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第十三章 遠征
第百三十六話
しおりを挟むフラビアとリカルダの旅立ちを見送ってから、10日が経過した。
先程ワイバーン便が到着して、無事アトフィア教の使節団は総本山に帰っていった・・・と、報告がまとめられていた。
フラビアとリカルダは、ローレンツを残して先に宿区に戻ってくる事にしたようだ。
ローレンツは、使節団が完全に帰るまでロングケープ区に残るようだ。他にも、元々あった教会の残務処理があるので、それらを終えてから、報告に来るようだ。
交渉は、ローレンツ司祭がおこなったようだが、ヒリヒリするような交渉・・・ではなく、俗物が”あれ”を寄越せ、”これ”が欲しいなどと散々言って来たのをあしらうのに忙しかったようだ。
結局、持たせたスキルカードのレベル7スキルカード3枚相当で納得したようだ。最初は、その10倍を要求してきたようだったが、流石のローレンツもブチ切れて交渉決裂まであと一歩という所まで迫ったようだ。
使節団にいた穏健派の司祭が、俗物を抑え込んでなんとか交渉が継続できたようだ。
使節団は、どうやら”和解”に来たというのが建前のようだった。
力を付けてきた穏健派が、このままではペネム街が一つの大陸を制してしまう。そのときに、アトフィア教と戦闘状態では好ましい結果を産まないだろうというのが穏健派の主張だ。
そして、ゼーウ街がペネム街と戦闘状態に入ったという情報を得て、ペネム街が勝利してしまうと、大陸を介しての移動までもが難しくなってしまう。
アトフィア教は、ペネム街に先んじてゼーウ街を滅ぼしてしまえという強硬派と推移を見守る教皇派閥と穏健派に分かれてしまっているために、状況を動かしたいという教皇派閥と穏健派が使節団を派遣する事にしたようだ。
教皇派閥としては、強硬派がゼーウ街を滅ぼしたら、それはそれで美味しいし、穏健派がペネム街と和解すればそれも美味しい。
そう考えているようだ。今のアトフィア教は、先の愚行から立ち直っていない。聖騎士が2,000名ほど欠けてしまっている。その補充だけではなく、失われた物資の補充が必要なのだ。
教皇派閥は、穏健派にすり寄っているようだ。穏健派は、ペネム街からの非公式の援助を受けて、教皇派閥の懐柔をおこなっている。
今回、教皇派閥の俗物が穏健派の使節団に入ったのもそういう経緯が有ったからだ。
そして、俗物にレベル7スキルカード3枚相当を渡して、俺たちが得たのは、しばしの安寧と、大量の使い物にならない経典・・・そして、大量の武器と防具・・・価値にすると、俗物に渡したスキルカード以上になるのは間違いない・・・という話だ。装飾品が大量に付いていて、実用性は一切ない。使いみちは届いてから考えればいい。
今後の事も考えて、ローレンツに預けておいてもいいかも知れない。
---
予定よりも少し遅れたが、俺とシロの家が洞窟内に完成した。
ステファナとレイニーは、俺たちの部屋の下に住む事になる。そして、今まで懸案事項になっていた、カイとウミとライの部屋も作られた。同時に、ログハウスに住んでいたリーリアとオリヴィエも洞窟内に部屋を持つ事になった。
そして、俺が岩で塞いだ表への出口が解放される事になった。
スーンから許可を求められたので、理由を聞いて許可を出した形だ。
転移門の場所は移動できないので、同じ場所になる。
転移門の隠し部屋から入る部屋が、進化後の蟻と蜘蛛の住処になっている。ログハウス近くまで上に伸びていると説明を受けた。
その横に、ログハウスに続く階段が用意されている。
隠し扉を抜けても、すぐに蟻と蜘蛛が大量に生息している場所を抜けなければならない。ほぼ突破は不可能な状況だ。
元々俺が使っていた部屋を改装して、従者(ステファナ/レイニー/リーリア/オリヴィエ)とエリンが共同で使うスペースとなる。シロが使っていた部屋の近くに、それぞれの個室が用意される事になる。
外に繋がる通路の手前に、スーン/ヌラ/ヌル/ゼーロの部屋が用意される。外に出る少し前に、蜂たちの住処が用意される。大岩を少し削って、蜂たちが余裕を持って出入りできる程度の隙間を作る。五稜郭から流れている滝が目隠しになる。
俺とシロの部屋はどこかというと、従者とエリンが使う部屋の上に新しく洞窟を削って作る事になった。
ログハウスと元々の洞窟部屋の丁度中間地点だ。新しく空間を作った事になる。外にまで広がる大きな空間を用意していた。
滝が近くに見える窓も作られた。
階段から入られる部屋は、趣味の部屋となっている。広さは、二十畳程度だろうか?とにかく広い。
その奥に、風呂が用意されている風呂は一工夫されていて、スーンに相談されて俺が仕組みを作った。排水をダンジョンまで持っていくには、少し距離があったので、外に排水する事になったのだが、生活排水をそのまま流すのはダメだろうという事で、温度を下げてたり、水を綺麗にしてから戻す事にした。
最初は、スキル分解を使おうと考えたのだが、上手くできなかった。水温を下げるのは、滝の水と混ぜてしまえば良いので、綺麗にすることができないか考えて、スキル清掃を常時発動するスキル道具を作って、生活排水の中に入れてスキルを発動させる事で、排水が綺麗になる事が確認できた。
この方法は、他の所でも使えそうなので、順次スキル道具の作成をおこなっていく事になった。
風呂は、5人位が一緒に入っても大丈夫な広さがある。洗い場もシャワーも設置した。湯船も足を伸ばして入れる広さがある。泳ぐのは無理だが、贅沢な位な広さはある。
寝室は3つ用意されている。主寝室は大きめのベッドが一つだけ置かれている。
結婚後に、俺とシロが使う事になる。それ以外に趣味部屋の近くに二つ一人用の寝室を作成させている。
トイレもしっかり部屋と趣味部屋に取り付けている。
あと、ヌラが作っている布で作られた衣装を保管する衣装部屋も作られている。俺の要望で、趣味部屋までが従者が入ってこられる部屋として、それ以外は俺かシロの許可がなければ入られない部屋とする事も決定した。
食事は、俺とシロとしては、従者たちの部屋に行っても良かったのだが、スーンたちはログハウスを常に使うと思っていたようだ。
そのために、急遽趣味部屋の横にキッチンとダイニングが作られる事になった。これが、完成が遅れた理由だ。
俺の希望で、俺とシロの部屋は靴を脱いで上がる事になった。
床に贅沢を言ったかたちになるが、ヌラにお願いして絨毯(もどき)を作って敷いてもらった。畳を作ろうかと思ったのだが、作り方がわからなかったから断念した。まずは絨毯で我慢する事にした。
---
今日は部屋のお披露目会となった。
フラビアとリカルダも呼んでいる。シロの身内枠だ。
安全面も考えられている。
まず、岩の隙間を利用して表から入って俺とシロの寝所に来るためには、蜂たちを突破して、スーンとゼーロとヌルとヌラを突破してから、従者とエリンを突破する必要がある。階段までたどり着いたときには、蟻や蜘蛛が待ち構えているだろう。そうならなくても、中間にある俺の部屋に繋がる扉を開けるのは難しいだろう。扉を開けてすぐの趣味部屋には、カイとウミとライの部屋が用意されている。
商隊で使うように作った認証のスキル道具を扉の開閉に使っている
登録されている人間しか開ける事ができない仕組みになっている。扉を開けるのに手間取れば、ログハウスから執事やメイドが駆けつける。
岩壁を這い上がって、滝の裏側にある部屋の窓から入る方法もあるだろうが、滝の勢いに逆らって登る体力が必要な上に、窓の大きさが進化前の蜂が通れる程度の隙間しかない。
その奥に、鍛冶屋に頼んで作ってもらった鉄線を埋め込んでいる。そこには、外側からの侵入があればスキル火で鉄線が熱せられるようになる。触れないくらいに熱くなる事も確認している。下手に触ったらやけどで済まないかもしれない。
これらの事を説明してログハウスに戻った。
「ツクモ様。それで、姫様とはいつから主寝室をお使いになるのですか?」
「そうだな。俺の18の誕生日・・・と考えていたけど、16歳の誕生日かな?」
「わかりました。スーン殿」
「わかっています。フラビア殿。大主様とシロ様の結婚式を執り行うのですよね?」
「もちろん。派手に行きましょう」
「フラビアもスーンも待て!!ちょっと待て、結婚式?」
ちょっと待て。知らないのは俺だけなのか?
クリスとルートガーも結婚式なんて言っていなかったから、この世界には、結婚式なんて無いものだと思って油断していた。
結婚式は、普通に行われるという。
シロにこっそりと話を聞くと、俺が知っている結婚式と大差ない。
大きく違うのは、祝儀がなく、結婚する者が参加者に感謝の気持ちをスキルカードで示すのだと言っていた。
そうなると・・・やらないとならないだろう。
そして期間・・・領主の結婚式では通常3~5日程度は行われる。
「よしわかった。来年の誕生祭のときに結婚式をやろう。シロもそれでいいよな?」
「はい!でも、いいのですか?」
「ん?シロが嫌ならやめる、シロがやりたいのならやる。それだけだぞ」
「・・・僕は、やりたいです・・・負担になってしまうかも知れないけど・・・」
「わかった。スーン。フラビア。リカルダ。それでいいな?」
三人がうなずくので、問題はないようだ。
どうせ、誕生祭のときに挨拶を受けるのだから、同じだろう・・・・甘いかな?
新しい部屋には、数日住んでみて調整を行う事になった。
大きな問題は無いが実際に使ってみると、もうすこし変えたいという意見がでてくる。
スーンとゼーロとヌルとヌラに意見を告げて部屋の改修依頼をだすと、3日程度改修に時間が欲しいと言われた。
もちろん、3日で済むのなら改修をお願いする事になった。俺たちはその時間を利用して、ステファナとレイニーのスキルを考える事にした。
まずは、リーリアとオリヴィエとエリンとカイとウミとライと一緒にチアルダンジョンに潜る。
55階層程度が丁度いいだろうという事だ。
二人の戦闘能力を測るというよりも、俺たちの戦いを後ろから見学させる事だ。
見学は、シロとステファナとレイニーとエリンだ。エリンが見学なのは、エリンまで戦闘に加わってしまうと、多分60階層でも簡単になってしまうからだ。
「ライ。後ろから来るぞ!」
『うん!』
ライが、後ろから襲ってくる、ミノタウロスを瞬殺する。
その後、俺が指示を出して、皆が対処を行いつつ、フロアボスを目指す。
55階層のフロアボスは、ギガントミノタウロスだ。
歯ごたえはないが、見学者たちには丁度いい刺激になるのだろう。
もう一度55階層を探索する。
今度は、カイとウミとライが見学して、シロが参加する。俺に刀を構える。
二人には、俺たちの動きを見て、自分ならどうするのかを戦闘ごとに言わせた。それを繰り返す事で、戦闘時に困らないようにする。そして、俺ではなく、シロの補助を行う様に指示をだす。俺の補助は、リーリアとオリヴィエが行い、エリンとカイとウミとライが居る。
そのまま55階層のボスを撃破して、もう一度55階層を探索する。
次は、俺が抜けて、シロとステファナとレイニーが戦う。リーリアとオリヴィエが補助に入るが戦わない。
ウミに、結界を強めにかけてもらっているので、怪我の心配は少ない。
シロに55階層が辛ければ少し戻ろうかというと、このまま行かせて欲しいと言われたので、そのままフロアボス手前まで行ってもらって、フロアボスはエリンがサクッと倒す。
ステファナとレイニーの確認ができたので、ログハウスに戻る事にした。
なんだかんだで、ダンジョンに2日潜っていた。
野営の確認もできたのは良かった。
そして、二人にスキルを付与した。
二人の意見を聞いて、最終的にシロが判断した。
二人には、スキルの付与の事を含めて他言無用としっかりと言っておくことになる。
今更な感じがしているが、これでシロの従者がしっかりと務まるようになるだろう。
// 名前:ステファナ・ヴェサージュ
// 種族:(ダーク)ハーフエルフ
// 性別:女
// 年齢:15歳
// 固有スキル:草木
// 固有スキル:命中向上
// 固有スキル:速度向上
// スキル枠:体調管理
// スキル枠:詠唱破棄
// スキル枠:水弾
// スキル枠:状態異常
// スキル枠:氷弾
// スキル枠:鑑定
// スキル枠:収納
// スキル枠:念話
// 体力:E
// 魔力:C
// 名前:レイニー・ヴェサージュ
// 種族:猫エルフ族
// 性別:女
// 年齢:15歳
// 固有スキル:体力向上
// 固有スキル:攻撃力向上
// 固有スキル:速度向上
// スキル枠:早駆
// スキル枠:影移動
// スキル枠:隠密
// スキル枠:索敵
// スキル枠:収納
// スキル枠:念話
// 体力:C
// 魔力:E
翌日、二人からリーリアとオリヴィエと一緒にダンジョンに潜りたいと申請がきたので、許可を出した。
俺とシロはログハウスで、デ・ゼーウ街に関する報告を聞く事になる。
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