々燃え上がったような気がしている。顔がにやけそうになって、ぐっと引き締めた。
「一年は、正に今かな……」
「倦怠期?」
「全然」
佑香を好きだし、可愛くて愛おしい。毎日会って抱き締めたいくらいだ。
「俺が勝手に一人で浮かれてるだけかもしれないけどな」
「まあ、それでいいんじゃないか?」
「三年で冷めるとして……それまでに結婚しようにも、佑香は大学生だからな……難しい。つなぎ止めておくなんて、俺には出来ないしな。佑香の気持ちが冷めたら、俺は受け入れるしかない」
女々しいことを言ってしまう自分だった。
「佑香のことばっかり言ってるけど、俺のほうが冷めるかもしれないしな」
「……それはなさそうだけどなあ」
バリバリと音を立てて、幸成はつまみのあられを頬張った。
「慶孝、あんまり先のことばっか考えるなよ」
「……ん」
「佑香ちゃんを大事にしてやれよ」
「わかってるよ」
頷くと、ごくりごくり、と一本目の缶ビールを飲み干した。
幸成と同じように、二本目の缶ビールを開ける。
「そういえば、前に、二回目に佑香ちゃんと会ったあの時……あの時はもうおまえ、佑香ちゃんをモノにしたあとだったよな。一回目に会った時は、たぶんまだだ」
ぶっ、と口に含んだビールを幸成に向かって吹き出した。
「うわっ、また俺の顔にかけやがった!」
「悪い……」
「タオルタオル」
洗面所借りる、と幸成は顔を洗いに行った。
(佑香と鉢合わせたのは……いつだったっけ……確か……十二月のクリスマス前くらいか。いやその前にも会ってる)
一度目はこの部屋、二度目は十二月のクリスマス前の佑香とのデート中、幸成と遭遇した。もちろん幸成は女が一緒だった。
一度目ここで会った時は……と記憶を辿る。
「もしかして噂の彼女!?」
「そう……佑香ちゃん、こっちは俺の、腐れ縁の幸成。おまえの苗字、なんだっけ」
「なんで覚えてないんだよ!」
「……は、初めまして、吉野佑香です」
「鶴丸幸成です」
「おまえの苗字、鶴丸だったのか」
そんなやりとりがあった。
「佑香ちゃんに近づくなよ」
「おお、こわ」
その時の状況を思い起こしてみる。
別に彼女との性生活を話した覚えはない。もちろん二回目もだ。
(なんで……)
戻ってきた幸成の顔をじっと見る。
「なんだよ」
「……いや」
「なんでバレた、みたいな顔してるな?」
「……」
図星を射され、慶孝はビールを飲み続ける。
「呼び方だよ」
「呼び方?」
「ああ。一回目に会ったときは『佑香ちゃん』って呼んでたのに二回目に会った時は『佑香』って呼び捨てだったからな」
(しまった……)
幸成の言うとおりだ。
初めて結ばれたあの朝から、彼女のことを呼び捨てにしていたように思う。無意識ではあったが。
「おまえとは月一か月二くらいで飲んでるけど、呼び捨てになった時期はだいたいわかるから、はじめてヤったのは……おそらく」
「言わなくていい、言うな……恥ずかしすぎるから……」
こいつの推理当たりすぎ、と不貞腐れた顔で幸成を睨んだ。
「ま……やっと男の欲望を満たせてるならいいか」
「……おう」
「で、佑香ちゃんのおっぱい大きい?」
「おまえ、マジで闇に葬ってやろうか」
「だっておまえ、でっかい乳の女が好きだろ」
「……否定はしない。てかそれは遊びの時の話だろ」
「で、佑香ちゃんもでっかいの?」
「なんで自分の女の乳のサイズ言わなきゃいけねえんだよ」
幸成の低俗な質問に答えるつもりはなかった。
「佑香ちゃんの着替え、あるんだろ? ブラジャー見たらわかるよな」
「見せるかっつーの」
「おまえはパイずり好きだよな? してもらうわけ?」
「……別にどうでもいいだろ」
かつては幸成といろんな猥談をしたが、ここでそれが仇となるとは。
「できるほど胸はないってことか」
「……べ、別に挟むのが気持ちいいわけじゃないし、あれはその格好に興奮するだけだ」
「ふうん……佑香ちゃんにはしてもらえないんだな」
「うるせえよ」
「残念」
「別におまえには関係ないだろうが」
「そうだな、俺が佑香ちゃんの乳揉むわけじゃないし」
「揉んだら抹殺するからな」
ふと、スマホが鳴った。
「あ、佑香から連絡。悪い、ちょっと出て良いか?」
「いいよ」
幸成はにやにや笑っている。
「悪い。……もしもし……ああ、お疲れ。今? 今幸成と部屋でビール飲んでる。……いや、切らなくていいよ、幸成だから。なんなら追い返してもいいし」
「えええ、扱いひどくないか」
佑香は、幸成と一緒なのに申し訳ない、と気を遣ってくれた。
慶孝は立ち上がり、玄関へと向かった。
「今ちょっと離れたから、続けていいよ。……どうした? え……声が聞きたかった……? 迷惑じゃないよ。お、俺も、声聞けて嬉しいし」
そもそも佑香はバイトもしていて、平日は会うのは難しいし、週末にバイトのシフトが入っていることもあるようで、思い通りに、頻繁には会えない。毎週末、もしくは二週間に一回は会っていたのに、その回数が減っている。もし平日に会える時は、佑香の部屋を訪ねることもあった。週末に会える日は、出かけたり、慶孝のこの狭い部屋に泊まりに来てくれることもある。
彼女は図書館司書になりたいという夢に向かっている。
会えないのは少し不安にもなるが、会えない日にもメッセージのやりとりがあるし、こうして電話をくれる。自分から電話をするのは躊躇ってしまうが、佑香から電話をくれるのが嬉しい。
電話越しに佑香の声を聞くと、胸のなかに甘酸っぱい気持ちが広がっていく。倦怠期なんて考えられない。
「来週会える? 本当か? ああ、泊まってくか? わかった、じゃあ、何か美味い飯一緒に作りたいな。……うん、そうだな」
「おー、暑い暑い」
奥のほうから幸成の冷やかしの声が聞こえてくる。なんで聞こえているのか。
「今の? 今のは幸成の声。……ああ大丈夫、あいつは別に待たせておけばいい」
「ひどっ」
「……じゃあ、来週また迎えに行くから。うん、バイトもあるだろうけど、無理すんなよ。ああ……俺も」
早く佑香に会いたいと思ってる、と言う言葉は小さな声で伝えた。
幸成には聞かれたくなかったからだ。
「じゃあな、おやすみ」
キスをするように、囁いた。
幸成の所に戻ると、にやにやと笑って慶孝の動きを見つめている。
「なんだよ」
「……べっつぃに~。おまえらには倦怠期とか関係ないかもな」
「だといいけどな」
そうぶっきら棒に言ったつもりが、佑香の声を聞けて、嬉しさで顔が緩んでしまう。
「三十過ぎたおっさんが、きもっ」
「うるせえわ。……おまえ、とっと帰れ」
「いや、今日は飲む。慶孝君のあつーいあつーい初めての夜の話、聞きたいもん」
「は?」
「おやすみ、って言いながらそのまま寝込みを襲ったんだろ」
「寝込みなんて襲ってねえし。そもそも朝だったしな……」
「なに、それ、聞かせて! 寝起きに初セックス!?」
そのいやらしい言い方に、またビールかけてやろうかと、口にビールを含んだ。
「うわ、それは勘弁」
三十路の男二人の下世話な会話が続いた。
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